2021年6月3日木曜日

イランの大型補給艦がオマーン湾で謎の発火沈没。

 


The Kharg, Iran’s biggest ship, burns and sinks.


ラン海軍最大の艦艇カルグが6月2日オマーン湾内にて火災を起こし、沈没した。火災には極めて不自然な点があり、発煙の様子から「何かとんでもないことが起こった」と解説する専門家がいる。

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カルグは公海を移動中に発火した。イランメディアによれば事故当時同艦は訓練中だった。


タスニム通信は火災は機関室で発生し、艦内各所が溶け海水が浸水したと伝えている。


消火作業が20時間かけ鎮火をめざしたが止められず、イラン海軍によれば乗組員400名は無事救助されたという。


事故原因は不明だが、中東筋によれば同艦はイラン海軍最大規模の艦艇のためかねてから「監視」されていたという。


Iranian Navy’s Kharg.


中東筋は今回のカルグ火災の原因は「外部」によるもので、同艦が単なる補給艦ではなく、ほかのミッションを実施していたのか改めて疑問が出てと、見ている。


なお、カルグは元英海軍の補給タンカーで1977年進水し、イラン海軍では1984年から供用されてきた。同艦の諸元は次の通り。


  • 満排水量: 33,500t 

  • 全長: 207m

  • 船幅: 25m

  • 速力: 21 knots

  • 乗員: 248

  • 武装: 1 × OTO Melara 76 mm, 4 × USSR 23 mm, 2 × 12.7mm machine guns

  • 航空機運用: 2 hangars and 1 helipad



Iran's Largest Warship Sinks In Suspicious Circumstances « Breaking Defense - Defense industry news, analysis and commentary

By   ARIE EGOZI

on June 02, 2021 at 1:42 PM


Iranian Replenishment Vessel 'Kharg' Sinks in the Gulf of Oman

Martin Manaranche  02 Jun 2021



Covid-19の起源はやはり武漢の研究施設との説が再び脚光を浴びるのは中国にとって不都合な状況。ではそれを伝えない国内メディアはいつまで報道しない自由を行使するつもりなのだろうか。

 日本ではワクチン注射をめぐり頓珍漢な意見の応酬、オリンピック開催を中止させ日本をおとしいれようとする陰謀論が展開しており、そもそも今回のウイルスがどこからどうやって発生したのかには関心を示す余裕がないようです。中国起源説をめぐり、国内メディアが報道しない自由を行使している間に欧米では再び中国の責任を問う声が強まっているのは実に興味深い進展ですね。Asia Times 記事のご紹介です。



武漢ウイルス研究所では厳しい保安体制が敷かれており、世界保健機関の調査団が同施設を2021年2月3日に訪問した。Photo: AFP / Koki Kataoka / The Yomiuri Shimbun

 

ここがポイント:バイデンが中国実験施設からウイルスが外部に漏れて大流行が始まったとの説に注目しており、米中関係はさらに悪化しそうだ。

 

謀論と一蹴されていたCovid-19の武漢研究所起源説が再び注目を集めている。

 

この説によれば武漢ウイルス研究所 (WIV)が生物兵器開発の一環でウイルスに手を加え、外部に漏出させパンデミックが始まったとする。

 

5月11日に米国の著名な免疫学者アンソニー・ファウチ博士が実験施設漏出説に可能性があると公言し、以前はこの説には信憑性がないとしてきた自らの見解を一変させた。5月23日、米情報機関をソースとする記事で武漢ウィルス研究所の研究員3名が2019年11月にCovid-19類似の症状にり患したとあり、中国で大量発生が公式に伝えられる数週間前のことである。

 

もっとも重要な点は5月26日にジョー・バイデン大統領が情報機関に二説のうちどちらに信憑性があるか調査を命じたことである。ひとつは実験施設からの漏出説、もうひとつはウイルスは自然界由来で動物から人体に転移したとする説明だ。

 

中国は現政権に不都合な場面を避けることを優先し、グローバル規模の衛生問題は二の次にしている。完全な協力と透明性をうたいながら、中国当局は今回のアウトブレイクの重要情報をいまも隠している。

 

特に実験室漏出説に対し中国政府は異常なまで敏感に反応し、ウイルスは武漢施設で作られたものではないと、一貫して強烈に否定している。

 

2020年に米中関係を冷え込ませたのがマイク・ポンペイオ国務長官の発言があり、2020年5月にパンデミックは武漢実験施設が起源と述べた。

 

中国の広報官はこれに対し米国には生物戦展開の実績がある、ウイルスは米国が起源、考えられる発生源はメリーランド州フォートディートリックの米陸軍実験施設だと反論を繰り広げた。

 

中国外務省広報官Zhao Lijianはツイッター上で2019年10月に米陸軍要員が武漢にやってきて疾病が始まったと暗示している。

 

実験施設起源説は実証ができていない。とはいえ、この説が再び脚光を浴びていること自体に重要な政治的意味がある。

 

まず、実験室漏出説が真実だとすると、中国は国際取り決めに違反していたことになる。国連生物兵器条約では生物兵器の使用はいうまでもなく、開発・製造まで禁止しており、中国は1984年に同条約を批准している。

 

次に武漢施設説が再び注目を集めることで、感染症研究の国際協力にブレーキがかかる。世界各地で数百万人が生死の境をさまよう中で、国際協力は最大限進め、今後の感染症大流行に備えるべき時だ。

 

不幸にも中国政府が協力を放棄し、情報開示も拒否すれば、実験室漏出説のみならずその他が言うような中国がアウトブレイクで初動を誤ったとする主張は確かめようがなくなる。

 

その結果、Covid-19パンデミックがどう始まったのか全体的に理解するのに役立つはずの情報が共有されなくなり、その他のアウトブレイク対策もおろそかになりかねない。

 

三番目に、バイデンが実験室漏出説の証明を求めてきたのは中国への対抗の意識があること、悪化した米中関係を好転する必要を感じていないことを示すものだ。

 

バイデンの動きには驚かされるものがあるが、今年3月にトランプ前政権が始めた実験室漏出説の調査を打ち切らせた際には、作業そのものに誤謬や先入観があることを理由にしていた。

 

北京にとって不愉快な展開となり、中国政府関係者は米国がもっと「客観的かつ合理的な」アプローチを両国関係に取るよう促し、ポンペイオが中国共産党を悪の存在と決めつけたことの反対に、「対立回避」を求めている。

 

だがバイデンが米情報機関に同問題への対処を命じた背景に国内政局が強くにじみ出ている。

 

一般の関心が報道機関が伝えた武漢実験施設説で強まると、バイデンは無視できなくなった。5月26日付命令でバイデンは政敵共和党を切り崩す一歩に進んだ。共和党は大統領が中国にトランプより弱腰と主張していたのだ。

 

バイデン発表に対し予想通り、中国外務省はウイルスは米陸軍実験室で生まれたとの主張を繰り返した。

 

最後に実験室漏出説が再来したことで中国と民主体制各国との亀裂が強まっている。ここから構造面で問題が生まれそうだ。

 

そのひとつが中国政体の特異性だ。中国共産党は徳政の維持こそ政権の正統性につながると強く信じている。同党指導部は不徳と非難されることには極端に神経質である。

 

中国は面子を保つ必要を感じれば、折れて出ることは考えにくく、いかなる証拠が提示されてもこれは変わらない。中国政府が新疆地区で大規模な宗教弾圧、文化抑制は一切行っていないと主張するのはこの一つの例だ。

 

外国政府から侮辱を受けたと感じれば中国政府は通常の二国間関係の維持など目に入らなくなる。この例がオーストラリアとの関係悪化で、オーストラリアがパンデミック起源の国際調査を求めたことで中国は侮辱されたととらえたのだ。

 

対極にリベラルな民主国家がある。そうした国の政府も民間も中国政府の動きを堂々と批判してくる。この動きはパンデミック一年目からすでに見られた。

 

リベラル民主国家における自由な報道機関が中国を批判し、中国政府関係者が反論する形が非生産的な「戦狼」外交でみられる。北米、西欧、日本、オーストアリア-ニュージーランドでの中国イメージは2020年に悪化した。

 

この負のスパイラルが中国と民主国家間でそれぞれの政治体制の主張が繰り広げられるたびに再発する。実験室漏出説の再来で事態は次のラウンドに移りそうだ。

 

もちろん国際社会は中国に圧力をかけ、同国が有するパンデミック関連の情報を開示させるべきだ。そして実験室漏出説のさらなる調査は不可欠に見える。

 

残念ながら、以前から続く政治的緊張関係のため、このプロセスを進めるのは苦痛となり、最終的な成果も限定的になろう。一方で、米中関係の低迷が続くのは確実だ。■

 

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Wuhan lab-leak theory is back with consequences

By DENNY ROY

MAY 31, 2021



2021年6月2日水曜日

ヴァージニア級攻撃型原潜の後継艦SSN(X)の概略が浮上。ヴァージニア級からさらに戦力性能がアップする。問題は毎年2隻超の建造能力の実現だろう。目標は2050年度に達成する。

SSN(X) next generation US Navy Submarine

 

海軍は現行のヴァージニア級原子力攻撃型潜水艦(SSN)の後継艦について研究開発を2021年度中に開始する。新型艦はヴァージニア級より全幅が広がりシーウルフ級並みとなり、将来登場する水上、水中の脅威によりよく対応でき、最新の静粛化推進方式を採用し、各種技術を搭載するはずだ。

 

議会調査サービス(CRS)が2021年5月10日発表した文書では米海軍の次世代攻撃型潜水艦SSN(X)の概略に触れている。以下、CRSによるSSN(X)に関する報告書から引用する。

 

「海軍が2020年度にまとめた30年計画(FY2020-FY2049)建艦計画では、SSN(X)一号艦は2031年度調達とあり、同年にはヴァージニア級潜水艦一隻も調達する。2032年度、2033年度にヴァージニア級の最終調達として4隻を調達し、各年2隻を調達する。その後のSSN(X)調達も毎年2隻で2034年度に開始する。30年建艦計画でSSNを毎年2隻調達していくとSSN66隻を調達でき、現行の海軍SSN戦力整備目標は2048年度に達成できる。

 

トランプ政権が2020年12月9日付で公開した海軍建艦計画が2022年度30年建艦案の基礎となっており、SSNでは72隻から78隻を整備目標としている。この目標を達成するのは2040年代後半となり、2035年度から2041年度には毎年3隻、2042年度から2050年度には毎年2.67隻の建造が必要だ。

 

新型SSN(X)でも対潜戦(ASW)を重視し、移動速力とステルス性はヴァージニア級を超える水準とする。さらにSSN(X)は兵装搭載量が増え、搭載ペイロードの種類もヴぁージニア級を超え、敵の高性能艦、無人水中機UUVに対抗しながら、同盟国艦艇との協調性も確保する。

 

CRSのSSN(X)報告書ではさらに「海軍ではSSN(X)の設計で3案を検討し、ヴァージニア級SSNを発展させる案、コロンビア級SSBNを原型とする案、完全新規設計案がある。

 

「産業界にはSSN(X)の艦体直径はヴァージニア級の34フィートより大きく、シーウルフ級SSNおよびコロンビア級SSBN(それぞれ40フィート、43フィート)に近づくとの意見がある。

 

「2021年4月にCBOが2020年12月9日付の30年間海軍建艦案文書に対する検討結果を発表しており、2021年度ドル価値でSSN(X)の平均建造費を海軍は58億ドルとしているが、CBOは62億ドルと試算している。

 

潜水艦に詳しい専門家H.I.サットンはSSN(X)は以下の新技術が搭載されると見る。

 

  • レーザー兵器

  • 一体型艦首ソナー

  • 量子技術

  • 大型兵装庫に各種兵装やUUVを格納する

  • 魚雷発射管数を増やし各種兵装を運用する

  • 超大型艦側面アレイ

  • 静粛化対策済み電動推進

  • X字形状潜舵による操艦機能の向上

  • 巡航ミサイルや極超音速ミサイルを搭載するVLS


記事上部の想像図も参照されたい。■


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US Navy Outlines the Next-Generation Attack Submarine SSN(X) Program

Peter Ong  25 May 2021

 


 


2021年5月31日月曜日

F-15EXをアラスカのノーザンエッジ演習に投入したところ、判明した事実----ステルス性能の欠如は最初から分かっている.....F-15EXならではの性能をどこに見つけるのか

 




空軍は新規生産のF-15EXイーグルIIの受領を今年3月から始めており、アラスカで今月行われた大規模演習に早速投入した。引き渡し済みF-15EXは二機のみで、両機とも演習に参加した。


演習にはノーザンエッジ21の名称がつき、F-15EX各機がF-15Cに加わり、またF-22ラプターやF-35共用打撃戦闘機も投入されたほか、F-15Eストライクイーグルとも飛んだ。F-15EXは同規模同水準のアグレッサー部隊と交戦した。


ノーザンエッジ21演習でアラスカのエルメンドーフ共用基地に集まった第53航空団、第96試験航空団のF-15、ストライクイーグル (U.S. Air Force photo)



第53飛行団のライアン・メッサー大佐は「ノーザンエッジは運用能力を試す重要な機会となった。超大国間の戦闘を想定し、複雑な条件で相互運用能力を運用してテストデータを提供する数少ない機会となった」と述べた。


最新の第四世代機となったF-15EXの実際の性能は空軍から公表されていないが、4月から5月にかけ展開した同演習でF-15EXは敵機を撃墜しつつ、シミュレーションながら撃墜もされたことを認めている。


狙いはF-15EXに空対空交戦を制圧する能力があり、中国を想定した互角の相手側との戦闘に投入できるかを見ることではなかった。つまり、新型F-15の役割は敵の第四世代機だけでなく、ステルス機も相手にすることにあるようだ。


第84試験評価飛行隊のジョン・オリア中佐は「大規模演習で自軍に被害がなければ、敵の脅威に対応できる学習効果が生まれる」と語る。


オリア中佐はF-15EXが撃墜された今回の演習の状況に関し詳細は語っていないが、新型第四世代機で対応できない脅威についてわずかながら輪郭がうかがえる。イーグルIIは相当の長距離からの攻撃で被害を受けたようだ。この原因としてステルス性能の欠如があり、容易な標的になったのだろう。その通りなら、F-15EXだけが脆弱なわけではない。


「このような環境では青軍の『被撃墜』はほとんどが視界外からの攻撃によるものとなる」(オリア中佐)


f-15exF-15EX (U.S Air Force photo by 1st Lt Savanah Bray)


ステルス性の欠如のためF-15EXは視程外から攻撃を受けやすく、レーダー探知されミサイルを先に発射された。ミサイルの速力は機体の飛行速度の五倍程度に達し、正しく反応するのが課題で、ましてや回避行動を取るのは困難だった。この攻撃への脆弱性を見て全機ステルス機材にすべきとする主張が有効に映りかねない。空軍はあえて新規生産F-15EXを採用したのだ。


だが、米国で現在も生産中のステルス戦闘機はF-35のみで、同機の運行経費が非常に高くなるとともに問題が解決できないまま山積しているのが現状だ。このため財政を苦しめつつ、ミッションの多くでは出撃させるのが不適となっている。空軍には負担可能な形で戦力を投入する必要があり、ステルス、非ステルス機を今後も適切な形で運用する。


今日の戦闘機で「多任務」として空対空および空対地対応を両立させた機体には特に秀でる任務を設定している。F-15CとF-15EXをステルスF-22と併用することで制空任務が実現し敵機に対応するが、F-15Eならびに限られた範囲だがF-35はともに地上攻撃を専門とする。


F-35を「空のクォーターバック」と呼ぶパイロットが多いが、戦闘空間の制御で搭載する演算処理能力と大幅に高い状況認識能力を使いその他機材の作戦を調整する機能が期待されている。F-15EXでは国旗ピットディスプレイが改良され、F-15C以上の状況認識機能が実現したとの触れ込みだ。とはいえ、機能上は大差ない。


F-15EXは空軍機材で最新鋭となったが、長く続く血統の流れを引き継いでいる。F-15はこれまで48年間にわたり米国他同盟国で供用されてきた。その間に、ドッグファイトの結果で104対ゼロという記録を作り、一機も撃墜されていない。


米国はF-15調達を二十年ほど前にいったん終了したが、同盟国のサウジアラビアやカタールではその後も新規製造機材を調達し、巨額の費用を投入して機能を向上させた。その結果を利用して米国も高性能版F-15の調達を迅速に実施できるようになり、20年間の技術進歩を同盟国の負担で享受するわけだ。その結果、最高水準の第四世代戦闘機となった。


だが、推力が増え、ペイロード、センサーコックピット内他で向上しているがF-15EXは今回のノーザンエッジ演習では大きく不利な状況に追いやられた。高性能とは言うものの、イーグルIIはステルス性能がなく、長距離攻撃の格好の標的となり、空中、地上の双方から狙われた。今日では新鋭電子戦装備を敵防空体制で供用しており、各機のパイロットには過酷な環境となっている。これは新規製造F-15出も例外ではない。


「ノーザンエッジではF-15EXがジャミング環境で機能するかを試し、GPS、レーダー、リンク16にジャミングをかけた」と第85試験評価飛行隊のアーロン・エシュケナジ少佐が述べている。


「そのほかの目標にはEXが第四世代機第五世代機との共同運用がどこまで可能を確かめることがあった。ノーザンエッジでは連日60機以上が飛び、われわれはイーグルIIが配備された想定でどこまで使えるかを確認した。今までのところ、非常にうまく機能している」■


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Air Force's new F-15EX makes dogfighting debut in Alaska war games

Alex Hollings | May 21, 2021


2021年5月30日日曜日

主張 ガザ向け国際援助を横流ししてロケット製造するハマスを援助団体機関は黙認すべきではない

  

ガザ住民を人間の盾につかい、正当な根拠のないまま同地区を支配するハマス等の戦闘集団が国連等の善意を悪用して援助物資を横取りしているとの問題提起です。ことあれば悪いのはイスラエル、パレスチナは被害者だからと一方的な価値観を押し付けているのは誰でしょうか。もっと現実を直視しないといけませんね。

ザへの国際人道援助がミサイル、ロケット弾の追加調達につながってはならない。

イスラエル、ガザ双方から恐ろしい写真が再び流出している。11日間にわたりミサイル、ロケット数千発がガザから発射され、イスラエル国民数百万人が防空壕に避難した。解説者は暴力に満ちたパレスチナとイスラエルの長い抗争の歴史に触れ、人権、国際法にも言及している。外交筋、各国指導層は戦闘終結を求め、「終わりなき暴力の応酬」を終わらせようとしている。

 

だが、こうした動きの裏で見逃している論点がある。世界有数の貧困地区ガザがどうやって30千発ものロケット弾、ミサイルを調達できたのか。ハマス(イスラム抵抗運動)率いるパレスチナ戦闘集団は今回わずか11日で4,350発をどうやってイスラエル都市部に向け発射できたのか、また次回に備え相当数を備蓄しているのか。

 

これだけの装備を集積していたのに誰も気づいていなかったのは不思議だ。ガザ住民を支援していると主張しており、国際連合パレスチナ難民救済事業機関 (UNRWA)、国連人道問題調整事務所 (OCHA)、国連児童基金(UNICEF)が各国から資金数億ドルを集め、米国もジョー・バイデン大統領が拠出を再開し、報告書の洪水を作り、さらなる資金援助を喫緊の課題と強調している。さらに、不思議なのはガザ内の工場多数でロケット弾を製造し民間施設に貯蔵し再充填式発射機も備えているのに、報告書でこうした言及が皆無なことだ。

 

ガザでの武器貯蔵の背景にはイスラエルによる反攻から武器類を守るコンクリート補強構造のトンネル網が人口稠密地帯の地下に張り巡らされていることがある。だがNGO団体、国連機関、各国政府の援助部門は目をつぶっている。各方面は明白な証拠があるのに沈黙を守っている。

 

2001年にパレスチナの「抵抗」ロケット弾がガザ境界各地から初めて発射されて以来、10千発がイスラエルに放たれた。大部分が現地製造でパイプや爆発物を使いイラン等から入手した工作機械て製造している。工作機械は人道援助として各国が寄贈したものだ。弾頭部分の威力と射程距離が延びるに従い、被害も拡大し、死者も増えている。

 

イスラエルが軍部隊と一般市民をガザから一斉撤退させたのが2005年で、その後にミサイル製造は大幅に拡大している。第一次ガザ戦闘は2008年12月28日勃発し、ミサイル、迫撃砲弾750発が境界線に沿う各市町村から発射された。イスラエルの反攻で被害も発生したが、ロケット発射そのものは止まることなく、国際社会は沈黙を決め込んだ。発射が再開するとイスラエルはさらに激しい報復攻撃を加えた。このパターンが2014年の51日戦争で発生し、ガザは4,500発を発射した。この戦闘が終わると、ロケット製造は直ちに再開され、国際援助物資から「調達した」材料を活用したが、各国のドナーはこれを直視せず、今回の悲劇の再発につながった。

 

年を追うごとに死傷者が増えており、イスラエル児童が防空壕に逃げ込み、イスラエル、ガザ双方で破壊された住宅建物の光景の生々しい画像が出回る中で、何ら変化が生まれていない。国連などドナー各国の責任でハマスなどの勢力が援助物資を横取りしている事実は是正できるのか。ガザ再建用の物資でミサイル工場が生産を続け、テロ活動用のトンネルを再建するハマスを止められるのか。

 

このパターンを止めるためにも国際援助物資をガザに送る各方面は和平を尊重する壮言な文言以上の行動が必要だ。人道援助がミサイル、ロケットの増産につながっている事実に目をつぶってはならない。

正しい貢献の効果をめざし、NGO団体、国連機関、ドナー諸国は効果の監視、執行の仕組みを真剣に構築すべきだ。またミサイル製造、強化コンクリート製トンネル建設が続く限りは援助を止めるべきだ。こうした仕組みを構築し実行に移すには多大な資金投入が必要で決して容易な仕事ではない。しかし、引き続き目をつぶれば、ガザが武器貯蔵地となり地下トンネル網がさらに拡充される。解決にさらに多大な資金が必要となる。■

 

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International Aid for Gaza Must Not Build Hamas’ Rockets

by Gerald Steinberg

May 29, 2021  Topic: Gaza  Region: Middle East  Blog Brand: The Buzz  Tags: GazaIsraelPalestineHamasRocketsIranMilitary

Karine Jean-Pierre Makes History At White House Briefing

 

Gerald Steinberg is emeritus professor of political science at Bar-Ilan University and heads the Institute for NGO Research in Jerusalem.

Image: Reuters.


再出)空母レーガンを中東へ移動させ、西太平洋で米空母不在状況が発生する。アフガニスタン部隊撤収の支援のため。中東での空母打撃群常時プレゼンス維持は見直しになるのか。

 日本の安全保障は国境線ではなく、利益線で考えるべきとの命題の証明になりそうですね。中東地区への出動は短期とはいえ、西太平洋に空母不在時期が発生すれば中国には好機となるでしょう


USSロナルド・レーガン (CVN-76) が硫黄島の沖合を航行した 

May 22, 2021. US Navy Photo

 

本が母港の米航空母艦が中央軍管轄地区へ派遣され、米軍のアフガニスタン撤収を支援する。

 

USSロナルド・レーガン(CVN-76)は護衛艦艇、第5空母航空団とUSSドワイト・D・アイゼンハワー (CVN-69) 打撃群と交代し、2021年9月11日が期限のアフガニスタン撤収に対応する。

 

日本へ前方配備中の空母を他地区で運用するのは今回が初めてではない。USSキティー・ホーク(退役済み)(CV-63)は2003年のイラク侵攻で初期段階の支援で移動していた。

 

ウォールストリートジャーナルがレーガンのCENTCOM管轄地区への移動を報じていた。

 

アイゼンハワーは北アラビア海で待機し撤収作戦の航空支援を行う任務を解かれると4月末にUSNI Newsは伝えていた。

 

日本へ配備中の空母を中東へ移動させると米空母戦力に負担が増える。ただでさえ、海軍は空母の定期修理を先送りしてまで現地司令部の要望に応えている。米中央軍は北アラビア海からオマーン湾に至る狭い海域に空母打撃群一個を常時展開しており、今年早々ごく短期的に不在状態が発生したきりだ。

 

海軍作戦部長マイク・ギルディ大将はペンタゴンはアフガニスタン撤収後に中東地区で空母プレゼンスを減らす検討中と今月初めに明らかにした。

 

「プレゼンスは必要だ。問題は米海軍が維持すべき戦力内容だ。イランと核交渉が続く中で、イランに許容できる形の行動を期待したい。空母打撃群の必要性が減るからだ」(ギルディ作戦部長)

 

2020年の状況を見ると中東には太平洋と同等の頻度で空母が配備されていたことがわかる。

 

2019年からペンタゴンは中東に空母を常時配備しており、空母戦力が不在となるのを避けてきた。

 

ただし、アイゼンハワーは今年二回目の配備となったが予定通りの供用が艦の機構面で不可能となり、7月に中東を離れ本国修理に向かう予定となっている。アフガニスタンでの部隊撤収発表に先立ち、米国は空母の常時プレゼンス維持の方針の変更をほのめかしていた。2月にオースティン長官はUSSニミッツ(CVN-68)打撃群に米国帰還を命じた。同艦は八カ月間の展開を続け、途中でCOVID-19流行のため乗組員は艦内隔離されていた。同艦はワシントン州ブレマートン母港に帰還したが、乗組員は11カ月ぶりに家族と再会できた。

 

USSセオドア・ロウズヴェルト(CVN-71)も長期展開から今週帰港した。

 

レーガンは例年の春季西太平洋哨戒に先立ち横須賀へ先週帰港していた。水曜日時点では修理工事後に空母航空部隊運用の認証作業が完了していない。

 

次に利用可能な空母に西海岸にUSSカール・ヴィンソン(CVN-70)があるが、今年夏遅くまでは出動できず、中央軍管轄地区への移動は秋のはじめ以降になる。■

 

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Japan-based Carrier USS Ronald Reagan Will Make Rare Middle East Patrol - USNI News

By: Sam LaGrone

May 26, 2021 11:09 AMUpdated: May 26, 2021 2:17 PM