America's 6th Generation Fighter Could Be Everything: 4 Things It Must Haveアメリカの第六世代戦闘機に必須の性能4点はこれだ
June 22, 2019 Topic: Security Blog Brand: The Buzz Tags: 6th Generation FighterU.S. Air ForceMilitaryStealth FightersGreat Power Competition
米国が第5世代戦闘機F-35ライトニングの本格稼働に向かう中、フランス、ドイツ、日本、英国は一気に高性能の第六世代機開発を検討している。
第六世代機の姿がどうなるかまだ断言できないが第一線配備は2030年代後半から2040年代になるはずである。ただし、第六世代機には新技術が盛りだくさん搭載されるはずだ。
軍事装備開発の常として軍と産業界で次代の先導権争いがすでに始まっている。米海軍、空軍は別の第六世代後継機構想をFA-XX並びに侵攻制空戦闘機構想として業界に提示している。
F-35で海軍、空軍それぞれの要求内容の調整に苦労した挙げ句、部品数で共有化は2割にとどまった経験から両軍ではライトニング後継機を共通機種にする動きは皆無に近い。PCAは長距離援護機としてB-21レイダーとともに敵空域に侵入し敵戦闘機の脅威に対抗する構想だ。FA-XXは敵爆撃機やミサイルから空母の防御を期待される。
F-35では攻撃能力を空対空戦能力より優先したが。第六世代機では制空能力能力を再び重視する。このため操縦性が重要になるのか、またはスーパークルーズ(長時間超音速飛行)を維持するのかは今後の議論の的だろう。
だが以下4つの技術内容は空軍海軍で共有されそうだ。
1. ステルスを実現するレーダー断面積だけでは不十分
ステルス機への批判派にはセンサー技術の技術革新と戦術の進化でステルス技術の陳腐化は避けられないとの意見がある。
だが実際にはステルスが絶対的な技術であったことはない。ステルス機が探知不可能であったこともないし、逆にセンサーでレーダー断面積や赤外線でのステルス効果が無効にできるものでもない。
それでも懐疑派はステルス機が今後普及しても技術・戦術の整備で対抗策が出現するはずと主張する。低帯域レーダー、協調型交戦技術のネットワーク型複合レーダー運用、長距離赤外線捜索探知装備が今後実用化されるというのだ。
こうした技術の出現でステルスが即無効になるわけではないものの先進国における学士号のように戦術シナリオではステルスは当たり前技術となりそれだけで成功が約束されることにはならない。
端的に言って航空機があらゆる戦闘環境で生存するため必須の性能となってもレーダー断面積を小さくしても生き残りが保証されることにはならない。
2. 航続距離
第4世代機第5世代機として供用中の米軍機材は機内搭載燃料では戦闘行動半径が極めて限られてしまう。非ステルス機は外部燃料タンクや空中給油で飛行距離を伸ばす。だがこの解決策ではステルス機はレーダー探知を招いてしまう。
高精度の巡航ミサイル、弾道ミサイル、極超音速ミサイルが急速普及しすると駐機中機材が地上で撃破されたり支援装備が狙われる脅威が現実のものになる。第六世代ステルスジェットが沖縄の基地や南シナ海洋上の空母にわずか数分の警告でミサイル攻撃が空から降ってくる事態が発生しそうだ。
このため機内燃料搭載量を拡大し、基地施設を広く選択して安全かつ柔軟な新型機の運用が必要だ。結果として機体は拡大され同時にペイロードも大きくなる。
ただし機内燃料槽の大型化だけが解決策ではない。ステルス給油機やステルス増槽の開発も考えられる。またスタンドオフ巡航ミサイル、極超音速ミサイルが実用化されれば攻撃機材は防衛側の「バブル」空域の攻撃も可能となる。
3.無人機との共同運用
ステルス機と言えどもセンサーの性能向上の前に姿を隠すのが困難になっていくが、解決策はある。いさぎよく敵に姿を見せるのが安価な対策で、しかし数百個もの囮を放出し敵に本物の標的を識別できなくさせることだ。
米海軍のスーパーホーネットでブヨほどの大きさのパーディックス無人機103個を放出実験を行った。一分間でレーダーにはイナゴの大群のように写るようになった。
もちろん無人機を囮として使うためにはレーダーで戦闘機のように写るようにする必要があり、あるいは空軍のMALD-X無人囮装置のように高額なものになる。オーストラリア空軍は「忠実なるウィングマン」コンセプトで無人機を開発しセンサーや兵装と搭載しようとしており、必要ならミサイル迎撃にもあたらせる。
ただし将来の忠実なるウィングマンで性能をフルに発揮するには技術統合を進める必要があり、人工知能により有人機パイロットの負担を減らし、強靭なネットワークで妨害を受けない通信リンクを敵の電子戦環境でも確実にすることがその一例だ。
当然ながら将来のジェット機では電子戦技術に人工知能を応用して敵の妨害も図ることになるだろう。
4. 発電容量
ジェット戦闘機ではエイビオニクスが高度化するため機内発電容量の増強が必要となり、F-35の最新アップデートでも発電系統の効率向上がひとつのねらいとなっている。
エンジンメーカーも次世代エンジン開発では従来を上回る高出力発電にターボの活用で対応する必要が生まれる。
発電力の増強分はエナジー兵器のレーザーや高周波装備に使う。空軍はレーザー砲実験をF-15で2021年に予定しており、対空ミサイルの誘導機能を妨害する。ただしもっと強力なレーザーなら有効距離が伸び、高熱による破壊効果が生まれ事実上弾薬数の制限なく攻撃兵器に転用できる。
敵の実力が向上してステルスが切り札にならなくなっても、レーザーや運動エナジーで撃破が難しいアクティブ防御を実用化し、機材の防御策を追加すれば長距離センサーや対空兵装の進歩に対抗できるはずだ。■
Sébastien Roblin holds a master’s degree in conflict resolution from Georgetown University and served as a university instructor for the Peace Corps in China. He has also worked in education, editing, and refugee resettlement in France and the United States. He currently writes on security and military history for War Is Borin
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