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スペースXが打ち上げる「ズーマ」衛星の正体は?



SpaceX is about to launch 'Zuma,' a top-secret satellite that's shrouded in mystery スペースXがトップシークレット「ズーマ」衛星の打ち上げ準備中

zuma mission top secret payload spacecraft satellite falcon 9 rocket spacex twitter米政府発注の謎に包まれたズーマペイロードがスペースXのファルコン9ロケットに乗せられている。 Nov. 15, 2017.SpaceX/Twitter
  • Nov. 17, 2017, 9:32 AM
スペースXが米政府向け第三回目打ち上げの準備に入った。積み荷はトップシークレット宇宙機で同社は「ズーマ」と呼ぶが詳細は不明だ。
打ち上げはフロリダのケネディ宇宙センターから17日東部標準時午後8時に予定され、午後10時に変更の可能性もある。スペースXはYouTubeで打ち上げを実況中継する。
スペースXは極秘衛星打ち上げを水曜日に予定していたが延期していた。理由は天候ではないようだ。同社はフェアリング(ロケット先端部)の点検を「別の顧客」が行ったため待機状態になったと説明している。金曜日の打ち上げもキャンセルの可能性がある。
再利用可能ファルコン9のブースター(全長123フィート)はズーマを地上数十マイル上空に送ってからケープカナベラル空軍基地に帰還する。ブースター切り離し後は小型第二段ロケットを点火し極秘ペイロードを軌道に乗せる。
衛星を所有者が米軍なのか民間企業かも不明だ。スパイ衛星は国家偵察局(NRO)が打ち上げるのが普通だが、同局はズーマと関係ないとAviation Weekに述べている。
スペースXもズーマミッションの内容について回答を拒む中で、ノースロップ・グラマンが関与を認めている。同社広報担当役員ロン・レインズがBusienss Insiderに以下伝えてきた。
「ノースロップ・グラマンはズーマ打ち上げに関与できることを光栄に感じております。この政府ミッション打ち上げはコスト効果の高い宇宙アクセス実施方法となります。米政府はノースロップ・グラマンにミッションの打ち上げ部分を委託し、当社はスペースXからファルコン9打ち上げ業務を調達しました」
「当社は今回の事業は記念碑的な意義があり細心の注意を払いズーマ打ち上げを最低限のリスクと費用対効果の高い形で実施します」「ズーマのペイロードは機密性の高く低地球軌道に投入されます」
低地球軌道(LEO)は地表上空1,000マイル以下を指す。レインズはミッション内容の詳細を話さず、同社は「これ以上は何も話せずいかなる質問にも答えられない」と述べた。
機密扱いのズーマだがその目的で観測が多数出ている。
衛星追跡マニアは意味不明のFCC連邦通信委員会による申請を10月に発見し、NASAの宇宙飛行フォーラムのスレッドに公開している。その後の情報が途絶えたことで観測が広がり、打ち上げの意図が問われた。同上NASA宇宙飛行フォーラムのズーマ関連スレッドが11月15日にSpaceflight Nowによる推理を掲載した。
  • 国家偵察局がズーマと無関係ならペイロードは中央情報局、国家安全保障局あるいは他の米政府省庁のものかもしれない
  • ズーマの予想地球周回軌道は中国、北朝鮮の監視に最適であるが、軌道確定は打ち上げた後であることが通常。
  • 予想軌道だとNROのUSA-276(NROL-76)衛星と酷似する。ズーマ打ち上げが東部標準時午後8時ごろならUSA-276から10分未満遅れて軌道に乗ることになり、宇宙空間では異例の接近になる。
  • この事からズーマはUSA-276の燃料再補給ミッションに投入される、あるいは同衛星と密接に関連するスパイ衛星なのか。
11月17日にスペースXはズーマ打ち上げをフェアリングデータ解析の結果で延期と発表しています。

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