2022年7月13日水曜日

バイデン中東訪問直前に米中央軍がイスラム国指導者を無人機で攻撃し死亡させた

 

247 News Agency

 

スラミックステイト指導者をシリアの火曜日に無人機により殺害したと米中央軍司令部が発表した。

シリア北西部での攻撃で、テロリスト集団シリア支部のリーダーであり、イスラミックステイトの高官マヘル・アル・アガルMaher al-Agalが死亡したと、米当局が発表した。攻撃で、ISIS幹部も「重傷を負った」という。

米中央軍報道官のジョー・ブッチーノ大佐Col. Joe Buccinoは声明で、「今回の攻撃は、ISISの永続的な敗北に対する中央軍の確固とした取り組みを再確認した」と述べた。「ISIS指導層の排除は、世界規模の攻撃を計画し実行するテロ組織の能力を混乱させる」。

今回の攻撃は、ジョー・バイデン大統領が火曜日の夜、大統領として初の中東訪問に出発する準備中に起こった。バイデンのイスラエルとサウジアラビアへ公式訪問は、イスラエル首相との会談、イスラエル、インド、アラブ首長国連邦の指導者との仮想サミット、サウジ指導者との会談、エジプト、イラク、ヨルダンも含む、GCC+3湾岸協力会議のサミットを予定している。

ジェイク・サリバン大統領補佐官は「イランや多くの国で活動するテロリスト集団からの挑戦や脅威がこの地域に満ちていると明確に認識している。「このため大統領は、対面外交の力に代わるものはないと考えている」と述べた。

昨年の米軍アフガニスタン撤退の時点で、議員には、アメリカを脅かす中東のテロリストを標的にする軍の任務を維持するには、「オーバー・ザ・ホライズン」作戦では不十分だと心配が見られた。

しかし国防総省は今年、ISISの指導者アブ・イブラヒム・アル・ハシミ・アル・クレイシAbu Ibrahim al-Hashimi al-Qurayshiが2月のアメリカの特殊作戦襲撃時に自決し、家族の一員も殺害したとアメリカ当局が発表するなど、知名度の高いISISテロリストを複数殺害している。さらに最近では、アメリカ軍は先月、テロリスト集団の爆弾製造者を捕らえるため襲撃を実行した。

アメリカの対テロ作戦は、「イスラム国」以外にも及んでいる。先月、米中央軍はアルカイダ系のテロ組織「フーラス・アルディン」Hurras al-Dinの幹部であるアブ・ハムザ・アル・イエメニ Abu Hamzah al Yemeniに対する空爆を実施した。■

US Drone Strike Kills Leader of ISIS In Syria - Defense One

The strike comes just ahead of Biden’s first trip to the Middle East as president.

 

BY JACQUELINE FELDSCHER

SENIOR NATIONAL SECURITY CORRESPONDENT

JULY 12, 2022 10:09 AM ET


ウクライナ戦の最新状況(現地時間7月12日現在)ウクライナ軍はHMARSでロシア軍弾薬貯蔵庫を狙い撃ちしている

 

 A U.S. Marine Corps High Mobility Artillery Rocket System (HIMARS) fires in Norway. Ukraine has recently received a number of these systems. (U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. Nicholas Guevara)




ロシアのウクライナ侵攻が始まり139日目の火曜日、ロシア軍最高司令部の作戦休止命令の結果、現地状況はほぼ停滞している。


わずかな変化

この24時間は、約5カ月前に戦争が始まって以来、最も静かな時間であった。セベロドネツクとリシチャンスクを占領した後、ロシア軍最高司令部が戦域全体の作戦休止を開始し、部隊の整備と補給を行うことを決定したことを、両軍が利用している。


しかし、小規模な戦闘は続いており、長距離砲撃や相手の弱点を探るための戦力による偵察が主である。一方、ウクライナ軍は新たに導入した高機動砲ロケットシステム(HIMARS)を巧みに使い、ロシア軍の戦線の背後を正確に攻撃している。占領下のウクライナ各地にあるロシアの弾薬庫は、ここ数日、炎を上げている。



ロシア軍の損失

ウクライナ軍は連日、ロシア人犠牲者数を発表している。これらの数字は公式の数字であり、個別に検証されたものではない。

 しかし、欧米の情報機関による評価や独立した報告書は、ウクライナ側の主張する死傷者数をある程度裏付けている。例えば、オープンソースの情報調査ページ「オリックス」は、800両以上のロシア戦車(これはフランス、ドイツ、イタリア、イギリスの合計装甲能力を上回る戦車数)と、あらゆるタイプの4,500両以上の軍用車両の破壊または捕獲を視覚的に確認し、この評価は英国国防省によって確認されている。

 この評価は英国国防省によって確認されている。他のほとんどのウクライナの主張についても、同じように独立した検証が存在する。つい最近、米国防総省は、ロシア軍が1,000両以上の戦車、数十機の戦闘機やヘリコプターを含むあらゆるタイプの戦闘車両数千台を失ったことを認めた。

さらに、西側情報機関の関係者を引用した最近の報道では、ロシア軍はこれまでの戦争で最大2万人の死者を出しているという。

 実際の数字を確認するのは、現地にいないと非常に難しい。しかし、戦争の霧やその他の要因を調整した後、西側の公式数字はウクライナの主張とかなり近いという。

 火曜日現在、ウクライナ国防省は以下のロシア軍損失を主張している。


  • 戦死37,470(負傷者、捕虜はその約3倍)。

  • 装甲兵員輸送車3,829

  • 車両および燃料タンク 2,699

  • 戦車1,649

  • 大砲838

  • 戦術的無人航空機676

  • 戦闘機、攻撃機、輸送機 217

  • 多連装ロケットシステム(MLRS) 247

  • 攻撃・輸送用ヘリコプター188

  • ウクライナ防空隊が撃墜した巡航ミサイル155

  • 対空砲台109

  • 架橋装置などの特殊装備プラットフォーム66

  • ボートおよびカッター 15

  • 移動式弾道ミサイルシステム「イスカンダル」4



ここ数週間、ドンバスで継続的な圧力と攻撃作戦にもかかわらず、ロシアの死傷者の割合は鈍化している。このことは2つのことを示唆している。1つ目は、ロシア軍の指揮官が攻撃作戦に慎重になっており、目的を達成するために複合兵器をフル活用していること、2つ目は、ウクライナ軍の戦闘力や弾薬が不足していることである。最近の現地からの報告によると、この2つの要因はいずれも事実であり、戦いの疲労が双方に追いついてきているようである。

 5月の大半、ロシア軍の死傷者が最も多かったのは、スロビャンスク、クリビイリヒ、ザポリジャの3地域であり、そこでの激しい戦闘を反映していた。数日後、数週間後、激しい戦闘はスロビャンスクの南東、セベロドネツク、ライマン、リシチャンスク周辺のバフムト方面へと移っていった。

 その後、ヨーロッパ最大の原子力発電所があるケルソンとザポリジヤ周辺でのウクライナ軍の反攻により、最も多くの犠牲者が出た場所は再び西へ移動した。

 火曜日には、ウクライナ軍はアヴディフカとバフムトの近辺で最も多くの犠牲者を出した。

 ロシア軍の東部での再攻撃の目的は、ドネツクとルハンスクの親ロシア派の離脱地域を完全に支配し、これらの地域と占領したクリミアの間に陸上回廊を作り、維持することであると表明している。■


YOUR DAILY TACTICAL UPDATE ON UKRAINE (JULY 12)

Stavros Atlamazoglou | July 12, 2022

https://www.sandboxx.us/blog/your-daily-tactical-update-on-ukraine-july-12/

2022年7月12日火曜日

F-35A追加発注で微妙となってきた韓国軽空母CVX構想。尹大統領の優先順位が表面に出るのか

 




Republic of Korea Navy CVX carrier concept. RoK Navy Image

 

国は、空軍(RoKAF)用に20機のF-35Aブロック4ライトニングIIステルス戦闘機を新規購入する見込みであり、これが韓国の空母計画の将来について疑問を投げかけている。

 


地元メディア報道によれば、決定は今月末に発表の見込みで、航空機は2020年代半ばよりも早く導入される予定だ。計画は、韓国の防衛態勢がより広く変化しているのを示し、ソウルから見た脅威の優先順位の変化を告げている。

 

F-35Aプロジェクトの推進で、海軍(RoKN)が計画している3万トンの軽空母(CVX)とそれに付随する約20機のF-35B短距離離陸垂直着陸機の調達が犠牲になるという憶測が流れている。

 

空軍のF-35Aは、北朝鮮の軍事施設や核兵器発射施設、貯蔵施設を標的とした先制攻撃および反撃のための機体として設計されている。これにより、朝鮮半島と韓国の不安定な隣国に直接存在する潜在的な脅威に焦点が当てられる。RoKAFはすでに40機のF-35Aブロック3を就役させている。

 

一方、軽空母は、韓国の遠征作戦を支援するため、遠方の脅威に対する作戦用に想定される。今回のF-35A購入決定は、CVXの調達の遅れを意味すると思われる。

 

優先順位の変更は、政権交代の結果だ。3月の選挙後、民主党の文在寅前大統領に代わって、人民の力党の尹淑烈(ユン・スギョン)大統領が就任した。

 

成均館大学校グローバル戦略研究所(SIGS)のキム・ジェヨプ研究員はUSNIニュースに対し、CVXは文大統領の「画期的なプロジェクト」であり、「韓国の防衛近代化の焦点で平壌の脅威以外に拡大しようと積極的に取り組んだ」と述べた。

 

キム研究員は、この拡張の原動力の1つは、2019年の貿易紛争と東海での海上衝突を受け、RoKNが日本に立ち向かえるようにするためだと説明した。文大統領は、日本が2隻のいずも級ヘリ空母を軽空母に改装することを決めた後、海軍が独自の空母を持ち、日本の海軍力に対抗することを望んでいた。

 

その結果、韓国は過去20年間にイージス艦搭載の駆逐艦、新しいクラスの潜水艦、上陸用プラットフォーム・ヘリコプター(LPH)水陸両用攻撃艦のペアに投資してきた。

 

尹大統領の国防近代化では優先順位が異なるようだ。

 

「核兵器や弾道ミサイルなど、大量破壊兵器を保有し続ける平壌への抑止力を強化することが、より重要かつ緊急の課題だと考えている」と金氏は言う。

 

つまり、F-35Aの決定が良い選択であることを意味する、とキム研究員は言った。RoKAFは旧型航空機に制限されている。

 

空軍は400機以上の航空機を保有しているが、1970年代と1980年代のF-4ファントムやF-5戦闘機も100機以上含まれる。

 

「旧型戦闘機は、多くの飛行事故で空軍のパイロットを失った原因となっている」(キム研究員)。

 

旧型戦闘機は、2026年以降KF-21、FA-50軽戦闘機、そしてF-35の国産機導入で置き換えられる。

 

CVX建造の決定は、2020年発表の中期防衛計画(MTDP)2021-2025以来、論議を呼んでいる。RoKNが掲げるブルーウォーター・ネイビーへの野望の中心的存在だ。2021年10月に韓国航空宇宙産業と現代重工業の間でCVXの設計・開発に関する覚書が締結されたが、資金確保に失敗した。

 

キム研究員は、CVXが北朝鮮の沿岸や独島(またはリアンクール岩礁)のような係争中の島の近くなど、朝鮮半島周辺で作戦を行う前提だったため、代替手段があるのに高価な資産を最適に使うことができなかったと考えているという。

 

RoKNは、より多くの支持を得るたに、軽空母の優位性を強調する必要がありそうだ、とキム研究員は言う。

 

「これには、米海軍はじめとする同盟国やパートナーとの多国間任務への CVXの貢献も含まれます」「この場合、CVXは日本よりもむしろ中国からの海洋の脅威に対処するために、より大きな役割を遂行することが期待されます」。

 

F-35A Purchase Raises Questions Over South Korean Aircraft Carrier Program - USNI News

By: Tim Fish

July 11, 2022


ズムワルト級駆逐艦はどこまでステルス性能があるのか

 


The Zumwalt-class destroyer Lyndon B. Johnson.

 

ズムワルト級駆逐艦リンドン・B・ジョンソン Photo courtesy of General Dynamics Bath Iron Works


 

外観にセンサーや武器、アンテナなどの構造物がほとんど見えず、ステルス航空機の製造技術に通じるものがある

 

 

ーダーから逃れ、敵地に静かに潜入し、発見されにくい位置から長距離精密攻撃を行う。「ステルス」攻撃型水上護衛艦が現代の海上戦をどのように変えることができるのか、全貌が明らかになりつつある。

 

トマホークミサイル、甲板搭載砲、センサー、アンテナ、発熱する船内電力で武装した巨大な駆逐艦が本当にステルスといえるだろうか。背の高い垂直マスト、船体に取り付けられたセンサー、突き出たアンテナが低視認性艦船となるはずがない。ここが世界初のステルス艦の建造の技術的出発点となった。

 

USSズムウォルト

ステルス性は、ズムウォルト級駆逐艦の特徴のひとつに過ぎず、同艦はレーザー兵器、人工知能、拡張ネットワーキング、先進ソナー、電気駆動など、新世代の戦闘に向けた変革の始まりを象徴する艦艇として認識されている。

 

レーザー兵器、人工知能、ネットワーク、先進的なソナー、電気駆動などだ。重武装を搭載した同艦の技術は、高度なコンピューター、電力、将来の兵器統合の可能性、そしておそらく最も重要なステルスとして見られる。そもそも敵のレーダーから見えにくい大型駆逐艦を開発することは可能なのか?

 

 

一般的にステルスというと、戦闘機や爆撃機などのイメージが強い。しかし、ズムウォルト型駆逐艦には、「ステルス性」技術の応用が見られる。

 

数年前、ズムウォルト開発の初期段階において、レーダーテストで同艦が小さな漁船に見えたという報道が、Naval Sea Systems Commandの引用を中心になされた。ステルスの仕組みから見ると、この結果はまさに意図されたとおりなのかもしれない。

 

ズムウォルトのような大型駆逐艦が、敵レーダーやソナーに対して「ノー」リターン信号を発することはまずないだろうが、レーダー上では実際の姿とまったく異なるレンダリングを生み出し、敵を混乱させる設計のようだ。これは、空軍の戦闘機やステルス爆撃機が、敵レーダーから空中で「鳥」や「虫」のように見えるよう設計されているのと、コンセプトで完全に一致する。

 

ズムウォルトの外形を見ると、ステルス特性の基本を考察できる。まず第一に、その他水上艦と比較すると、形状はまったく異なる。エッジが少なく、突出した構造物や多様な輪郭がなく、直線的でありながらわずかに角度のついた平らな線状面に、上甲板に継ぎ目なく取り付けられた平らな側面がある。正面外観は、外向きレーダー・システムを支えるシャープで絡み合う複数のスチール・パネルや構造物の代わりに、必要な形状を実現する丸みを帯びたエッジを見せている。消波用タンブルホーム艦体は、既存艦より幅が狭く、敵ソナーに探知されにくい。

 

鋭角でとがったエッジや垂直に伸びたデザインなど、異なる形状の外部構造物で、レーダーを跳ね返す領域が多くなる。つまり、レーダーが物体のレンダリングを行う電磁波の反射が少ないと、観測性が低くなる。電磁波は光速で伝わり、その時間は既知であるため、十分な数の電波が返れば、コンピュータのアルゴリズムで敵の形状、大きさ、距離を割り出せる。音響信号は、電気の代わりに音を使うだけで、同じ概念的な枠組みで動作する。そのため、ズムウォルトではレーダーやソナーによる探知を回避できる艦船の建造を目指した。

 

USS Zumwalt

USS Zumwalt

U.S. Navy

 

例えば、現在の駆逐艦の多くは、甲板上に複数のセンサーや兵器システム、角張った階段が目に見えるように配置されているが、ズムウォルトにはそのようなものは見当たらない。また、ズムウォルトの搭載兵器には、丸みを帯びた円錐形構造になっているものもある。エッジや形状が少なければ、電磁波が正確に伝わる可能性は低くなる。

 また、アンテナの使用も重要だ。例えば、DDG51には複数のアンテナ、センサー、マストなど、輪郭がはっきりして細く垂直な構造物がある。ズムウォルトにはそれがない。さらに、ズムウォルトの電気駆動推進システムは、武器に必要な電力を生み出すのに役立つだけでなく、より静かで、頭上の敵センサーや潜水艦にも小さなサインを与える。興味深いことに、ズムウォルトとステルス戦闘機の間には、他にも「概念的」な類似点がある。

 

同艦の外観を見ると、センサーや武器、アンテナなどの構造物がほとんど見当たらない。これは、ステルス航空機に用いられる工学的手法と一致している。ステルス機のセンサーやアンテナの多くは、機体表面に埋め込まれたり、織り込まれたる設計となっている。また、機体各部をつなぐ「継ぎ目」や「ボルト」もない。このようなコンセプトから考えると、ズムウォルトのセンサー、レーダー、ソナー、その他の中核テクノロジーの多くが、意図的に船体や外装に織り込まれたり、埋め込まれていても、全く不思議ではない。

 

U.S. Air Force B-2 Spirit

U.S. Air Force B-2 Spirit

Northrop Grumman

 

 

空軍のステルス機であるB-2は、エンジンが内部に埋め込まれているため熱影響が少ないだけでなく、敵のレーダーに認識されやすい硬い末端や急角度、垂直構造がなく、丸みを帯びた形状で理にかなっている。さらにステルス機は特別に設計されたレーダー吸収材を使用していることが知られている。ズムウォルトの正確な材料に関する多くの詳細がないとはいえ、レーダー波を吸収する外装で作られているとすれば、説明がつく。

 

海軍関係者はまた、同艦の成長性、すなわちレーザーなど新兵器のための豊富な電力と「サージ」容量を収容する技術的能力についても、語っている。同艦の統合電力システム、電気推進、コンピューティングシステム、78メガワット発電機はすべて、レーザー兵器の迅速な導入に向けた条件を実現している。レーザーは、新しい攻撃の利点をもたらすだけでなく、完全に無音であるため、ステルス設計で非常に重要となる。レーザーは、ミサイルとまったく異なり、検知されにくい。

 

このように、表面的にはステルス駆逐艦の概念は矛盾しているように見えますが、ズムウォルトのエンジニアは、艦を見えなくすることは意図していないものの、敵のセンサーを混乱させ、敵に発見されにくい状態で戦争を行うために、数多くのステルス技術を使用したようだ。

 

How Stealthy are the Navy's Zumwalt-class Destroyers? - Warrior Maven: Center for Military Modernization



 

Kris Osborn is the President of Warrior Maven - Center for Military Modernization and the Defense Editor for the National Interest. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a Masters Degree in Comparative Literature from Columbia University.


イスラエルとアラブ湾岸諸国が共同防空体制で連携しているのは本当だった。共通の敵イランは当然反発。過去の常識は現在通用しないという例。

 ARab Israel Air Defense network

IDF

The War Zoneの独占インタビューで、元CENTCOM司令官フランク・マッケンジーは、中東防空同盟について語った。

 

イスラエルとアラブ諸国は、イランのミサイルと防空に関する情報共有システムの構築に向けて、「かなり前進している」と、米中央軍(CENTCOM)の元司令官がThe War Zoneに語っている。

「誰もが脅威について即座に知ることができ、自らを守り、他者を守るため行動をとることができるように、全員が作戦全体像を共有したいと思うだろう」と、4月までCENTCOMを指揮していた退役海兵隊大将フランク・マッケンジーFrank McKenzieは、金曜日の朝、The War Zoneに独占インタビューで語った。「各国は情報や防空情報の共有に前向きで、大きな前進だ。細は言えないが、いくつかの非常に具体的なステップを経験してきた」と語った。

 

イラン製ミサイルの脅威が高まる中、イスラエルとアラブ諸国の協力関係が深まっている。 (Photo by Morteza Nikoubazl/NurPhoto via Getty Images)

弾道ミサイル、巡航ミサイル、ドローンなど、この地域におけるイランとその代理人からの脅威は多岐にわたるため、「中東防空同盟」と名付けられた協力体制は特に貴重なものとなっている。

状況認識を共有し、脅威を早期探知することは、イスラエルとアラブ諸国で相互に有益な目標となる。特にドローンは発見が難しく、比較的低速で長距離を飛行し、低高度で飛行する。このため、早期警戒が非常に難しいが、地域上空を統合的に把握できれば、劇的に改善される。

マッケンジーは、2月8日にワシントンDCで開催された中東研究所シンクタンクのイベントで、「これらのシステムがもたらす脅威の増大と、それに対抗する信頼に足るネットワーク化能力の欠如は、イラクにおける即席爆発装置の台頭以来、最も懸念すべき戦術的展開だ」と述べた。「敵対勢力に、米国やパートナー国の施設を監視し、標的にする作戦能力を与える一方で、もっともらしい否認権や投資に対する不釣り合いな見返りを与え、すべて敵対勢力に有利に働く」。

イランとイスラエルの国境間には、米国製の高度な防空・ミサイル防衛システムを備えるアラブ諸国が控えており、アラブ諸国は、これまで考えられなかったレベルでの協力が実現することに強い関心を持っている。

中東防空同盟が目指すイスラエルとサウジアラビア、カタール、エジプト、ヨルダンなどアラブ諸国との軍事協力のレベルに実際に到達するのはまだ先だとマッケンジーは語った。

しかし、作業は順調に進んでいる。

マッケンジーは現在、南フロリダ大学に新設されたグローバル・アンド・ナショナル・セキュリティ研究所を率いる。「機密事項が含まれているため、これ以上の情報をお伝えすることはできません」。

しかし、マッケンジーは3月に、これらの国にアラブ首長国連邦とバーレーンを加えた各国将校と会談し、このシステムについて議論したと、ウォールストリートジャーナル紙が報じている。アメリカの支援のもと、各国のシニアリーダーが会談したのは初めてのことだった。

イスラエルのベニー・ガンツ Benny Gantz国防相は先月、この取り組みはすでにある程度の成功を収めているとイスラエルの国会議員に語った。

ロイター通信が6月20日引用した公式記録によると、「過去1年間、ペンタゴンや米政権のパートナーとともに、イスラエルとこの地域の国々の間の協力を強化するため大規模なプログラムを主導してきた」とガンツは語っている。「プログラムはすでに稼働しており、イスラエルなどを攻撃しようとするイランの試みをうまく傍受することが可能になった」。

記録には、相手国の名前も、阻止された攻撃についての詳細も書かれていない。

マッケンジーは詳細を明らかにするのを避けた。

ガンツ氏のコメントについて尋ねられ、マッケンジーは、「特定の出来事について話すことはできない」「しかし、新たな脅威に関する情報を共有し、各国による脅威対処を支援する能力を実証したことは言える」と述べた。

 

 

THAAD迎撃ミサイルの試験発射。Credit: US Army

米国がアフガニスタンから撤退したにもかかわらず、「中東に重要な資源をまだ持っている」といい、「空軍の航空管制と防空リソースがまだ残っているのです。私の知る限り、今後も残り、バックボーンを提供するのに役立つでしょう」とマッケンジーは語った。

それでも、長期的な目標は、この地域を米国依存から解放し、必要であれば「他の分野に集中できるようにすることです」だという。

地域大の防空構想は、新しいものではない。例えば、トルコとイスラエルは1990年代後半にアローの共同生産を一時的だが追求したと、War On The Rocksは2015年に報じている。2014年の米国-GCC戦略協力フォーラムでは、「湾岸全域で相互運用可能なミサイル防衛アーキテクチャ」を構築する意図を再確認していた。そして、UAEのアル・バティーン航空基地内の統合航空・ミサイル防衛センターは、シミュレーションとモデリングに基づく教育を提供し、弾道ミサイル防衛と巡航ミサイル防衛両方の教育を大量に展開していると、Air Force Magazineは伝えている。

しかし、イスラエルとこれらのアラブ諸国との長年の敵対関係からは考えられなかった最新の協力活動のタイミングは正しいと、マッケンジーはThe War Zoneに語っている。

「イランの弾道ミサイル、陸上攻撃型巡航ミサイル、無人航空システムによる脅威が、過去のどの時点よりも切迫しているからだ」と、マッケンジーは言う。「ここ5~7年でイランはこれらの兵器を広範囲にアップグレードし、近隣諸国に使用してきた 」。

マッケンジーは、サウジアラビアに対するフーシ派のミサイルとドローンによる攻撃、2020年のイラクのアルアサド空軍基地へのイラン製弾道ミサイル乱射を例として挙げている。後者で米軍隊員100人以上が外傷性脳障害を負った。

イスラエルは、ガザからの攻撃で成功を収めたアイアンドームシステムなど、防空技術の専門性を確立している。イスラエルと同様、イランからのミサイルやドローン脅威に直面しているアラブ諸国にとって、これは魅力的なことだとマッケンジーは指摘する。

「イスラエルは域内各国と連携しています」「二国間協定の場合もあるが、イスラエルには長年の経験があるので、大量の専門知識を提供できる。イスラエルには優れた技術があり、域内の各国がそれを認識している」。

イスラエルは先週、技術の一例を示したと述べ、土曜日に地中海のガス掘削施設に向かうヒズボラの無人偵察機3機を撃墜したと主張している。

ヒズボラ無人機のうち1機はイスラエル空軍のF-16戦闘機によって、残り2機はサアル5級コルベットINSエイラートが発射したBARAK8地対空(SAM)ミサイルで撃墜したと、軍は声明の中で述べている(Times of Israel紙による)。

ガス掘削施設への脅威は、海からの攻撃に対して抱いている最新のイスラエルが懸念であり、ガンツは紅海におけるイランの「異常な」海洋活動を示す衛星画像を公開し、この点を指摘した。サウジアラビアがドローン、巡航ミサイル、弾道ミサイルによる長距離攻撃の脅威に常にさらされているのを見て、イスラエルはイエメンなど南方からの攻撃ベクトルを懸念するようになっている。イランが支援するサウジアラビア戦略目標への攻撃は複雑化しており、こうした懸念の正当性はますます高まっている。

昨年、イスラエルは、世界最大級といわれる無人飛行船「エアロスタット」で早期警戒を開始した。イスラエル産業界が米国の援助を受け開発したHAAS(High Availability Aerostat System)は、巡航ミサイルや兵器搭載ドローンなど、低空飛行での脅威を事前警告することが期待される。

イスラエルとアラブ諸国は長年にわたって協力を強めてきたが、昨年、CENTCOMがイスラエルにおける米軍活動を引き受けたことで、取り組みが後押しされたとマッケンジーは言う。CENTCOM傘下にイスラエルが入ったことで、かつて敵対していた双方で考えられなかった軍事面の関係がより深まっている。

 

イスラエルは、米国の援助を受けて開発された弾道ミサイル迎撃ミサイル「アロー」をはじめ、地球上で最も高度かつ多層構造の統合防空網を有している。 Credit: US Navy

「イスラエルが中央司令部の責任範囲に入ったことで、これらの国の多くがイスラエルと協力しやすくなりました。国交開放やアブラハム合意など、その後の関係正常化の要素もあります。今、こうしたことが軍事的なレベルで起こり始めています」。

その上、脅威の環境、ヒント、早期警報に関する情報を共有することは、「地上軍同士の協力よりずっと簡単だ」(マッケンジー)。

イスラエルとアラブ諸国の協力は進んでいるものの、協力の阻害要因もある。特にパレスチナ人の将来が不透明で、イスラエルのパレスチナ人への扱いには懸念が長年解消されていない。

マッケンジーは、パレスチナ人へのアラブ諸国の懸念が同盟にどのような影響を及ぼすかとの質問に対して、「信頼が欠けていると思う」と答えた。「信頼を築かなければならない。信頼関係を築かなければならない。他の国々は、我々を高く信頼している」。

将来の成功の鍵は、信頼を築き、「情報を得たときに、それを悪用されない確信が実際に持てるようになること」だ。

信頼を築くには、時間とシニアリーダーのコミットメント双方が必要だ。

イスラエルとパレスチナの対立は、「確かに障害だ。しかし、演習を繰り返せば、信頼のレベルを獲得するところまで到達できると信じている。実際に減らす方法があると信じています」。

イスラエルへの信頼度は「隣人によって異なる」としながらも、マッケンジーは「この地域の防衛にユニークな能力をもたらすイスラエルと関係を持つことの有用性は、同地域の多数国と同様に、イランの標的になっていることを、誰もが認識していると思う」。

イスラエルでの米軍の作戦を中米中央司令部(CENTCOM)傘下に置くことは、米・イスラエル間の協力と訓練演習の活発化にもつながる。先月、同司令部の幹部とスタッフがテルアビブのイスラエル国防軍(IDF)を訪問した。CENTCOMによると、米軍が2021年9月にイスラエルを米欧州軍からCENTCOMに再編して以来、初の幹部レベルによる「進捗確認」だった。

CENTCOMによると、空軍中央司令部(AFCENT)の司令官グレッグ・ギロット米空軍中将Lt. Gen. Greg Guillotは、CENTCOMとの新関係は「強力で、継続的に成長している」と述べたという。同中将は、「AFCENTの戦域安全保障協力は、IDFなど地域パートナーにおいて、昨年から拡大し進化している」と述べた。「地域の脅威が変化するにつれ、AFCENTが地域パートナーとともに課題に取り組むアプローチも変化している」と述べた。

無人航空機システムの脅威への対抗や、航空・ミサイル防衛能力の統合は、一国だけで取り組むには複雑すぎるとギロット中将は指摘する。

イスラエルの安全保障関係は、海上協力にも広がっていると、米海軍の中東地域最高司令官は指摘する。

米海軍中央司令部、米第5艦隊、米海軍連合司令官ブラッド・クーパー中将Vice Adm. Brad Cooperは、「2022年の国際海上演習で、イスラエルは海上での複雑なシナリオに無人システムを採用した10カ国に含まれる」と述べている。

イスラエルと近隣諸国、そしてイスラエルとアメリカの協力関係が深まる中、イランも注目している。

イラン軍参謀総長モハンマド・バゲリ少将Major General Mohammad Bagheriは6月27日、イスラエルのCENTCOM加盟と、イスラエル-アラブ諸国間の関係強化に厳しい警告を発した。

国営のテヘラン・タイムズ紙によると同少将は、「われわれはこうした脅威を許さないし、必ずやそれらに対応する」と述べたという。

マッケンジーは、テヘランが懸念しているということは、米国主導の協力体制が機能している証明だという。

「イランはこのことを非常に懸念していると思う。なぜなら、イランの外交政策の長期的な定番である、近隣諸国をいじめる能力が低下するからだ」「私たちの目標はイランと戦うことではない。目標は、イランが海外で無責任かつ無謀で危険な血なまぐさい行動をとらないように、イランを抑止することだ」。「彼らが支払う代償は、彼らが実現できる潜在的なゲームよりも高くなるとわからせる」。■

 

Israel-Arab Air Defense Alliance A Real Possibility Due To Iran Threat

BYHOWARD ALTMANJUL 5, 2022 6:36 PM

THE WAR ZONE

https://www.thedrive.com/the-war-zone/once-unthinkable-israel-arab-air-defense-alliance-a-real-possibility