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いずも、かが艦上での米海兵隊F-35B先行運用案は本当だった

Marines Considering Flying U.S. F-35Bs Off of Japan’s Largest Warships 米海兵隊F-35Bの日本最大級の艦船での運用を検討中

August 23, 2019 10:51 AM

本が保有する最大級の艦船で米海兵隊のF-35B戦闘機の運用を日本側から要請されたと米国防関係者が金曜日USNI Newsに確認した。
海兵隊はがSTOVL型の同機をJSいずも(DDH-183)JSかが(DDH-184)という排水量24千トンの大型デッキ型揚陸艦で運用する案を検討する。
両艦とも当初は対潜ヘリコプターを運用し、人道救難や災害援助に投入する構想だったが、昨年12月に安倍晋三首相がF-35運用対応の改装を了承するとともにF-35Bの42機導入を決めた。
今年3月に当時の海兵隊総監ロバート・ネラー大将に海兵隊機材のF-35Bをいずも、かがで運用できないか日本政府が検討を要請していたと朝日新聞が今週記事を出した。
要請を受け、海兵隊は自衛隊向けF-35Bの配備前に米軍F-35を両艦で運用するべく技術検討チームを編成し作業を開始した。
いずも、かががSTOVL運用も考慮して建造しているとしても、米側が自軍のF-35を両艦で運用するとなると別個に決定すべき事項がある。
例として米ワスプ級大型強襲揚陸艦ではAV-8BハリヤーからF-35Bへの機種切替時に飛行甲板の強化策および特に耐熱処理が必要となった。海兵隊はすでにF-35の前方配備部隊を日本に展開しており、海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA)121「グリーンナイツ」がワスプ揚陸即応集団で第31海兵遠征部隊の一部となっている。
海兵隊は類似した対応を英海軍で行っており、F-35B一個飛行隊を新造空母HMSクィーン・エリザベス(R08)に搭載している。
日本の観点では今回の動きは中国の海軍力の増強を睨んだものだ。
「中国の海軍力は着実に成長してきており、今回の展開は日米同盟の強化で大きな意味がある。日本がF-35Bを調達することで海上航空戦力が拡張され日米両国の軍事部門の相互運用能力が高くなる」と米海軍協会編 Combat Fleetsの著者エリック・ワーサイムがUSNI Newsに語ってくれた。
中国はこれに対し両艦に戦闘機を搭載する日本の動きを批判しており、実現すれば攻撃手段となり戦後日本の平和憲法に違反するとしている。
前国家情報局長で太平洋軍司令官を務めたデニス・ブレア海軍大将はF-35をいずも、かがに搭載するのは防衛手段だと持論を展開している。

「巡航ミサイルを搭載した敵機から海自艦艇を守る課題のため、いずも級をSTOVL型F-35B運用対応させるのが重要となる。対艦ミサイル、迎撃ミサイルの有効射程は平均でおよそ100マイルのためだ」と退役大佐クリストファー・ロードマンが海軍協会紀要に寄稿している。「短距離対艦ミサイルをF-35Bに搭載すれば、小型舟艇や海上民兵を大量に投入する戦術へ有効な対応策となる。島しょ奪回シナリオではF-35Bは局地制空権の確保で重要な機能を果たし、日本が発足させた揚陸連隊による奪回作戦の鍵となる」■

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