Russia’s Most Formidable Nuclear Attack Submarine Is Almost Ready
‘Kazan’ prepares to launch
by DAVE MAJUMDAR
ロシアがヤーセン級原子力攻撃潜水艦の二号艦を3月30日に進水する。艦名はカザンで、885Mプロジェクトの設計を手直しし、多くの面で一号艦K-560セヴェロドヴィンスクを上回る。
- ロシア海軍はカザン引き渡しを2018年に予定する。作戦投入されれば米海軍に最強の相手となる。「潜在敵国が投入する原子力潜水艦で一番高性能の艦となるはず」と海軍分析センターでロシア問題の専門家マイケル・コフマンがNational Interestに語っている。
- カザンにはセヴェロドヴィンスク建造が始まった1993年以降に登場した技術が盛り込まれている。カザンは旧式艦での教訓も同時に採用している。
- プロジェクト885の各艦が従来のソ連、ロシアの潜水艦設計と一線を画し多任務を想定しているのは米シーウルフ級やヴァージニア級に通じるものがある。
- マイケル・コフマンはノーマン・ポーマーと共著で米海軍協会のProceedings誌に「ロシア初の真の意味の多用途潜水艦だ」と解説している。「セヴェロドヴィンスクは対潜、対艦、陸地攻撃をすべてこなす。興味を惹かれるのは艦首の大型ソナードームでイルティシュ-アンフォラ Irtysh-Amfora 製ソナー装備があることと艦中央部の垂直発射セルでカリバー(SS-N-27/30シズラー)またはオニクス(SS-N-26ストロウバイル)の巡航ミサイル32発を搭載する。対艦・履行上攻撃用装備の搭載はロシア水上艦・潜水艦が長距離ミサイルをシリアに向けて2016年発射しており注目される」
- ロシアはプロジェクト885M潜水艦を計7隻建造する予定で、ノヴォシビリスク、クランスヤルスク、アルハンゲリスク、ペルムが白海に面するセヴェロドヴィンスクのSevmash社が建造中だ。
- その一方でロシアが狙う次期攻撃潜水艦は米海軍の弾道ミサイル潜水艦を狩るのが目的だ。
- 同上記事の両著者によれば「新型SSNは西側SSBNに対抗するもので、相当の規模の建造になるはずだが、現時点では建造は数年先に開始という以外はわからない」
- きわめて強力な新型攻撃潜水艦を開発する技術水準がロシアにある音は疑う余地はない。問題はクレムリンが必要な予算を確保できるかだ。■
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