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フランス海軍原子力空母ド・ゴール空母戦闘群は3月に本国出港

フランスを3月に出港し途中各国と訓練しながら太平洋で日本近くに到達するのは4月末でしょうか。香港寄港は無理と思われますので日本へやってくる可能性もありますね。また左巻きな人たちが反対の声を上げるのでしょうか

France's Only Aircraft Carrier Is Back in Action (And Headed Asia) フランス唯一の空母が現役復帰し、アジアへやってくる

The French navy's only aircraft carrier is back in action following an 18-month, $1.5-billion overhaul that compelled French aviators to practice aboard an American flattop.フランス海軍唯一の空母は18ヶ月15億ドルの大改修を終え現役復帰する。この間はフランス航空部隊要員は米空母で技量を維持していた。

February 25, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: FranceAircraft CarrierNavyU.S. NavyMilitaryTechnology
ランス海軍で唯一の空母が工期18ヶ月15億ドルの大修理を終え復帰する。フランス航空部隊はその間米空母で技量を維持していた。
フランス海軍は排水量42千トンの原子力空母シャルル・ド・ゴールを2018年11月にフランス調達機関Direction Générale de l’Armementから受領した。
「大修理近代化改修はフランス南部ツーロンで行われ戦闘システム、航空整備施設、艦体を対象にした」とJane'sは報じていた。
『新装備の長距離3D航空探知レーダーほか高性能航法レーダー、ネットワークのデジタル化、指揮命令所は全部入れ替え通信装備も近代化された」とある。
航空機整備用ハンガー、機体格納スペース、着艦装備は「ラファール対応」に全部切り替えられ、シュペル・エタンダール退役後に主役の座についたラファール戦闘機の海軍仕様に対応する。操舵関係の自動化装備も更新され、冷却系統ふたつも交換されている。
フランス国防省はシャルル・ド・ゴール戦闘群(駆逐艦3、潜水艦1、補給艦1含む)はインド太平洋地区に向け2019年3月に出港と発表。派遣期間は5ヶ月だ。
派遣中、同戦闘群は海上自衛隊との演習の他、エジプト軍、インド軍とも訓練を展開するとNHKワールドが報道している。
「フランスはここ数年に渡りインド太平洋でプレゼンスを強化してきた。南シナ海への艦船派遣もそのひとつ」とNHKワールドが伝えている。
大改装前にシャルル・ド・ゴールは中東に三回派遣されている。2015年に二回、2016年一回でイスラム国を標的とする連合国作戦に参加した。
その前にはアフガニスタン戦で2001年に、またリビアでのNATO作戦に2011年投入された。
全長860フィートの同空母は40機ほどを搭載し、ラファールM戦闘機、E-2Cホークアイ早期警戒機、EC725カラカル、AS532クーガーの両ヘリコプターが航空戦力だ。
大改装中は航空要員の技量維持が課題になる。このため空母二隻を保有するのが通例であるが、フランスとロシアは一隻しか保有していない。
そこで大改修がはじまった2017年からフランス航空部隊が米海軍の空母航空隊に初めて編入された。
フランス海軍航空士官27名と要員350名が2018年4月にヴァージニアに移動してきた。ラファール12機とホークアイ1機は陸上訓練後にUSSジョージ・H・W・ブッシで洋上訓練をした。
「フランス航空隊二個を米航空団に統合した」と第八空母航空団司令ジム・マッコール大佐が Navy Timesに語っている。「ラファールはF-18隊としてまたフランスのE-2はこちらのE-2隊に加わった」
1994年進水のシャルル・ド・ゴールは2040年代まで供用される。2018年にフランス国防相フローレンス・パルリは後継艦の仕様を2020年に決めると語っている。新型空母は2080年代まで供与されよう。
「新型空母の検討課題には原子力推進にするのか、ドイツと共同開発の新型機をどう運用するのかがある」とAFP通信が伝えている。
「フランスは今も大国としての意識が強い」とRANDのマイケル・シャキーンがNational Interestに語っている。「原子力推進空母はこの願望に叶う」■
David Axe serves as Defense Editor of the National Interest. He is the author of the graphic novels   War Fix , War Is Boring  and Machete Squad .

コメント

  1. ドゴールの日本入港は不可能です。
    フランス軍はドゴール艦載機に核攻撃任務を与えており世界で唯一空母に核兵器を搭載している事を公言しているので非核三原則の建前上許可する訳にいきません。
    もしもフランスが「今回は積んでいない」と言い張るなら日本政府はそれを『信用』して許可する事になるでしょうけど。

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  2. 日本に核爆弾に対する拒否反応があるのは当然ですが、核保有国「中国」「ロシア」に加え「統一北朝鮮(核アリ)」のような国がごく間近に誕生するかもしれない現在の状況では、今のままで本当に国民の生命や国土が守れるのか、真剣に考えないといけないと思います。私は米国の核シェアか自前で核爆弾を作るかする必要があると思います。核シェアが現実的でしょうが(ドイツ、オランダ等はそうしていますから)。
    でないと、今の韓国人の感情に流される政治+北の独裁者で、いつ核を打ち込んでくるか、わからないし、中国は本気でアジアを支配する気ですから。

    返信削除
    返信
    1. 核シェアリングの意味を履き違えてるようですが、あれは敵地攻撃用ではなく自国領内に雪崩れ込んで来た敵に対し『自国内での核兵器使用』を米軍が行うと戦後禍根を残すので当時国自信にやらせると言うものです。
      核シェアは国民を守る為ではなく国土を守る為に国民を犠牲にするという趣旨のもので国民の理解を得られる可能性は無いと言っていいでしょう。
      当然ながら敵が核を使ってない状況では『先制核攻撃』になってしまい敵の核攻撃を誘発し、ただひたすらに日本国内が核戦場になるだけなので抑止力として機能しません。

      削除
    2. ご指摘ありがとうございます。意味を履き違えていました。調べてみると、ご指摘のとおり、自国内の敵を核で殲滅すると言う、ずいぶんトンデモない指針なんですね。抑止力と言うより、ほぼ核による焦土戦術、自爆テロですね。勉強になりました。

      削除
  3. ぼたんのちから2019年2月28日 11:08

    イギリスに続き、フランスの空母派遣は、東アジアにおける両国のプレゼンスを強め、明確な対中抑制の姿勢を示すことになる。
    英仏の相次ぐ示威行為は、アジア、アフリカ、オセアニア等における権益の維持を示すものであり、中国の「一帯一路」政策での蚕食を許さないとの決意の表れでもあるのだろう。
    空母の派遣は一時的であるが、イギリスは基地の設置と艦艇の派遣を計画し、フランスは南太平洋に常駐する数千人規模の部隊に加え、おそらく艦艇も常駐し、アジアへの関与を強めるだろう。
    衰えたとはいえ、過去の広大な植民地を保有していた旧帝国主義国家のこの示威行為は、旧植民地であった国家群に宗主国との関係を再度認識させることになる。
    それにしてもこの記事は仏空母部隊と米国との密接な関係を示すものでもある。仏空母の蒸気カタパルトは米製で他国への供与はフランスのみであり、仏空母艦載機の訓練を米空母で行うことはNATOの強化でもある。
    フランスは、NATO から逸脱するかのような欧州統合軍構想を打ち出してはいるが、この構想はNATOを強化するように働くのかもしれない。

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