2025年1月2日木曜日

プロジェクト33でインド太平洋で全領域での統合作戦の実現を目指す米海軍の姿を太平洋艦隊司令官が解説(USNI Proceedings)

 The Arleigh Burke–class guided-missile destroyer USS Daniel Inouye (DDG-118) comes alongside the Nimitz-class aircraft carrier USS Theodore Roosevelt (CVN-71) for replenishment on 25 January 2024.

2024年1月25日、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦ダニエル・イノウエ(USS Daniel Inouye、DDG-118)がニミッツ級空母セオドア・ルーズベルト(USS Theodore Roosevelt、CVN-71)に横付けし、補給を受ける。米海軍(クリス・ウィリアムソン撮影


米海軍のナビゲーション・プラン2024とプロジェクト33の実施計画がハイエンド戦への対応能力を高める

サム・パパロ米海軍大将

2025年1月 Proceedings 第151巻第1号、1463ページ

国は、21世紀における最も重要な作戦地域であるインド太平洋地域において、地域の安定を維持し、すべての国の主権的権利を保護するよう努めている。中国、ロシア、北朝鮮が安定性と安全保障を脅かしている。1 これらの国家は、現在のルールに基づく国際システムを自国に有利な状態に変えようと不安定な状況を作り出しているが、米国統合軍は、ますます有能になる同盟国やパートナーと協力しつつ、地域秩序を覆そうとする勢力を阻止する準備を常に整えている。 

米太平洋軍は地域統合軍司令官であり、リサ・フランチェッティ海軍作戦部長(CNO)の新たな「2024年航行計画(NavPlan)」およびその実施計画である「プロジェクト33」などの軍のイニシアティブによって強化された陸軍、海軍、海兵隊、空軍、宇宙軍の能力を活用している。これらの軍事能力は、統合軍として連携することで、戦闘領域を拡大し、紛争を抑止し、危機に対応し、必要に応じて戦闘を行い勝利を収めることで、インド太平洋地域における信頼性と抑止力を強化する。

統合軍の能力と、同盟国およびパートナー諸国との相互運用性の核心となるのは、米国の各軍事部門の即応態勢と近代化だ。プロジェクト33は、海軍を個々の軍事部門として改善し、統合戦闘エコシステムへの貢献を強化するための明確な道筋を提供する。

プロジェクト33を通じて、海軍は即応態勢を強化する。具体的には、戦闘即応能力の向上を目的としたメンテナンスのバックログの削減、ロボットおよび自律システム(UxS)の運用化、有能な人材の採用と確保に向けた取り組みの強化、水兵の戦術的熟練度を高めるための柔軟な訓練の改善、必要な即応部隊を編成し維持するための重要なインフラの復旧などだ。

大型艦の建造には数年かかる。そのため、CNOは、短期的な戦闘能力の向上を目指し、UxSの迅速な開発、実用化、統合に重点的に取り組んでいる。これらのシステムは、多目的通常戦力を強化し、攻撃力、探知能力、生存性を高める。

プロジェクト33では、情報と意思決定の優位性を高めるための海軍の中心的な戦闘システムとして、艦隊海上作戦センター(MOC)も重視している。

ロボットおよび自律システム

2023年5月に国防副長官キャスリーン・ヒックスが発表し、現在インド太平洋地域で採用されている「レプリケーター構想」を基盤とするプロジェクト33により、海軍はより広範な地域で高い能力を発揮して活動することが可能になる。3 無人システムは、いつでも、複数の軸から、大量の火力を動的に投射する能力を提供する。敵対者にとって探知や反撃が困難となる能力もある。 プロジェクト33のビジョンは、より多くの弾薬をより多くのプラットフォームに、より多くの場所で提供することであり、また、C5ISR対策に重点を置いている。これは、海軍、統合軍をより致命的に、そして生存能力の高いものにする鍵となる。例えば、ロブ・ガウチャー海軍少将(潜水艦部隊司令官)が最近、本誌への寄稿記事の中で述べているように、「UUV(無人水中ビークル)により、潜水艦は情報、監視、偵察(ISR)、音響収集、海底調査など、複数の作戦を同時遂行できるようになる。UUVは、潜水艦にとっては浅すぎたり、深すぎたり、あるいは危険すぎる海域にも進入できる。これにより、潜水艦や乗組員にかかっていたリスクがロボットにシフトする。」4 

別の例として、海軍情報戦センター太平洋の「オフェンシブ・スウォーム・イネーブルド・タクティクス」プログラムでは、重要な地理的領域において、小型で消耗可能な多数のUxSを使用した自律的な群れ戦術に焦点を当てた能力の試験と実用化を行っている。5 さらに、陸軍のプロジェクト・コンバージェンスの下で自律システムに継続的に注目し、フィリピンとのバリカタン演習などに組み込むことで、統合部隊は能力を動的かつ継続的にリハーサルし、改善することが可能になる。 

シー・デナイアル/コントロールSea Denial/Control

Book Cover

米海軍

シー・デナイアル(海上阻止)とシー・コントロール(海上統制)は、いずれもプロジェクト33の主要目標である。インド太平洋地域では、統合部隊が地形を利用して敵の動きを制限する方法を模索している。開発中の従来型および新型の能力により、悪意を持つ敵にとって主要地域が荒れ地となる。新興技術において、まだほとんど実現されていない人工知能(AI)が、UxSを実現する鍵となるだろう。AIは、ISRから戦闘指揮、維持管理に至るまで、海上阻止・海上統制の全側面において、重要な役割を果たす可能性がある。軍は、産業界を後押しするために、明確な要件、ユースケース、運用概念を継続的に提示しなければなならない。そのためには、軍のリーダーはコンピュータサイエンスから工学まで、テクノロジーに精通していなければならない。こうした理由から、CNOのNavPlanは、戦闘員の能力向上につながる学習と投資キャンペーンを正しく呼びかけている。

同時に、統合軍は、現在のウクライナと中東での紛争からの教訓を「過剰に学習」してはならない。両紛争においてUxSの使用は重要であるが、それらのプラットフォームは、インド太平洋の広大な距離に対応する能力を備えた大型の独立型ペイロードを搭載可能で回復可能な自律型システムではない。

UxSの活用に加え、米国のインド太平洋軍は、指揮統制の予行演習、訓練、改善、改良を通じて、この地域の広大な戦域全体にわたる管理能力と運用能力を拡大している。これには、地域における危機や紛争に対処するために迅速に設立できる統合任務部隊レベルの指揮を認証し改善するための訓練や演習も含まれる。また、パシフィックセンチネルやノーザン・エッジなど年次合同演習、および空軍の太平洋への戦力復帰や陸軍のオペレーション・パスウェイズなどの各軍演習では、戦闘司令部レベルから各戦闘部隊に至るまで、司令部機能を大規模にテストし、指揮統制を継続的に検証・改善している。

維持

通常戦力によって提供される全領域における動的な戦闘能力は、UxSによって補完され、その地域全体で維持されなければならない。プロジェクト33の主要要素は、戦闘部隊の編成、運用、維持に必要な重要なインフラの復元だ。6  例としては、進行中の競争段階における地域での海軍活動の増加を促進するため、また紛争発生時の戦闘修復を支援するため、グアム、日本、および西太平洋のその他地域に海軍の維持インフラを前進させることが挙げられる。

統合部隊全体では、兵站在庫と部隊に関する知識と認識を向上させるツールを作成している。これは、兵站を火力と効果のプロセスの一部として扱うものである。これにより、司令官は、補給品がどこで消費されているか、どの兵站部隊が再補給を提供できるかに基づいて、地域全体にわたる兵站を理解し、任務を割り当てることが可能となり、意思決定の優位性が向上する。兵站に関する意思決定ツールに加え、統合軍は、分散型作戦を支援するために戦域における戦力態勢を改善しているが、同時に、米国の戦闘部隊を維持するあらゆる活動に困難を伴うことも認識している。海軍がプロジェクト33に継続的に重点を置き、施設やその他のインフラのグローバルなネットワークを改善・拡大することは、戦闘能力のある部隊を強化する上で極めて重要である。

Putting more players on the field includes reducing the maintenance backlog for current ships and submarines. Here, the USS Colorado (SSN-788) undergoes maintenance at Pearl Harbor Naval Shipyard in June 2024.

り多くのプレイヤーを戦場に投入するには、現有の艦船や潜水艦の整備の積み残し分の削減も重要だ。 2024年6月にパール・ハーバー海軍造船所で整備を受けるUSSコロラド(SSN-788)。 米海軍(クラウディア・ラマンティア)

統合...

ゴールドウォーター・ニコルズ法の成立以降、40年近くにわたる献身的な行動、世界中で展開される複数の軍事作戦、プロジェクト33などの近代化努力により、米軍はかつてないほど統合が進み、個々の軍種や領域ごとの要素を合算させたものよりはるかに大きな全体となっている。各軍は戦術および作戦レベルにおいて戦闘エコシステムに統合されており、統合を強化する方法を追求し続けている。8 米軍の指揮統制、演習、作戦、安全保障協力活動、および危機・紛争計画は、インド太平洋地域における戦闘力を確保し、敵対勢力を抑止し、同盟国を保証し、危機に対応し、戦争の全領域で優勢を保つために、常に実施、テスト、改善されている。

...そして統合

米国が単独で大規模な紛争に介入するシナリオは存在しないとNavPlan 2024が指摘している。そのため、米軍の指揮統制に加え、米太平洋軍は他の軍およびその司令部への支援と連携を継続的に改善している。これらの取り組みには、在日米軍をインド太平洋軍の指揮下にある統合部隊司令部として再編し、自衛隊の統合運用司令部との重要な連携先とする取り組みも含まれる。この新たな指揮統制関係と二国間能力は、日米両政府がそれぞれの枠組みを改善し、二国間での運用と能力を統合し、平時および有事における米軍と同盟軍との相互運用性と計画性を高める合意を支えるものである。

最近の例は数多くある。例えば、北朝鮮の挑発行為に対処するために、米国、日本、韓国の3カ国間で実施された強化された3カ国間防衛演習、情報共有の改善、弾道ミサイル防衛に関する協力の拡大などである。9  2024年を通じ、3カ国の同盟国は3カ国間海上演習、3カ国間空中演習(同地域で活動する米国の爆撃機を護衛)、および初の3カ国間多領域演習である「フリーダム・エッジ」を実施した。各演習は相互運用性を向上させ、複数の敵対国に対し米国の決意と結束を印象付けるとともに、将来のより良い作戦協力のための有益な教訓を提供した。

さらに南では、米国、フィリピン、オーストラリア、日本の合同パトロールが、南シナ海における中国の違法な主張を押し戻そうとするフィリピンを支援している。これらの活動は、米国が強圧的な行動に対して強力な同盟関係を結んでいることを北京に印象付ける。また、同盟国やパートナー国に対して、米国は一方的に支援するだけでなく、地域の国々を招集し、平時から相互運用性の問題について共に取り組むことができることを保証する。

こうした合同および統合演習や活動はすべて、米国の同盟関係を強化し、敵対国に対して侵略の無益さを伝える。

Chief of Naval Operations Admiral Lisa Franchetti discussed Navigation Plan 2024 and Project 33 with Seth Jones at the Center for Strategic and International Studies in September 2024. Both documents are focused on improving the Navy’s near-term readiness for crisis or conflict by 2027.

2024年9月、リサ・フランケッティ海軍作戦部長は、戦略国際問題研究所(CSIS)でセス・ジョーンズと「ナビゲーション・プラン2024」と「プロジェクト33」を話し合った。 両文書は、2027年までに海軍の危機や紛争に対する即応態勢を改善することに焦点を当てている。 米海軍(エリオット・ファブリツィオ)

ブラフを弄する時間はない

CNOのNavPlanとProject 33は、2027年までに即応態勢を改善し、危機や紛争に備えるために、積極的かつ必要な目標を設定している。わずか2年後の未来である。敵対勢力を抑止し、同盟国を保証するということに関しては、ハッタリは通用しない。米統合軍は、単独での戦闘能力と、同盟国およびパートナーとの結束した力を備え、戦い、勝利しなければならない。プロジェクト33は、インド太平洋地域におけるこうした取り組みと能力を強化し、勝利を収める能力と可能性をもたらすと確信している。■

* 本記事の執筆に協力いただいたネイサン・K・フィニー大佐(米陸軍)に感謝いたします。

1. Andrea Kendall-Taylor and Richard Fontaine, “The Axis of Upheaval: How America’s Adversaries Are Uniting to Overturn the Global Order,” Foreign Affairs 103 no. 3 (May/June 2024), 50–63.

2. ADM Lisa M. Franchetti, USN, Chief of Naval Operations Navigation Plan for America’s Warfighting Navy 2024; and James Holmes, “The Navy’s New NavPlan Sets Its Sights on China, from a Sea Denial Stance,” U.S. Naval Institute Proceedings 150, no. 9 (September 2024).

3. Joseph Clark, “Hicks Underscores U.S. Innovation in Unveiling Strategy to Counter China’s Military Buildup,” Department of Defense News, 28 August 2023.

4. VADM Robert M. Gaucher, “Maintaining Undersea Superiority: Status Report,” U.S. Naval Institute Proceedings 150, no. 10 (October 2024).

5. Maison Piedfort, “NIWC Pacific’s Swarming Experimentation Aims to Advance Autonomous Warfare,” DVIDs, 26 July 2021. 

6. Franchetti, Navigation Plan for America’s Warfighting Navy 2024

7. Salvatore R. Mercogliano, “Logistics Wins (and Loses) Wars,” U.S. Naval Institute Proceedings 150, no. 2 (February 2024); and CDR Graham Scarbro, USN, “Strike Warfare’s Inventory Problem,” U.S. Naval Institute Proceedings 149, no. 12 (December 2023).

8. See, for instance, the work of non-naval forces in support of seapower in the Indo-Pacific: GEN Charles Flynn and LTC Tim Devine, USA, “To Upgun Seapower in the Indo-Pacific, You Need an Army,” U.S. Naval Institute Proceedings 150, no. 2 (February 2024); and VADM Brian Brown, USN (Ret.), “The Challenge of Joint Space Operations,” U.S. Naval Institute Proceedings 150, no. 1 (January 2024).

9. The White House, “Fact Sheet: The Trilateral Leaders’ Summit at Camp David,” August 2023


https://www.usni.org/magazines/proceedings/2025/january/project-33-enabling-joint-all-domain-operations-indo-pacific


米空軍に対抗したい中国空軍だが、まだ戦力が劣るというのが米国防総省の最新評価だ(Air and Space Forces Magazine)

 




防総省の中国軍事力に関する年次報告書とその作成に携わった関係者によれば、中国空軍は非常に優秀で、急速に向上しているが、アメリカ空軍の空戦能力にはまだ及んでいない。

 2024年版報告書では、人民解放軍空軍が無人航空機システムの能力を拡大してきた経緯を特に強調しており、今や米空軍のシステムに匹敵するレベルに達していると述べている。 また、中国が空対空ミサイル、電子戦、爆撃機、第5世代戦闘機で飛躍的な進歩を遂げてきたことにも言及している。

 国防総省高官は、報告書発表に先立ち行われたブリーフィングで記者団に対し、「無人航空機システムの近代化と国産化に関して、PLAAFは急速に米国の水準に近づいている」と述べた。

 報告書は「戦域や部隊レベルにわたり、洗練度を挙げたシステムが日常的に登場している」と指摘している。 過去3年間で、中国はXianglongジェット動力UAS、超音速ドローンWZ-8、そしてGJ-11ステルス無人戦闘機の再設計バージョンを航空ショーで披露した。

 国防総省の報告書は、「先進的な小型UASが軍事および民生用途でますます登場しており、中国の産業界は、あらゆるサイズのUASとコンポーネントの主要な輸出国だ」と述べている。さらに中国は「成熟しつつあり、......次世代能力への取り組みを示している」とし、航空ショーで存在感を高め、ステルス全翼機など、西側の先進的なデザインに対応する機体を展示している。

 これらの新しいコンセプトには、米空軍の連携無人戦闘機プログラムに対抗する存在が含まれるかもしれない。「中国の開発者は、[情報・監視・偵察]や[電子戦]を超えて、空対空戦闘や空対地戦闘への応用に関心を示しており、作戦用途のための群れ能力を生み出す実質的な開発努力を行っている」。

 有人戦闘機では、中国がJ-20マイティドラゴン・ステルス戦闘機を迅速に増強・改良していると国防総省は評価している。 同高官によれば、中国は新しい施設で生産能力を高めているという。シンクタンクは、J-20の保有機体を200機近く(米空軍の保有するF-22の184機に対して)と見積もっており、中国は長年ロシアからパワープラントを輸入しなければならなかったが、戦闘機用の国産エンジン導入を強めていると言われている。

 「国産エンジンに切り替え始めているが、ロシア製エンジンも残っているかもしれない」と同高官は言い、「PLAAFはJ-20のアップグレードにも取り組んでいる」と付け加えた。

 ただ、同高官は中国のもうひとつの第5世代戦闘機である双発のJ-35についての詳細は明らかにしなかった。

 国防総省の報告書は、PLAAFが「近代的で専門的な戦闘部隊を創設することを目的とした一連の大規模な制度改革」に着手し、同軍が「実戦状況」と呼ぶ状況下で訓練を行っていることを指摘している。

 この訓練の一環で、パイロットは独自の飛行計画を作成し、「完全に事前規定されていない」迎撃を実施する自由を与えられている、と報告書は述べている。

 報告書はまた、PLAAFが「空戦訓練を増やしている」とも指摘している。これは、台湾へのブラフ・チャージ攻撃が増加していることを指していると思われる。PLAAFはまた、パキスタン、ロシア、タイなど他の地域の空軍との合同演習の回数も増やしている。

 人民解放軍海軍(PLAN)と合わせると、中国はインド太平洋地域で最大、世界でも3番目に大きな航空部隊を擁している。 そのうち2,400機以上が戦闘機で、大半の約1,300機が第4世代機だ。 今後数年間で、ほぼすべての戦闘機が第4世代以上になる」と同高官は述べた。

 中国による2019年版国防白書によれば、中国軍は領土防空から「攻撃的・防衛的作戦」へシフトしており、国防総省はこれを本土から遠く離れた場所での戦力投射能力と解釈している。

 国防総省は、PLAAFは「航空、空中、防空、レーダー、電子対策、通信部隊を5つの戦域司令部航空部隊に編成し、米国標準の技術に急速に近づいている」と述べている。

 国防総省が具体的なコメントを出した航空機は以下の通り:

瀋陽J-16:もともとロシアのSu-27をベースとした「第4世代以上」の戦闘機で、「超長距離空対空ミサイル、PL-17」を搭載できる。このミサイルの登場が、米空軍のE-8 JSTARSやE-3 AWACSのような航空機の退役を加速させたのかもしれない。2023年には、225機以上のJ-16がPLAAFに配備され、さらに多くのJ-16が配備される予定だ。

成都J-20: J-20のアップグレードには、J-20の内部ミサイル搭載量を増やし、兵装搭載量を増やしながらステルス性を維持すること、"推力偏向エンジンノズルを設置すること、より高推力の国産WS-15エンジンを設置することで超巡航能力を追加すること "が含まれる。

瀋陽J-35/FC-31/J-31: 国防総省は、このステルスF-35そっくりの機体について、中国空母に搭載される可能性が高く、輸出のために提供されると述べた以外、ほとんどコメントを発表していない。

西安H-6N:報告書は、PLAAFが「H-6N爆撃機を実戦配備した」と指摘している。H-6Nは、空対空給油能力を持ち、従来の機種よりも航続距離が長く、機動再突入体を備えた核搭載可能な空中発射弾道ミサイルを外部に搭載することができる。

西安H-20:「中国国営メディアによれば、中国はおそらく戦略的ステルス爆撃機を開発している」と報告書は述べているが、ペンタゴンは以前の版で、空軍のB-2スピリットをモデルにした可能性のある中国の飛行翼爆撃機に関する作業をより明確に指摘している。 この新型爆撃機は亜音速で、アメリカのB-2やB-21のように「通常任務に加え核任務も担う」ことになる。中国メディアは、ノースロップ・グラマンの新型爆撃機B-21の広告を彷彿とさせる、布に覆われた全翼機型の画像を公開した。国防総省は、H-20の開発は2016年に開始され、"この種の先進爆撃機の開発には10年以上かかるかもしれない "と認めている。 しかし、それは2026年か2027年に航空機が登場する可能性を示唆している。

陝西Y-9:2019年にロールアウトしたY-9は、"長距離で敵の戦域認識を混乱させる "ことができる電子妨害/電子戦機とされている。

西安Y-20:中国がアメリカのC-17輸送機のそっくりさんを空中給油機に開発中。■


Pentagon Says Chinese Air Force Nipping at USAF’s Heels, but Not Yet a Match

Dec. 18, 2024 | By John A. Tirpak

https://www.airandspaceforces.com/pentagon-chinese-air-force-usaf-comparison/


ドローン艇が地対空ミサイルでロシアのMi-8ヘリを撃墜したとウクライナが主張(The War Zone)―画期的な兵器システムを即興で開発し迅速に導入する能力がウクライナにあることを示し、戦場が技術進化の場となっています


Ukrainian USV Mi-8 Hip R-73 missile kill Black Sea

ウクライナ国防省のスクリーンショット


無人水上艦艇による航空機撃墜の初事例であれば歴史的な快挙だ


クライナは、無乗員水上艦艇(USV)が発射した空対空ミサイルで黒海上空でロシアのMi-8ヒップヘリコプターを本日未明撃墜したと発表した。この交戦結果は独立機関により検証されていないが、ロシアの軍事ブロガーが確認しており、USVが航空機の墜落に成功したのはこれが初めてであることを示唆している。


ウクライナ国防省によると、この歴史的な交戦はロシア占領下のクリミアのタルクハンクト岬付近で行われた。ミサイルは、情報総局(GUR)のグループ13が運用するマグラV5 USVから発射された。もう1機のロシア軍ヘリコプター(型式未公表)は損傷を受け、飛行場に戻ったと報告されている。ミサイルはR-73(AA-11アーチャー)空対空ミサイルで、対地攻撃用「シードラゴン」と呼ばれている。

 映像では、ドローン艇の1隻が機銃掃射を受けているのが確認できる。一方、標的となったMi-8の少なくとも1機は、熱探知ミサイルを回避するために赤外線フレアを放出しているのが確認できる。


ウクライナ国防省のビデオからの静止画は、明らかにUSVの照準にあるロシアのヘリコプターを示している。ウクライナ国防省のスクリーンショット


本誌が当時報じたように、ウクライナがUSVに熱探知空対空ミサイルを搭載している証拠が2024年5月に出ていた。 この装備は、USVに対抗するために定期的に使用されるロシアのヘリコプターや固定翼機への防御だったようだが、ロシアの軍艦やその他の水上艦艇を狙うという主要な役割に加えて、ドローン艇に新たな攻撃能力を与えた。


これまで、この即席の配置がどれほど実用的なものかは不明だった。 ウクライナ側の最新の主張によれば、この武器が実際にどのように機能するのか、特に交戦プロセスについては疑問が残るものの、今回の効果は証明されたようだ。 今日、GURの責任者であるキーロ・ブダノフ中将は、R-73武装USVを使ったロシアのヘリコプターとの交戦は、過去に何度か失敗していることを確認した。


ウクライナ国防省のビデオに映し出された、目標に向かうR-73ミサイルが残した煙の跡 


ウクライナ国防省のスクリーンショット大きな飛沫がロシア軍のヘリコプターの消滅を示す。ウクライナ国防省のスクリーンショット


ウクライナのマグラV5 USVの一部に使用されているR-73短距離空対空ミサイルは、対空兵器としても可能性がある。R-73に搭載されたハイ・オフ・ボアサイト(HOBS)シーカーは、この改良型が最初に登場したときに説明したように、どの方向にもかなりの距離を照射することができる。ヘルメットに装着した照準器によって、アーチャーは照準角±75度の目標に対して空対空で交戦することができる。このため、R-73は、地表に発射される形で使用されたる場合、最小限の補助センサーで動的目標をロックオンして交戦する、即席とはいえ特に強力な脅威となる可能性がある。以前の写真では、USV後部に取り付けられた角度のついたレールに、R-73を2発搭載できることが確認されている。


ロシア国防省のビデオからの静止画は、USVの後部に取り付けられたアングルレールの1本にR-73が1発搭載されていることを示している。ロシア国防省のスクリーンショット


また、空対空ミサイル(特にR-73を含む)が地表からの発射に適応された前例があることにも注目すべきである。イエメンを拠点とするフーシ派武装勢力は、R-73を航空機への発射に適合させ、戦闘で使用している。フーシ派はその即席の防空ソリューションの一部として市販のFLIRを追加し、大きな効果を上げている。


R-73ミサイルの概略図。 パブリックドメイン


ウクライナもR-73を地上発射用に改良し、冷戦時代のソ連製9K33オサ(SA-8ゲッコー)移動式短距離防空システム(SHORADS)にミサイルを追加した。 


Osa-AKM SHORADS車両に搭載されたR-73ミサイルのクローズアップ。 Come Back Alive


ウクライナにはR-73の在庫が豊富にあり、旧式のR-60もUSVからの発射に転用できる可能性がある。R-73はウクライナ空軍のMiG-29フルクラムとSu-27フランカー戦闘機で標準装備となっている。


マグラV5が初めてR-73ミサイルの武装を持つことが指摘されたのは、ロシア国防省が公開したビデオだった。そこには、ウクライナのUSVがロシア海軍のKa-29ヘリックスB強襲ヘリコプターから攻撃を受ける様子が映っていた。USVは脱出しようと懸命に操縦を行ったが、最終的にはヘリコプターの銃撃で破壊されたようだ。


ミサイルを搭載した無人偵察艇は失敗に終わったかもしれないが、過去にも指摘したように、これは重要な進展であり、黒海上空でのロシア航空作戦に影響を与える可能性がある。


結局のところ、USVから発射されるR-73の使用に成功すれば、ロシアの回転翼機は、たとえ殺傷確率が特に高くなくとも、標的とする無人艇からさらに離れた場所で作戦を行うことを余儀なくされ、ミサイルの全体的な射程は、空対空の交戦で(最適な条件で)発射された場合、テールオンターゲットに対して達成可能な8.7マイルから著しく短くなる可能性が出てくる。


R-73空対空ミサイルの展示。黒帯は不活性弾であることを示す。 Vitaly V. Kuzmin/Wikimdia Commons


ウクライナのUSVに対し使用されているロシアのヘリコプターは、主に重機関銃、無誘導ロケット弾、そして潜在的には対戦車誘導弾で武装している。いずれも、R-73のエンゲージ・エンベロープ内に入る前にUSVと交戦できるスタンドオフ・レンジはない。


USVがMi-8の撃墜に成功したかどうかは、独立機関による検証が待たれるが、一方で、黒海でロシア軍にさらなる損害を与える可能性があることは間違いない。今回の進展は、ウクライナのドローンに対抗するロシアの行動を複雑にしながら、抑止力と強力な反撃手段をUSVに提供する。これは、黒海地域で急速に進展しているドローン戦争における新たな局面となる。


すでにウクライナのUSVは、黒海で活動するロシアの水上艦艇に不釣り合いな損害を与えている。今回の事態は、革新的な兵器システムを即興で開発し比較的迅速に導入して対抗する意欲がウクライナ軍にあることを改めて示した。■


Ukraine Claims Its Drone Boat Shot Down A Russian Mi-8 Helicopter With A Surface-To-Air Missile

A video purportedly shows the historic first kill scored by an uncrewed surface vessel against an aircraft.

Thomas Newdick

https://www.twz.com/sea/ukraine-claims-its-drone-boat-shot-down-a-russian-mi-8-helicopter-with-a-surface-to-air-missil


2025年の展望:トランプ政権下で国防産業が大きく揺らぐ可能性(Breaking Defense )

 President Donald Trump Meets With Canadian Prime Minister Justin Trudeau At The White House

2019年6月20日、ワシントンDCのホワイトハウスの執務室で、ドナルド・トランプ米大統領とカナダのジャスティン・トルドー首相の会談中に展示された、次世代エアフォース・ワンの塗装案の模型。(写真:Alex Wong/Getty Images)この塗装案はバイデン政権が取り消しましたが、トランプ大統領が再度変更を命令する可能性があります。


ドナルド・トランプ大統領は第1次政権時代、国防産業に手探りのアプローチをとっていた。 今回はそうならない可能性は否定できない


防産業のような曖昧で平凡な分野でさえ、トランプ第1次政権の紆余曲折ぶりを予測できた者はいなかった。

 トランプ第1期を振り返り、第2期トランプ政権下で防衛産業が直面する主な疑問について考えてみよう:


トランプは国防取得に再び関与してくるのか?

国防取得オタクにとって、トランプ大統領の第1期は、兵器契約への極めて異例な個人的関与が特徴的だった。フォード級空母のカタパルトを "クソ蒸気"に戻したいと明言したり、F/A-18"スーパードゥーパーホーネット "の購入の可能性についてボーイング社幹部を問い詰めたり、エアフォース・ワンやF-35の契約について国防総省のCEOと個人的な会合を開いたり、トランプは現代においてどの米大統領もやったことのない方法で国防取得の細部にまで踏み込んだ。

 ウォール・ストリート・ジャーナルは、トランプ大統領がボーイングのケリー・オートバーグCEOとエアフォース・ワン代替計画について話したと報じており、またF-35や無人機戦争が政界のニュースに戻ってきたことも伝えている。トランプがF-35やエアフォース・ワンのような有名な航空宇宙プロジェクトに干渉する可能性が高いが、海軍と空軍の第6世代戦闘機計画を含む他の戦闘機にも干渉する可能性がある。


国防費はどうなるのか?

24年度国防予算は、昨年の財政責任法によって課された歳出制限によって制約を受けていた。25年度の最終的な予算計上は(早くても)春にならないと可決されないが、制限に準拠した予算になる兆しはある。

 トランプ政権が国防予算を編成する最初のチャンスとなる26年度には、こうした制限はなくなるだろう。FY26の下準備はバイデン政権時代の国防総省が行ったが、次期政権がこの停滞した国防総省の支出を倍増させるのか、それとも増額させるのかは、今後の国防総省のアプローチを占うものになるかもしれない。

 大統領選直後に本誌取材に応じたアナリストたちの間でも、トランプ氏が国防支出にとってプラスになるかどうかについては意見が分かれていた。TDコーウェンの国防アナリスト、ローマン・シュワイザーは、トランプ第1次政権下での国防費増額を指摘し、国防委員会の共和党指導者の間でトップラインの増額が支持されていることを挙げた。

 しかし、最終的に国防予算が増額されるかどうかは、下院共和党の動向次第となる可能性がある。下院での多数派共和党は、財政保守派の強硬派に大きな交渉力を与えているからだ。

 イーロン・マスクとヴィヴェック・ラマスワミが率いる政府効率化省は、国防費タカ派にとって別の障害となる可能性がある。マスクは、DOGEを利用して連邦予算から2兆ドルを削減する意向を表明している。議員や国防幹部、軍のリーダーたちは、無駄な支出を削減することに乗り気であることを示唆しているものの(政府の効率化が嫌いな人はいないだろう)、防衛関連企業が、自分たちの予算を減らすべきプログラムを提案するため賛同するとは思えない。


防衛産業にとってトランプは敵なのか味方か、そして誰が得をするのか?

前の任期中、トランプは防衛大手と懇意になり、当時のロッキード・マーチンCEOマリリン・ヒューソンや、737MAXの危機以前にはボーイングCEOのデニス・ミューレンバーグといった防衛産業幹部のビジネス手腕を称えていた。

 レガシー防衛企業のCEOがトランプ氏の寵愛を受けるかどうかはまだわからないが、今のところ、彼の関心は防衛関連の新興企業やベンチャーキャピタルのビジネスリーダーに集中しているようだ。次期大統領は最近、プライベート・エクイティ企業サーベラス・キャピタル・マネジメントを率いるスティーブン・ファインバーグを国防副長官に起用した。また、アンドゥリルパランティアのような企業の幹部も、国防総省内部で重要な役割を担うことが検討されていると言われており、マスクはスペースXという大手防衛企業を率いているにもかかわらず、国防総省の支出削減に貢献する可能性がある。

 このような力学で展開される可能性のひとつは、伝統的に防衛プライムが製造してきた精巧で高価な兵器プラットフォームではなく、防衛スタートアップが確固たる足場を築いている分野である安価な非搭乗員システムをより好むようになることだ。国防総省の指導者たちは、ヴァージニア級潜水艦1隻や数十機のF-35のような主要な兵器システムの数量を犠牲にして、何百もの自律型兵器や改良されたネットワークを購入することを選ぶ可能性がある、とキャピタル・アルファ・パートナーズの防衛アナリスト、バイロン・カランは12月18日付投資家向けメモに書いている。「共和党の財政タカ派と国防タカ派の間の緊張は、おそらく政権を、自律的な航空システムや海軍システムという形で、国防のためのより低コストの選択肢を探すように駆り立てるだろう。国防技術/ベンチャー/新興企業出身の人物が政権上級職に就くことで、この戦いに火力が加わる」と彼は書いている。

 規制環境、防衛契約への変更、そしてトランプ大統領の貿易政策全体が防衛関連企業にどのような影響を与えるか、といった問題もある。  トランプ前政権は反トラスト法違反の取り締まりを緩やにし、その結果、ノースロップ・グラマンによるオービタルATKの買収で最も物議を醸したようにM&Aが増加した。 (バイデン政権はロッキードによるエアロジェット・ロケットダイン買収提案を阻止した)。アナリストたちは、第2次トランプ政権はM&Aを寛容な環境に戻すと推測している。■


Defense industry could see big shakeup under Trump: 2025 Preview

President Donald Trump had a hands-on approach with the defense industry during his first administration. This time? Don't rule it out.

By   Valerie Insinna

on December 31, 2024 at 2:45 PM

https://breakingdefense.com/2024/12/defense-industry-could-see-big-shakeup-under-trump-2025-preview/


2025年1月1日水曜日

送電線破壊行為でロシアとの緊張高まる(The Hill)―どう見ても偶然とは思えない送電線、光ファイバ線の切断事件は戦争へのプレリュードとなるのか心配されます。NATO加盟国は日本では想像できないほどロシアを警戒しています

 




ィンランドとエストニアを結ぶ海底ケーブルの破断にロシアが関係していることで、重要なインフラへの妨害行為に対する新たな懸念が高まっている。

 ウクライナ戦争をめぐり西側諸国とロシア・中国との緊張が高まるなか、またトランプ次期大統領の就任を控え、世界が米国のリーダーシップの変化に備えるなかで発生した新たな事件だ。

 フィンランドとエストニアを結ぶEstlink-2電力ケーブルは、クリスマスにクック島船籍の貨物船Eagle Sによって切断されたとされている。 西側当局は、同船は西側の制裁を回避するために働いている広大なロシアの影の艦隊の一部だと主張している。

 中国は2023年以降、ヨーロッパ海域の送電線を寸断した3件の事件でも告発されており、この事件は海底インフラの安全性に関するより大きな問題に追加された。

 毎年何十本ものケーブルが破断しているが、たいていは偶発的で、今回の事件が意図的なものかどうかは不明だ。それでもヨーロッパの指導者たちは警鐘を鳴らし始めた。

 「最近のバルト海での妨害工作は孤立した事件ではなく、我々のデジタル・エネルギー・インフラにダメージを与えることを目的とした意図的なパターンである」と、欧州連合(EU)の外交政策責任者であるカーヤ・カラスはドイツ紙ヴェルトのインタビューで語った。

 ウクライナ戦争をめぐり、ロシアとの緊張関係は何年も続いている。  ロシアはまた、アゼルバイジャン指導部から、クリスマスの日に旅客機を撃墜し38人を殺害した疑いをかけられている。

 フィンランドはEstlink-2事故を調査中であり、混乱は最小限にとどまったが、今週、イーグルSのものと疑われるアンカーが海底62マイルまで引きずり込まれていたと発表した。 イーグルSは先週フィンランド警察によって押収された。

 この事件は、11月に中国の運搬船イーペン3号がスウェーデンとリトアニア、ドイツとフィンランドを結ぶケーブルを切断するためアンカーを引きずったとして告発された事件と類似している。

 2023年11月には、香港船がエストニアとフィンランドを結ぶ重要なガスパイプラインを破裂させた。

 このような攻撃は、2022年にバルト海のノルド・ストリーム・ガスパイプラインが妨害されたのに続き、今回が初めてではない。ロシアからドイツにガスを運ぶノルド・ストリームへの攻撃の背後にはウクライナがいた可能性が高いと報道されている。

 オーストラリア戦略政策研究所のヤクブ・ジャンダとジェームス・コレラは、「こうした事件から、ロシアと中国の枢軸がますます同調していることがわかる」。「政治的な意志と目的の統一が、これは耐え難いものであることを明確にするために必要である」と彼らは書いている。

 世界のインターネット接続の大部分は、世界各地に張り巡らされた600本以上の海底ケーブルによって実現している。これらの海底ケーブルは長い間危険にさらされてきた。

 カーネギー国際平和財団(Carnegie Endowment for International Peace)が12月発表した報告書では、物理的な脅威に加え、「海底ケーブルシステムとそこを流れるデータは、ハッキング、スパイ活動、その他のサイバーリスクに対して脆弱である」と警告している。

 カーネギーの欧州フェロー、ソフィア・ベッシュとエリック・ブラウンは報告書で、欧米には海底インフラを保護する統一的な対応が欠けていると指摘している。両名は、欧州は「新たな海底インフラ保護技術の開発に投資し、海底ケーブルの敷設・修理における欧州のマーケットリーダーを支援するため多くのリソースを割り当て、安全で信頼できるエンド・ツー・エンドのサプライチェーンを確保するためにパートナーと協力すべきだ」と主張した。

 欧州当局は現在、NATOに対して海底インフラ保護を強化するよう求めている。 NATOのマーク・ルッテ事務総長は先週、同盟は「バルト海における軍事的プレゼンスを強化する」と述べた。

 ドイツのメディアによると、同国のアナレーナ・バーボック外相は先週のインタビューで、最近の一連の事件はベルリンにとって「警鐘」であると語った。

 「バルト海では現在、ほぼ毎月のように船舶が重要な海底ケーブルを破損している。船員はアンカーを海中に下ろし、理由もなく海底を何キロも引きずり、引き上げようとしてアンカーを失うのです。デジタル化された世界では、海底ケーブルは世界をつなぐ通信の大動脈なのです」。

 2023年にNATOはロシアが西側の海底ケーブルをマッピングし、重要なインフラにリスクをもたらすと警告していた。

 ノルド・ストリーム攻撃後、ロシアのメドベージェフ前大統領は、モスクワが報復として海底ケーブルを攻撃する可能性があると警告した。

 海底ケーブルを故意または過失で破壊することを処罰の対象とする国連海洋法条約第113条をはじめ、海底インフラを保護するための国際協定はあるものの、国際水域での障害では責任国が処罰を決定できるため、説明責任を果たしていないとの批判もある。

 ルールを無視する国々への懸念は高まるばかりだ。米国は9月、国家に対して「適用される国際法を遵守すること」などを求める国家連合を主導した。

 海底ケーブル産業は、主に米国とその同盟国によって建設・運営されている。米国のサブコム、フランスのアルカテル・サブマリン・ネットワークス、そして日本の日本電気である。

 中国企業のHMNテクノロジーズが所有する割合は少ないが、北京は海底ケーブルの市場シェアを拡大する動きを見せている。

 戦略国際問題研究所(CSIS)の8月の報告書によると、海底ケーブルは "大国間競争の極めて重大な舞台 "だという。

 CSISは、ロシアと中国の両方がインフラに対する脅威となっているが、モスクワは陸上でのインターネット接続を持つ大陸の大国として、「このインフラを西側諸国の安全保障に対する重要な影響力として見ている」と述べている。

 研究者らは、米国がケーブル修理への投資を増やし、ケーブル修理船を増やし、海底インフラに投資している政府や企業で構成した国際ケーブル保護委員会を通じて、セキュリティと保護の強化に取り組むことが重要だと述べた。

「国家主体、特にロシアと中国による脅威は、インフラを保護する対策の緊急の必要性を浮き彫りにしている」。■


Tensions with Russia rise amid power line sabotage

by Brad Dress - 12/30/24 5:14 PM ET

https://thehill.com/policy/defense/5060481-russia-finland-estlink-2-undersea-cable/