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パキスタンがインドMiG-21を撃墜、心配なインド-パキスタン軍事衝突の最新状況


Indian Air Force MiG-21 Bison Shot Down By Pakistan Air Force Jet パキスタン空軍機がインド空軍MiG-21バイソンを撃墜


インド空軍のMiG-21バイソン (Image credit: Jyotirmoy Moulick)

ンド空軍IAFがMiG-21一機の喪失を認めた。カシミールの休戦ライン上空で発生した交戦でパキスタン空軍PAFに撃墜された。MiG-21パイロットは身柄拘束されている。
今回の交戦はIAFのミラージュ2000編隊が休戦ラインLOCを超えてテロリスト拠点があるバラコートにイスラエル製SPICE2000 EO/GPS誘導スタンドオフ方式の2000ポンド精密誘導爆弾を投下した翌日に発生した。
交戦の実態は不明だ。
IAFのMIG-21はPAFが同日午前に空爆したことに呼応して出撃した。パキスタンによればIAF戦闘機2機がLOCを超えて侵入しPAF戦闘機がパキスタン領空内で迎撃しすべて撃墜したという。
In response to PAF strikes this morning as released by MoFA, IAF crossed LOC. PAF shot down two Indian aircrafts inside Pakistani airspace. One of the aircraft fell inside AJ&K while other fell inside IOK. One Indian pilot arrested by troops on ground while two in the area.

インドは戦闘機一機の喪失を認めた。さらにインドによればMiG-21がパキスタン戦闘機を撃墜したという。ただし裏付ける証拠はまだない。
· 16h
Govt confirms 1 PAF fighter shot down by MiG-21 Bison. In this engagement, 1 MiG-21 lost, one pilot missing in action. Govt takes no questions.
Here’s the full statement from the @MEAIndia just now: pic.twitter.com/6Un3cwg0T5
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インド空軍の輸送ヘリコプターMi-17V-5の墜落現場の写真がソーシャルメディアに出ているが、現時点で同機が撃墜されたのかは未確認だ。
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2 pilots dead in Mi-17 crash near Srinagar airport; flight ops suspended



またこれも未確認だがバイソンを撃墜したのはF-16との説とJF-17サンダーとの主張もある。
JF-17は軽量単発の多任務戦闘機でパキスタン航空工業と成都航空機の共同開発。第四世代機とされるが、事実ならJF-17初の撃墜事例となる
パキスタン空軍のJF-17サンダー (Photo: PAC/CAC)

一方で今回のMiG-21バイソンは性能改修型だ。設計は旧式だが低レーダー探知性、旋回性能、加速性能が優れ、ヘルメット搭載視認装置で視程外対応R-73対空ミサイルを運用し、相当の戦力となっており新鋭機にとっても強敵だ。

いずれにせよ、現時点ではソーシャルメディアで激しい宣伝戦となっており、映像も加工され、未確認の発表等にあふれている。インドとパキスタン間の緊張は現地で小競り合いが発生しており統制がとれなくなりつつあり、エスカレーションの危険をはらんでいる。■

コメント

  1. 既に死者も出ているようですが、戦線が拡大しない事を望みます。両国とも核兵器持っていますし、パキスタンからは核を使うかどうかの会議も開かれたとかいう話も伝わっています。核を打ち合えば大惨事ですし、日本としても、対中国包囲網にインドはかかせませんから、こちら側での紛争拡大は避けて欲しいと願います。
    だから、もしや中国が蠢いたりしてるのか?と勘繰りたくなるのですが。。。
    パキスタンと中国は良好な関係ですから。
    あぁ、日本も実はパキスタンとは友好的な関係なんですが。日本製品も多く使われているようですし。よけいに、紛争拡大しないことを願うばかりです。

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  2. ぼたんのちから2019年3月1日 13:29

    今回の紛争の契機は、パキスタン国内のイスラム過激派ジェイシモハメドによるインド治安部隊に対するテロと言われているが、相当の威力を持つ爆発物を使用した自爆攻撃であった。爆発規模の大きさから計画性の高いテロと推定する。
    パキスタン国内のイスラム過激派の多くはパキスタン軍統合情報局(ISI)の強い影響力下にあり、今回のテロは、ISIの少なくても一部の支援、あるいは黙認の下で行われたと考えるべきだろう。
    テロの目的、なぜこの時期なのかは明確に分からない。示威行為のみで、カシミール紛争の再現を引き起こそうとの理由でないかもしれない。
    紛争の先行きは、基本的にインドの姿勢によるだろう。
    パキスタン政府は捕虜を返還し、対話を求めている。しかし、パキスタン政府は軍部の支持により成り立っており、軍部がどのような考えを持っているか分からない。影の政府と言われているISIもジェイシモハメドをどう扱うかも不明である。
    インドは、選挙を控え弱腰な姿勢を見せられないが、本格的な紛争を起こす理由もなく、パキスタンとの妥協点を容易に見出すことも困難である。
    このような状況ではさらなる大規模な軍事行動やテロがあると紛争は際限なく拡大する可能性がある。

    返信削除

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