2022年8月6日土曜日

ペロシ訪台への反応としてPLAが台湾領島嶼部の占拠に動く可能性。中共は米国が支援に動く可能性が低いと見込むはず。

 

 

Map depicting the Taiwan Strait that separated mainland China from Taiwan [Source: Ohio State University]

 

 

ンシー・ペロシ下院議長の台湾訪問に対する中華人民共和国の反応は、台北への米国の外交的・軍事的支援拡大に対する北京の怒りの高まりを裏付けるものである。米国の指導者たちが、米国は依然として「一つの中国」政策を堅持しており、台湾独立を支持していないと主張するのと同様に、米国の行動(ペロシの行動はその最新の例に過ぎない)は、そうでないことを示唆している。中国政府は、ペロシが蔡英文総統と会談し、台湾立法府で演説を行ったことに特に憤慨している。

 

米国の連帯表明に反発する中国

今回のエピソードに対して、北京は直ちに対抗措置を取り、安全保障や気候問題での会談やその他二国間協力の取組みを中止または延期した。 さらに問題なのは、中国が台湾を包囲するように空海の大規模「実弾演習」を行ったことである。この演習は以前より規模が大きくなっただけでなく、台湾海岸にかなり接近して行われた。この演習の間、中国軍は台湾近海にミサイルを発射し、少なくとも1回は台湾上空にミサイルを飛ばした。68機の戦闘機と13隻の軍艦が、武力衝突を防ぐための台湾海峡の非公式「中央構造線」を越えた。中国当局は、今回の軍事演習は、米国と台湾の挑発行為が続けば、中国軍が効果的に台湾を封鎖できると確認したものだと主張している。

 今回の中国の対応は、北京の怒りと実質的な行動への決意の両方において、実質的で厄介なエスカレーションを示唆しているが、それでも派手な見せしめとポーズに過ぎない。 しかし、もし中国指導層が、ワシントンや台北が慎重であると確認できなければ、より思い切ったオプションを採用する動機付けになる。最も魅力的なのは、金門(ケモイ)、馬祖の両沖合諸島の奪取であろう。  

 

大胆な行動

このような行動は、台湾独立に向けた大胆な取り組みへのワシントンの支持を阻む北京の本気度と決意を、紛れもない形で伝えている。そのリスクは些細ではないが、過大なものでもない。 しかも、その見返りは相当なものとなる。

 1950年代の台湾海峡では、中国が台湾を占領するのではないかと懸念される大きな危機が2回あった。しかし、米中の軍事力の差は非常に大きく、中国は米国が壊滅的な対応をするリスクを負うことを望まなかった。しかし、今や米中間の軍事力の差は非常に大きく、世界経済における中国の重要性(多くの重要なサプライチェーンに関する重要な役割を含む)を考えると、ワシントンは中国に軍事力の行使をためらうだろう。特に、2つの小島を占拠しただけで介入すれば、それが台湾全面攻撃の前哨戦であることを示す証拠でもない限り、あり得ないことであろう。 

 

米中両国は強力な軍事力を持っている

1950年代以降、あるいは1990年代半ばの台湾海峡危機以降、二国間の軍事バランスは経済バランスと同様に変化している。北京は現在、洗練された一流の軍事力を自由に使えるようになった。特に海戦とサイバー戦における中国の能力には目を見張るものがある。過去数年間に米国防総省などが行った一連の戦争ゲーム・シミュレーションが示すように、米国は西太平洋で中国と空戦・海戦をすれば敗北の可能性が高い。

 金門と馬祖は中国海岸から2マイルしか離れていないため、台湾や米国が侵攻を防ぐことはほぼ不可能である。その後、占領軍を追い払う見込みはほとんどないにもかかわらず、中国軍を攻撃し危機を拡大させるかを決めるのは、米国に任されている。限定的な危機を北京との極めて危険な軍事的対決へ発展させるリスクと大きな潜在的不利益を、米国が受け入れる可能性は極めて低い。中国指導部もその現実を理解しているのだろう。

 中国の台湾に対する軍事的威圧は、台湾海峡や南シナ海にある台湾領有の小島を征服しようとする形で行われる可能性が最も高い。中国指導部は、台湾本体への攻撃は米国との戦争につながる可能性が非常に高いとを理解している。それに比して台湾の周辺領土への攻撃は、はるかにリスクが低い。このような動きは、金門と馬祖の奪取の代わりに、あるいはそれに加えて、プラタスや太平など、より実質的な占拠に向かう可能性がある。しかし、現状では、後者の目標にのみ焦点を当てることの方が可能性が高いと思われる。

 もし北京がそのような方針をとれば、ワシントンの不器用な政策が多くの非難にさらされよう。ペロシ訪台での台湾指導部との注目すべき会合は、一連の不必要かつ思慮の足りない米国の行動の中で最新のものとなった。こうした挑発行為はもはや容認できないと北京が近いうちにワシントンへ示したとしてもおかしくない。■

 

China Could Start A Mini ‘Island’ War With Taiwan

ByTed Galen CarpenterPublished48 mins ago

https://www.19fortyfive.com/2022/08/china-could-start-a-mini-island-war-with-taiwan/

 

Ted Galen Carpenter, a senior fellow in defense and foreign policy studies at the Cato Institute and a contributing editor at 19FortyFive, is the author of 13 books and more than 1,100 articles on international affairs. 


2022年8月5日金曜日

スターシップトルーパーズ私訳版 第3章 ブートキャンプでの訓練が始まった.....

第3章

 彼は鉄の棒で彼らを支配する。

 -黙示録2:25


おれは、北部の草原にあるキャンプ・アーサー・カリーで、その他数千名の犠牲者と基礎訓練を受けた。キャンプといっても、常設の建物は装備の避難所だけだった。おれたちはテントで寝食を共にし、屋外生活した。それを「生活」と呼べるのなら。おれは温暖な気候に慣れていたんだ。

 北極はキャンプからわずか5マイル北で、さらに近づいているように思えた。氷河期の再来、間違いない。

 しかし、運動は体を温めてくれるし、おれたちが十分に運動できるように配慮してくれた。

 最初の朝は、夜明け前に起こされた。おれは時差に慣れるのに苦労していた。時差に慣れるのが苦手で、ちょうど寝たところだったようだ。

 夜中に起きるなんて、本気か?

 しかし、彼らは本気だった。スピーカーから、死者も目覚めさせるような軍隊の行進曲が流れ、毛むくじゃらの厄介者がやってきた。

 「みんな出ろ!」と叫びながら中隊の中を突っ走ってきた毛むくじゃらの迷惑な奴もいた。足を出せ!と叫んでいた。

 冷たい固い地面の上に放り出された。

 10分後、ズボンとアンダーシャツと靴を身につけたおれは、他の隊員たちと一緒にボロボロの隊列で並ばされた。

 太陽が東の地平線に顔を出すと同時に、準備体操に入った。向かっているのは、肩幅の広い、いかつい大男で意地悪そうで、おれたちと同じ格好をしていた。ただちがうのは顎は青く剃られ、ズボンは鋭く皺に覆われ、

靴は鏡のようで、態度は鋭く、しっかり目覚め、リラックスしているようだった。睡眠なんか必要じゃない印象で、1万マイル走行後の点検を終えて、ときどき埃を払っている感じだった。

 彼は「クプニー!」と咆哮した。「アッテン...黙れ!おれはキャリアシップのズイム軍曹、おまえたちの中隊長だ。おれに話しかけるときは、敬礼して「サー」と言え-教官の警棒を持つ者には敬礼して「サー」と言うんだ」。彼は杖を持っていたが、その杖を素早く振り回し、教官の意味を示した。前の晩に到着したときから、教官の警棒を持つ男たちに気づいていた。おれも買おうと思っていたんだ。でも、今になって気が変わった。  「この辺には、おまえたちの練習相手に十分な士官がおらん。たからおれたち相手に練習するんだ。今くしゃみをしたのは誰だ?」

 答えがない。

 「誰のくしゃみか?」

 「ぼくがしました 」と声が出た。

 「ぼくが何をしたって?」

 「くしゃみをしました」

 「くしゃみをしました、サーだ!」

 「くしゃみをしましたサー 寒いんです」

 「オホ!」 ズイムはくしゃみをした男に近づき、杖の先を鼻の下1インチに押し付け、「名前は?」と尋ねた、

 「ジェンキンス...です」

 「ジェンキンス...」 ズイムはその言葉が何か嫌なものであるかのように、恥ずべきものでさえあるかのように繰り返した。「ある夜、立哨中に鼻水が垂れてくしゃみをするんか?え?」

 「そうでなければいいのですが...」

 「おれもそうだ。でも、おまえは寒いんだろ。うーん...直してやろう」。彼は棒で指差した。「あそこの武器庫が見えるか?」

 おれは見てみたが、草原しか見えず、一つの建物だけが、ほとんどスカイラインの先にあるように見えた。

 「行け。周りを走ってこい。早く!ブロンキー!こいつのペースに合わせろ」

 「了解 軍曹」 5、6人いた警棒所持者の1人が ジェンキンスを追って出て行った。簡単に追いつき、ズボンの裾を警棒で割った。ズイムは、震えるままのおれたちを振り返った。

 彼は歩き回り、おれたちを見回し、ひどく不機嫌そうだった。そして、ついにおれたちの前に出て、頭を振って、独り言のように、しかしよく通る声で言った。

 「こんなことになるなんてな......」と。

 そして、おれたちを見た。「この猿どもは......いや、猿じゃない、お前たちはそれほど評価されていない。この哀れな病弱な猿の群れが、沈んだ胸、たるんだ腹、よだれを垂らすエプロン難民。おれの人生でこんな恥ずかしい集団は 見たことがない!腹をひっこめろ!目線正面! お前たちに言っとるんだぞ!」

 おれに話しかけたかどうかわからないが、腹を引いた。彼は何度も何度も言い続け、おれは鳥肌が立っているのを忘れてしまうほどだった。軍曹は一度も自分の言葉を繰り返さず、冒涜や卑猥な言葉も使わなかった。(彼がそういうのは特別な時だと後で知ったが、今回はそうではなかった)。しかし、彼はおれたちの身体的、精神的、道徳的、遺伝的な欠点を、非常に詳しく、侮辱的に説明した。

 しかし、おれはなぜか侮辱されず、むしろ彼の言葉の使い方を研究することに大きな関心を抱くようになった。

この人がディベートチームに入ってくれたらと思った。

 ついに話を止め、今にも泣き出しそうだった。「もう耐えられん」と彼は辛そうに言った。「こんな奴らは相手にできん。6歳の時にもっといい木製の兵隊を作ったぞ。このジャングルのシラミども、おれをやっつけられるとでも思ってるのか?この中に、誰かいるか?言ってみろ!」

 短い沈黙が続き、おれもその一部だった。彼がおれを鞭打ちできることに全く疑いを持っていなかった。

 おれは、列の先、背の高いやつの声を聞いた。「あー、やれると思うだ、サア」。。

 ズイムは嬉しそうだった。「よし!見えるところに出てこい」。新兵は印象的だった。ズイム軍曹よりざっと3インチは高く、肩幅も広かった。「名前は?」

 「ブレッキンンリッジですばい。体重ば280キロで腹は出とりません」

 「戦い方で好みは」

 「サア、自分の死に方は自分で選んでよ。おいらうるさくないよ」

 「よし、ルール無しだ。好きなときに始めろ」。ズイムは警棒を脇に投げ捨てた。

 開始したが、終了した。大柄な新兵は地面に座り込み、右手で左手首を押さえていた。無言だった。ズイムはそいつの上に身をかがめた。「折れたか?」

 「たぶん...そんな感じです」

 「すまんな。 急かされたな。 薬局はどこか知っているか?気にするな。ジョーンズ!ブレキンリッジを診療所に連れてってくれ」。彼らが去るときズイムは彼の右肩を叩いて静かに言った。

 「1ヵ月したらもう一回やってみよう。何が起きたか見せてやる 」と。私的な意味合いもあったのだろう。しかし、彼らは3メートルほど前に立っていた。

 ズイムは一歩下がり、「よし、この中隊で一人は男がいた。気が楽になったぞ。もう一人いるか?2人いるのか?お前たち二人の汚いヒキガエルは、俺に立ち向かえるか?」彼はおれたちの隊列を前後に見た。「臆病で意気地なし...それでいいのか!出てこい」

 二人はその場でささやくように言ったのだろうが、彼らもまた背の高い端の方にいて、聞こえなかった。ズイムはふたりに微笑んだ。

 「名前を」。

  「ハインリッヒ」

  「ハインリッヒ何だ?」

 「ハインリッヒです。ビッテ」 もう一人の新兵に早口で話しかけ、礼儀正しくこう付け加えた。「こいつは標準英語はまだあまり話せません」

 「Meyer, mein Herr.」 と二人目の男が答えた。

 「大丈夫だ。ここに来たとき、英語を話せないやつは大勢いる。マイヤーに心配しないように言ってくれ。

だが、こいつははおれたちが何をしようとしているのかわかっているんだろうな」。

 「Jawohl 」とマイヤーは同意した。

 「もちろんです。彼は標準語を理解しています、ただ流暢に話せないだけです」

 「わかった。顔の傷跡をどこで拾ったんだ?ハイデルベルクか?」

  「いいえ - 違います。ケーニヒスベルクです」

 「同じことだ」。 ズイムはブレッキンリッジと戦った後、警棒を手に取り、くるくると回しながら、「もしかして、これを一本ずつ借りたいのか?」

 「不公平になります」。ハインリッヒは慎重に答えた。「素手でお願いします」。

 「お好きにどうぞ。おれはおまえをあなたを騙すかもしれませんが。ケーニヒスベルクか。規則は?」

  「規則が3つもあるなんて。どうなってるんだ?」

 「興味深いな まあ、目をくり抜かれたら、終わったら返すことに同意しよう。おまえのコープスブルーダーに伝えろ、おれは準備できてる。好きなときに始めろ」。ズイムは警棒を投げ捨てた。誰かがキャッチした。

 「ご冗談でしょう。ぼくたちは目を抉るようなことはしません」。

 「目つぶしなしだな、了解した。準備できたら撃て、グリッドレイ」

 「お願いします」

 「さあ、戦え!さもなくば隊列に戻れ!」

 こんな光景を目にしたことはなかった。後で訓練で一部でも学んだかもしれん。でも、こう見えた。二人は中隊長の両脇に移動し、中隊長を完全に側面から見たが、かなり離れたところにいた。この位置から、4つの基本的な動きを選択できる。単独で行動する者に、そいつ自身の機動力と、一人の優れた調整力を利用した動きだ。

ズイム軍曹は(正しく)、完璧に訓練された者同士でないかぎり、どんなグループも一人より弱いと言っている。たとえば、ズイムは、一人にフェイントをかける。もひとりに痛撃をあたえ、膝の皿を割るとか余裕を持って片付けることができたはずだ。

 その代わり、攻撃させた。マイヤーは、ボディチェックで彼を地面に叩きつけるつもりで、素早く彼に襲いかかった。ハインリッヒは上から、たぶんブーツでフォローするつもりだったと思う。そんな感じで始まったように見えた。

 そして、おれが見たものはこうだ。マイヤーはボディチェックで彼に到達できなかった。ズイム軍曹がくるりと回転しながら彼に向かうと、マイヤーが宙を舞い、ズイムに助けられながら突進した。

 しかし、戦いが始まると2人のドイツ人少年がすやすやと眠っていた。一人は下を向き、一人は上を向き、その上にズイムが立っていて、息も絶え絶えだった。「ジョーンズ」と言った。「いや、ジョーンズは行ったんだった。マフムード!バケツで水を入れてこいつらを正気に戻そう。誰か爪楊枝を持ってないか?」

 しばらくして、2人は意識が戻り、濡れて、列に戻った。ズイムはおれたちを見て言った。

「他に誰かいないのか?それとも、そろそろ準備体操を始めるか?」。

 おれは他に誰もいないとは思っていたし、彼もそう思っていたかもしれない。しかし、左側の背が低いのがたむろしているところから、少年が前に出て正面を向いた。ズイムは彼を見下ろした。「お前ほちりか?それとも仲間を選ぶか?」

 「自分だけです」

 「それでよい。名前は?」

 「シュジュミです」

 ズイムは目を開いた。「シュジュミ大佐と関係あるのか?」

 「光栄にも息子です」 

 「あーそうなのか! そうか! 黒帯か?」

 「いいえ まだです」

 「その資格はあるようだな。さて、シュジュミ、コンテストのルールでやるか、それとも救急車を呼んでやろうか?」

 「お望みのままに、です。意見を言わせてもらえば、コンテストのルールが賢明だと思います」。

 「意味が分からんが、同意する」。ズイムは権威のバッジを投げ捨て、二人は後ずさりしながら、向き合い、一礼した。

 その後、二人は半分しゃがんだ状態で互いの周囲を回り、両手で仮のパスを出した。にわとり二羽のように。

 突然、二人は触れ合い、小さい方は地面に倒れ、ズイム軍曹は頭上で宙を舞った。しかし、マイヤーのように息も絶え絶えになる鈍い音で着地しなかった。「バンザイ!」ズイムは叫び、ニヤリと笑った。

 「アリガトウ」とシュジュミは答え、ニヤリと笑い返した。

 二人はほとんど間髪入れずに再び接触し、おれは軍曹が再び飛ぶのかと思った。しかし、そうしなかった。手と足が乱れ、動きが鈍くなったとき、ズイムがシュジュミの左足を自分の右耳の中に入れているのが見えた。

 シュジュミは空いた手で地面を叩き、ズイムはすぐ彼を立たせた。二人は再び互いに頭を下げた。

 「また転んだんですか」

 「すまん。仕事があるんだ。またの機会に、な?楽しみと...名誉のために おそらく、先に言うべきだったが

君の高潔なお父様がおれを訓練されたのだ」

 「そうだろうと思いました またの機会に」

 ズイムは彼の肩を強く叩いた。「隊列に戻れ、全員、クプニー!」

 それから20分間、体操したが、おれは寒さに震えるのと同じくらい熱くなった。ズイムの指揮の下、おれたちと一緒になってカウントを叫んだ。ズイムは、おれが見る限り、何もしていない。呼吸も荒くない。彼はその朝以降、決して体操を指導することはなかった(おれたちは朝食前に彼を見ることはなかった。しかし、その日の朝は彼が指揮を執り、それが終わると、おれたちを食堂テントまで小走りに連れて行き、道中ずっとおれたちに 「もっと頑張れ!」と叫んでいた。

 「もっと足をあげろ、尻尾を引きずってるぞ!」。

 キャンプ・アーサー・カリーではいつも小走り移動していた。カリーが誰なのかは知らないが、陸上競技選手だったに違いない。

 ブレッキンリッジは食堂テントにいた。手首にギブスをはめ、親指と指は見えていた。「いや、ただのグリーンスティック・フラクチュールだ。全力で戦ったんだが。でも待ってろ、片をつけてやる」と言っているのが聞こえた。

 おれは疑っていた。シュジュミならそうかもしれないが、あの大きな猿は違う。こいつは単に自分が劣勢であることを知らないだけだ。ズイムは初めて見たときから嫌いだった。しかし、彼にはスタイルがあった。

 朝食も、食事はすべておいしかった。全寮制の学校にありがちな、食卓で惨めな思いをさせられることは一切なかった。もしあんたがうつむきながら、両手で食べ物をかきこみたいとしても、誰も気にしない。食事は事実上、誰かに乗られることのない唯一の時間なのだから。

朝食のメニューは、おれが家で慣れ親しんできたものとは全く違った。母なら青ざめて出て行ってしまうようなやり方で、おれたちを待っていた民間人は食べ物を叩きつけた。

 しかし、熱々で量も多く、料理は地味ながらまあまあだった。おれはいつもの4倍くらい食べ、クリームと砂糖たっぷりのコーヒーを何杯も何杯も飲んで、流し込んだ。サメの皮を剥ぐのを忘れて食べてしまいそうだった。

 ジェンキンスがブロンキー伍長を従えて現れた。彼らはズイムが一人で食事するテーブルでしばらく立ち止まり、ジェンキンスはおれのそばの空いているスツールにうつぶせになった。顔色が悪く、疲れ切っていて、息が荒かった。おれは、「ほら、コーヒーを入れてやるよ」と言った。

  彼は首を横に振った。

 「食べた方がいい」とおれは言い張った。「スクランブルエッグがいい、簡単に食べれる」

 「食べられん。ああ、あの汚いあいつめ」。ほとんど無表情で、低い声でズイムを罵り始めた。「俺が頼んだのは、朝飯抜きで横にならせてくれってことだけなんだが。ブロンキーはそうさせてくれなかった。中隊長に会わせろと言ったんだ。そう頼んだのにあいつはただおれの頬を触って脈をとり、シックコールは9時だと告げた。テントには戻されなかった。ああ、あのネズミめ!暗い夜に必ず捕まえてやる」

 おれはとりあえず卵をスプーンですくってやり、コーヒーを注いだ。やがて彼は食べ始めた。ズイム軍曹は席を立った。おれたちの多くがまだ食事をしている間に、おれたちのテーブルに立ち寄った。「ジェンキンス」  「あー?はい」

 「マルキューマルマルでシックコールしろ。医者に診せるんだ」

 ジェンキンスの顎の筋肉がピクピクと動いた。彼はゆっくりと答えた。「薬は必要ありません」。

 「マルキューマルマル。これは命令だ」。彼は去っていった。

 ジェンキンスはまた単調な詠唱を始めた。そして、卵を一口食べると、少し大きな声で言った。「どんな母親なのか、不思議でならない。見てみたいんだ。あいつに母親はいたのだろうか?」。おれたちのテーブルの一番上、スツール数個分離れたところに、教官伍長が一人いた。彼は食事を終え、タバコを吸いながら歯をみがいていた。明らかに聞いていたんだ。「ジェンキンス......」

 「えーと、サー?」

 「軍曹のことを知らないのか?」

  「まあ... 勉強中です」

 「彼らには母親がいない。訓練された二等兵に聞いてみろ」。彼はおれたちに向かって煙を吹いた。「彼らは核分裂で繁殖する...バクテリアと同じなんだ」。

(第3章おわり)


PLAN大型駆逐艦055型の詳細な高精度写真がネット流出し、その性能を推定してみた

  

Our Most Detailed Look Yet At China’s Type 055 Super Destroyer

Chinese internet


中国の055型駆逐艦の詳細な高精度写真が出てきた。同型駆逐艦は艦隊近代化を推進する北京の象徴だ

 

 

国人民解放軍海軍(PLAN)の055型駆逐艦「南昌」(船体番号101)の高解像度クローズアップ画像がネット上に掲載された。これらの画像で、中国で最も近代的で高性能な水上戦闘艦の兵装、防御システム、その他特徴を、珍しく詳細にわかる。現在、少なくとも2隻の055型が、ナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問を受け台湾周囲での訓練に参加するため所定位置に移動中とされ、能力がフルに発揮される可能性がでてきた。

 

画像はすべて、中国語テレビが放送した番組のスクリーンショットと思われ、その後、同国のマイクロブログサイトWeiboを通じネット上に投稿された。すべての画像の下3分の1には、"1927 "と "2022 "という年号が含まれる。これは、今年の8月1日の中国人民解放軍(PLA)自記念日(単に軍隊の日とも呼ばれる)の放送の一部であったことを強く示唆している。PLAは1927年8月1日の南昌蜂起にその起源を発している。

 

南昌がどこで撮影されたかは不明だが、中国東北部の山東省青島母港で撮影された可能性がある。いずれにせよ、2020年就役した055型の最初の就役艦のさまざまな重な要素を、非常にクリアに見ることができる。それ以来、低視認性(ステルス)設計の特徴を取り入れた同艦は、少なくともあと6隻が建造されている。中国メディアは過去に、少なくとも16隻が最終的にPLAN戦闘艦隊に加わる見込みと報じている。

 

全長590.5フィート強、全排気量1万2000~1万3000トンの055型は、米軍では巡洋艦に分類され、西側で「レンハイ」級とも呼ばれる。ちなみに、米海軍のフライトIIIアーレイ・バーク級駆逐艦は全長509.5フィート、排水量10,864トン程度となる。また、全長と排水量を比較すると、055型は、米海軍のタイコンデロガ級巡洋艦の全長567フィート、排水量10,752トンより大きい。

 

 

航行中の055型は確かに印象的だ(Uncredited image)

 

俯瞰写真では、南昌の垂直発射システム(VLS)セル112個をよく見ることができる。これはフライトIIIアーレイ・バーク級駆逐艦(96セル)より多く、タイコンデロガ級巡洋艦(122セル)よりわずかにf少ない。また、中国の055型より大型の米海軍ズムウォルト級ステルス駆逐艦(80セル)よりもミサイル発射能力は大きい。055 型に搭載されている VLS の設計は、PLAN の 052D 型駆逐艦にも採用されているが、現世代の米海軍の軍艦に搭載される Mk41および Mk57システムと顕著な違いがある。

 

中国の「ユニバーサル」システムが使用するセルは、ホットランチミサイルとコールドランチミサイルの両方の能力を持ち、米国装備より大きい。ホットランチミサイルは、メインロケットブースターがランチャー内で点火するもので、コールドランチミサイルはブースター点火の前に何らかの方法、多くの場合圧縮ガス発生装置を用いて最初に射出される。

 

高温発射のミサイルの発射の仕組みは完全には解明されていないが、発射時に炎を含むスリーブ内のセルに装填するようだ。このため、米国製のMk41やMk57に見られる、ミサイルから炎を逃がす専用チャンネルが不要になる可能性がある。このため、このセル用に設計された冷温発射ミサイルは、利用可能なスペースを最大限に生かした設計が可能となり、保護スリーブを必要としないため、熱発射型よりも大型化が可能と推測されている。

 

南昌の前方VLSアレイの全景。フレームチャンネルやその他の種類の通気口は設計上存在しない。. Chinese internet

VLSアレイが見える南昌の別のビュー。Chinese internet

アーレイ・バーク級駆逐艦USSジョン・ポール・ジョーンズのMk41 VLSアレイの中央部チャネルから、SM-6ミサイルがホットランチングされると、炎が吹き出すのが見える。中国の055型VLSには、このような火炎放射チャンネルがない。. US Navy

 

 

アメリカ海軍のアーレイ・バーク級駆逐艦USSファラガット搭載のマーク41垂直発射装置から発射されるトマホークミサイル、跳ね上げ式の火炎排気溝が特徴。US Navy

また、画像でわからないが、アレイにベントシステムがつく可能性もある。

いずれにせよ、055型のVLSアレイは、多様な種類の対空および対地ミサイルを搭載できるよう設計されている。このシステムは、少なくとも陸上攻撃および対艦巡航ミサイルのYJ-18およびCJ-10ファミリー、対艦巡航ミサイルのYJ-83、対空ミサイルのHQ-16およびHQ-9、ロケット支援魚雷のYu-8の発射が可能であると報告されている。輸出用に開発され、中国共産党が採用していない対空ミサイルDK-10も、このセルから発射できると言われている。

 

 

南昌の130mm海軍砲H/PJ-38(左)と30mm近接武器H/PJ-11(右)が見える. Chinese internet

 

VLSアレイに加えて、055型は艦首砲塔にH/PJ-38 130mm海軍砲、主上部構造の前に11バレル30mm H/PJ-11近接武器システム(CIWS)を搭載している。艦尾のヘリコプター格納庫(主にハルビンZ-9用に設計されたが、新型Z-20Fを収容できるかもしれない)の上部には、24セルのHQ-10短距離地対空ミサイルランチャーが搭載されている。H/PJ-11 HQ-10 ランチャーは、後者がアメリカ海軍で使用されているRIM-116 Rolling Airframe Missile (RAM) ランチャーに大きく似ており、どちらも近接防御、特に向かってくる対艦巡航ミサイルに対する防御を目的としている。

 

 

南昌の艦尾ヘリコプター格納庫の上には、24連装のHQ-10地対空ミサイルランチャーが取り付けられている。Chinese internet

 

タイパー055の飛行甲板は意外と広く、大型のヘリコプターでも十分なスペースが確保されている。

 

南昌の上面写真では、4基の726シリーズ防御用ランチャーがよく見えるが、ち2基は上部構造物の後部の両側に取り付けられている。これらの24セルランチャーには、照明弾、レーダーを眩惑するチャフを満載したカートリッジ、小型無線周波ジャマーを搭載したアクティブデコイ、小型深海爆薬を搭載した対潜ロケットなどが装填可能だという。前2者は主に対艦ミサイルからの防御を目的とし、後者は潜水艦、魚雷、コンバットダイバーとの交戦を想定している。

 

南昌の726系ランチャーは左右に2基ずつ、計4基が見える。 Chinese internet

 

 

055型駆逐艦に搭載された726型ランチャーがデコイや対潜ロケットを発射する様子を映した中国国営放送の以前の放送のスクリーンショット。 CCTV capture via YouTube

 

しかし、おそらく最も興味深いのは、南昌の艦橋上部縁に沿って取り付けられた箱型のアンテナの配列が非常に鮮明に見えることだ。055型設計の特徴であり、これまで不明だったが、情報筋は、同艦の電子戦(EW)スイートの重要部分と推測している。

 

 

南昌の艦橋の上に設置されたこの箱型のアンテナの配列は、すべての055型駆逐艦の特徴であるが、何か謎めいたものがある。Chinese internet


055型がある程度の電子戦(EW)と電子支援措置(ESM)能力を有していると理解されている。これには、電子攻撃能力、潜在的な敵対レーダーや他の信号放射体の発見、追跡、分類能力が含まれるとされる。

 

EW/ESMシステムは、部分的には、前部上部構造の側面の下部(および格納庫構造の両側)に設置された固定面アレイで、364B型ドラゴンアイ・アクティブ電子走査アレイ多機能レーダーと混同しないように注意する必要がある。このレーダーは、敵対するレーダーやその他の信号の発信源を発見、追跡、分類するだけでなく、ある程度の電子攻撃を実行する能力も備えている。

 

Sバンドのドラゴンアイレーダーは、艦の統合マストに取り付けられた固定面スキャンアレーアンテナを利用したXバンドレーダーで補完され、より小型でステルス性が高く、高速移動するターゲットを正確に追跡し、武器誘導を行うことができるようになった。マストには、EW/ESMシステムや追加レーダーと連動できる固定フェースアレイが追加されている。

 

南昌の364B型ドラゴンアイレーダーに関連する前部左側の固定フェースアンテナは、ブリッジ下の上部構造の側面に見られる。右側には、左側の艦橋翼の下にある別の長方形の固定面アンテナの小さな部分が見えるが、これは同艦の電子支援電子戦装備の一部と理解されている。 Chinese Internet

 

 

南昌のXバンドレーダーに関連する2つの長方形の固定フェースアンテナが、統合マストの基部に向かって見えている。Xバンドレーダーに関連するものの上に取り付けられているマスト上の小型の固定面アンテナは、電子戦システムまたは他のレーダーの一部である可能性がある。この画像の左下には、364B型レーダー用の大型背面アンテナの1つも見える。 Chinese internet

 

055型は基本的な航法レーダー、船首搭載型および牽引型ソナー、電気光学および赤外線センサーシステムも備えている。

 

 

電気光学および赤外線フルモーションビデオカメラを搭載した複数のセンサータレットと思われるもの、航法レーダー、その他各種通信システムに関連する多数のアンテナなどが、南昌の上部を広く撮影した写真に写っています。また、艦橋後方の上甲板には白い容器に入った救命いかだ、マスト後方の上部構造物中央部にはフラッシュマウントされた排気筒が見える。Chinese internet

 

外国艦艇と比較して欠けていると思われるのは、大型通信ドームだ。小型の衛星通信システムがいくつか見られ、大型のものも1つあるが、これらの艦船や他の中国軍艦の長距離安全通信とネットワーク能力について疑問を抱かざるを得ない。もちろん、地域内で活動する場合には、それほど差し迫った問題ではないが、中国がその海軍、特に055型に世界的な展開の野心を持っていることを考えると、これは熟考すべきことである。

 

南昌をトップダウンで見ることで、055型の設計が現代的であることがよくわかる。これらの艦船は、近年、PLANが能力を向上させ、兵力投射能力の拡大に行ってきた多大な努力の代表例だ。これらの艦船を建造するスピードは、中国が海軍の近代化目標を支えるために確立した素晴らしい造船事業の産物だ。

 

昨年、南昌は055型として初めて空母護衛艦として航行した。同型艦は、PLAN空母艦隊が成長するにつれて、主要な役割を果たす予想がある。同時に、中国沿岸から遠く離れた場所での活動を任務とする他の水上戦闘グループの重要な構成要素となり、独立した作戦を実施することも可能になると思われる。

 

このように考えると、PLANが055型を台湾を正面から狙う一連の攻撃的な演習に参加させようとしていることは、驚くべきことではない。この訓練は、ナンシー・ペロシ米国下院議長が台湾を訪問したことへの直接的な報復である。

 

中国共産党系新聞「環球時報」の報道によると、台湾上空でのミサイル発射など、前代未聞の危険な武力行使が行われる可能性があるという。演習は明日から週末にかけて行われる。

 

もちろん、055型はその能力を実戦で一回も発揮していないことは注目に値する。また、これらの駆逐艦や各種サブシステムがどのような基準で建造されたのかも不明である。6月には、イタリアの防衛ニュースサイト Geopolitica.infoが、パキスタン海軍が中国製のズルフィカー級フリゲート艦に大きな問題を抱え、エンジン、武器システム、センサーなど主要システムに問題が発生しているとする記事を掲載した。ズルフィカーは、パキスタン向けに開発された053H3型に改良を加えたものである。同報告は未確認のままであるが、中国の新型軍艦が実際にどの程度の能力を持つのか、見た目や書類上のステータスがいかに印象的であっても、未知の部分が多いことを思い起こさせるものである。

 

いずれにせよ、今回公開された「南昌」は、中国の超巨大駆逐艦で最も見栄えのするものであり、今後数年間でさらに同型艦を目にすることになると思われる。■

 

Our Most Detailed Look Yet At China’s Type 055 Super Destroyer

BYJOSEPH TREVITHICKAUG 3, 2022 6:44 PM

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