Stealth Attack: What If An F-22 Raptor Battled China's J-20 Fighter?
F-22ラプターが中国J-20と対決すれば勝者はどちらか?
January 22, 2019 Topic: Security Region: Asia Blog Brand: The Buzz Tags: ChinaMilitaryTechnologyWorldF-22J-20
経済でトラブルがあるとはいえ中国は米国と並ぶ軍事大国の座を今後五十年に渡り維持しそうだ。米中直接対決となれば第三次世界大戦になりかねずその可能性は低いが米国は最悪の事態に備える必要があるのは確かだ。
航空戦や航空優勢を巡る戦いが現代の通常戦で鍵を握る。米国の場合はロッキード・マーティンF-22ラプターが中心となり空の支配を確保する想定で、米空軍が目指すF-Xが実現するまでその座を守るだろう。
中国でラプターに一番近い存在と言える成都J-20は米軍の最高性能機材とどう戦うだろうか。
J-20では既知の事柄は少ない。通常の概念で言う戦闘機ではないのかもしれない。特殊任務機材で米兵力投射能力を西太平洋で撃破して中国の接近素子領域拒否(A2/AD)戦略を実現する存在かも知れない。また給油機、AWACS、JSTARSといった支援機材を狙う、あるいは巡航ミサイルで各地の米軍基地や空母を攻撃する想定かもしれない。
J-20で判明している事項をあげると、ステルス機の構造でありラプターやF-35共用打撃戦闘機の特徴を堂々と模倣している。偶然こうなったのではない。中国がF-35の極秘データを大量に盗んだ可能性は充分ある。
J-20がもっぱら攻撃機である兆候があるが同時に空対空戦闘能力も充分あるようだ。F-35と同様にJ-20試作機では電子光学方式の標的捕捉装備が機首下に搭載され、Beijing A-Star Science and Technology製の電子光学方式標的捕捉装置electro-optical targeting system (EOTS)である可能性がある。制空権確保用の機材ではこのセンサーは不要な存在だ.
J-20がアクティブ電子スキャン方式アレイレーダー(AESA)を搭載している兆候がある。すでに1475型レーダーの搭載が知られており、中国ではツボレフTu-204でこのレーダー試験をしたことが判明している。ただしこの情報自体の確認ができない。人民解放軍空軍(PLAAF)が開発中の機材について情報開示をしていない。このため中国がSu-35に関心を示したのは同機のレーダーとエンジンの技術がほしかったためともいわれる。中国が実用に耐えるAESAをどこまで開発しているか疑わしい。
J-20が攻撃に特化した機体に思えるのは機体構造が巨大だが主翼面積が比較的小さいためだ。兵装搭載スペースも大きいようだ。こうした特徴は超音速攻撃機には最適だが航空優勢戦闘機には向いていない。
これだけの機体サイズの航空優勢戦闘機に必要なエンジンを中国は実用化していない。国産WS-10エンジンは未完成であり、次世代エンジンWS-15の開発もめどがたたない。中国で信頼性が十分なエンジンはでておらず、ロシア技術を盗用したエンジンでさえこのとおりだ。だが攻撃機にはずば抜けた推力重量比は不要なので現在搭載しているロシア製サトゥルンAL-31Fエンジン双発で十分ではないか。
さらに短距離性能のF-22やF-35が西太平洋での作戦行動に適しているのかという議論は根強い。なんと言っても距離が長い上に基地が少ない。だが同じ地理条件は中国にもあてはまる。F-22やF-35では空中給油機の支援が不可欠だ。そこで中国としては米国や同盟国の空軍力を減ずるには主力機材と真っ向勝負するかわりに戦闘維持を可能とする装備を除去すればよい。つまり米軍基地や給油機、通信設備を排除しればよいのであり、J-20が中国に航空優勢を実現する手段になりうる。この点で同機はF-22より優位に立つ可能性がある。
もちろん以上はすべて推測である。J-20をどう戦闘投入するかを熟知するのはPLAAFのみだが手強い敵機になりそうだ。■
Dave Majumdar is the former Defense Editor for The National Interest.
Image: Creative Commons.
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