2017年11月20日月曜日

イスラエル潜水艦が核抑止力任務を担うのは公然の秘密


周辺国に深刻な対潜水艦能力がないためイスラエルは護衛をつけず比較的安全に潜水艦を運用しているのでしょうか。それにしても巡航ミサイルでは速度、距離、脆弱性といずれも弾道ミサイルより劣りますが、イランの現状を考えるとこれで十分という判断かもしれません。ただいつまでも同じ状況と思えず、本格的な弾道ミサイル潜水艦の取得に走らないとは思えません。


Israel Is a Military Superpower for One Simple Reason: 'Underwater' Nuclear Weapons

イスラエルが第一級軍事力を保有している国と見られる理由は「水中」核兵器の運用だ

October 27, 2017

イスラエル潜水艦部隊は小規模だが公然たる秘密がになってい核兵器搭載だ。ドルフィン級潜水艦5隻はイスラエルの安全保障で究極保証の奥の手だ。核攻撃を受ければイスラエルは核で反撃する。
  1. イスラエル初の核兵器は1970年代初頭に完成し、自由落下式爆弾とジェリコ弾道ミサイルが整備された。1991年の湾岸戦争でイラクのスカッド、アル・フセイン両弾道ミサイルがイスラエル都市部に落下し、イスラエルも空、陸、海配備の核兵器三本柱整備で核抑止力の必要性を痛感した。
  2. 残存性が一番高いのが海洋配備で、潜水艦に核兵器を配備する。潜水艦は数週間、数か月極秘の哨戒につき、発射命令を待つ。いわゆる「二次攻撃力」となり報復攻撃があると分かれば敵国も攻撃前に一度考え込ませる効果を生む。
  3. 湾岸戦争前に潜水艦三隻の建造が認可されていた。ただし建造当初から核兵器搭載が考慮されていたか不明だ。建造はドイツで、ドイツの財政負担で建造が始まった。ドイツは二隻の建造費支援を行い、三隻目ではドイツ自身の非拡散政策の不備でイラクが核・化学兵器開発を行ったことを反省し費用を折半した。
  4. 三隻はドルフィン、レバイアサン、テクマと命名され1990年代に建造されたが、就役は1999年から2000年になった。各艦は全長187フィート(57メートル)、1,720トン(潜航時)で実用潜航深度は1,148フィート(350メートル)だ。センサーにはSTNアトラスエレクトロニクCUS-90-1主ソナー、DBSQS-21Dアクティブソナー、AN 5039A1パッシブソナーを備える。PRS-3-15パッシブ測距ソナーとFAS-3-1パッシブ艦側アレイも搭載する。
  5. 魚雷発射管は計10本で、艦首に533ミリ標準発射管x6と650ミリ大型発射管x4を持つ。またダイバー用チェンバーもあるといわれる。武装はドイツ、米国、イスラエル製混成でシーヘイク大型有線誘導式魚雷、ハーブーン対艦ミサイルを搭載する。権威あるCombat Fleets of the Worldではドルフィン級はトライトン光ファイバー誘導兵器も搭載していると解説しており、有効半径9マイル以内ならヘリコプター、水上艦、沿岸地上目標を攻撃できる。
  6. 大型発射管4本が抑止力に重要だ。大型管から機雷敷設やダイバーの発進回収の他に核巡航ミサイル発射が可能で米海軍が2000年にスリランカ沿岸からミサイルが発射され推定932マイル(1,500キロ)飛翔したと確認している。これと合致するのが改良型ポップアイミサイルである。
  7. ポップアイは空中発射式対地攻撃ミサイルとして1980年代に開発され当初はテレビカメラや赤外線シーカーで750ポンド弾頭を45マイル(72キロ)運ぶ性能だった。米空軍が154発を購入しAGM-142ラプターの名称でB-52爆撃機に搭載した。イスラエルの核抑止力ではポップアイを改装した巡航ミサイルが大きな役割を果たしていると思われる。ポップアイターボと呼ばれターボファンエンジン換装で長距離飛翔を実現した。
  8. あるいはゲイブリエル対艦ミサイルを核弾頭対応にしているかもしれない。ハープーンを核改装したとの報道もある。真偽も核弾頭の規模も不明だが推定200キロトン程度と言われ広島型原爆の14倍だ。
  9. 射程932マイルならシリア沖合から発射してイランの首都テヘラン、聖都コムや北方のタブリズが射程に入る。イスラエルが二次攻撃力整備に走るのはイランの核兵器開発が動機である。シリアは理想的な発射位置ではないが、ミサイルの初発射から17年も経過しており、有効射程が延長されていてもおかしくなく、イランの他都市も攻撃範囲に入れているだろう。
  10. 三隻あれば常時一隻を核抑止力とできる。ドルフィン級は魚雷ミサイル16本まで搭載できるといわれるが核抑止力が主要任務なら半分を核兵器にできるはずだ。その結果、常時テヘランはイスラエル潜水艦の標的となっている。
  11. ドルフィン級第二段はドルフィンII級と呼ばれ2000年代中期に発注された。先代と同じ外観だが大気非依存式推進(AIP)が特徴だ。Der SpiegelによればドルフィンII級は最長18日間潜水できるという。ドルフィンII級は排水量が2割ほど増加し、ダイバー専用のチェンバーも搭載している。
  12. ドイツ政府がさらに三隻のドルフィン級建造を認可した。新型艦は第一世代3隻の老朽化に対応するもので、イスラエルは常時6隻を配備できることになる。イスラエルの海洋配備核抑止力は当面安泰と言えよう。
Kyle Mizokami is a defense and national-security writer based in San Francisco who has appeared in the Diplomat, Foreign Policy, War is Boring and the Daily Beast. In 2009 he cofounded the defense and security blog Japan Security Watch. You can follow him on Twitter: @KyleMizokami.
Image: Creative Commons.


中東UAV市場を中国に渡してしまった米国にチャンスはあるのか



なるほどここでもオバマ政権の過失が見えますね。きれいごとで仕組みづくりはいいのですが、はなからそんな規則は無視できる中国に市場を奪われた格好です。ここから巻き返しができるのか、トランプ政権のやる気がためされます。中東各国もロシア、中国と米国以外の供給チャンネルを作っていますので米製装備は価格面でかなり苦戦しそうですね。しかし、中国製の実力はどんなものなのでしょうか。
ShowNews

China’s UAVs Proliferate in Middle East

中国製UAVが中東で拡散中


CASCのCH-4はイラク、サウジアラビアで正式採用されている。

Nov 11, 2017ShowNews

  • 中東のUAV市場で中国の台頭が目立ち米国勢には市場奪回が難しい情勢になっている。
  • 米側に武装無人航空機(UAS)の納入をためらう傾向が中東主要同盟国に見られる間に中国が大きく参入してしまった。
  • 中東や中央アジア各国で中国のUASメーカー各社が大量に契約獲得する例が目だつ。また各国での中国の成功から市場拡大を予感させる。
  • 4月にAvicがWing Loong IIを米国の裏庭というべきメキシコで展示した。同機はMQ-9リーパーと同等の機体サイズ。パリ航空ショーでデビューし各種中国製兵器とともに展示していた。
  • 中国製武装UAVが中東で何機供用中なのか不明だが、イラク、アフガニスタン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)の各国が採用しており、エジプトやヨルダンにも販路を広げつつあるとの報道がある。
  • 戦闘に投入している国もある。サウジアラビアが例でイエメン空爆に投入した。イラクもイスラム国対策に使っている。UAEか先を行っており、リビアに持ち込みリビア国軍によるイスラム戦闘員殲滅作戦を支援中だ。
  • 各国はジェネラルアトミックスMQ-1プレデターやMQ-9リーパーの武装型を当初希望していたが、オバマ政権がミサイル技術管理レジームMissile Technology Control Regime (MTCR)に違反する可能性があるとして却下していた。同制度では核、生物、化学兵器の運搬手段の拡散を防止する目的がある。UAEには非武装型プレデターXPの購入許可が下りた。
  • 中国がこの地域でほぼ同様の機体二型式で成功している。MQ-1プレデターのコピー商品といってよい中国航天科技集团公司(CASC)のCH-4とAvicの Wing Loong I(人民解放軍空軍制式名GJ-4)だ。CH-1価格はMQ-1の五分の一との分析もある。
  • トランプ政権がMTCR規制を緩和し武器取り扱い規則も変更してまで米製UASの売り込み拡大を図っているが、中国が強い状況は容易に突破できないだろう。
  • 三月にはCASCがサウジ国内に工場を新設しCH-4を300機サウジ国軍向けに生産すると発表したばかりだ。■


★★アーレイ・バーク級フライトIIIの設計がほぼ完了。新型レーダーに注目。



レイルガン、レーザーより今回お伝えするレーダー性能の向上は大きな要素になります。ベイスライン9の先を行く10も登場しました。次期イージス艦はますます威力を増しそうです。日本での登場は米海軍と何年か開きが出るはずでそれまでに技術も成熟化するはずですから楽しみですね。NIFC-CAは日本に必要なのか当方は理解できないのですが。一から日本が作れば相当の費用がかかるので使用料を払っても使わせてもらえば米海軍にも有益でしょうね。アーレイ・バーク級は近年まれにみる量産艦となり、途中の技術進歩をうまく取り入れていますね。


Navy Finishing Design for New Guided Missile Destroyers

米海軍の新型誘導ミサイル駆逐艦設計が完了に近づいている



 Scout Warrior - Nov 16, 9:00 AM

  1. 米海軍は新型誘導ミサイル駆逐艦の設計をほぼ完成させた。ハイテク艦としてレーザー、レイルガンの他に高性能レーダーで敵の対艦ミサイルへ現行の二倍の距離から対応可能となる。
  2. 海軍海洋システムズ本部(NAVSEA)関係者がScot WarrorにDDG-51フライトIIIアーレイ・バーク級駆逐艦の設計作業がほぼ完成したと伝えてくれた。就航開始は2020年代になる。フライトIII艦は22隻を建造予定であると海軍の技術文書からわかる。
  3. 新型駆逐艦では高性能センサー、兵装、防御装置、レーダー技術を盛り込み脅威対象の進展に歩調を合わせ米海軍の技術優位性を維持させるのが狙いだ。
  4. 「DDG-51フライトIIIは91パーセントの設計が完了しており、建造開始までに完成する予定です」(NAVSEA広報官)
  5. 際立つのが新型高性能レーダーで現行のフライトIIA艦以降の技術進歩を取り入れる。システムの要が艦載イージスレーダーであり、宇宙空間から大気圏に突入する弾道ミサイルを長距離探知するとともに接近する対艦巡航ミサイルをあわせて探知するのが役目だ。
  6. 海軍はレイセオン製AN/SPY-6(V) レーダーをまず三基発注しており、メーカーによれば現行装備より35倍強力になる。探知距離も二倍に伸び、現行装備で対応可能な大きさの半分も探知対象となる。
  7. AN/SPY-6(V)はミサイル防衛レーダー(AMDR)とも呼ばれ、複数目標を同時に探知識別できる。NAVSEAはシステム機能審査まで終えており、イージスのベイスライン10とソフトウェアへの統合を待つ状態だ。
  8. ベイスライン9でも同時交戦能力の実現が可能と確認できたとNAVSEAは言う。
  9. 交戦シミュレーションで新型レーダーでは対空戦、対弾道ミサイル戦で「トラックループ」と呼ばれる問題を解決する。この処理では生レーダーデータとして処理することでトラックループを狭めて標的を確定する。
  10. 海軍の既存デュアルバンドAN/TPY-2レーダーからソフトウェア技術を流用してレイセオンが開発を加速化した。
  11. AMDR用ソフトウェアではレイセオンは「迅速化」処理したと説明しており、技術進歩に対応して技術も順次対応させていくことでで既存技術を将来の装備にうまく統合できるという。
  12. AN/SPY-6技術は拡張性を最初から想定しており、重要設計審査段階を通過しているので、AMDRは強襲揚陸艦、巡洋艦他にも搭載可能となった。
  13. レイセオンはAN/SPY-6は初の拡大縮小対応レーダーであり、ブロック構造になっていると説明。レーダーモジュラーの編成を変えれば各サイズのレーダー装置に変えることが可能で現行装備より自由に大きく(小さく)できる。
  14. 「冷却、電源、管制ロジック、ソフトウェアの各部分も拡張可能な設計ですので既存DDG-51各艦に後付け搭載可能なほか航空母艦、巡洋艦はじめ各艦でも同様です。高額なレーダー開発費用は都度不要となります」(レイセオン)
  15. 新型レーダーでは化学成分ガリウム窒素半導体技術により高周波で高出力がさらに増幅でき、ガリウムひ素を使う既存レーダーより遠距離探知が可能となるとレイセオンは説明。
  16. レイセオン技術陣によればガリウム窒素で小型化しても十分強力な探知が可能でDDG-51に搭載可能すれば重量軽減とともに消費電力も下がるという。ガリウム窒素は逆電圧が高くなるので出力密度も高くできる。
  17. AN/SPY-6によりフライトIIIのDDG-51駆逐艦は現行のAN/SPY-1Dレーダーより広範囲の防空体制が実現する。
  18. AN/SPY-6は部品単位で簡単に修理可能で、回路数が減り、低単価部品が採用されている。AMDRでは同時にソフトウェア更新へ依存度を高めているので予備部品保管も少なくてすむ。現在のところAMDR用ソフトウェアは予定通りの完成度になっている。
  19. ただし冷却性能が従来より強力に必要となり電源も強化する必要がある。
  20. 電源では艦内で1キロボルトDC電源をAMDR用に確保するのが目標だ。DDGフライトIII艦ではロールスロイス製タービンエンジンをDDG-1000向け仕様と同じものを搭載するが燃料消費で改良が加わる。
  21. AMDRには特別の冷却機能が追加される。海軍は新型300トン冷却プラントを開発中でこれまでの200トンプラントより強力にする。
  22. DDG-51フライトIIIでは海軍統合火器管制防空装備NIFC-CAの性能を拡張する。同装備は搭載が始まっているが、艦載レーダーを航空機センサーと接続し、接近中の敵対艦巡航ミサイルを水平線越しに探知し、必要に応じSM-6ミサイルで迎撃撃破するものだ。
  23. 海軍開発部門によればNIFC-CAで迎撃ミサイルの作動範囲が広がるのと同時にセンサー有効範囲も伸び各種センサーを組み合わせた総合効果を火器管制に生かせる。
  24. NIFA-CAは統合防空・ミサイル防衛体制を構成しベイスライン9のイージスシステムを搭載したDDG-51各艦で導入と試験が始まっている。■


2017年11月19日日曜日

スペースXが打ち上げる「ズーマ」衛星の正体は?



SpaceX is about to launch 'Zuma,' a top-secret satellite that's shrouded in mystery スペースXがトップシークレット「ズーマ」衛星の打ち上げ準備中

zuma mission top secret payload spacecraft satellite falcon 9 rocket spacex twitter米政府発注の謎に包まれたズーマペイロードがスペースXのファルコン9ロケットに乗せられている。 Nov. 15, 2017.SpaceX/Twitter
  • Nov. 17, 2017, 9:32 AM
スペースXが米政府向け第三回目打ち上げの準備に入った。積み荷はトップシークレット宇宙機で同社は「ズーマ」と呼ぶが詳細は不明だ。
打ち上げはフロリダのケネディ宇宙センターから17日東部標準時午後8時に予定され、午後10時に変更の可能性もある。スペースXはYouTubeで打ち上げを実況中継する。
スペースXは極秘衛星打ち上げを水曜日に予定していたが延期していた。理由は天候ではないようだ。同社はフェアリング(ロケット先端部)の点検を「別の顧客」が行ったため待機状態になったと説明している。金曜日の打ち上げもキャンセルの可能性がある。
再利用可能ファルコン9のブースター(全長123フィート)はズーマを地上数十マイル上空に送ってからケープカナベラル空軍基地に帰還する。ブースター切り離し後は小型第二段ロケットを点火し極秘ペイロードを軌道に乗せる。
衛星を所有者が米軍なのか民間企業かも不明だ。スパイ衛星は国家偵察局(NRO)が打ち上げるのが普通だが、同局はズーマと関係ないとAviation Weekに述べている。
スペースXもズーマミッションの内容について回答を拒む中で、ノースロップ・グラマンが関与を認めている。同社広報担当役員ロン・レインズがBusienss Insiderに以下伝えてきた。
「ノースロップ・グラマンはズーマ打ち上げに関与できることを光栄に感じております。この政府ミッション打ち上げはコスト効果の高い宇宙アクセス実施方法となります。米政府はノースロップ・グラマンにミッションの打ち上げ部分を委託し、当社はスペースXからファルコン9打ち上げ業務を調達しました」
「当社は今回の事業は記念碑的な意義があり細心の注意を払いズーマ打ち上げを最低限のリスクと費用対効果の高い形で実施します」「ズーマのペイロードは機密性の高く低地球軌道に投入されます」
低地球軌道(LEO)は地表上空1,000マイル以下を指す。レインズはミッション内容の詳細を話さず、同社は「これ以上は何も話せずいかなる質問にも答えられない」と述べた。
機密扱いのズーマだがその目的で観測が多数出ている。
衛星追跡マニアは意味不明のFCC連邦通信委員会による申請を10月に発見し、NASAの宇宙飛行フォーラムのスレッドに公開している。その後の情報が途絶えたことで観測が広がり、打ち上げの意図が問われた。同上NASA宇宙飛行フォーラムのズーマ関連スレッドが11月15日にSpaceflight Nowによる推理を掲載した。
  • 国家偵察局がズーマと無関係ならペイロードは中央情報局、国家安全保障局あるいは他の米政府省庁のものかもしれない
  • ズーマの予想地球周回軌道は中国、北朝鮮の監視に最適であるが、軌道確定は打ち上げた後であることが通常。
  • 予想軌道だとNROのUSA-276(NROL-76)衛星と酷似する。ズーマ打ち上げが東部標準時午後8時ごろならUSA-276から10分未満遅れて軌道に乗ることになり、宇宙空間では異例の接近になる。
  • この事からズーマはUSA-276の燃料再補給ミッションに投入される、あるいは同衛星と密接に関連するスパイ衛星なのか。
11月17日にスペースXはズーマ打ち上げをフェアリングデータ解析の結果で延期と発表しています。

日本国民よ現実を見よ、NBC想定して訓練中の海兵隊岩国基地



こうあってほしいと願うだけでは現実は変わりません。まだモリカケが国政の最優先事項だと考えている人たちは同じ国内ですでにこういう想定で準備がされていることをどう受け止めるのでしょうか。おそらく受け入れないでしょう。しかし、これが冷徹な現実であり、言葉の応酬を繰り返す「民主体制」を冷笑している外部勢力が日本の価値観など全く気にもかけずに着々と準備をしていることを忘れてはなりません。

 


America's F-35s are Preparing to Fight North Korea During a Nuclear War米軍F-35部隊は北朝鮮へ核兵器投入後の想定で準備中

November 17, 2017

  1. 米国と北朝鮮のにらみ合いが続く中、朝鮮半島は戦争の不安でおおわれている。
  2. 北朝鮮と開戦になれば、史上最も残虐な戦いになりそうだ。核兵器、化学兵器に加え生物兵器まで投入される可能性がある。そうなると米軍は汚染された環境での作戦を覚悟しなければならない。このため岩国基地の121海兵隊戦闘飛行隊は隊員は任務対応防護体制(MOPP)第四段階装備を着用してロッキード・マーティンF-35B共用打撃戦闘機の離発着を繰り返している。
  3. 「MOPPは海兵隊でも普段は使わない装備ですので訓練は重要です。実際に着用しても抵抗がなくなる効果があります」とVMFA-121付け整備統括官マーティン・アルドレーテ二等軍曹が太平洋軍公式報道資料で語っている。
  4. MOPP装備を着用しての訓練で海兵隊はF-35B運用を化学攻撃、生物兵器攻撃後の環境でも実施し、核攻撃後の放射性降下物からも身を守れる。各隊員には北朝鮮による攻撃は現実的な想定だ。
  5. 核、化学攻撃を基地から離れた地点が受ける想定も非現実的ではない。北朝鮮との緊張は高く、開戦となれば平壌は核兵器投入もためらわないはずだ。北朝鮮が化学兵器、核兵器で米軍の大規模航空基地を攻撃するのは論理的にありうる。
  6. ただし、ジム・マティス国防長官は外交手段で北朝鮮との交戦は回避できると信じているようだ。「交渉機会はまだ残るが向こうがミサイル発射、核兵器開発を止めた場合だ」と長官は述べている。
  7. マティス長官によればトランプ政権は北朝鮮問題解決をあくまでも平和的に進める考えだという。「今のところは外交主導だ」「できることは全部想定している。制裁、国連安保理決議、経済制裁の強化、世界各地での外交官追放などすべて外交経済面で北朝鮮に圧力をかけ方向を変えさせるためだ」
  8. だがトランプ政権が北朝鮮に政策変更を期待する中、北朝鮮が核兵器を放棄するとはとても思えない。平壌は核兵器を金政権存続の切り札と見ている。米国がリビア独裁者ムアマ・カダフィに大量破壊兵器廃棄の代わりに政権温存を持ちかけながら2011年に駆逐した事例を見て、北朝鮮は同じ過ちは繰り返せないと決意しているはずだ。
  9. 米国も最終的には核武装した北朝鮮を認めたうえで、抑止政策を採用する必要に迫られるかもしれない。■
Dave Majumdar is the defense editor for The National Interest. You can follow him on Twitter: @Davemajumdar.


Tu-160新型M2がロールアウト、ただし調達はスムーズに進まない模様


Russia Rolls Out New Tu-160M2, But Are Moscow's Bomber Ambitions Realistic?

ロシアがTu-160M2をロースアウトしたが戦略爆撃機整備計画は現実に即しているのか

Despite budget cuts and other issues, the Kremlin remains optimistic that flight testing will begin within months. 

予算削減他にもかかわらずクレムリンはフライトテスト開始は数か月以内と楽観的

UAC
BY JOSEPH TREVITHICKNOVEMBER 16, 2017

ロシア合同航空機企業(UAC)が同社カザン工場で改良型Tu-160M2試作1号機をロールアウトした。ロシア空軍は同機をTu-95MSと並ぶ戦略核攻撃力の柱と見るが、予算不足、産業基盤の弱体化他で装備近代化は簡単にいかないだろう。
  • 2017年11月16日、ロールアウトと同時にロシアの副首相ドミトリ・ロゴジン Dmitry Rogozin は2018年にフライトテストを開始、低率初期生産はその翌年に開始し、2023年から連続引き渡しすると発表。その時点でUACは年間2-3機を引き渡す。クレムリンは2015年にブラックジャック生産ライン再開を発表していた。
  • Tu-160Mと比べてTu-160M2の改良内容の全体像がわからないが、ロシア関係者はM2は従来型Tu-160と部品点数ほぼ6割が共通と説明していた。
  • M2が完全新規製造機なのかも不明だ。UACでは試作機は既存機を改装したものと認めるが、ロシア軍は最低50機調達したいとしており、Tu-160Mの生産機数はわずか16機だ。
  • UAC公表の試作一号機の写真を見ると機体大部分は大きな違いはないようだ。ソ連時代のTu-160はロシア愛称がBeliy Lebed (白鳥)であり、1970年代に開発開始し、初飛行は1981年だった。2015年まで実戦投入されなかったが、同年にシリア国内に向け巡航ミサイルを発射している。
  • M2はエンジンをNK-32 02シリーズに一新したと伝えられる。NK-32原型は最高強力な低バイパス比ターボファンエンジンであり、アフターバーナーで55千ポンドの推力を出す。これに対してB-1爆撃機のジェネラルエレクトリックF101の推力はアフターバーナーを作動させて31千ポンドだ。ただしTu-160は機体サイズがB-1より大きい。
  • エンジンメーカー合同エンジン企業(UEC)によれば02シリーズでは大幅に効率が改良されTu-160M2は燃料比率が向上しており、航続距離は600マイルも伸びた。同じエンジンはロシアのステルス戦闘機PAK-DAにも使われている。エンジンテストは2017年10月に始まったばかりだがM2試作一号機に同エンジンが搭載されているかは不明だ。
  • さらにロシアによればTu-160Mからエイビオニクスを刷新している。M型でも改良があったが、UACは完全デジタル「グラスコックピット」だとほのめかしている。
ALEX BELTYUKOV VIA WIKIMEDIA
Tu-160ブラックジャック原型のコックピット
  • 2017年6月に無線電子技術集団(ロシア名KRET)の第一副CEOウラジミール・ミヘイエフ Vladimir MikheyevがTu-160M2に新型電子装備が搭載されるとTASS通信に伝えていた。国営企業の同社は無線、航法、レーダー、情報収集機器を軍民双方に提供している。
  • ミヘイエフによれば新型ブラックジャックには慣性航法装置と天測航法装置が搭載されるという。注目したいのは後者でGPSに相当するGLONASS衛星航法が攻撃を受けたり機能しない場合の予備となる点だ。ロシア軍はGPS衛星の攻撃妨害手段を開発中で自軍への損害も想定している。
  • ロシア報道によればTu-160M2には電子スキャンアレイレーダー(AESA)も搭載される。乗員は危険となる脅威対象を長距離で正確に探知できるようになる。
UAC
UACカザン工場でのTu-160M2
  • もっと重要なのは白鳥が強力な防御手段を搭載することで、KRET幹部は「あらゆる形式のミサイルから防御」すると言っている。ミヘイエフもTASSも共にこの点について語っていないが可能性はある。
VLADIMIR RODIONOV/AFP/GETTY IMAGES
プーチン大統領が2005年にTu-160に搭乗したことは広く宣伝された。 白鳥はロシアの誇りの象徴として見られている。
  • 防御装備の詳細は不明だが、Tu-160M2がどこかの段階で「ハードキル」と呼ぶミサイルを物理的に破壊する手段を搭載するといわれる。2017年6月にノースロップ・グラマンがそのような装備の特許を申請している。新型の白鳥には各種防御装備を共通センサーを中心に搭載し、爆撃機の防御を多層構造で実現するのだろう。
  • Tu-160M2は旧型Tu-160M同様の戦略核・通常ミッションを実施するとロシア関係者は述べている。ただしM2は低視認性がないため、長距離空中発射式Kh-101、核弾頭付きKh-102巡航ミサイルでスタンドオフ攻撃し、敵の統合防空体制を回避するはずだ。
  • クレムリンは最低50機調達したいと言っているが、ここに試作機、旧型からの転換機が含まれるか不明だ。UACに未完成機が何機あるか不明で保管中の機体状況も不明だ。
  • ソ連時代にツボレフ(現UAC傘下)がTu-160を35機生産し、うち19機がソ連崩壊でウクライナに残った。このうち8機が2000年代にウクライナの債務支払い分としてロシアが回収したがスクラップ処分されたようだ。現在作戦行動可能なのは16機で、稼働していなかった8機がTu-160M2仕様に改装用に使える。
  • ただしUACが新規製造の再開を避けるのであれば26機を集めなければならないことになる。生産再開となれば非常に高価になる。いずれにせよ同社が言うように2023年以降に年間2-3機を納入するのであれば全機がロシア空軍にそろうのに10年以上かかることになる。
  • ロシアでは原油価格低迷により国防事業削減が続いており、ウクライナ、シリア関連で制裁措置の効果が加わっている。
  • クレムリンはTu-160M2の実現でPAK DAステルス爆撃機開発の「再計画」つまり遅延させてもよいと決定している。後者についてUACから構想決定案は出ていない。
  • M2関連は既存Tu-160M16機の保守管理と並行し資源を取り合う状況になっている。そロシア石油大富豪の希望で白鳥の一機を超高速プライベートジェットに転用する余裕などない。
MAKSIM BOGODVID/SPUTNIK VIA AP
UACカザン工場で16機残るTu-160Mの一機が大修理に入っている。
  • Tu-160M2の新規生産が開始されればPAK DAの実現が遠のく。新規製造にせよ改装にせよ新仕様の白鳥はロシア戦略兵力が完全新型機のステルス爆撃機を製造するより近道なのは明らかだ。
  • M2改修化がすでに遅延しているのは明らかで2016年にロシア空軍トップのヴィクトル・ボンダレフ上級大将Colonel General Viktor BondarevがRIAノーボスチ通信に本格生産は2021年開始と述べており、現在の2023年見通しと食い違っている。
PHOTO BY MARINA LYSTSEVA\TASS VIA GETTY IMAGES
  • 2017年11月にロゴジン副首相はプーチン大統領にTu-160M2フライトテストが2018年2月開始と報告していたが、本人はTASS通信には「見込み」と語っていた。
  • ただしブラックジャック50機を運用する際の総経費は意識されていないようだ。現在のロシア空軍のTu-160機数が三倍になるわけで、白鳥のうち何機が常時作戦可能状態になるのか不明だ。
  • ロシア当局は戦略爆撃機の近代化改修を高優先国防事業にしているが、それだけで機体が予定通り実現して期待通りの性能が全部実現するわけではない。■
Contact the author: jtrevithickpr@gmail.com

2017年11月18日土曜日

中国の台湾侵攻等野望を止めるのは周辺国のA2/AD戦略だ



うーん、この通りなら中国の軍拡が進んでも日本含む周辺国がA2/ADを独自に整備すれば、中国はさらに軍事支出をふやしいつか破綻するのではないでしょうか。もちろん周辺国も侵攻を受けるリスクが増えるわけですし、中国の既得権も認めることになるわけですが。一種の開き治り戦略ともいえるでしょうね。両陣営が戦わずに勝利をそれぞれめざすことになります。それにしても中国に同盟国がないことが救いで、それだけにふらふらする韓国の動向が非常に気になるところです。


Why China Can't Conquer Taiwan in a War

中国が台湾を背圧武力制圧できない理由
November 17, 2017


第19回党大会で権力基盤を固めた習近平主席が内向きになる米国を見てアジア太平洋を中国の思いのままにする好機と見ているかもしれない。この度発表された研究成果ではこの点に触れつつ、北京に周辺国を敗退させる軍事力はないと分析し、とくに台湾占領は無理だとする。
  1. 研究をまとめたのはマイケル・ベックリー Michael Beckley(タフツ大准教授(政治学))で学術誌International Securityに掲載した。ベックリーは米軍支援が最小限でも中国周辺国が各国で接近阻止領域拒否戦略を取れば中国軍の阻害は可能と主張。
  2. 「東アジアで新しい軍事力バランスが出現の兆候があり、米国は中程度のリスクで兵力増強が可能だ」「このバランスは今後も安定したままとなる。各国のA2/AD効果を打ち破る兵力投射能力は中国に実現しないためだ。根拠は兵力投射部隊の整備はA2/AD部隊整備よりはるかに大規模な予算が必要となるからだ」と述べている。
  3. A2/ADは米国の介入をさせない中国戦略として語られているが、ジェイムズ・ホームズ、トシ・ヨシハラ、アンドリュー・クレピネヴィッチ等は米国はアジア同盟国とともにこの戦略を中国相手に展開すべきと主張している。中国を困難にさせればよいというのだ。ベックリーは「この戦略では米国は東アジア制海権は断念するかわりに周辺国を助けて中国の制海権制空権確立を困難にすればよい」と説明。
  4. ベックリーは新戦略を想定される軍事衝突シナリオ数点で試した。その一つが台湾海峡からの中国侵攻だ。そもそも揚陸侵攻作戦は難易度が一番高いが、侵攻部隊の移動途中を狙える精密誘導兵器の時代では一層困難になる。
  5. 台湾侵攻作戦の成功には中国は航空優勢、海上制圧の完璧な確立が必須だ。「台湾に防空体制や攻撃手段が温存されれば中国の侵攻は不可能となる。台湾海峡を移動中の中国艦艇を攻撃できる制海権を台湾が維持するからだ」とし、中国にはミサイル相当数があり開戦直後に台湾防空体制を破壊するといわれるが、台湾を無力化するには完全な奇襲攻撃でない限り無理とする。台湾の早期警戒が有効なら作戦機材を国内36箇所の航空基地、民間空港さらに高速道路に分散させ緊急運用体制を整えるだろう。台湾には移動式ミサイル発射機、対空兵器もあり艦船潜水艦も巡航ミサイルで中国部隊を攻撃するだろう。
  6. ベックリーが指摘するように中国が防衛体制を先制攻撃ですべて壊滅させるとは考えにくい。まず台湾には高性能早期警戒防空体制がある。米国でさえ第一湾岸戦争でここまでの実力がないイラク防空網や1999年のセルビアで完全破壊できなかったではないか。
  7. 当時の米国を上回る実力を中国が示したとしても揚陸作戦の成功は確実とは言えない。例えばベックリーは上陸に適した地点は台湾海岸線の1割しかないと指摘し、台湾は一部地点に重点的に防御態勢を敷けばよく中国上陸部隊は数の上でも劣勢になるという。
  8. そうなると最大限に楽観的な評価(北京の視点)をつかってまでも中国は台湾占領に躍起となるだろう。ベックリーは「米国は侵攻部隊を失敗させ戦況を一変させるべく米軍艦船や非ステルス機を中国のA2/ADに晒せる必要のない対応方法多数がある」と述べている。具体的には米軍による試算では「台湾の沿岸部に1万ないし2万ポンドを投下してPLA侵攻部隊をなぶり殺しにする」必要がある。この役目にはB-2爆撃機一機あるいはオハイオ級潜水艦一隻を投入すればよい。
  9. さらにベックリーは東シナ海、南シナ海の制海権を中国は簡単に確立すできないと指摘する。ヴィエトナムや日本の抵抗をその理由にあげる。中国が地域内で軍事優位性を手に入れる可能性がは一般に考えられるより低い。このため中国は戦わずに勝利する戦略をとっているのであり、今までのところ比較的成功していると言える。■
Zachary Keck (@ZacharyKeck) is a former managing editor of The National Interest.
Image: Reuters


新型英空母クイーン・エリザベスの就航は12月7日に


Queen Elizabeth to formally join fleet

クイーン・エリザベスの就役近づく

  
Source: Crown Copyright

Tim Ripley - IHS Jane's Defence Weekly
17 November 2017
英海軍クイーン・エリザベス級空母一号艦が建造業者による海上試験をこの度終了し、12月7日に艦隊編入される。
国防相ギャビン・ウィリアムソン Gavin Williamson が11月16日にイングランド南西海上で公試中の同艦を訪れ発表した。
就役式典にはエリザベス女王が参列しポーツマス海軍基地で行う。同艦の建造はエアクラフトアライアンスが行った。式典後に正式HMSクイーン・エリザベスとなる。
同艦は10月30日出港し建造者公試験第二段階を開始している。狙いは通信機能、レーダー等のセンサー機能だ。オープンソースAISトランスポンダー追跡によれば同艦はランズエンド周辺からコーンウォール北海岸を航行していたのがわかる。■