空軍は中国とのハイエンド紛争に備え、「再最適化」 “reoptimization”
の真っ最中だ
米空軍は2025年夏に中国との潜在的な紛争における部隊の展開方法をテストする演習で、全米各地の部隊を太平洋に集結させる。
「来夏の演習を[20]25 REFORPACと呼んでいる。14日間にわたる演習では、アラスカ、ハワイ、グアム、アメリカ本土の部隊が一堂に会し、複雑な環境下での作戦を練習しながら、広大な距離を越えて作戦を支援することになる」と、オールヴィン空軍参謀総長が8月16日ハドソン研究所主催のイベントで語った。
この演習が思い起こさせるのは米国とNATOが冷戦時代に実施した演習「REFORGER(Return of Forces to Germany)」で、米国が西ドイツ防衛のため、大西洋を横断して大量の部隊を移動させ、あらかじめ配置された兵器を使用する練習をしていた。
冷戦後、こうした訓練の必要性は低下し、空軍は中東での作戦を支援するため飛行隊単位での部隊展開に重点を移した。
しかし、空軍は大国間競争を睨んだ「再最適化」計画の中で、このモデルから軸足を移し、各飛行隊が一緒に訓練し、展開するように再編成する予定だ。
この再編成の狙いは、オールヴィンの言う「断片的な」空軍の修正にある。空軍はこれまで現実的なシナリオで部隊展開の準備をする必要がある。
REFORPACは、米国がオーストラリアと実施している大規模な太平洋演習タリスマンセイバーの一部となる。
新たな配備モデルは、空軍が新たな最適化で展開中のの変更のひとつである。この取り組みが始まって半年が経過し、オールヴィンは、空軍この課題について迅速に着手していることに「驚いている」としながらも、もっと早く着手する用意があると語った。■
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