Why Does a Superpower Like China Need Russia's Su-35 Fighter Jet?
Simple.
by Michael Peck
高性能ステルス戦闘機を開発中と自慢する中国にロシアからの軍用機調達が必要と言うのはどういうわけか。
モスクワからSu-35戦闘機の追加販売申し出があり、中国メディアは北京がこれを了承する可能性があると報じている。
中国はSu-35を24機導入済みだ。冷戦時のSu-27フランカーを性能改修した同機の販売規模は2015年当時で25億ドル相当とTASS通信が伝えていた。「ロシア製新規兵器、軍事装備品の販売としてSu-35の追加販売を提示している」とロシアの軍事装備品輸出組織が同通信に語っていた。
その二日後に中国の軍事TVチャンネルから旧型機更新のためSu-35追加購入に向かうと伝えた。中国には軍用機3千機近くと米空軍に匹敵する機数があるが、うち1,700機が戦闘機だ。だが大半は冷戦時の老朽機材でロシアのMiG-21をコピーした機材も数百機含まれる。このため中国が第5世代機のJ-20を配備しても人民解放軍空軍には旧型機多数の運用で課題が残る。
国家統制を受ける環球時報も中国軍事筋の話としてSu-35導入には別の理由があると伝えている。それによればSu-35追加購入は旧型機の代替用ではない。代替用機材は国産機になるはずというのだ。
「Su-35を購入しても中国には同機の技術面から学ぶ側面は多くない」と同筋は述べる。購入は中露の関係強化のため政治経済的な意味があるという。つまり中国の購入でロシア航空工業が潤うというのだ。
この指摘は的を得ている。各国の空軍は第二次大戦から冷戦にかけての大量機材運用から少数ながら高性能かつ高価な軍用機の整備に方向を切り替えている。もし中国がSu-35を24機購入した際の価格が25億ドルならJ-7やJ-8数百機をそのまま買い換えれば財政的に破滅してしまうし、数の上で過剰調達となる。だが関心を呼ぶのはSu-35調達がロシア航空産業界を支えるとの論調であり、ロシアは経済は不振だが軍事研究・生産能力には依然高いものがある国だ。
それでも中国が経済力の高まりと軍事力の増強を誇示していることからまたステルス戦闘機含む高性能装備品を開発する力があることから、中国が軍用機、ジェットエンジン、対空ミサイル他を輸入する必要を感じていることに驚きを感じ得ない。中国のGDPはロシアの9倍近くになっている。
現時点では中国がロシア戦闘機を輸入することは理屈に合う。両国はかつて国境問題で戦っており、共産ブロックの覇者をめぐっても対立したものの現在は友好関係を享受している。だが中国の野心を考えると、一部には中国は自国調達に向かうはずと指摘する見方もある。■
Michael Peck is a contributing writer for the National Interest. He can be found on Twitter and Facebook
背景には、中国は戦闘機用高性能ジェットエンジンを製造できる技術が成熟していないが資金が潤沢にある、ロシアには技術開発力があるが資金が乏しいということがあります。
返信削除Su-35のエンジンはAL-41F1S(寿命4,000時間)が搭載されており、J-20のエンジン(WS-10G)のお手本になっていますが、寿命はロシア製エンジンの足元にも及びません。
ロシアは中国に機体のコピーを過去にやられたことで敏感になっており、エンジンの製造技術も含めて肝心な部分は開示しないため、この先もまとまった数量で購入が続くと見ています。
Su-35の運用とJ-20といった次世代機の開発の用途があるので暫くはロシア依存が続くでしょう。
中国(スポンサー兼インテグレータ)、ロシア(技術開発)の役割分担ができています。
中国はリバースエンジニアリング等で技術の差を早く埋めようとするでしょうが。。。