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8月, 2024の投稿を表示しています

米軍最高司令官の資質が試されている:ハリスとトランプ両陣営が軍をめぐりお互いに攻撃。

  Real Clear Politicsによる選挙人獲得予想’(8月30日現在)―ハリスが優位に立った用に見える   軍をめぐる攻撃は、何十年も前からある政治手法だが、今年は、両候補とも軍関連の攻撃に弱い立場だ ド ナルド・トランプが今週初めにアーリントン国立墓地の追悼式に参列し、2024年大統領選の争点に軍が再び浮上してきた。 カマラ・ハリスの副大統領候補としての経歴に潜在する弱点、つまり13人の米軍兵士が死亡し、数十人が負傷した2021年のアフガニスタンからの米軍撤退を強調するつもりだったはずが、トランプに裏目に出た。  大統領候補の双方とも軍に所属していなかったが、ともに退役軍人を伴走者に選んだ選挙戦において、軍が選挙戦の政治的棍棒として利用されたここ数週間の最新の出来事である。 これは数十年にわたる政治的駆け引きの一部だ。「米軍に対する敬意に傾倒する政治的本能は常にあると思う。なぜなら、米軍は道徳的基盤を拘束する存在だからだ」と、立候補前に海兵隊に所属していたジェイク・オーチンクロス下院議員(マサチューセッツ州選出)は言う。「特に現職の大統領やその閣僚にとってはそうだが、常にそうとは限らない」。   今でもアメリカの政治的想像力の中で反響を呼んでいるスキャンダルを思い返してほしい:2012年にバラク・オバマとヒラリー・クリントンの政治的責任となったリビアの米軍施設襲撃事件「ベンガジ」、クリントンとジョー・バイデン大統領に何十年も付きまとったイラク戦争への投票、ジョン・ケリーの軍歴に対する「スウィフト・ボート・キャンペーン」。   1992年、ジョージ・H.W.ブッシュは対立候補のビル・クリントンを徴兵逃れと非難した。1988年、マイケル・デュカキスはイラン・コントラ事件でブッシュをバッシングし、戦車に乗って記念撮影をすることで自らを有能な軍事指導者に仕立て上げた。第二次世界大戦の英雄であるブッシュは、この写真の広告を掲載し、民主党の選挙キャンペーンを撃沈させた。「デュカキスはもちろん、自分がタフで国家安全保障を重視していることを示すためにそのようなことをしたのだが、帽子をかぶった彼は間抜けに見え、それが裏目に出た」と、デューク大学教授で、以前はホワイトハウス国家安全保障会議の補佐官を務めていたピーター・フィーバーは言う。「トランプ大統領は、儀礼的な瞬間に、

ウクライナ軍F-16で初の喪失、著名なパイロット死亡―その後ウクライナ国内で事件の真相を巡り疑念が出ている―大統領は空軍司令官を更迭

     Ukrainian Air Force F-16は就役したばかりで、ウクライナでは6機と同数のパイロットしかない ウ クライナは、戦闘任務でF-16戦闘機1機とパイロット1人を墜落で失ったことを認めた。  この事件は、ウクライナ空軍にとって重大な打撃だ。ウクライナ空軍の「西」航空司令部はフェイスブックへの投稿で、オレクシー・メス Oleksiy Mes が8月26日に死亡したことを確認した。  これは、ウクライナに向けられたロシアの大規模なミサイル攻撃とドローン攻撃を撃退する途中でのことだった。   メスが搭乗していた航空機の型式は当初言及されていなかったが、その後ウクライナ参謀本部がF-16であると確認し、同型機が同じ空襲でロシアの巡航ミサイル4発を撃墜したことが付け加えられた。  ウォール・ストリート・ジャーナルが本日報じたところによると、ウクライナのF-16が月曜日に墜落したことを、匿名米政府関係者も確認した。何が起こったのか詳細は不明だが、WSJによれば、「最初の報告では、ジェット機は敵の攻撃で撃墜されたのではない」という。この情報は、墜落は「パイロットのミスの結果である可能性が高い」と示唆した同じアメリカ政府高官から提供されたものである。   しかし、現在のところ、これが事実であるという確証はなく、CNNによれば、ウクライナ軍はこれに反論しているようである。   死亡したパイロット、コールサイン「ムーンフィッシュ」のオレクシー・メスは、ウクライナ空軍の飛行士で、同国のF-16取得に最も積極的であった。ムーンフィッシュは、今年の夏にデンマークでF-16の訓練を受けていたときのインタビューで、「飛ぶのが本当に楽しいジェット機だ」と語っていた。「以前乗っていたミグが超つまらないとは言わない。しかし、F-16の方が機敏なのは間違いない」。  ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は今週初め、F-16が月曜日の激しい攻撃の波の中で、ロシアが発射した巡航ミサイルとドローンを撃墜する戦闘任務で飛行したことを確認した。   ウクライナがF-16を失う事態が生まれると懸念されていたが、このタイミングは最悪だ。WSJによると、月曜日時点でウクライナに到着した戦闘機はわずか6機だった。この数字の情報源は、2人目の無名のアメリカ政府関係者だという。  しかし、約85機のF-

過去最大の防衛予算になった 令和7年度概算要求に見る海上自衛隊の調達内容―FFMは拡大型となりFFGに近づく (Naval News)

  防 衛省は8月30日、2025年度の防衛予算として、 新型FMM3隻の建造などが盛り込み 過去最大の591億ドル(8兆5000億円)を要求した。。  防 衛予算概算要求は財務省に送付され、12月の決定に向け検討されるが、中国、北朝鮮、ロシアによる軍事的脅威の高まりに対抗するため、統合防空ミサイル防衛(IAMD)システムとスタンドオフ防衛能力の強化を求めている。  海上領域に関する概算要求は以下の通り。   新型FMM3隻の建造(22億ドル)   現行の「もがみ」級と比較した新型FMM。三菱重工  防衛省は、「新型FFM」と呼ばれる3隻の新型多機能フリゲート艦を建造するため、3140億円(22億ドル)を要求した。新型艦は、基本的に海上自衛隊の「もがみ」級マルチロール・フリゲートを改良したものである。防衛省はこれまで、毎年「もがみ」級FFM2隻か「新型FFM」2隻分の予算しか確保してこなかったため、1年間に新型FFM3隻分の建造費を要求するのは非常に異例。具体的には、防衛省は現在の2023年度まで合計12隻の「もがみ」級フリゲート艦を調達する予算を確保しており、今回は2024年から2028年まで12隻の新型FFMを建造する予算を獲得する計画だ。防衛省がわずか5年で12隻の新クラスを調達するというのは、非常にハイペースだ。これは、日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増し、政府が短期間で海軍力強化の取り組みを強化せざるを得ないことを反映している。   標準排水量4,800トンの新フリゲート級は、標準排水量3,900トンの「もがみ」級より大きくなる。防衛省は、新クラスの乗組員数は「もがみ」クラスと同じ90人にとどまると発表した。   防衛省は、新FFMは、長距離ミサイルの運用能力向上、対潜能力の強化、各種海上作戦のためのより優れた能力を備えると述べた。   具体的には、12式地対艦ミサイル(SSM)の改良型である艦上発射型と、新型の艦対空誘導弾(または単にA-SAM)が、新クラスのFFMに搭載される。  優れた対空能力と索敵能力を備える新型FFMは、FFG(誘導ミサイル・フリゲート)に近づく可能性がある。  12式SSMの艦上発射型改良型の取得(1億1760万ドル)   防衛省は12式SSMの長距離艦上発射型改良型の量産を2025年度開始する。  イージスシステム搭載艦A

ポーランド向けF-35がロールアウトし、ヨーロッパで同機運用が600機になる日が来る。ロシアの過失はヨーロッパの抑止力を高める効果を生んだ(Breaking Defenen)

  2024年8月28日、テキサス州フォートワースでロールアウトされるポーランド初のF-35。(Bartosz Głowacki/Breaking Defense) 「ポーランドは、ロシア、ウクライナ、ベラルーシと同時に国境を接する世界で唯一の国。国境を変えないため、最高の装備、最高の能力、最高の友人が必要だ」 (ポーランド国防副大臣)。 F -35プログラムの苦境がヘッドラインを1年間独占した後、ロッキード・マーティンは今日、F-35で新たな展開を祝った。ポーランド向けのステルス戦闘機の第1号機が、ポーランド軍代表、米国政府高官、その他要人が見守る中、同社工場で盛大な式典でロールアウトされた。  ポーランド空軍総監のイレネウシュ・ノヴァク空軍大将は式典の中で、「この航空機はポーランドだけでなく、地域の安全、NATOの信頼性、抑止力に大きく貢献する」と述べた。「だから我々はこれを使い、目標を達成するつもりだ」と述べ、出席したポーランド人パイロットたちに幸運を祈るとともに、「離着陸の回数が均等になるように」と祈った。今日発表されたF-35は、ポーランドが発注した32機のうちの最初の1機だ。2020年にワルシャワは、通常離着陸型機についてワシントンと46億ドルの契約を結んだ。この発注には、プラット・アンド・ホイットニー製のF135エンジン33基と訓練、ロジスティクス・サービスが含まれている。このジェット機は、ロッキードの混雑した国際生産ラインから数年かけて一度に一握りずつ納入される予定で、ポーランド国防省は2030年までにすべてが到着するはずだと以前述べていた。  ワルシャワのF-35納入がほぼ予定通りに進んでいることは、フォートワースで頭を悩ませた1年を経て、ロッキードとポーランドにとって歓迎すべきニュースだ。国防総省は先月、ソフトウェア問題に起因する納入凍結の実施から丸1年を経て、テクノロジー・リフレッシュ3をアップグレードした戦闘機の受け入れを開始したばかりだ。TR-3は基本的に、ブロック4として知られる一連の新機能に必要となるハードウェアとソフトウェアを提供するもので、今日ロールアウトされたようなアップグレードを装備したジェット機は、長引くソフトウェアのねじれが解決されるまで、少なくともあと1年間は訓練任務に限定される。  そして、ワルシャワはその訓練着手に時間

米海軍の艦艇建造が低迷している理由―解決策はあるのか。深刻な米国内の産業基盤と労働事情(AP)

  米国の艦艇建造が、過去25年で最悪の状態になった背景に何があるのか? 米 海軍が紅海でフーシ派の反乱軍のミサイルを撃ち落とす艦艇を低コストで建造できるかは、ゴミ収集車の部品を作っていた25歳の労働者にかかっている。  ウィスコンシン州マリネットにあるフィンカンチエリ・マリネット・マリンの溶接工ルーカス・アンドレイニは、造船所が従業員の雇用と維持に苦戦するなか、訓練を受けた何千人もの若い労働者のひとりだ。    人手不足は、海軍が世界的な脅威の拡大に直面するなか、艦船建造と整備の滞りにつながっている無数の課題のひとつである。国防の優先順位の変化、土壇場での設計変更、コスト超過と相まって、アメリカは自由に使える艦船数で中国に遅れをとっており、差は拡大しつつある。    海軍の造船は現在「ひどい状態」にあり、この四半世紀で最悪だと、議会予算局の長年にわたる海軍アナリスト、エリック・ラボは言う。「この問題から抜け出す早く簡単な方法は見当たらない」。  マリネット・マリンは、海軍の最新型水上艦艇である誘導ミサイルフリゲート艦6隻の建造契約を結んでおり、さらに4隻の建造オプションもある。しかし、ラボによれば、同社には1年に1隻のフリゲート艦を製造する労働者しかいない。労働者はどこに行ってしまったのか?   業界の主な問題の1つは、高齢化した労働者が数十年の経験を引きずって退職するなか、新造艦建造という困難な仕事に従事する労働者の雇用と確保に苦労していることだ。   全国の造船所は、ハイテク軍艦建造に必要なスキルを労働者に提供するため、訓練アカデミーを設立し、高等専門学校と提携している。潜水艦建造業者と海軍は製造業でのキャリアを促進する提携を結び、造船所は採用後の労働者を引き留めるために特典を提供している。   アンドレイニはノースイースト・ウィスコンシン技術専門学校のプログラムを通じてマリネットでの仕事の訓練を受けた。それ以前は、生産ラインの溶接工としてゴミ収集車の部品を作っていた。造船業は「劣悪な労働環境で、安全でない」という汚名を着せられている仲間もいるというが、現実はそうではないと彼は言う。自分の役割を果たし、船員や友人が無事に帰国できるようにできるのは幸せなことと、父親がベトナムで海軍にいたアンドレイニは言う。  同じく溶接工で、専門学校のプログラムを卒業し、シング

日本とインド、ステルスアンテナUNICORNの輸出契約へ。もがみ級フリゲート艦はオーストラリアも関心を寄せている。防衛装備品輸出が加速するか注目(Naval News)

  JS Kumano (FFM-2) at IMDEX Asia 2023. 日本とインドは、統合型ステルスアンテナシステム「UNICORN」のインド向け輸出で合意した   8 月20日にニューデリーで開催された第3回2+2閣僚会合で、両国の外務・防衛担当大臣は、防衛装備品や共同演習における二国間防衛協力を強化するための一連の措置に合意した。  共同声明では、4大臣が「統一複合無線アンテナ(UNICORN)および関連技術の移転の進展と、関連取り決めの早期調印を高く評価する」と述べており、 横浜ゴム のホームページによると、UNICORNは、従来甲板上のマストの複数箇所に取り付けられていた各種空中線(アンテナ)を1本の支柱に集約し、ステルス性を向上させたものとある。ステルス性に優れる以外に、アンテナを最適配置することで、外部から発射される電波の最大探知距離の向上や、メンテナンスや設置作業の簡素化も実現した。   横浜ゴムは、ユニコーン全体を覆うアンテナカバー(レドーム)の開発を担当した。航空機用レドーム開発で培った技術を生かし、電波の透過性を最大限に高めるとともに、基本的な耐候性や落雷からアンテナを守る耐雷性を備える。   一方、 NEC はTACAN(戦術航空航法システム)のアンテナ設計技術とハードウェアのシステムインテグレーション技術を提供した。  UNICORNは、複数のアンテナを重ね、全体をレドームで覆うことで、アンテナのレーダー断面積(RCS)を小さくし、敵に探知されにくくすることでステルス性を高める。UNICORNは、尖塔状のドームに多数のアンテナなどを搭載している。  UNICORNは2023年度、公益財団法人防衛基盤整備協会の最優秀賞を受賞した。この賞は、防衛装備品の開発・生産において特に顕著な功績のあった個人または団体を表彰するもので、防衛装備庁(ATLA)が主催している。   UNICORNマストの特徴は以下の通り: NATO加盟国やその他の西側諸国が使用する軍事戦術データリンクネットワークであるリンク16用のアンテナ。  TACAN(Tactical Air Navigation System)は、艦載ヘリコプターに艦の方向と距離に関する情報を提供するアンテナ。 敵味方識別(IFF)アンテナ  対艦ミサイルのシーカーが発する電波を探知するレーダ