2024年12月9日月曜日

USSズムウォルトが極超音速ミサイル発射装置へ換装し海上復帰(The War Zone)―だが、肝心の極超音速ミサイルはまだ実用化されておらず、艦内の発電容量も使い道がないままだ

 


The USS Zumwalt's hypersonic missile launchers are now installed.  

HII




極めて高価なズムウォルト級が、極超音速ミサイル発射能力の搭載能力を得て新たな働きを示すことが期待されている


USSズムウォルト(DDG-1000)は、非常に大きくステルス性の駆逐艦で、大半の時間を各種トラブルに悩まされてきたが、14ヶ月の作業を経て金曜日に海に戻った。当初搭載していた耐え難いコストのかかる155mm主砲のかわりにミサイル発射装置を搭載し、これは将来中距離通常型迅速攻撃Intermediate-Range Conventional Prompt Strike  (IRCPS)極超音速ミサイルを搭載するためだ。 


 造船会社HIIが公開した写真には、かつて主砲があった甲板上の位置が覆われているため、IRCPSはあまり写っていない。米海軍は2021年11月、ズムウォルト級を改造して次世代極超音速ミサイルを配備する計画を初めて発表した。

 ズムウォルト級は当初32隻建造予定だったが、海軍は結局3隻しか購入しなかった。当初の任務のひとつに水陸両用作戦の砲撃支援があったが、海軍はその役割を果たす砲の弾薬を購入しなかった。これは、本艦の2基の先進砲システム(AGS)から発射される155mm長距離陸上攻撃弾(LRLAP)が1発80万ドルもしたことが主な原因である。


The Navy destroyer USS Zumwalt.

極超音速ミサイル・ランチャーのアップグレードを終え、海に戻ったUSSズムウォルト(DDG-1000)。 (HII)


政府説明責任局によると、艦船のコストも高騰し、1998年の当初は1隻あたり13億ドルと見積もられていたものが、2020年後半には90億ドルを超えるまでになった。また、3隻しか購入されなかったという事実は、すべての開発費と将来のアップグレード費用が、当初計画の10分の1にも満たない小さな隻数に分散されることを意味した。 海軍海上システム司令部は、作業の継続的な性質を理由に、極超音速アップグレードの費用を確認することを拒否した。

 海軍海上システム司令部(Naval Sea Systems Command:NAVSEA)が今週本誌に語ったところによると、ズムウォルトの作業が完了すれば、将来USSリンドン・B・ジョンソン(USS Lyndon B. Johnson:DDG-1002)がIRCPS能力を受け取ることになる。 LBJはAGSを搭載していないため、極超音速ミサイルの搭載に必要な作業は少なくなるが、NAVSEAによれば、ミサイルの追加により、同艦の就役時期は今年の予定から2027年にずれ込むという。



極超音速ミサイルを発射するUSSズムウォルト(DDG-1000)の完成予

想図。 (ロッキード・マーティン)極超音速ミサイルを発射するUSSズムウォルトの想像図。 (ロッキード・マーチン)


ズムウォルト級2番艦のUSSマイケル・モンスーア(DDG-1001)はサンディエゴで運用中で、将来の近代化改修に極超音速ミサイルの搭載が予定されている。海軍の今年度予算要求記録によれば、同海軍は2028年度までに3隻すべての準備を整えようとしている。

 HIIは、アップグレードはまだ終わっていないと述べているが、ズムウォルトが最終的に極超音速ミサイル運用能力を搭載して艦隊に戻ることは、物議を醸してきたこの級の復帰の始まりを意味する。弾薬のない砲を搭載していることもあり、ズムウォルトは最先端技術を搭載しているにもかかわらず、明確な使命がない艦であった。

 しかし、IRCPSはズムウォルトの価値を証明する可能性がある。なぜなら、同級が搭載する極超音速ミサイルは、非常に価値が高く、防御力の高い目標にのみ使用されるからだ。本誌の過去の報道によれば、これらのミサイルは、かつて砲があった場所に設置された、3重構造のAPM(Advanced Payload Module)キャニスターに搭載される。



IRCPSと米陸軍の極超音速兵器である地上配備型ダーク・イーグル超音速兵器(LRHW)システムは、ミサイルの設計は同じで、上部には無動力の極超音速ブーストグライドビークルが搭載されている。

(米海軍)


ミサイルは、ロケットブースターを使用してペイロードを目的の高度と速度に到達させる。その時点で、滑空体はブースターから分離し、予測不可能な軌道に沿って大気圏を超高速で目標に向かって進む。極超音速とはマッハ5を超える速度のことだが、この兵器はその閾値をはるかに超える。

 しかし、ズムウォルトがいつ実際の極超音速ミサイルを搭載して海に出るかはまだ不明だ。米陸軍は2021年10月、最初のダーク・イーグル・ミサイル発射装置の試作品を手に入れた。 2023年には3回の試験発射を中止した。 海軍と陸軍は6月に試験射撃を行ったが、結果は公表していない。海軍の近年の予算要求では、海軍は2025年末までにズムウォルトから極超音速ミサイルを発射することを望んでいる。

 本誌はこのような高速システムがもたらすメリットについて以前以下報じている:

ブーストグライド体はまた、高度に機動的に設計されており、一般的な弾道ミサイル(たとえ高度に機動的な再突入体を持つものであっても)に比べて、飛行中に予測不可能な動きをすることができる。このことは、飛んでくる弾道ミサイルを探知し、迎撃の試みも含めて対応するという点で、相手にとって大きな課題となる。敵に反応する時間を与えれば、重要な資産を移動させたり、身を隠したりする能力も低下する。これらのことは、極超音速兵器が、最も密集した防空やミサイル防衛を突破して、価値の高い、潜在的に一刻を争う標的を攻撃するための理想的な選択肢であることを意味する。

 ズムウォルトが搭載する大口径発射管4本には合計12発のミサイルが搭載可能だ。

 ズムウォルト級は今後、極超音速に対応することになるが、その他の面では変更はない。海軍は以前、IRCPS能力は艦内に余分なスペースを必要とせず、代わりに以前砲が使用していたスペースを占有すると述べた。  DDG-1000は、80基のMk 57垂直発射システム(VLS)セルを搭載し続ける。ズムウォルトは改装後にSM-2ブロックIIIAZや進化型シースパロー地対空ミサイル、トマホーク陸上攻撃巡航ミサイル、潜在的にはSM-6ミサイル・ファミリーの亜種など、ミサイル多数が搭載されそうだ。

 同級の能力は数十年の間に希薄化し、外部システムの追加によってレーダー・シグネチャーが増加したにもかかわらず、そのステルス設計は、同艦が敵の領土内にある目標の射程内に潜り込むのを助ける。


2002年、航行中の海軍駆逐艦マイケル・モンスーア(DDG-1001)。 (米海軍)


ズムウォルト級は、駆逐艦に分類されるが14,500トンという巨大な排水量を持っている。これは、フライトIIAアーレイ・バーク級駆逐艦より3割ほど大きい。また、ステルス設計を誇り、電磁放射、レーダー、音響、赤外線など、複数のスペクトルのシグネチャーを削減することで、このサイズの艦としては前例のない存在になっている。

 ズムウォルトはまた、アメリカの一般家庭1万軒分に相当する78メガワットもの電力を発電容量を誇る。20ノットで航行中も、58メガワットの予備電力を保持している。の最先端の統合電力システムは、次世代レーダーシステムや指向性エネルギー兵器に電流を供給するのに十分な電力が予備に確保されていることを意味する。

 それでも、同級は3隻しかなく、すべての艦に独自のハードウェアが搭載されているため、ステルス機能を含め、これらの艦船を維持し、アップグレードするコストは、長期的に多額になるだろう。独自のレーダーと戦闘システムを、エンタープライズ航空監視レーダー(EASR)とイージス戦闘システムのバージョンに置き換えて、持続性を高める構想もある。


ズムウォルトのレーダー吸収材(RAM)コーティングは、数ヶ月のドライドックでの工事後に荒れている。 (HII)


西太平洋に配備されたとはいえ、通常の巡航には出されていない。しかし、ズムウォルトが就役して10年近くが経過し、最終的な構成に近づいている今、海軍上層部は、DDG-1000の供用期間の中で遅くなったとはいえ、次のレベルの貢献を艦隊に生む艦になることを期待している。■


USS Zumwalt Returns To The Water With A Hypersonic Missile Launcher Upgrade

It's hoped that the tiny and hugely expensive Zumwalt class might find new utility with their hypersonic missile launch capability.

Geoff Ziezulewicz


https://www.twz.com/sea/uss-zumwalt-returns-to-the-water-with-a-hypersonic-missile-launcher-upgrade


アサド政権退陣後に米国がシリアのISISキャンプを攻撃「ISISの再結成を許さない」。(POLITICO)

 Sen. Jeanne Shaheen accompanied by Rep. Lauren Underwood speaks.

「現地にいる我々の軍隊を残し......彼らが自分たちを守り続けられるようにすることは、本当に重要なことだ」と、ジーン・シャヒーン上院議員(ニューハンプシャー州選出)は語った。 | ベン・カーティス/AP



国は日曜日にイスラム国の標的に対し大規模空爆を実施し、反政府勢力が政権を掌握した後に国内で勢力回復しようとするテログループに警告を発した。

 米中央軍の声明によれば、「ISISがシリア中央部で再編成するために現在の状況を利用しようとしないようにするため」、B-52爆撃機、F-15戦闘機、A-10近接航空支援攻撃機を使って、ISISの工作員やキャンプに関わる75以上の目標に対して「数十回」の空爆を行った。

 「疑う余地はない-ISISがシリアの現状を利用して再結成することを我々は許さない」と中央軍司令官エリック・クリラ大将Central Command chief Gen. Erik Kurillaは述べた。

 シリアのアサド政権が崩壊し、中東の安全保障情勢が根底から覆された後、今回の空爆のニュースは、同国に駐留する900名の米軍の役割について新たな疑問を投げかけている。

 土曜日、トランプ次期大統領は1期目の任期中に2度にわたりシリア駐留米軍の廃止を求めており、シリアを「混乱」と呼び、米国は紛争に関与すべきではないと述べた。

 今週末のレーガン国防フォーラムに集まった議員の一人は、そうでないことを望んでいると語った。シリア駐留の900人の部隊は、小規模前哨基地に分散しており、クルド人民兵を訓練し、ISISが再生しないように努めつつ、国内で活動するイランの支援を受けた民兵に対するアメリカの空爆を誘導している。

 上院外交委員会の次期委員であるジャンヌ・シャヒーン上院議員 Sen. Jeanne Shaheen(民・ニューハンプシャー州選出)は、「現地に約900人の部隊を残し、彼らが自国を守り続けられるようにすることが本当に重要だと思う」と述べた。

 日曜日に国防総省当局者が語ったのは、反体制派の電光石火の攻勢に直面してアサド政権が完全に崩壊した数時間後である。この高官は作戦について話すため匿名を許された。

 午後、ジョー・バイデン大統領は、米軍部隊を守ると述べた。

 「われわれはシリア東部の安定を確保し、あらゆる脅威からあらゆる要員(われわれの要員)を守り、......ISISに対するわれわれの任務は、ISISの戦闘員が囚人として拘束されている収容施設の警備も含めて維持される」と述べた。

 米軍が駐留しているのは同国の北部と東部で、トルコの支援を受けたハヤト・タハリール・アル・シャムが田舎を駆け巡り、アサド軍を主要都市アレッポから追い出し、土曜日にダマスカスを占領した最近の戦闘からは数百マイル離れている。米国はこのグループをテロ組織とみなしている。

 世界で最も長く続き、最も残忍な独裁政権のひとつが見事なまで崩壊したことで、アサド一族の50年にわたる鉄拳支配に終止符が打たれた。 ロシアは唯一の海外空軍基地だけでなく、唯一の海外海軍施設も失う可能性がある。反乱軍の勝利はまた、レバノンのヒズボラへのイランの補給路を断ち、地中海へのアクセスを遮断する可能性が高い。

 反体制派がダマスカスに進軍する数時間前、シャヒーン上院議員は、アメリカ軍から訓練と装備の提供を受けている、アメリカが支援するシリア民主軍によって守られている、ISIS拘束者数千人の運命を懸念していると述べた。

 「もし彼らがISISと手を組んだらどうなるのか、それは本当に難しい問題です」とシャヒーン議員は付け加え、現在ダマスカスを掌握している反体制派がISISと手を組む可能性についても懸念を示した。

 シリアの不安定さは、「中東におけるより広範な紛争に火をつける可能性のある、もうひとつの潜在的な火種である」。

 上院軍事委員会の新興脅威小委員会の共和党トップであるジョニ・アーンスト上院議員(アイオワ州選出)はこの会議で、治安情勢は「ゴミ箱の火と列車事故がシャークネードに包まれたようなものだ」と述べた。

 また、イスラム反政府勢力の集合体による首都への急速な押し上げが、長期的にはISISとの戦いで米国を助けることになるのかどうか疑問視する声もあった。土曜日の会議で、マイケル・ヘルツォーク駐米イスラエル大使は、今回の動きはイランにとって「大きな打撃」だが、「この物語に善人はいない」と述べた。イスラエルは、過激派グループが崩壊した政府の化学兵器にアクセスすることを心配している。

 トランプ政権時代の元国防副次官補(中東担当)のミック・マルロイは、「いまの最大の問題は、次に何が起こるかだ。ISISはダマスカスに同調勢力を得て復活するのか?国際社会は何をし、誰をシリアの指導者と認めるのか? シリアは存在するのか?」と問いている。


US pounds ISIS camps in Syria after Assad flees

“There should be no doubt — we will not allow ISIS to reconstitute,” a top general said.

By Jack Detsch, Paul McLeary and Joe Gould

12/08/2024 01:39 PM EST


https://www.politico.com/news/2024/12/08/us-troops-stay-syria-shaheen-00193192


2024年12月8日日曜日

速報)アサド政権が崩壊。脱出用ジェット機の墜落の可能性について主張が飛び交っている(The War Zone)―反乱勢力の中心HTSは米国がテロ組織と指定。トルコ、イスラエルが動きはじめた。一方ロシアは足場を失う。

 



A portrait of Syrian President Bashar al-Assad is pictured with its frame broken, in a Syrian regime's Political Security Branch facility on the outskirts of the central city of Hama, following the capture of the area by anti-government forces, on December 7, 2024. Syria's embattled government said on December 7 it was setting up a ring of steel around Damascus, state media reported, as rebels on a lightning advance said they were bearing down on the city. The leader of Hayat Tahrir al-Sham (HTS), the Islamist group which has headed the assault, told fighters to prepare to take Damascus, just over a week into a renewed offensive in the long dormant conflict. (Photo by OMAR HAJ KADOUR / AFP) (Photo by OMAR HAJ KADOUR/AFP via Getty Images)  

オマル・ハジ・カドゥール/AFP/ゲッティイメージズ



12日間にわたる電撃作戦で、反体制派はバシャール・アサドをシリア支配から追い出した


ディア報道複数によると、シリアの独裁者バシャール・アサドが土曜日に国外脱出のため飛行機に搭乗した。驚くべき蜂起が途中でいくつかの主要都市を制圧しながらダマスカス首都まで電撃的に進撃してから12日後となった。アサドを乗せたジェット機は撃墜されたか、あるいは機械的な問題が発生し、シリア北西部に墜落したとの主張もある。

 「国内のあちこちで目覚ましい進撃を遂げた後、ダマスカスに入ったと主張する反体制派に先んじて、アサド大統領は非公表の場所へ出国した」と、AP通信は、シリア人権監視団(SOHR)のラミ・アブドルラフマンへのインタビューを引用し報じた。アブドルラフマンはAP通信に対し、アサド大統領は日曜日にダマスカスから飛行機で出国したと語った。

 「バシャール・アサドは家族と共にロシアに出発し、数時間以内に辞任演説を行う見込みである」と、ステップ通信社はツイッターで報告していた。

 状況は流動的であり、現時点ではアサドの運命は依然として不透明であることを強調しておかなければならない。新たな情報が、現時点でメディアで流布されている一般的な見解を大幅に変える可能性がある。

 アサドが飛行機で脱出したという報道は、「ハヤト・タハリール・シャム」(HTS率いる反体制派がダマスカスに突入した直後に伝えられたと、ニューヨーク・タイムズが報じた。

 「シリア各派は日曜の明け方、アサド大統領がダマスカスを離れたと発表し、国外に逃れた難民に『ダマスカスが解放されたので、自由なシリアに戻ってください』と呼びかけた。一方、軍事作戦管理局の司令官は、ダマスカスにいる部隊に公共施設に近づかないよう指令を出した」と、Al Hadath TV が報じた。「各派はテレグラムで公開したメッセージで、バシャール・アサドが逃亡したとし、『ダマスカスを解放したと宣言する』と述べた。さらに、『バース党支配下の50年間の抑圧と13年間の暴政が終わった』と付け加えた。

 イラン国営テレビ局プレスTVもアサド政権の終焉を確認した。

 プレスTVは「アサド大統領の統治は終わった:シリア軍司令部が士官に伝える」とテレグラムで報じた。「シリア軍司令部は、首都ダマスカスに武装勢力が侵入したため、バシャール・アサド大統領の統治は終わったと士官に通知したと、ある士官が語った」

 アサド大統領を乗せたと思われるイリューシン Il-76 輸送機が撃墜されたか、あるいは機械的な問題が発生したという未確認情報がある。その位置からすると、シリアのラタキアにあるロシアの空軍基地に向かっていた可能性がある。この基地は、シリアの強権者にとって最も安全な場所のひとつと考えられてきた。

 「アサド大統領を乗せたと思われる飛行機がレーダーから消えた後、突然高度3,650メートルから1,070メートルまで数分間で急降下したという未確認情報が流れています」と、エジプト人ジャーナリストのKhaled MahmouedはTwitterで主張している。「バッシャール・アル・アサド大統領を乗せた疑いのある飛行機の3D飛行レーダーデータは墜落したことを示しています。シリア空軍のIL-76機の高度が急に下がったことから、撃墜されたようです」。

 FlightRadar24の3D飛行データによると、機体は墜落したようだ。

 「シリアにおける最近の出来事については、提供できる内容はない」と、アサド大統領が逃亡したことや航空機の状況に関する質問に対して、米国防当局者は本誌に語った。「状況を注意深く監視しているが、シリアにおける米国の任務は変わらない。詳細については、ホワイトハウスを参照してほしい」

 ダマスカス中心部のオマヤド広場は、アサド大統領の失脚を祝う人々で賑わった。

 トルコが支援する自由シリア軍はダマスカス中心部まで進軍し、オマヤド広場を占拠しているのが目撃された。

 ダマスカスには、アサド大統領に忠誠を誓っていた軍人たちが脱出した際に脱ぎ捨てたシリア・アラブ軍の制服が散乱していました。

 同日、戦車が大統領官邸を含む複数の戦略的要所につながるオマヤド広場に向かっているのが目撃されたとの報告があった。

 アサド大統領の軍の一部は、イラク国境を越えて東に逃亡したとの報告もある。

 アサド大統領が退去したとされる数時間前、本誌はシリアのロシア軍ハメイミム空軍基地で避難の兆候を示す画像を投稿した。IL-76やAN-124など輸送機数機が同基地に到着した。通常、An-72は同基地に前進配備されている。滑走路にはSu-24もいるようだ。これは、同基地における輸送機の存在が過去の日々と比較して大幅に増加したことを意味する。

 今日の一連の動きは、反体制派がアレッポを制圧し、続いて国内中央部のハマとホムスを制圧し蜂起の頂点となった。一方、米国が支援するクルド人主導のシリア防衛軍はシリア北部と東部の町を制圧し、ドゥルーズ派民兵組織は南部の旧体制地域を掌握した。

 地中海沿岸のアラウィ派の飛び地(シリアの港湾施設とロシアの基地がある)の状況は依然不明なままだ。アサド大統領はアラウィ派で、シリアで同民族から非常に強い支持を得ている。シリアの公式ニュースチャンネルSAMA-TVは、Telegram上で、アサド大統領に忠誠を誓う軍部隊は撤退していないと主張している。

 「テロリストのメディアプラットフォームによって流された、ラタキア北部の田舎から軍が撤退したというニュースは真実ではありません。また、総司令部は、このニュースはすべて偽りであると確認しています」とSAMA-TVは主張した。

 ホワイトハウス報道官によると、ジョー・バイデン大統領とそのチームは「シリアで起こっている異常事態を注意深く監視しており、地域パートナーと常に連絡を取り合っている」という。

 次期大統領のドナルド・トランプは、シリアに関する外交政策の課題について、シリアに約900人の部隊を駐留させている米国は同国に関与すべきではないと示唆している。

 「シリアにおいてロシアが得るものはほとんどない。オバマ大統領を本当に愚かに見せること以外には」と、トランプはソーシャルメディア上で述べた。「いずれにしても、シリアは混乱しているが、我々の友人ではない。米国はシリアに関わるべきではない。これは我々の戦いではない。成り行きを見守ろう。関わるな!」

 一方、イスラエルはシリアとの国境にある占領地域ゴラン高原の防衛を強化したと発表した。エルサレムは、HTSやその他の反政府勢力がイスラエルに対してどのような姿勢を取るのかを警戒している。

 イスラエル国防軍(IDF)はテレグラムで、「参謀本部長は、攻撃と防御の準備態勢の高度化、国境沿いの部隊の増強、情勢の継続的な監視を強調した」と述べた。また、「これらの取り組みと並行して、シリアでの事態には介入せず、同地域における脅威の阻止と防止に努め、さまざまな選択肢を視野に入れた計画を準備している」とも強調した。事態の進展に伴い、IDFは情報部や偵察部隊を含む国境沿いの配備を強化した。地上部隊と航空部隊は国境沿いで増強され、各セクターの即応態勢も強化されている。

 イスラエル軍が予防措置として「緩衝地帯」を設けるためシリア国内にも進出したという未確認情報もあるがIDFはこれについてまだコメントしていない。

 今日の展開は驚くべきものに他ならない。2011年に始まり、数百万人を避難させ、30万人以上の民間人を殺害した内戦を含む、24年間にわたる(父親の時代と合わせると50年以上にわたる)残忍な支配の後、アサドの治世は終わったが、現時点では彼の地位は不明ばなままだ。次に何が起こるのかが大きな問題だ。一部反アサド勢力は反政府勢力から政権与党へ立場を変えることになるが、どのような立場を取るのか不明だ。


更新:米国東部時間午前1時15分

Il-76の墜落の可能性については、さらに議論する価値がある。現時点では状況についてほとんど不明だが、シリア上空での誤射事件の前例がある。2018年、シリア防空部隊はロシアのIl-20偵察機を撃墜し、搭乗員全員が死亡した。この事件は、イスラエルがシリア領空またはその近辺で活動していたと思われるタイミングで発生した。複雑な状況であった可能性はあるが、この24時間における混乱状態は、まさに前例のないものであり、ロシアとシリアの防空部隊は、防空網が途切れたり、存在しなかったりする悪化する状況下で活動しており、このようなミスを犯すリスクは極めて高い。さらに、はるかに有利な状況下でも、近年、ウクライナ国境付近のロシア上空で複数回発生した自国機撃墜や、イラクの米軍基地への弾道ミサイル攻撃の直後にイランが旅客機を撃墜した例など、誤爆による撃墜が発生している。

 また、アサド政権打倒派が複数の地対空ミサイルシステムを含むの地対空システム多数を捕獲している。捕獲することと、それらを運用することは別問題だが、もし運用することができた場合、その空域を飛行するものすべてに極めて大きな危険をもたらすことになる。これは、より広範な防空ネットワークと、それによって得られる状況認識の欠如、および訓練不足のオペレーターやストレス下にあるオペレーターの存在の可能性を考慮すると、特に真実味を帯びてくる。

 IL-76は、ロシア軍基地と同じ地域で、反アサド勢力に攻撃されていない地域(沿岸地域)にある反政府勢力の支配地域の上空またはその近くで墜落した。

 また、イラン航空機が目的地に向かって飛行中に、イスラエル空軍によって撃墜の脅威にさらされ、シリア西部への進入を拒否されたという報告があったことも注目に値する。

 繰り返しになるが、これらは追加の背景情報に過ぎない。航空機が墜落した理由は他の可能性もあり、その運命は依然として不明だ。今後数時間で、航空機に何が起こったのか、そしてアサド大統領に何が起こったのかさらに詳しいことが明らかになるだろう。

 一方で、ダマスカスからの映像は歴史的なものだ。反体制派の軍勢によって、像が倒され、政権の施設が探索されている。

 イスラエルはシリアでの緩衝地帯作戦の実行を確認した。■


The Assad Regime Has Fallen, Claims Swirl Around Possible Crash Of His Escape Jet

In a stunning 12-day blitz, anti-regime forces have ousted Bashar al-Assad from Syrian rule.

HOWARD ALTMAN, TYLER ROGOWAY


https://www.twz.com/news-features/the-assad-regime-has-fallen-claims-swirl-around-possible-crash-of-his-escape-jet



民主党員は選挙敗北のショックから怒りの段階へ近づいている(POLITICO)―この党はもうだめだ。国民の支持を失った理由を真剣に考える余裕は見られない。逆に他者を責めるばかりで、変革の気運は見られません。

 


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惨敗に終わった先月の選挙以来初となった民主党会議は全国の同党幹部が集まった最初の集会となった

「なぜ、前進が見られないのか?黒人女性は疲れ果てている。本当に、本当に疲れ果てている」(退任する民主党委員会委員長のハイメ・ハリソン)

アリゾナ州スコッツデール — 激戦区すべてでドナルド・トランプに完敗して1か月、全国の民主党指導者が、自分たちを拒絶した州のひとつに集結し、落ち込みから抜け出そうともがいている。

クリスマス・キャロルがロビーに流れるフェニックス郊外のヒルトンホテルで、各州の民主党委員長が毎年恒例の冬の会議に集まった。トランプが8年前に衝撃的な勝利を収めた後ほど慌てふためいてはいなかったが全員が疲れ切っていた。トランプがカシ・パテルやロバート・F・ケネディ・ジュニアらを政府スタッフに起用した後も、街頭デモを行ったりリベラル系テレビ局にチャンネルを合わせる準備ができていない。

しかし、彼らはボールルームに集まり、何が間違っていたのかについて意見を交わしながら、悲嘆のサイクルで怒りの段階へと徐々に近づいていた。高額報酬のコンサルタントを非難し、あらゆる階層の労働者階級の有権者から見捨てられたことに絶望感をあらわにし、有権者の意見に耳を傾ける代わりに説教してしまったことを嘆いている。

「私たちは下院を奪還する必要があるのです。新しい家を買いたいコンサルタントに資金提供するのではなく!」と、数百人の出席者を前に、ケン・マーティン(民主党州委員会連合会長)は演説で述べた。

「ホワイト・デュード・フォー・ハリス」の帽子を制作したPACの政治ディレクター、ジャドソン・スキャンロンは、トランプ大統領が復帰して以来、MSNBCを見なくなった民主党員の一人であることを告白した。「2016年以降、私たちが耳にするのは、大統領の時も大統領でない時も、この男がやっている狂気じみたくだらない話ばかりだ」とスキャンロンは言う。「もううんざりだ」

この会合は、先月の悲惨な結果に終わった選挙以来、民主党トップが初めて大勢集まったものとなった。本来はここでようやくトランプ時代の終焉を祝えると期待していた。しかし、非難の応酬が続く中、彼らは、重罪犯として有罪判決を受けた人物にホワイトハウスを奪われ、上下両院から締め出されたにもかかわらず、お互いに強がりを言い合っていた。

トランプ大統領が政権に復帰して以来、リベラル系ネットワークの視聴率は急落している。これは、民主党が20年ぶりに初めて一般投票で敗北した原因を解明しようと、大量のデータやホットな見解を精査しながら、方向性を模索中の民主党の後退を示す兆候の1つである。進歩派多数がソーシャルメディアプラットフォームのXを去り、トランプが前回当選した後で実施された大規模なデモ行進を今回は計画していない。

「なぜデモ行進をしないのか?黒人女性たちは今、疲れ切っている。本当に、本当に疲れ切っている」と、トランプ勝利後にが再選を目指さないと発表した民主党全国委員会の委員長であるハイメ・ハリソンは語った。「多くの女性たちは、自分たちの仲間が米国の大統領に選ばれるのを見たいと、この選挙戦にすべてを賭けていたんです」

おそらく、そのための活力がないため、アリゾナ州に集まった民主党員も2016年から長く続くイデオロギー論争には乗り気ではない。

民主党全国委員会の委員長選に立候補した4人が、来年の選挙で自分たちに投票するよう州の党指導者たちを説得しようとしたやり方を見れば、それは明らかだ。

民主党全国委員会の委員長候補者たちは、いずれも演説の中で、民主党が世界観を大きく転換すべきであるという主張はしなかった。民主党のエコシステムにおける一部の進歩的な地域とは異なり、トランプの勝利は「メディケア・フォー・オール」のような大胆かつ具体的な公約を採用する必要性を証明したという主張や、あるいは党のスペクトラムの反対側から、トランスジェンダー問題について急いで中道に転換する必要があるという主張は、誰からも聞かれなかった。

代わりに、ほとんどの候補者は有能な管理者として自分自身を売り込み、技術的な解決策を提示した。

ミネソタ州民主党・農民労働党の代表であるマーティンは、2010年中間選挙で、当時の大統領バラク・オバマが「大敗」と評した選挙で、同州の民主党を低迷から救ったと語った。同氏は「党を骨組みまで解体して再建する必要はない」と主張した。

彼は、早くも有力候補の一人としてレースに参戦し、勝利に必要な支持の約半分を確保した。アリゾナ州では、彼のファンが「YES WE KEN!」と書かれたバッジを身につけ、彼は「ケンクォーターズ」と名付けた臨時の司令室を設置した。

ウィスコンシン州民主党のベン・ウィックラー委員長も、マーティンと同様に、聴衆に対して、同州で「過去10回の州全体選挙のうち7回で勝利を収めた」と述べ、同州で船を正しい方向に導いたと語り、全国的な組織化を行う「常設のキャンペーン」を呼びかけた。

DNC委員長候補が変化を訴える際には、イデオロギーの全面的な見直しより戦術の転換について多く語られた。

メリーランド州知事マーティン・オマリーは、勝利を収めるためには党はこれまでと異なるやり方をしなければならないと演説で述べた。同氏は「変化とは、アメリカ全土の労働者階級のための党として、真の自分自身に戻るということなのです」と述べた。

オマリーも、「実績のある運営再建のリーダー」だと述べ、ジョー・バイデン大統領から彼を社会保障庁長官に指名された際、信頼され社会保障庁の改革を任されたことを指摘した。

トランプを愛する地区を代表する、知名度の低いニューヨーク州上院議員ジェームズ・スコフィスが、DNCの変革を訴える上で最も踏み込んだ発言をした。しかし、イデオロギーより戦略について多くを語り、Fox Newsやジョー・ロガン(Joe Rogan)のポッドキャストに出演するつもりだと述べた。これは、トランプとのインタビューがYouTubeで5200万回視聴されたことを理由に、同番組への出演を断ったカリフォルニア州副知事のカマラ・ハリスの決定を指している。

メリーランド州知事のマーティン・オマリーは、勝利を収めるためには党はこれまでとは異なることを行う必要があると演説で述べた。

また、「甘い取引」や「民主党全国委員会を長年だまし続けてきた業者との契約」を終わらせることも約束した。

民主党全国委員会委員長選を揺るがす可能性のある、日本駐在大使のラーム・エマニュエルやオハイオ州選出の上院議員シェロッド・ブラウンのような知名度の高い民主党員が出馬する可能性もある。

文化的な問題については方針を維持する必要があると主張する民主党員もいた。

ハリソンは熱のこもったスピーチで、アイデンティティ政治から離れようとする党内の批判派を痛烈に非難した。木曜日の会議では、民主党員たちは「土地への感謝」という象徴的なジェスチャーから始めた。これは、自分が立っている土地は以前ネイティブアメリカンが所有していたという意味であり、保守派はこれを「目覚めた」と揶揄した。

今後の進路を模索する中、一部の民主党員の間には、長く政権を握れないという静かな感覚があった。それは、再編によって長年権力を奪われるのではないかと心配している党の他の人々とは対照的であった。結局のところ、これらの民主党員は、アメリカ人は以前にもトランプに投票したが、2018年中間選挙や2020年の大統領選挙で再び明らかになったように、すぐにトランプに飽きてしまったと論じた。彼らは、トランプが勝利した州で、有権者がリベラルな投票イニシアティブや民主党の上院候補を支持したという事実を慰めとした。

「カリ・レイクがトランプ大統領に媚びを売っていたことを考えれば、ルーベン・ガレゴがここで上院議席を獲得するには何かが作用しなければなりませんでした」とハリソンは語った。「これらの混合した結果は、これが圧勝だったとは言っていません。民主党の存亡の危機だとも言っていません」

ペンシルベニア州民主党の副委員長ペギー・グローブは、中間選挙で下院で議席を獲得できる「十分なチャンス」があると述べた。

「昨日は苦戦だったけど今日から立て直しだ」。■

Democrats inch toward the anger phase of their election loss

By Holly Otterbein

12/07/2024 04:00 PM EST


https://www.politico.com/news/2024/12/07/democrat-chairs-post-election-anger-exhaustion-00193120


ホームズ教授:日本はなぜ真珠湾で失敗したのか(19FortyFive)―米国にとって真珠湾攻撃は12月7日日曜日の出来事ですが、奇襲攻撃を卑劣な攻撃にした外務省の失敗、戦術と戦略を区別できない日本人の思考の限界は残ったままですね

 

Dr. James Holmes: The Naval Diplomat - 19FortyFive

Why Japan Failed at Pearl Harbor

By

James Holmes

The USS Arizona (BB-39) burning after the Japanese attack on Pearl Harbor, 7 December 1941.

日本軍の真珠湾攻撃後に炎上するUSSアリゾナ(BB-39)、1941年12月7日。


大日本帝国の真珠湾攻撃は失敗だった。平時の戦略的競争相手に対する自らの行動の影響を見誤り、競争相手を敵に回し、自ら破局への道を歩み始めた


ール・フォン・クラウゼヴィッツは微笑むだろう。軍人は戦略、作戦術、戦術を科学として考えたがる。そのような態度は物事を単純化し、戦場での成功は変数や方程式、インプットとアウトプット、その他もろもろの処理によってもたらされると暗示する。士官候補生が任官の前段階で海軍科学や軍事科学のコースを学ぶのには理由がある。そして、数値的な見方は慰めになる。運命は自分でコントロールできる、あるいは少なくとも予測できる。 私たちは数学ができるのだ。


クラウゼヴィッツは、歴史上最も傑出した軍事学者であり、生涯を武器に費やした人物だが、その見解は異なる。


プロイセンの軍人クラウゼヴィッツは、武術の努力には科学的な側面があることを認めている。兵站(へいたん)は軍事作戦の一側面であり、定量的アプローチが適している。A地点からB地点に十分な量の物資を運び、埃っぽい戦場を支配する軍隊が勝つのに十分な弾薬や貯蔵品を確保することだ。兵器生産もそのひとつだ。それはまず科学的な研究開発に依存し、次に工業的な方法とインフラに依存する。 等々。


科学が役割を果たす。


しかし、クラウゼヴィッツは最終的に、戦争は科学というよりも芸術であると結論づけた。戦争は生身の戦闘員と生身の戦闘員が戦うものであり、人間の動機や行為を正確に数値化することは不可能だからだ。人間が予測不可能なのは、コストや利益、リスクを合理的に計算して行動するからだけではない。また、妬み、憎しみ、復讐心、恨みなど、理性的でない情念、とりわけ暗く煽動的な情念から行動することもある。客観的な測定単位をどう定めるのか。 そんなものはない。


では、競争する人間同士を比べてみよう。欺瞞とミスディレクションが戦略、作戦、戦術の中核をなす。相互作用は戦争をフラクタルな環境にする。 戦争は予測不可能である。


クラウゼヴィッツが戦略立案の魂として推測を描くのはそのためである。敵を見極めることは勝者にとって極めて重要であり、科学というより芸術である。戦場での成功を目指す者は、「いわば推測しなければならない。戦いの最初の衝撃が敵の決意を固め、抵抗を硬直させるのか、それともボローニャ・フラスコのように表面に傷がつくとすぐに砕け散ってしまうのかを推測しなければならない」と彼は忠告する。指導者は「自分が受けた傷の焼けるような痛みが、敵を疲労で倒れさせるのか、それとも傷ついた雄牛のように怒りを呼び起こすのかを推測しなければならない」。


推測、推測、推測。


ボローニャ・フラスコは仕掛けである。その他科学ガラス製品と同じように吹きガラスで作られ、それを冷却することで外側は石のように硬く、内側からのわずかな衝撃で割れてしまう。クラウゼヴィッツにとって、それは戦争の完璧な比喩だ。すべての戦争社会は、政府、軍隊、民衆の内部関係に依存している。ある社会は強く毅然としている。敵対勢力が一撃を加えても耐え忍び、極端な偏見を持って暴れる。だが、ボローニャ・フラスコのように、ストレスで崩壊してしまう社会もある。崩壊し、戦闘開始と同時に敗北するか、講和を求めてくる。


軍事プランナーにとって最悪なのは、敵対的な社会が、ある時はボローニャ・フラスコになり、ある時は傷ついた雄牛になることだ。 どちらになるかは状況次第である。


1941年、日本の軍事界の大物たちの推測は間違っていた。彼らは、アメリカが産業面、ひいては軍事面において、中堅クラスの自らの島国帝国をはるかにしのぐ潜在力を誇っていることは理解していた。しかし彼らは、真珠湾で太平洋艦隊を喪失すれば、アメリカは潜在的な軍事的利益を得るために自らを奮い立たせることはないだろうと結論づけた。艦隊の再建に労力と費用をかけるよりは、西太平洋を日本に譲り、グアムやフィリピンなどの島嶼を不本意でも放棄し、日本が主導する新しい地域秩序に自らを和解させるだろう。


つまり、日本は敵をボローニャ・フラスコとして見ていたのだ。


しかし、アメリカは12月7日以降に疲弊して倒れることはなかった。それどころか、日本海軍の空母による空襲は、傷ついた雄牛に怒りを引き起こした。あるいは、ハリウッド版の山本五十六艦隊司令官が真珠湾攻撃後に嘆いたように、攻撃が眠れる巨人を目覚めさせ、恐ろしい決意で満たした。 (現実の山本元帥もそのような趣旨を日記に書いている。)


力と決意が武力の教科書的な定義だ。巨人は巨人の肉体を持つ。恐るべき決意は、敵を打ちのめすためにその力を発揮する動機となる。スーパーマンのマントを引っ張る前に、よく考えてほしい。


日本は真珠湾攻撃で、クラウゼヴィッツ的な誤った推測により敗北したのだ。このような誤った判断は、外交的・軍事的歴史を台無しにする。ロシアはウクライナを2022年のボローニャ・フラスコと見ていた。モスクワは、ウクライナの国防軍、政府、民衆は攻撃から数日以内に降伏すると考えていた。眠れる巨人ではないものの、ウクライナ社会に3年にわたり困難な逆境に立ち向かう意志の力を呼び起こさせた。ウクライナ社会は最強となった。習近平のような敵対勢力が、同じような軍事的不測の事態を引き起こす前に、歴史から教訓を求めることを期待したい。


節制は知恵である。■


著者について ジェームズ・ホームズ博士

ジェームズ・ホームズ博士は、海軍大学校のJ.C.ワイリー海洋戦略講座の教授であり、ジョージア大学公共・国際問題学部のファカルティフェローでもある。 ここで述べられている見解は彼個人のものである。



中国空軍が戦闘機パイロット養成時間を短縮へ(Simple Flying)―中国人の思考の限界が現れています。パイロット養成に時間がかかるのが耐えられないのでしょう。新型練習機導入では解決できません。これでは戦争に勝てません。

 L15_(17810345710) - Hongdu L-15 Rollout

Photo: Wikimedia Commons

Hongdu 201603291123228076-color-exposure-enhance-4x - Hongdu JL-10 Trainer Jet take-off



Hongdu 201603291123371220-enhance-4x - Rising Hongdu JL-10 (L-15) Trainer Jet

shutterstock_2085616516 - L-15/PL-10 with armaments at Dubai Airshow

shutterstock_2370342011 - Armaments and JL-10/L-15 fighter jet at 2021 Dubai Air Show

shutterstock_2085616516 - L-15/PL-10 with armaments at Dubai Airshow



華人民共和国(PRC)の人民解放軍空軍(PLAAF)は、戦闘機パイロット養成の短縮化に取り組んでいる。11月26日付のAir & Space Forces Magazineが取り上げた2024年11月の航空大学中国航空宇宙研究所の論文では、PLAAF飛行アカデミーはパイロット養成を加速しており、この背景には新型ジェット練習機の存在がある。


PLAAFパイロット訓練時間の短縮

ヤコブレフのコンサルティングを受け、Yak-130ジェット練習機をベースに設計されたHongdu洪都JL-10ジェット練習機の受領により、PLAAFは、第2世代戦闘機であるMiG-21 Fishbedをベースにした旧型練習機を段階的に廃止することができる。PLAAFがJ-20マイティ・ドラゴンのような第5世代戦闘機の増加とともにJ-10やJ-15のような第4世代戦闘機を運用していることを考慮すれば、PLAAFがL-15をJL-10と呼ぶほど、L-15第4世代練習機はPLAAFにとって切実に必要なのだ。


アメリカ空軍は戦闘機パイロットの飛行訓練に2~3年を要する。空軍パイロットになるのは簡単なことではない。


2010年代までのPLAAFは、戦闘機パイロットを養成するために、主に第2世代の練習機で3年間の飛行訓練を受け、さらに最前線の飛行隊に配属され、最前線のプラットフォームで最後の1年間を過ごす必要があった。しかし、PLAAFは中間訓練を廃止し、パイロットが配属される戦闘機での運用訓練を一元化しようとしており、2030年までに運用訓練を最前線の戦闘機飛行隊から切り離すことを望んでいる。


例えば石家荘飛行学院2021は、上の写真の第4世代J-10の初期戦闘機パイロット学院生を訓練するために、内部に1年制の学校を設立した。 成都J-10はJL-10と同様、高度なエイビオニクスを備えたフライ・バイ・ワイヤ戦闘機だが、カナードと1基のジェットエンジンしか搭載していない。 同紙によると、PLAAFの3つの飛行アカデミーのうち、ハルビン飛行アカデミーと西安飛行アカデミーの他の2つが、瀋陽J-11(下の写真がその例)の飛行訓練を行っているのが目撃されている。


しかし、PLAAFの戦闘機パイロット訓練を、信頼性が低い旧型練習機による2010年代の8年間から短縮させるための重要なツールは、石家荘飛行アカデミーと、おそらくハルビン飛行アカデミーに導入されるJL-10である。


洪都JL-10(別名L-15)とは

洪都JL-10は、PLAAFに制定される前はL-15ファルコンとして知られていたが、単なるジェット練習機ではなく、軽攻撃機でもある。JL-10はフライ・バイ・ワイヤ式の練習機であり、当初ウクライナのIvchenko-Progress AI-222低バイパス・ターボファンを2基搭載していたが、おそらくPRCモデルに置き換えられるだろう。


HongduのウェブサイトのGoogle翻訳によると、JL-10には以下の特徴がある:


  • 1万時間の飛行時間

  • 大型主力による空力レイアウト"

  • 俊敏な操縦性と高い迎角機動性

  • 3軸4冗長デジタルフライバイワイヤー制御システム

  • オープン・データ・バス技術に基づく統合エイビオニクス・システム

  • デジタル設計


この練習機は、PLAAF以外にもアフリカのザンビアや中東のアラブ首長国連邦(UAE)、またパキスタンにも納入される可能性がある。The Aviationistによると、2023年11月8日、アラブ首長国連邦(UAE)はJL-10のL-15Aアフターバーナー非搭載型を12機発注し、オプションで最大36機を追加発注した。下の写真にあるように、L-15は対艦ミサイル、空対地ミサイル、レーザー誘導爆弾を格安で搭載できるため、多数国にとって魅力的な戦闘機となっている。


さらに、J-15海軍フランカー・ファミリーをサポートするため、JL-10の新型が発表され、中国軍にJL-10Jと指定された。人民解放軍海軍(PLAN)の三番目の空母CV-18福建に搭載された。


しかし、この記事はPLAAFについてのものである。中国海軍とアメリカ海軍のパイロット生産に関する信頼できる統計は入手困難である。


中国の年間パイロット養成数は400人、米空軍は1350人


前述の『Air & Space Forces』誌の記事によれば、中国は年間400人しかパイロットを養成していない。 しかし、PLAAFは戦闘機だけで2,006機を保有している。アメリカ空軍の年間1350人のパイロット養成に対し、アメリカ空軍は1883機の戦闘機を保有している。PLAAFがパイロットの生産問題を抱えているのは、PLAAFが取り組んでいる4年間の生産スケジュールのせいでもあり、先進的なジェット練習機JL-10に頼っているせいでもある。■


China's PLAAF Will Shorten The Time It Takes To Become A Fighter Pilot

By 

Joe Kunzler

https://simpleflying.com/china-plaaf-shorten-fighter-pilot-training-time/