2025年10月21日火曜日

中国の巨大ステルスドローン「GJ-X」の飛行が初めて確認された模様(TWZ)― この機体はあきらかに長時間滞空性能をねらったものでISR以外の攻撃的な任務を想定している可能性がありますね

 

「クランクド・カイト」形状の巨大全翼機は、中国のマラン近郊にあるドローン試験基地の滑走路で数ヶ月前に初めて目撃されたばかりだった

GJ-X Chinese large flying wing drone.

X経由

国が開発中の超大型ステルス「クランクドカイト」全翼機形状ドローン(非公式名称GJ-X)が飛行する様子がおそらく初めて捉えられた。本誌は9月、この機体の存在を報じた。新疆ウイグル自治区マラン付近の広大な試験飛行場で衛星画像に捕捉された。当時、本誌は同機の翼幅を約42メートル(137フィート)と推定していた。これはステルス無人機としては極めて稀なクラスに属する。本報道以降、同機の翼幅がB-21より大きいとの主張が絶え間なく出ているが、その可能性は極めて低い。それでも巨大なステルス飛行翼ドローンではあることにかわりないが、中国最大の機体とは程遠い

上記の短い動画は、同じ機体か、あるいは極めて類似した設計の機体が飛行している様子を示している。ただし、この衛星画像に写っていた機体とは別の機体の可能性もある。両機とも「クランクドカイト」と呼ばれる類似の翼形を採用している。中国は少なくとももう1型式、同様の主翼形状の開発中の無人機を保有している。両機が関連している可能性もある。

同機の存在を初めて示した衛星画像は、中国のマラン近郊試験基地の滑走路で機体が映っていたものだ。(写真 © 2025 PLANET LABS INC. ALL RIGHTS RESERVED. 許可を得て転載)

動画クリップで最も興味深い点は、機体の下側コーティングだ。高度から機体形状を正確に識別しにくくする意図で、逆陰影塗装が施されているようだ。暗い部分の形状は伝統的な胴体と翼の形を呈している。これはコーティング施工工程の副産物の可能性もあるが、形状が従来型機体の構成と類似していることから、迷彩である可能性が高い。この手法は航空機の形状を視覚的に崩すため、あるいはその向きを誤認させるために長年用いられてきた。

同機の目的が最も議論の分かれる点だ。一部の中国軍事ウォッチャーは非常に大型の無人戦闘航空機(UCAV)で、運動エナジー兵器による攻撃を主目的としていると主張する。他方、純粋な無人ステルス爆撃機だと主張する者もいる。一方で偵察任務は最も見過ごされがちだが、最も現実的な選択肢かもしれない。これは米国の噂される極秘機「RQ-180」のような高高度・長航続型ステルスドローンの任務と類似している。しかし、物理的攻撃から偵察まで多様な任務を遂行できる多用途機を有することは、非常に有利となる。現時点では、中国がどのような意図を持っているのか、決定的に知る由もない。

GJ-Xは、過去1年間に開発が進んだ目まぐるしい数のステルス戦闘機の一つに過ぎない。その始まりは、いわゆるJ-36超大型ステルス戦術機大型J-XDS戦闘機の同時初飛行(少なくとも公に確認・公表された初飛行)であり、両機とも先進的な無尾翼設計である。さらに同世代の無人戦術機絶え間なく確認または公開されている。中国が先進戦闘機開発で示すスピードは実に驚異的だ。これは我々が目にする範囲、あるいはリーク情報に過ぎない。裏でさらに多くの機体開発が進行中である。■


China’s Huge ‘GJ-X’ Stealth Drone Appears To Have Been Spotted In The Air For The First Time

The massive 'cranked kite' planform flying-wing was first spotted on the runway at China's drone test base near Malan just a couple of months ago.

Tyler Rogoway

Published Oct 19, 2025 4:47 PM EDT

https://www.twz.com/air/chinas-huge-cj-x-stealth-drone-appears-to-have-been-spotted-in-the-air-for-the-first-time

タイラー・ロゴウェイ

編集長

タイラーは軍事技術・戦略・外交政策の研究に情熱を注ぎ、防衛メディア分野でこれらのテーマに関する主導的な発言力を築いてきた。防衛サイト『フォックストロット・アルファ』を創設した後、『ザ・ウォー・ゾーン』を開発した。

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