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ドイツ空軍がF-35採用に向かう可能性濃厚へ


トーネード後継機ですから戦闘攻撃能力を重視するとしてもライトニングの機内搭載だけでは攻撃力が減りますが、やはりステルス性能を重視しているのでしょうか。F-35受注数が増えて単価が本当に下がれば各国にも朗報なのですが。生産はイタリアで行うのでしょうか。まだ正式採用ではないですが採用は決まった感じですね。ドイツ空軍のトーネードは90機ほどですからそのままなら大量発注にならないのですが。


Germany declares preference for F-35 to replace Tornado

ドイツがトーネード後継機にF-35を有力候補にあげている

トーネード後継機導入までリードタイムが短いためドイツ空軍はロッキード・マーティンF-35を有力候補にあげている。 Source: Lockheed Martin

 Gareth Jennings - IHS Jane's Defence Weekly
08 November 2017
  • ドイツ空軍は現行パナヴィア・トーネードの更新が2025年から20230年に近づく中でロッキード・マーティンF-35ライトニングII共用打撃戦闘機が「望ましい選択肢」と見ていると上層部が11月8日明らかにした。
  • チャタムハウスルールで発言した幹部はF-35はルフトヴァッフェの要求内容をほとんど満足しておりそれ以外の効果ももたらすと述べた。
  • 「トーネード後継機は第五世代機で探知されにくくする必要がある。遠距離で目標捕捉しながら迅速に照準を合わす能力も必要だ。
  • 「ドイツ国防省は数機種検討中だがF-35もそのひとつで現時点で購入可能な機体が条件で採用国が他にあること、実際に供用中であることも条件にしながら要求性能を実現するかを最重要視している」
  • ドイツはエアバスディフェンスアンドスペース(DS)とトーネード後継機を次世代戦闘航空機システム(FCAS)として検討してきたが、トーネード退役時期の2030年は動かせず、ルフトヴァッフェは既存機種採用に切り替えた。
  • 同上関係者は「時間の成約から後継機種は2025年ごろから導入しないとトーネード退役完了の2030年に間にあわない。移行期間は5年と想定している。これはあと7年先で、それまでに新型機の開発・導入が業界で可能とは思えない。ユーロファイター事例では一号機の実戦配備まで25年かかっている」と説明した。■

コメント

  1. 90機の購入…にはならないでしょう。日本でもF-4の代替としての売り込みに少ない機数で同等の作戦能力がこなせるっという謳い文句でした。 組み立てはイギリスかイタリアでしょうね。 対地攻撃ミッションではステルスを考慮に入れなければそれ程ペイロードも問題にならないかと。実際にはトルネードも燃料を満載するとペイロードが減少しますし、高度な火器管制・電子装置、燃費や推力で勝るF-35なら対地攻撃能力は寧ろ向上するでしょう。
    量産効果もあり機体単価は低下する様ですが、それでもまだ高いですね。能力向上の余地も含めてコスト管理はF-35サプライヤーのより一層の努力が必要でしょう。

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