2018年2月4日日曜日

★空母キラーへ対抗し中国の想定を崩すF-35B、中国が日本の同機運用に反撥する理由がよくわかります。



The F-35 can make China's carrier killer missiles 'irrelevant’

このF-35で中国の空母キラーは「無意味」になる




米海兵隊F-35BライトニングII(海兵隊戦闘攻撃飛行隊VMFA-121所属)が垂直着陸を岩国海兵隊航空基地で行っている。 Nov. 15 2017. (U.S. Marine Corps photo by Cpl. Carlos Jimenez)
Alex Lockie Business InsiderFeb. 02, 05:30 PM


国が南シナ海で軍事拠点化を進め、米国排除の影響圏を広げる中、米海兵隊はバブル突破の切り札としてF-35Bの戦力化を進めている。
人民解放軍ロケット軍がいわゆる空母キラーミサイル多数を保有していると判明しており、最大800マイル遠方の艦船を狙えると評価されている。
米海軍で最長の有効距離を有する装備が空母だが約550マイルが有効半径であり中国は理論的には米国を南シナ海から締め出すことができるわけだ。
ただし理論や紙の上の前提で米海軍を実戦で破ることは不可能だ。
接近阻止領域拒否A2AD戦略を進める中国は米軍機は空母あるいは陸上基地から発進する前提だが、F-35Bにこの前提がきかない。
「F-35Bは文字通りあらゆる場所から飛ばせる」と海兵隊中佐(退役)デイヴィッド・バークは述べる。「中国のミサイル攻撃で作戦基地が使えなくなれば、F-35Bの出番だろう」
離陸に数百フィートあれば十分で着陸に場所を選ばないF-35Bで海兵隊は大規模で狙われやすい基地から自由になる。

中国が空母を狙うのなら、米国は空母を使わなければいい

海兵隊はこの作戦構想を太平洋で訓練中で、2018年1月にF-35Bをスロープ状の場所に着陸させ、どこにでも着陸できる能力を実証した。
昨年を通じF-35B乗員は「ホットローディング」「ホット燃料補給」を訓練し、F-35の再装備をあたかもNASCARのピットストップのように迅速に行えるよう努めている
地上要員がまだポンプで燃料を補給中のF-35Bに駆け付け兵装を装填した。最小限のサポート環境でも即席の拠点でも可能と実証し、中国のミサイルの標的になりそうもない場所で運用可能と実証した。F-35Bは離陸していった。
「平らな場所で600フィートあれば着陸できる」とバークはF-35BをA-10と比較して述べた。
空母搭載のF/A-18部隊を中国が食い止めても海兵隊が小型空母のUSSワスプのような艦や大型ヘリコプターでF-35B運用を実施できることになる。V-22オスプレイやCH-53の運搬力を活用して海兵隊は中国のA2ADバブル内に臨時基地を構築してしまうだろう。
そうした前線基地からステルスF-35Bは脅威を除去し、バブルに穴をあける。その間大型空母は遠方に残る。
「戦闘を平面で見ている限り理解は困難」と元F-35戦闘機隊司令バークは述べ、A2ADに詳しい。「ボクシングでは腕が長いだけでは勝てない」

F-35Bの太平洋展開は最優先で進める

米国がF-35B性能に信頼を置くことで太平洋の力のバランスが影響を受けているのは明らかで装備の配備状況を見ればわかる。日本が最初の配備先になった。
北朝鮮と緊張高まる中でF-35B運用可能な空母が日本を母港とする意義は大きい。
「第五世代戦闘機が初めて艦上運用され緊張高まる地区に展開するのは地政学的リスク、緊張を伴う」とバークは述べる。
「第五世代機が太平洋に展開する意義は言葉でいいつくせないほど大きい。誰も想定しなかった能力を提供してくれるはずだ」■


やはりアメリカの軍事力は攻撃を旨としていますね。南シナ海で米軍が拠点を占拠する作戦もありうるということですか。中国が日本のF-35B運用構想を早くも警戒するのはよく理解できますね。それだけ抑止効果が高いということにもなります。

AIP搭載潜水艦の現況と今後の展望


Air-Independent Propulsion Submarines: Stealthy, Cheap and the Future? 大気非依存型潜水艦はステルス、安価だが将来が約束されているのだろうか






January 28, 2018


こ十年ばかり、大気非依存型推進方式(AIP)の潜水艦応用が世界で広がっている。大型原子力潜水艦(SSN)に代わってAIP搭載艦(SSP)が中心の座に就く可能性も出てきた。潜水艦が安上がりだが大きな戦略的な意味を持つ装備となり大国海軍の強力な艦船に太刀打ちできる可能性が出てきた。では米国も追随すべきだろうか。おそらくしないだろう。

AIPの歴史
20世紀に数か国海軍がAIPを実験している。そのうち、ドイツとソ連が第二次大戦中と最も早く着手したが、運用に耐える形にはできなかった。戦後は英国、米国、ソ連がドイツ研究成果をもとに実験艦を建造したが、原子力推進のほうが潜水艦用に有望と判断された。
2000年代に入り各方面の技術を統合して開発がはじまり世界数か国で実用に耐えるAIPの開発が始まった。フランス、ドイツ、日本、スウェーデン、中国がAIP搭載艦を建造し、輸出も行う。

技術
AIPで通常型潜水艦はバッテリー充電のために浮上の必要がなく、長期間潜航したまま探知を逃れる。AIPの潜水艦搭載には三型式がある。

クローズドサイクル蒸気タービン
フランス建造艦で使われているクローズドサイクル蒸気タービンは原子力潜水艦でのエネルギー利用を参考にしている。蒸気に酸素とエタノールを混合する。この方式はフランスでMESMAと呼び、大量のエネルギーを生むが複雑かつ効率が低い。

スターリング機関Stirling Cycle
 スターリングサイクル機関はディーゼルでエンジン内部に封印した液体を加熱しピストンを動かし発電する。排気は海中に捨てる。この方式はフランス型より効率がやや上回り機構も簡単になり、日本、スウェーデン、中国の各国が採用している。

燃料電池 Fuel Cell
燃料電池は最高のAIP技術だろう。燃料電池は水素、酸素で発電し可動部品は皆無に近い。廃棄物は最小で大量のエネルギーを生みつつ極めて静粛である。ドイツ製潜水艦が燃料電池技術の搭載に成功し、フランス、ロシア、インドもこの技術の実用化を目指している。

導入の傾向

AIPの利点は供用中潜水艦にも艦体を挿入して搭載できることだ。ドイツが209型でこれを実施し、ロシアもキロ級で搭載している。スウェーデン、日本も同様だ。導入済み艦の戦力引き上げ手段として改装は費用対効果が高い。
ただし大部分の海軍は新規建造に前向きで、ドイツはSSP四形式を各国に提供する。新造209型にも搭載され、スウェーデンもAIP搭載艦を三隻建造し、日本のそうりゅう級、フランスもスコルペヌ級、アゴスタ90B級(パキスタン輸出用)、スコルペヌ派生型のカルバリ級(インド輸出用)がある。スペインのS-80級もAIPを搭載し、ポルトガルにも小型トリデンテ型がある。ロシアがラダ級のAIP搭載にてこずっているで次期アムール級も搭載の見込みだ。中国の元級14隻がAIPを搭載し、さらに5隻が建造中だ。

戦闘場面では

SSPがSSNの性能を上回る場面がある。長期潜航機能と静粛性を武器に待ち伏せし接近する敵艦を攻撃する。これには敵動向で確度の高い情報が必要だが、SSPも単中距離偵察を行える。浅海など小型で機動性の優れた艦が有利な環境では原子力潜水艦にも大きな脅威になる。

米国への影響

では米国もSSP建造に向かうべきか。米国はディーゼル電気推進型潜水艦の建造は1959年を最後に行っていない。原子力潜水艦の知見を応用できそうだが、まだマスターできていない分野もある。燃料電池では米国が世界をリードしているので米国の潜水艦建造で採用する可能性はある。
ただし米海軍は汎世界的に活動する部隊で、米本土から遠距離地点での作戦を想定する。ディーゼル電気推進式潜水艦はAIPを搭載しても航続距離で原子力潜水艦にかなわず、基地の確保が必要となる。さらに費用節約のため米海軍は省人化をめざしているので、高性能な潜水艦少数の方が安価な潜水艦多数を運用するより望ましいと考えている。
AIP搭載艦に資金をつぎ込む前に米海軍は将来の潜水艦戦のシナリオを想定し水中無人機の投入を考慮すべきだ。自律運用や半自律運用の無人潜水艦にはAIPを上回る長所があり、さらに新型潜水艦技術への投資は不要である。
そうなると大型原子力攻撃型潜水艦にAIP搭載艦が脅威となるのは一定の条件下となるのは間違いない。だがらと言って米海軍が通常型潜水艦に乗り出すのは得策でない。SSPでは海軍の要求内容すべてを実現できないし、今後の技術向上で現在のAIPの利点も優位性を失いかねない。■

米海軍にはどうしても通常型小型艦の建造に抵抗があるようです。であれば、日本の潜水艦部隊が米海軍のできない任務を請け負うしかないのでしょうか。以前に日米共同運用案などと無責任なことを提唱しましたがやはり実現の可能性は低いんでしょうか。

Robert Farley, a frequent contributor to TNI, is author of The Battleship Book. He serves as a Senior Lecturer at the Patterson School of Diplomacy and International Commerce at the University of Kentucky. His work includes military doctrine, national security, and maritime affairs. He blogs at Lawyers, Guns and Money and Information Dissemination and The Diplomat.

2018年2月3日土曜日

★三沢基地に航空自衛隊F-35A展開始まる、一方で部品供給は黄信号

航空自衛隊三沢基地にF-35Aが到着しましたが、国内生産では思わぬ苦労もあるようです....



Japan base welcomes 1st deployed F-35A, but industry hiccups delay fighter’s supplies 日本基地に初のF-35A配備、しかし産業界は部品供給に苦しむ



1月26日、航空自衛隊のF-35A配備一号機が三沢基地に到着し、歓迎式典が開かれた。. (Staff Sgt. Deana Heitzman/U.S. Air Force)


By: Mike Yeo 
MELBOURNE, Australia — 日本がF-35AライトニングII共用打撃戦闘機を北方の国内基地に初配備した。
機体は青森県三沢基地に先週金曜日到着し、航空自衛隊が歓迎式典を開いた。式典では第三航空団司令鮫島建一空将補が「F-35Aにより防空力が向上し、平和と安全の確保に大きく貢献する」と述べた。
三沢基地には米空軍第35戦闘航空団も駐留しており、F-16ファイティングファルコン多用途戦闘機を運用する。航空団指令R・スコット・ジョウブ大佐Col. R. Scott JobeはF-35は「戦闘能力での大きな技術進歩のみならず米日関係でも大きな進展を意味する」とのべ、配下の部隊は「JASDFとの訓練で日本の安全保障をさらに確実にする」ことを期待すると述べた。
日本でF-35Aをはじめて運用するのは航空自衛隊第302飛行隊で現在はマクダネルダグラスF-4EJファントムIIを百里基地で運用中だ。同隊は三沢に移駐しF-35運用部隊となる。
日本はF-35Aを計42機発注しており、最初の4機はロッキード・マーティンのフォートワース工場で、残りの38機は三菱重工業の名古屋FACO(最終組み立て点検施設)で完成させる。FACOでの完成初号機は2017年6月に完成しており、同FACOは北アジア太平洋地区での重整備修理点検改修施設に認定されている。
日本産業界はすでに日本向けF-35の最終組み立て以外に各種部品製造に参加している。
ただし、日本製部品が実際には使用されていないとの報道があり、IHIはエンジン試作品で品質合格認証を受けなかった。米国協力企業からの素材提供が遅れず、三菱電機も協力企業との問題に遭遇したという。
会計検査院によれば日本側協力企業の製造工程に不完全な部分があることを防錆装備庁が見つけており、同庁に対して米政府と協力してF-35製造に必要な部品が納期通りに利用できるよう努力する旨伝えているという。■

民生部品とは全く異なる世界で苦労も多いと思うのですが、初期に苦労したほうが必ずいい結果に繋がりますので各社には奮闘をお願いしたいところですね。部品点数、機能、品質要求などMRJの比ではないと思います。

中国がレイルガン試作で大きな進展を示してる様子、米国には衝撃となりそうだ

技術は水の流れのように止めることはできないのですが、それにしても中国の技術進歩は
想像以上に早い。現在の中国はまだ質より量重視ですが、
質量ともに強力になった中国が出現したとき、あるいは米国はじめ西側の相対力が低下した
とき恐ろしい力のバランスの変化につながりかねません。日本も戦略的に技術開発を進めていく
必要がありますね。


Is This Chinese Navy Ship Equipped With An Experimental Electromagnetic

Railgun? この中国艦は試作電磁レイルガンを搭載しているのか



A functioning railgun fitted to a ship would signify a massive accomplishment for China

and it would be a source of major concern at the Pentagon.

作動レイルガンの搭載に成功すれば中国には大きな一歩となり、

ペンタゴンには懸念材料となる


BY JOSEPH TREVITHICKJANUARY 31, 2018
 ーシャルメディアに現れた写真で中国の上陸用舟艇がレイルガンを搭載しているように見える。事実なら電磁砲装備で初の艦載事例となり、試験用とはいえ中国軍が戦闘の様相を一変する可能性も秘める。
 オンライン上で流布している画像では人民解放軍海軍(PLAN)の072III型上陸艦海陽山 Haiyang Shan(艦番号936)が湖北省武昌の造船所で大型新型砲塔を艦首に搭載しているのがわかる。砲塔は完全密閉型のようで大口径砲身が見える。同級の他艦はもっと小さい37mm砲二門を装着する。

VIA @XINFENGCAO
A low quality close up of the Haiyang Shan's new turret.


 舶用コンテナ多数がみられ、おそらく電磁砲用の大型電源だろう。一つは空調で発電機他電子装備の冷却用だ。また管制用のコンテナで発射時のデータを集めるのだろう。
What the hell is this? pic.twitter.com/sQDAsHd7A3
Type 072Ⅲ landing ship Haiyangshan at Wuchang shipyard, this place used to install twin 37mm gun. pic.twitter.com/b91lP2tsOF
Type 072Ⅲ landing ship Haiyangshan at Wuchang shipyard, this place used to install twin 37mm gun. pic.twitter.com/b91lP2tsOF
Don't need to worry about the power supply, note the three containers on deck, which could be the power station. pic.twitter.com/gTk4AgdvXT
 砲の大きさと形状からみて米海軍のレイルガン試作品と似る。米国はまだ海上公試していないが、陸上設置の試験装備の実射風景映像が公開されている。
 ただし海陽山の艦上装置は作戦用ではないようだ。072III型の輸送能力は500トンで実験艦としては理想的だ。
PLA海軍の072型揚陸艦が試験艦に改修され、新型艦砲(レールガン)を搭載した pic.twitter.com/ZcVVD4FqiD
中国ネットユーザーが作成した部品名称図 pic.twitter.com/3zgxfxKUfO
 米海軍ではスピエアヘッド級遠征高速輸送艦を使ったレイルガン試作品の海上公試提案がある。同艦は双胴船で大型ヘリパッドに試作品を搭載できる。
 米海軍の公表内容では既存砲をはるかに上回る射程を実現するとあり、各艦が従来より迅速に攻撃に入り、陸上海上並びに空中の標的を打破できるとある。また同装備の導入で艦船の脆弱性が減る。砲弾は爆発性火薬を使わないため補給面での負担が軽減できるからだ。また運用経費も下がり、各艦の砲弾搭載量を増やす効果もある。
 このためレイルガンは海上戦、楊陸作戦と各種用途で有益性を発揮するはずで、中国を意識すると重要な要素だ。中国が広大な領土領海を主張しているためだ。
 中国軍もレイルガン開発を進めており、関連技術として電磁カタパルトを空母用に開発中だ。中国の電磁技術応用軍事装備の開発は1980年代までさかのぼるが、ここにきて急速に進展している。2017年10月にPLAN技術大学(武漢)でこの分野を任されているMa Weiming少将から研究で突破口が開いたとの報告があった。
A sharper one, is that a typical railgun barrel?
 海陽山の搭載砲は単なる大型通常砲塔の可能性があるし、ハイブリッド方式でレイルガンの不活性超高速発射弾を通常の砲身で運用するのかもしれない。米陸軍、海軍はともに後者の実用化を目指しており、近い将来に実戦に試験導入する。
 米海軍の試験砲はマッハ6で砲弾を発射する。理論上、通常方式の火砲で同じ砲弾を発射してもマッハ3が上限といわれる。ただし、これでも既存砲弾より相当速い。
 ただし米海軍は10年以上の研究開発にもかかわらず実戦テストが要求にこたえられない電磁兵器へ関心を失い始めたと伝えられる。確かめようと海軍研究局に問い合わせたがまだ答えはない。
 武昌造船所はこれまでも055型駆逐艦や空母等の搭載装備テストを担当している。
 PLAN艦艇が電磁砲あるいはハイブリッド装備を搭載すれば兵力投射能力が大幅向上し同国の領土主張の一助となるのは言うまでもない。米国はじめ関係各国には重大な事態となる。ハイテク分野で中国が急速に米国と肩を並べるようになってきていることが重要であり、ペンタゴンには暗い懸念が広がっている。■