次期空軍参謀総長にウィルスバック大将が内定(Breaking Defense)
空軍戦闘司令部で前司令官のケネス・ウィルスバック大将は、デイブ・オールビン大将が退任を8月に発表した直後から、空軍最高位の将官ポストの最有力候補として浮上していた
米空軍のケン・ウィルスバック将軍が、2025年8月11日にヴァージニア州ラングレー空軍基地で行われた空軍戦闘司令部指揮権移譲式典で出席者に演説した。(米空軍提供写真/上級空軍兵アディセン・スミス撮影)
ワシントン発 — 3人の情報筋が本誌に明かしたところによると、ケネス・ウィルズバック大将がトランプ政権の空軍参謀総長正式候補に指名される見通しだ
承認されれば、ウィルスバック大将は、4年間の任期の中間である 11 月に引退すると先月突然発表したデビッド・オールビン大将の後任となる。
空軍は指名状況についてコメントを控えた。ホワイトハウスはコメント要請に対して回答していない。
ドナルド・トランプ大統領は気まぐれな性格で知られており、この決定が正式に上院に送られ、国防総省によって発表されるまでは、いつでも変更の可能性がある。しかし本誌に情報を提供した情報源のうち 2 人は、ウィルスバック大将が候補者に選ばれたことが、数日中に議会に通知されるだろうと予想している。
ウィルスバックが空軍の最高位へと登りつめた道のりは、典型的な型にはまった官僚的な指名プロセスとは異なっていた。
8月11日、同大将は、予定していた引退に先立ち、空軍戦闘司令部の司令官の職を辞した。しかし、その7日後、オールビンの早期退任が発表され、その直後、複数の情報筋が本誌に対し、ウィルスバックが参謀総長職の最有力候補として浮上したと伝えた。その理由の一部は、彼が以前、太平洋空軍司令官を務めていたことにある。
しかしウィルスバック大将の指名候補は、ソーシャルメディアアカウントが彼の多様性・公平性・包摂性(DEI)推進発言を問題視するキャンペーンを展開したことで停滞した。代わりに同キャンペーンは、当時副参謀長候補だった空軍グローバルストライク司令部のトーマス・ビュシエール司令官を参謀総長候補として推した。(ビュシエール将軍の副参謀総長指名については、今月初めに『アビエーション・ウィーク』が報じた通り、その後撤回された。)
空軍最高位の軍事ポストをめぐる前例のないキャンペーンは空軍コミュニティの話題となり、今週開催された航空宇宙軍協会会議の参加者間でも熱い議論を呼んだ。トロイ・メインク空軍長官は月曜日の記者ブリーフィングで、軍最高位の制服組ポストが空白状態になる懸念を軽視する発言を行った。
トランプ政権が最終的に候補者を選定する必要があることに言及しつつ、「要するに参謀総長不在の状態にはならない。オールビン将軍と私が確実に参謀総長を配置する」と述べた。
ウィルズバックは戦闘機パイロット出身で、F-22ラプター、F-15、F-16などの航空機を操縦した経験を持つ。指名されれば、中国が台湾に侵攻し米国の対応を招く恐れが高まる中、重要な局面で空軍を指揮することになる。ウィルスバック大将自身、中国パイロットによる「完全にプロらしからぬ全く安全でない」迎撃行動の中で部隊を指揮した経験を持つ。
「懸念されるのは…彼らの典型的な反応が『これはあなたのせいだ。あなたがここにいなければこんなことは起きなかった』というものだということだ」 ウィルズバックは2023年9月、米当局者が中国側と接近飛行問題で対峙できた事例について記者団に語っていた。
「安全に、プロフェッショナルに行動すれば、全員が無事だ」とウィルズバックは述べた。「誤算も、惨事も起きない」。■
マイケル・マローが本記事に寄稿した。
Wilsbach expected to become next Air Force chief of staff: Sources
Former Air Combat Command head Gen. Kenneth Wilsbach had emerged as the frontrunner for the Air Force’s top uniformed job shortly after Gen. Dave Allvin announced his retirement in August.
By Valerie Insinna and Aaron Mehta on September 26, 2025 9:31 am
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