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F-15XとF-35の投入は最強の組み合わせになり相互補完で敵を排除する 



Killer Combo: The Stealth F-35 and New F-15X Joining Forces in the Sky ステルスF-35と新型F-15Xの合同部隊は空の殺人者になる

The ultimate dynamic duo? Could this happen? 究極の組み合わせになるのか。実現するのか。
February 23, 2019  Topic: Security  Blog Brand: The Buzz  Tags: F-35F-15XU.S. Air ForceAir CombatAir War


1月に今年のレッドフラッグ演習が始まり、USAF以外にも協力国部隊が現実を反映した空対空戦闘シナリオ各種に投入された。
同演習は「可能な限り現実に即した空対空戦闘」と理解され空対空戦術や技量の錬成機会としてUSAF搭乗員の役に立っている。F-35A戦闘機部隊も一部参加した。
注目されるのは今年のレッドフラッグでは従来以上に「厳しい」環境を想定し米国が完全な航空優勢を維持できない想定で、超大国あるいは大国相手の航空戦で最新の防空機材、防空装備を想定して展開した。
F-35はそのような環境を想定して生まれた機材だがどう活躍したのだろうか。
388戦闘航空団の広報資料に片鱗が伺える。F-35Aは旧型機を上回る活躍をしていたとある。
もっともはっきりした事例を388の作戦グループ指揮官が口にしている。F-35養成課程を出たばかりの若手パイロットが大規模ジャミングの中で敵を探知できたのに3千時間のベテランパイロットはできなかった。このパイロットは第4世代機を飛ばしていた。
作戦上の理由から詳細内容は不明だがF-35A搭載のEOTSあるいはDAS標的照準装備がレーダーをジャミングして探知されずに進んで来た敵を視覚的に探知した。
F-35が編隊の「目」となったと広報資料で強調しているが、F-35搭載のレーダーや光学センサーが最高性能を有することを考えるとそのとおりなのだろう。F-35にはネットワークとデータリンク機能もあり他機のセンサー信号を管理し戦闘状況を明確に整理できるのだ。その内容の「絵」を他機に伝達できる。
だが空軍が調達し始めたF-15Xにどんな意味があるのだろうか。
レッドフラッグでF-35Aが活躍した事実はF-15Xや類似事業には余り意味がない。F-35Aは戦闘機として真価を実証した形だが、F-15Xには別任務が与えられるのだ。
いずれにせよ、F-35AのEOTS装備がF-15Xの調達に意味があるのを実証した形で、同機には「リージョンポッド」が搭載される。F-15XではF-35を上回る最大22本の空対空ミサイルを搭載するという。
将来の戦闘ではF-35Aが敵に接近し探知捕捉した情報をF-15Xに送り、同機が安全な距離からミサイルを発射するだろう。F-15XとF-35Aで相互補完しながら厳しい環境での作戦運用をめざすはずだ。
F-35がこれまでのレッドフラッグで優秀な成績を残していることに注目すべきだ。2017年のキルレシオは15:1だったという。今回の演習でこれまでより厳しい条件になったのは米軍が訓練想定を変更したためだがF-35はそれでも優秀な実績を残している。■

Charlie Gao studied political and computer science at Grinnell College and is a frequent commentator on defense and national-security issues.

コメント

  1. またもやF-15Xを持ち上げる為の提灯記事ですね。

    >情報をF-15Xに送り、同機が安全な距離からミサイルを発射するだろう。

    安全な距離?
    F-15の搭載するミサイルが敵を圧倒する長射程を実現しない限り基本的にF-15の射程=敵の射程であり安全距離など存在しません。
    敵の目をF-15に惹きつけ囮として犠牲になってもらってる隙にF-35が安全に敵を叩くというならまだ筋は通りますが。
    シリアだのイランだのと2線3線級の敵ならばこの記事の想定がなりたつでしょうが、その場合でもF-35のみで敵を圧倒できるがF-15に無理矢理出番を作ることは可能、程度の話でしょう。

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  2. レッドフラッグにかこつけた、F-15XのPR記事では。
    F-15と連係して、NIFC-CAもどきの実績があった訳でもなく、過酷な電子戦環境下でF-35が活躍した実績があっただけで、この記事にある通り、F-15Xとは、全然関係ないのを無理やりこじつけているようにしか見えないです。
    この論法で言ったら、単にミサイルを積んだミサイルキャリヤーが必要なだけで、AIM-120Dでもこの記事のような運用するほど射程は長くないでしょう。
    SM-6くらい射程があれば意味があるでしょうが。
    ミサイルキャリヤーは、無人機でもよくて、ただ現状で対応できる無人機はないのですけど。
    一番近いのは、標的機のQF-16ですね。従来の標的機より自立飛行能力が高く、離陸や着陸も自動でできるようです。これに、FCSのコントロール機能でも追加して、F-35の子機として運用すればいいのでは。ちょうど、QF-16への改造は、ボーイングが実施しているので、仕事を回す面でもいいかな。ここまで行くと本当にSFです。
    単なるミサイルキャリヤーなら、F -15Xでは、高価すぎます。
    第6世代機はまだコンセプトもまだ決まらず、先が見えないので、当面、F-35が主力です。
    今回の予算で、F136を復活させて、エンジンの冗長性確保するもありかな。
    性能的にも、現行のF135より良いのと、技術的に挑戦してます。
    まあ、そのぶん、開発が難航して、中止になってしまったのですが。

    返信削除
  3. 以前から言われていましたが、スティルス機は構造的に多数のミサイルを搭載し難い(スティルス性を損なわずという形)ですから、多少古くても優秀なミサイルキャリアを伴えば、相乗効果が大きいということが確認できたのならばうれしいです。日本もF-15Jの再改修(2040c化のようですが。レーダーはAPG-82みたい)をどんどん進められますね。

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  4. IRSTを装備しているロシア機やタイフーンは実戦で意外と強いかもしれませんね

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