2018年2月13日火曜日

五輪大会に顔を出したペンス副大統領から対北朝鮮政策で重要な変更のシグナル

北朝鮮のしたたかさと韓国のあまりにも卑屈にしか見えない態度で五輪会場は政治の場になり、北朝鮮にメダルが行きそうですが、米国も実はしたたかな国です。これから丁々発止の動きが出てくるでしょう。日本は振り回されそうですがこの機会に戦略思考力を身に着けることができるでしょうか。

 

US signals major change on North Korea after South Korea's president agrees to meet Kim Jong Un

米国から北朝鮮政策で大変化のサインが出る一方で韓国文大統領は金正恩と会談を受入れ

Pence Pyeongchang Kim Yo Jongマイク・ペンス副大統領と金正恩の妹金与正が並んで冬季五輪を観戦した Getty
  • マイク・ペンス副大統領から米国の対北朝鮮政策で大きな変化が見えてきた。
  • トランプ政権は金正恩政権と条件なしで話し合う用意がある
  • ペンスの発表の前に北朝鮮が韓国の文在寅大統領に招待状を送り実現すれば金正恩と会談する初の国家元首になる
  • 北朝鮮は五輪大会で微笑攻勢をかけているが消息筋によれば立場は弱いので時間稼ぎしながら開戦を避けたいはずと見る

イク・ペンス副大統領から対北朝鮮政策で大きな変更の可能性が平昌冬季五輪から帰国中に示された。副大統領は厳寒の会場で金正恩の妹金与正 Kim Yo Jong と並んで観戦していた。
帰国途中のエアフォーストゥー機内でワシントンポストのジョッシュ・ローギンにペンス副大統領は米国は北朝鮮指導部と前提条件なしで対話の用意があると述べた。専門家がこれを政権にずっと期待してきた。
これまでトランプ政権は「最大の圧力」戦略で米国は同盟国とすべての手段を利用して北朝鮮を苦しめ、核放棄と交渉再開を求めてきた。
これに対し2月11日にペンスは「最大の圧力と並行して関与」を戦略とすると説明。
「大事なのは非核化で意味のある措置だと同盟側が一致して認められる事態が生まれるまで圧力はゆるめないことだ」とポストに述べ、「そのため最大限の圧力は継続し強化する。ただし相手が話し合いたいというならこちらも話をする」

北朝鮮の五輪微笑攻勢

North Korea cheer squad 5北朝鮮の五輪応援団 Grigory Dukor / Reuters
米政策で大きな変化が出てきたのは北朝鮮の微笑攻勢がオリンピック報道を乗っ取る状況が生まれたためで、ペンスは今回の訪韓でこれを阻止すると誓っていた。
だが金正恩は宣伝活動を統括する実の妹を送り込むことで韓国大統領文在寅に目に見える形で譲歩を示したと言える。
北朝鮮代表団からは文大統領に金正恩との直接会談を「早期に」実現する提案が出された。
この要望に関し北朝鮮は韓国に米軍との共同演習中止を求めず、在韓米軍の撤退も求めていない。ただし、核開発を中止するつもりはないとしている。
世宗研究所主任研究員のCheong Seong ChangはNK Newsに今回の北提案には「同国の深刻な国際孤立を脱する」狙いがあると見る。
トランプ政権の「最大限の圧力」が効果を上げ始めており、燃料費が急騰し、中国との交易が衰退してきた。
「金正恩は当初の南北会談への冷淡な態度を変換し無条件で頂上会談を行うと言っています」(Cheong)
ペンス副大統領は現時点の米戦略として南北会談を受けて米朝会談を実現することがあり、文大統領が北朝鮮の後を押してオリンピック会場で米側に話をさせようとしたと述べる。

北朝鮮の譲歩にもかかわらず状況は暗い

North Korea北朝鮮の農民。REUTERS/Damir Sagolj
米国を中心とする国際社会による制裁が効果をあげつつあるが、このまま良い結果が出ると見る専門家は少ない。
「基本条件が変わってしまった」とKorea Risk Groupのアンドレイ・ランコフがNK Newsに語った。「極めて危険な緊張の再来の先延ばしが数週間、数か月になるだけです」
だが文大統領が金与正の隣で五輪観戦する会場の外には抗議のデモ隊が北朝鮮国旗を燃やしていた。北朝鮮が提示する一方で米国は北朝鮮攻撃を検討中でトランプ大統領は同国の人権状況に鋭い関心を示している。北朝鮮には弱点があることため、話の内容に誠意があるのか疑わしい点もあるが、米国の最近の実績も決して芳しいものではない。
レックス・ティラーソン国務長官が北朝鮮と話し合いの用意があると発言した直後にホワイトハウスが否定している。ペンスは訪韓中も毎日トランプ大統領と話しており、意見は一致しているといったものの、当の大統領がツイートを出せばすべてひっくり返ることになりかねない。

朝鮮指導部が真剣に韓国と雪解けを望んでいるのか、それとも「鼻血」作戦の時間稼ぎや延期を望んでいるのか、今後わかるだろう。■

次期米太平洋軍司令官ポストをめぐる内部事情

Trump expected to nominate head of US Fleet Forces Command for top post in Pacific

次期太平洋軍司令官ポストにトランプ大統領が米艦隊司令長官を任命する予想


フィル・ディヴィッドソン大将。現米艦隊司令部トップの本人は米太平洋軍司令官への異動が予想されている。 (Navy)

By: David B. Larter    
WASHINGTON – ジム・マティス国防長官が太平洋軍のトップ人事を急いでいる。
 フィル・ディヴィソン大将 Adm. Phil Davidson を候補としホワイトハウス預かりにしているのはハリー・ハリス大将の解任で予想される抵抗に対応するもので、ハリス大将は次期在オーストラリア大使ポストに指名を受けている。またディヴィソン大将へ空軍の太平洋地区トップ、テレンス・オショーネシー大将Gen. Terrence O’Shaughnessyからの異議にも備える動きとみられる。
 国防長官官房の報道官は記事へのコメントを避けている。
 1982年海軍兵学校卒のディヴィッドソンが任命されれば北朝鮮との核対立を引き継ぎ、南シナ海の広大な海域での中国との対立も同様に継承することになる。ハリス大将は米軍投入に積極的との評判を立てており、実際に11月には空母三隻を同時投入し朝鮮半島近海の哨戒を行っている。
 ディヴィッドソンは東海岸での職歴が長い。アイゼンハワー空母打撃群を率い、巡洋艦ゲティスバーグ、フリゲート艦テイラーで艦長を務めた。艦隊司令官につく前にヨーロッパで第六艦隊を指揮していた。太平洋艦隊参謀の経験もある。
 第七艦隊の日本配備艦二隻で深刻な事故が昨年発生しディヴィッドソンが検分作業を統括した。その結果、艦艇の即応体制に問題があること、艦艇任務が常時高いことから手抜きが蔓延する傾向が判明している。

 オショーネシー大将が候補に残っているか不明だが、消息筋によればディヴィッドソン以外に候補はない。太平洋空軍司令官のオショーネシーが当初ハリスの後継人事で有望だったのは太平洋地区に本人が太平洋地区で深い経験を有するからだ。だが太平洋軍トップポストは海軍大将の指定席であり、上院軍事委員会ジョン・マケイン委員長が海軍に引き続きポストを取らせたいと願うはずと見られる。■

軽攻撃機選定、米空軍は自らの調達を真剣に考えていないのでは?

Will USAF Actually Buy A Light Attack Aircraft This Time?米空軍は軽攻撃機を真剣に調達するつもりがあるのか

The U.S. Air Force does not have the best track record of putting procurement dollars toward light attack米空軍に軽攻撃機調達で成功実績はない

Feb 5, 2018Lara Seligman | AviationWeek.com


国も軽攻撃機を導入して中東の戦闘員に対処すべきとの意見

の方にとって、米空軍が上位二機種の戦闘実証を省略してそのまま調達戦略を立案することに決めたのは朗報だろう。
 だが実際に軽攻撃機部隊に予算を投じることになるのか確実ではなく、空軍はこの面で実績は芳しくない。
 空軍は昨年夏に既存機4型式をホローマンAFB(ニューメキシコ)に持ち込み各機の特性を確認した。シエラ・ネヴァダ=エンブラエルのA-29スーパートゥカーノ、テキストロンのAT-6、同じくスコーピオン、L3-エアトラクターのAT-802Tロングソードで、空軍上層部は繰り返し実証がうまく行けば、次の段階は上位機種を実際の戦闘場面で実証すると言っていた。
 ここにきて空軍は決定に必要な情報は十分得られたので戦闘実証は行わないとする。何が起こったのか。空軍としては購入前に実際の戦闘環境で対象機の地上部隊支援性能を確認したいはずだ。
 空軍のこれまでの実績を見れば今回の軽攻撃機議論が理解できる。  
「OA-X」構想は2007年にまでさかのぼる。イラク戦が激化しピークとなり空軍力への支援要請が最高潮に達した。低コスト代替策として戦闘員相手に安価で低性能武器で対抗する構想だった。
 コロンビア空軍がターボプロップ軽攻撃機を供用しているのに触発され、空軍内部で費用対効果の研究が始まった。コロンビアはエンブラエルのA-29スーパートゥカーノ以外にEMB-312トゥカーノ、ヴィエトナム時代のA-37ドラゴンフライ(グラスコックピット改装ずみ)、ダグラスAC-47ガンシップを使っていた。検討でダグラスA-1スカイレイダーに関心が集まった。朝鮮戦争で活躍した米海軍機で退役済みで、そのほかノースアメリカン・ロックウェルOV-10ブロンコも観測機でありながら軽攻撃機にも投入された経緯があり注目された。
 この研究からOA-X実現構想が生まれ、航空戦闘軍団が2008年に承認し、安価な軽攻撃観測機の必要性能を明示した。その内容は現在まで一貫している。民間で稼働中の機体にターボプロップエンジンを搭載し点検整備を簡単にし、運航を安価に行いつつ、強力な武装、精密誘導爆弾、センサー通信装備を備えるものだ。
 ここまでは良好に聞こえるが、現実はうまく行かなかった。当初のOA-Xは2008年の予算問題の犠牲となった。同様の「軽攻撃兼武装偵察機」構想は2012年に取り消しになった。
 うまく行ったのは「軽支援機」構想で軽攻撃機少数を購入しアフガニスタン空軍向けに訓練を行ったことだ。今はNATOがスーパートゥカーノでアフガニスタン空軍を養成中だ。
 歴史を振り返ると米空軍が軽攻撃機導入で海外国の参加を強調しているのが興味深い。
 ホローマン実証では五か国がオブザーバー参加した。カナダ、オーストラリア、アラブ首長国連邦および中東の他国だ。空軍は第二段階実証ではさらに多くの国を招く予定だと言う。
 そのねらいは米国自身ではなく各国に同じ機体を導入させることに見える。
 そうなると空軍長官ヘザー・ウィルソンは第二段階で「必要なデータを入手し調達に向かう」と言っていたが、大いに怪しく思えてくる。■

なるほど、ゲリラ戦でのCASには米空軍がやる気がないことがわかりますね。A-10の処遇であれだけ冷淡だったのも予算問題と言うよりも対地支援任務への理解のなさが原因なのでしょう。しかし米陸軍に固定翼機運用を禁じたのが空軍自体なので引き受けざるを得ないミッションのはずなのですが。

2018年2月12日月曜日

フィリピンにTC-90追加供与、3月に3機現地到着

地味なニュースですがインド太平洋構想で関係国の自主権行使実行力をこうやって高めることに意味があります。また日本で用途廃止になっても十分使える舞台があることを示していますね。当初はリースとしていましたが会計処理方法の変更で無償供与に河立ったのでしたっけ。フィリピン政府の公式発表をお伝えします。

3 more patrol planes from Japan arriving next month: DND


By Priam Nepomuceno  February 5, 2018, 6:05 pm

MANILA -- 日本が寄贈するビーチクラフト・キングエアTC-90哨戒機の追加分3機がフィリピン国軍(AFP)に3月に移管される。
 機体は一時的にカビテシティのサングレイポイント海軍航空集団司令部に到着する。
 TC-90二機が昨年3月27日納入ずみで、今回3機が加わりフィリピン運用のTC-90は5機になる。
 上記二機のうち一機が1月31日に初の海上哨戒飛行をスカボロー礁沖合で行った。
 TC-90は1,000カイリ以上の続距離があり巡航速度260ノットで合計9名まで搭乗する。
 これまで海軍の哨戒飛行にノーマン・ブリテン「アイランダー」6機、GAF「ノーマッド」4機、アグスタウェストランド製ヘリコプター5機、ロビンソンR-22訓練ヘリコプターを投入してきた。
 TC-90はビーチクラフト・キングエアファミリーの機体で2016年2月29日締結の防衛装備技術移転に関する合意に基づき日本が提供する。
(PNA)


今になって出てきたロッキードX-44A無人全翼機とはどんな機体だったのか

謎の機体好きにはたまらないスクープです。図面は米特許庁のファイルからのようでかなり大まかで実機と異なる可能性もあります。もう20年近く前の話なので技術が陳腐化しており、今更極秘にしておいても仕方ないという判断なのでしょうか。The Warzoneからの記事です。



Exclusive: Lockheed Skunk Works' X-44A Flying-Wing Drone Revealed  ロッキードスカンクワークスのX-44A全翼無人機の存在が浮上

The aircraft is a missing link in a lineage of shadowy unmanned flying-wing drones built by the legendary Skunk Works.

伝説的スカンクワークスの全翼無人機の系譜をつなぐ存在か


USPTO
BY TYLER ROGOWAYFEBRUARY 2, 2018


ッキードで採用に至らなかった「ティアIII」RQ-3ダークスター無人長時間滞空スパイ機とRQ-170センティネルをつなぐ存在で今まで不明だった機体が明らかになった。全翼機形状の無人機はロッキードのスカンクワークスが1999年にRQ-3が消滅した後に製造されていた。
 狙いは迅速製造技術とともに侵攻航空偵察性能の実証であり小型無尾翼無人機の空力特性の証明にあった。機体はX-44Aと呼称され2001年に初飛行した。
USAF
RQ-3タークスターは1999年に突如中止となったがねらいだった敵地侵入長時間偵察機能は今日につながっている
 
 この極秘機の呼称には混乱を招く要素がある。X-44「マンタ」は同時期に無尾翼有人機として広く知られていたからだ。X-44は推力偏向で飛行制御を狙い、速度、燃料効率、操縦性の効果を試すのが目的だった。
USAF/NASA
X-44マンタの想像図。事業は2000年に予算打ち止めとなった。


 USAFとNASAによる同事業は2000年すぎて取り消しになったことになっており、一部の想像図が残っるだけで、F-22から尾翼を取り除いた形状と三角翼が特徴だ。


DOD


 上がX-44Aが初めて国防総省の4120.15-L軍用航空機制式名称一覧に記載された際の写しで「None」とあるのは公式愛称がないことを意味している。明らかに記載内容はロッキードX-44A無人機と別であり、どうしてそんな記載になったのか不明だ。
 ロッキード作の小太りな全翼機形状無人機にX-44名称がついた経緯がわからないが、二つの機体に直接関連があるとは思えない。
USPTO


 ロッキードの1996年出願特許と知的所有権からX-44Aの設計案がわかる、と言うか実態に近い形がわかる。X-44表皮はナノカーボンファイバー製で動力はウィリアムズF112ターボジェットエンジンだ。このエンジンは巡航ミサイルのほか、無人機でもマクダネル・ダグラスX-36やボーイングX-50にも搭載された。


USAF/PUBLIC DOMAIN
Williams F112 jet engine.


 X-44の全翼巾は30フィート近くとRQ-170の半分程度だ。じゃかいも状の機体本体に各種センサーを搭載し、輸送時には主翼を取り外せたのではないか。これはRQ-170と同じだ。従来型の制御面が後縁部につき、主翼端はまっすぐに切れている
USPTO


 同機はロッキード・マーティン独自の研究成果と言うよりボーイング、ノースロップ・グラマンと同社の競作で生まれたようだ。この競作の成果は不明だが、ロッキードは不採用だったようだ。競作の目標は不明だが、初期の半使い捨てステルス機の可能性があり、空軍が現在目指している低コスト消耗品攻撃機実証 Low-Cost Attritable Strike Demonstration (LCASD)に近い存在だったかもしれない。


USPTO


 機体に付いた下の紋章の謎のデザインは航空宇宙国防関係でよく知られることになったのはトレヴァー・ペグランの著作 I Could Tell You But Then You Would Have to be Destroyed by Me: Emblems from the Pentagon's Black World 刊行以来である。


WORTHPOINT


 紋章は黒いエイがつき、興味深いことに「黒エイ」がX-44のニックネームだった。またpottus est melius quam satis beneとは「普通に良いだけでは十分ではない」の意味でX-44製造技術を指しているのだろう。 Indigo, Delta, Kilo(IDK)とは"I Don't Know"の頭文字で同機の極秘度合を示している。ナンバーワンと星座は謎だが、星六つはエリア51を意味することが多い。ただし、星は11個付いている。
 X-44は改装され海軍の空母運用空中給油機(CBARS)の目視探知機能の評価に使われている。ロッキードはCBARS参画をあきらめておらず、ジェネラルアトミックスとボーイングと厳しい競争に直面している。
LOCKHEED IMAGE
ロッキードP175ポールキャットはX-44Aの後で作成され、やや大型になったがコンセプトは類似し形状は進歩している。そこでRQ-170センティネルの前身にRQ-3、X-44、P175の三機種があったことがわかる。


 スカンクワークスが高性能無人機を目指す中でX-44が習作であったことがわかる。
 おそらくステルス無人機各型の前身となったのだろう。まだ極秘扱いが解除されていない機体がありそうだが、P175ポールキャット実証機につながったことは明白で両機種とも目標を共有し、設計上は類似しているが、P175は大型で性能も伸びている。
 その他2000年代初期から中期に現れたらしい機体にスカンクワークス作の全翼機形状極秘機体の一連があるのだろう。9/11後は敵地に侵入し長時間偵察する性能が最重要になったはずで、ロッキード製の別の極秘機がイラクの自由作戦に投入されている。これはおそらくRQ-170センティネルの試作機であったに違いない。アフガニスタンのカンダハール飛行場で同機が一般に目撃されはじめたのは2007年だった。
USAF VIA FOIA
グアムのアンダーセンAFBにRQ-170が配備された


 RQ-170はオサマ・ビン・ラディンの所在を突き止めたほか、イランの核開発の様子を監視し、2011年にイランに捕獲されたことで有名になったが、北朝鮮上空はじめ各地でも飛行している。その背後にX-44はじめまだ正体不明の機体数種類があるのだろう。謎に満ちて闇に消えた米国のステルス無人戦闘航空機(UCAV)の系譜については別に紹介したい。
 スカンクワークスから謎の機体の写真や関連情報が近い将来に公開される日が来るのを待とう。これだけ長期にわたり極秘扱いなのは全く理解できない。今日の高性能無人機と比較すればはるかに単純かつ小型機にすぎないのだ。
 X-44Aは二十年前の機体だが歴史に埋もれた高度に極秘の「ブラック」技術の世界があり、まだまだ知られていない側面があることを思い起こさせてくれる機体だ。
 ロッキードにX-44を照会したが回答が来ていない。同機に関する何らかの情報が出てくれば随時ご紹介したい。■
Contact the author: Tyler@thedrive.com

こうしたブラック事業は予算技術で普通の費目に潜り込ませているのでしょうね。それはやはり財政がしっかりしているから可能なことなので、現今の厳しい状況をみるとブラックの原資そのものが乏しくなっていれば技術の革新的進歩に逆効果になりますね。やはり国防の基本は強い経済です。

2018年2月11日日曜日

シリアで何が起こっているか② 米海兵隊が猛烈な火砲支援を展開

Marines in Syria fired more rounds than any artillery battalion since Vietnam — and burned out 2 howitzers in the processシリアの米海兵隊がヴィエトナム戦以来最大の砲弾発射、榴弾砲二門が熱でつぶれる

US Marines Syria artillery howitzer米海兵隊第11遠征部隊がM777りゅう弾砲を北部シリアで不朽の決意作戦の一部で運用中。 March 24, 2017. Photo By: Lance Cpl. Zachery Laning
Feb. 6, 2018, 8:12 PM
  • ISISと戦う米国支援を受ける勢力を助けるため海兵隊がヴィエトナム以来最大の砲撃を展開した
  • 火力支援の規模は巣覚まし宅りゅう弾砲二門が使えなくなってしまったほどだ
  • イラク、シリアのISISはここにきて弱体化しているが戦闘員がいまだに孤立した拠点を防御している


兵砲撃大隊がラッカ(シリア)でISISと戦うシリア民主軍を助けるため24時間にわたる火砲支援を行い、この40年間で最大規模の攻撃となった。途中でりゅう弾砲二門が破損するほどだった。
 「この五か月で最大規模の砲撃で、海兵隊はもちろん陸軍砲撃部隊でもこれだけ規模はない。ヴィエトナム戦争以来最大だ」と統合参謀本部顧問の陸軍上級曹長ジョン・ウェイン・トロクセル Army Sgt. Major. John Wayne Troxell が語っている。
 砲兵大隊は火砲18門を装備し第11海兵遠征部隊所属で2017年3月に北部シリアに展開を開始している。155mmのM777りゅう弾砲を運用する。
 同部隊は34千発を発射してイラク侵攻を支援し、砂漠の嵐作戦では陸軍砲兵隊とともに730門のりゅう弾砲で30千発以上を発射しているとMarine Corps Timesがまとめている。
 トロクセル曹長は11月にラッカ攻略戦でりゅう弾砲の発射が増え、二門の砲身が焼け付いてしまい安全使用できなくなったことがあると記者団に語った。
 M777りゅう弾砲は重量7,500ポンドで取り扱いが楽だ。通常毎分2発発射できるが、2分間までなら毎分5発発射も可能だとメーカーのBAEシステムズが説明している。
 元陸軍の砲兵隊将校がMilitary Timesにりゅう弾砲を焼き付かせる砲弾発射数は射程と砲弾の大きさにより一様ではないと述べている。
 「聞いたことがないですね。通常は一回使用後は補給処で再整備していますからね。それだけ激しく砲撃したのでしょう」
 「射撃回数が多いため、現場で砲の部品をリサイクルして使いまわしているのはそれだけ発射砲弾数が多いからです」とトロクセルは1月にMarine Corps Timesで語っている。
 M777の最大射程は18.6マイルで、2017年に出回った映像では海兵隊が155mm砲弾にXM1156精密誘導キットを付けて運用している状況がわかる。
 このキットを付けると砲弾は半精密誘導弾になり平均誤差100フィートが最大射程でも実現する。XM1156はこれまで数回しか戦闘に投入されていない。
 米軍は砲撃の精度を上げる二つの手段を投入している。携帯型の共用攻撃効果標的システムがその一つで陸軍はりゅう弾砲を「巨大狙撃銃」に変える効果があると述べている。もうひとつが上記精密誘導キット対応の砲弾でこれがラッカで発射された。
 ラッカで味方現地勢力を支援する海兵隊はラッカ奪還後直ちに撤収した。シリアは昨年末にISISに対する勝利を宣言した。米軍がイラクでも対ISIS戦を支援し、イラク政府がISISへの勝利宣言をやはり2017年末に発表した。

 ISISはイラク、シリアでほとんどの領土を失ったが、戦闘員一部はユーフラテス川沿いの地点に残っている。■