2017年4月17日月曜日

★4月15日平壌軍事パレード登場の装備の実力は?



北朝鮮が瀬戸際政策でハッタリをかけているのはわかっていますが、個別に技術と運用を見ていかねばなりません。記念日に合わせて突貫工事で作った一見最新のビジネス居住街区は実は壁だけのセットだとGoogle Earthでバレて失笑のたねです。(この件は既存メディアでは報道されていませんね)指導体制の護持(帝国日本の国体護持を思わせます)しか頭のなかになく(しかも国民を70年間洗脳している)、北も引くに引けないのだとは思いますが、飢餓まで発生する中でこれだけの装備を整備しているのは(さらにここに核、生物化学兵器が加わります)正当な政府の資格がないと言わざるを得ません。運命のカギは米中の秘密交渉にかかっているようですが、異様な技術体系を整備する朝鮮民主主義人民共和国(3つの嘘で構成された国名)は存在しないほうが人類の幸福につながるのではないでしょうか。

Analyzing North Korea's Missile Parade: Prescription For Fear, Dose Of Reality 4月15日軍事パレードに登場したミサイルを分析する

Here are the technological highlights from yesterday's military parade through Kim Il Sung Square. 金日成広場の軍事パレード搭乗装備の技術内容

BY TYLER ROGOWAYAPRIL 15, 2017



North Korea Founder's Birthday
WONG MAYE-E—AP
平壌での軍事パレードにはいつもより多くの関心が寄せられた。米朝間でこれまでになく緊張が高まっている中、実際に開戦の想定もあり、情報機関、報道機関は北朝鮮の軍事装備を注視した。
軍事パレードで登場する装備を実証ずみ軍事技術と誤解する向きが多いようだが、パレードは見栄えする装備を見せびらかす場であり、それ以上の意味はない。
北朝鮮がテストしているミサイルの性能は判明しており、今後の北の狙いもわかっている。The War Zoneは金正恩のミサイル戦略の方針変更をまっさきに読者に伝えており、毎回の発射事例を詳しく追ってきた。
北朝鮮が大陸間弾道ミサイルや潜水艦発射弾道ミサイル能力の獲得に成功したのはまちがいないが、今回のパレードに現れた大型移動起立発射(TEL)車両のキャニスター内に何も入っていなかった可能性もある。
行事には異様だが予想通りの狂乱状態が見られた。AP
そうなると今回のパレードは最終戦を覚悟した平壌の決意のあらわれというよりひとりよがりの希望と夢を描くキャンバスだったのだろう。
金日成広場を装備が行進したがすべてが実用化されているわけではない、少なくとも今は。だからといって全部がまがい物でもない。繰り返すが、今回現れた装備の多くは試験段階で、発展改良の可能性はある。
これを前提に今回パレードに登場した技術をひとつひとつ見てみよう。
なお各種弾道ミサイルの脅威内容がCSISのツイッター内にあるので参照されたい。ただし内容は必ずしも正確ではない。

View image on Twitter
North Korea's ballistic missiles, visualized. https://missilethreat.csis.org/country/dprk/



KN-11水中発射弾道ミサイル  北朝鮮がKN-11「北極星」潜水艦発射弾道ミサイルを初公開した。これは実装備であり、一隻しかないシンポ級潜水艦で水中発射にも成功している。固体燃料を使う中距離ミサイルと考えられている。潜水艦発射なのでTHAAD有効射程外で発射可能だ。

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KN-11中距離弾道ミサイル  輸送起立発射車両TELにテスト中の中距離固体燃料式のKN-15が搭載されている。KN-11水中発射ミサイルの陸上運用版で2月にテストが成功している。TELによりどこでも移動できる。完成度が高いように見える同ミサイルは北朝鮮のミサイル脅威で真剣に考えるべき存在だ。

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飛翔制御機能を付けたスカッドSRBM スカッド用TELを流用したこのミサイルで興味を引くのは先端部分に飛翔方向制御用のフィンがあることだ。北朝鮮は短距離弾道ミサイルの飛翔制御に取り組んでいる。

飛翔中に方向制御できれば迎撃の難易度が高くなる。とくに飛翔最終段階でこれをされると大変だ。また北朝鮮は対艦ミサイル整備にも力を入れている。スカッドで沿海の敵艦をねらうのは理にかなう。同様の技術が北朝鮮の友好国イラン含む多数国に拡散している。
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TELを巡る謎  搭載するTELに比べて異様に大きなミサイルキャニスターがどのミサイルを想定しているか不明だが、開発中の液体燃料式KN-14ICBMではないか。KN-08を大型化したとみられるが、二段式で先端部ノーズコーン形状が変更されている。

TELの構成が中国のDF-31用TELに似ている。KN-14は北朝鮮で最重要のICBMで構成部品をつなぎ合わせてミサイル本体の形にしており、国内の主要ミサイル・核施設内に保管されている。ただしこのミサイルの発射が成功したとの証拠はなく、2016年10月に失敗したとの情報がある。
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ICBMはどこ? 大型TELが以前のパレードにも現れているが、今年はキャニスターが多くの注意をひいた。これを見て北朝鮮の新型固体燃料式ICBMだと報道している例が目立った。

誤解のないように目にしたのはキャニスターだけであり、TELも前からあるものだ。またキャニスターの中身は不明だ。他方で大型KN-08(三段方式)の小型版あるいは固体燃料ミサイルは二段式あるいは一段式である。KN-08は最大の移動式ミサイルで開発がここ数年続いているが、以前もTELだけ登場してキャニスターは空だった。
このTELで大型かつ完全新型固体燃料式ICBMを運用するつもりなのかもしれない。ロシアの道路移動式トボルICBMに似ているかもしれない。だがすぐに実現すると思えず、今回登場したTELもプロパガンダ用の「白紙状態」の装備で、テストがすぐ始まるわけでない。
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拡大型BM-25 ムスダンIRBM このミサイルも謎が多い。一見するとKN-08の新型のように見えるが、外観上の特徴が異なる。このミサイルの二段目つなぎ目は整形されておらず、ノーズ部分は完全に異なる。もっとよく観察するとBM-25/HS-10ムスダンIRBMを大型化したようだ。ムスダン用のTELに搭載されている。さらに昨年テストされたムスダン同様の黒白の塗装を施されている。

ムスダンの性能は高くないが、テスト発射は成功しており、今回の新型改良版は域内の脅威になるかもしれない。新型版が二段目のみ固体燃料の可能性もある。
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新型沿岸防衛装備

沿岸部防御装備として陸上配備されるKh-35対艦巡航ミサイルが登場してパレードで関心を呼んだ。北朝鮮がロシアから1990年代中頃に同装備を供与されていたと発覚したのはごく最近のことだ。北朝鮮は国産化に成功し、輸出までしている。今回は同ミサイルをTELに装備し北朝鮮沿岸各地に移動させ探知撃破を一層難しくしている。
スカッドにも対艦攻撃させたいとする北朝鮮には沿岸防御装備があることは接近阻止領域拒否戦略を今後拡大する意向があることを示す。
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改良型暴風号 Pokpung-ho 主力戦闘戦車 国産の暴風号戦車が改良されたようで遠隔式対空砲塔にSA-16イグラIgle携帯防空装備を格納している。目標捕捉をどうするのか不明だが、カメラでロックオンして米韓の航空機をねらうのだろう。

砲塔右側(写真参照)には対戦車ミサイルらしきもの二基がついており、国内製だがいささか古風な「ファイヤーバード」装備のようだ。これは旧式9K111を発展させたものだ。レーザー誘導装置は最近導入されたようだ。
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新型地上移動式局地防御装備? この移動式局地防空装備は新型のようだ。運用するミサイル種類は不明だが、国産誘導方式とSA-16改良型の可能性がある。奇妙な外観のノーズ部分がミサイルランチャー内部に見える。またこの装備でも目標探知捕捉方法は不明だ。おそらく左側キャニスター横にレーダーアレイがあり、起立回転するのだろう。

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特殊作戦部隊にだまされるな 北朝鮮特殊部隊の行進は不気味だった。迷彩服、暗視ゴーグル、88式機関銃(AK-47の国産版)に大容量銃弾倉をつけていた。

同部隊の一番の任務はトンネルや潜水艦あるいはAn-2複葉機から侵入し韓国国内に混乱を巻き起こすることで開戦直後の作戦を想定している。■
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★★国防力の源泉は経済力、HMSオーシャン売却を迫られた英海軍の惨状



オーシャンは商船構造で経費をケチって建造した英海軍の苦しい台所の象徴のような大型艦ですが一般人には空母に見えるので海軍力の象徴なのでしょう。また艦齢も若く、それを手放さざるを得ないところまで英海軍は追い詰められているのでしょうね。日本で言えば、「かが」一隻しかないところに後継艦建造の予算がなくみすみす売却するようなものでしょうか。国防力の充実には経済力がまず必要だと改めて教えてくれる事象です。

「the herald」の画像検索結果 

HMS Ocean could be sold to Brazil for £80million 

英海軍唯一のヘリ空母HMS オーシャンをブラジルに売却

By Gayle_Herald  |  Posted: April 13, 2017
OceanleavesDevonport12375ダベンポートを出港するHMSオーシャン
英海軍旗艦のHMSオーシャンがブラジルに80.3百万ポンドで売却されるとの報道がある。
  1. ブラジル記者ロベルト・ロペスがプリムスに母港をおくヘリコプター空母は来年にも退役除籍の予定でブラジルが購入を狙っていると伝えている。
  2. Ukdefencejournal.org.ukへロペスは80.3百万ポンド(約110億円)で決まったと伝えブラジル海軍は分割払いで購入したい旨提示しているという。
HMSオーシャン
  1. 英国防省MoDは先週、HMSオーシャンの外国売却を検討中であると認めていた。
  2. ブラジル報道によれば政府関係者が価格は妥当と判断し、購入に前向きだと言う。
  3. MoDは「選択肢を検討中」で他国への売却もありうるとしているが、軽空母HMSイラストリアス(愛称ラスティ)がトルコのスクラップ業者に2百万ポンドで売却されたとの発表が数ヶ月前にあったばかりだ。

売却で英国は空母が皆無の状態になることに批判

  1. 2015年11月にMoDはHMSオーシャンを2018年に国防支出削減策で後継艦調達予定ないまま退役させると発表。同艦は2014年に65百万ポンドで改装したばかりだ。
  2. 売却すると新造HMSクィーン・エリザベスが2023年に就役するまで英海軍に空母がなくなる。
  3. 7ヶ月にわたる地中海、ペルシア湾岸任務から帰港したばかりのヘリコプター揚陸空母の退役案には各方面から批判が出ている。
  4. 11月には前国防相マイケル・ボイスが退役に「戦略的な配慮が全くない」とし、決定は国防予算が「圧倒的に不足している」ためだとした。
  5. ボイス卿は参謀総長を2001年から2003年まで務め、予算逼迫で各軍は10パーセント削減を求められ訓練や軍関係者の生活で悪影響が出ていると指摘する。
  6. 上院からも元海軍トップの労働党アラン・ウェスト卿が批判している。「きわめて危険な」世界状況を鑑みれば新型空母の供用開始までHMSオーシャンは予備役にまわすべきだと同卿は政府に求めている。
  7. 国防相ハウ伯爵は海軍戦力削減策に反対していた。これに対しボイス卿は大臣の反応は「特に強いものではない」と見ており、「オーシャン売却で戦略的な悪影響は皆無と大臣は見ているのか」「国防予算全般がひどく不足している状況で今回の決定となっている」と批判。「RAFでも人員不足が深刻」と付け加えた。
  8. MoDはHMSオーシャンの売却価格についてコメントを拒否している。MoD報道官「オーシャンの今後について選択肢を複数検討中で別の国への売却もその一つです」「現時点では内容をお話しできません」

HMSオーシャンとは

  1. 排水量21,500トン全長667フィート(203メートル)のHMSオーシャンは英海軍最大の艦艇で揚陸ヘリコプター空母だ。最高速度18ノットで1,300名の上陸部隊を車両40両と収納できる。
  2. ヘリコプター18機の運用が可能でアパッチ、マーリンMk3、チヌークMk2を搭載する。
  3. 1995年10月11日進水で1998年2月に女王陛下により命名された。
  4. 以後各種ミッションに投入され、エイヤフィヤトラヨークトル火山噴火によるく空路途絶(2010年)で立ち往生した軍関係者を移送したこともある。
HMSオーシャン艦上の女王
  1. 2002年にはジブラルタルと誤認しスペイン領ラニネアにあるサンフェリペ海岸に部隊を揚陸させ外交問題を巻き起こした。スペイン報道は「侵攻」と騒ぎたてた。
  2. 2015年の戦略国防力見直しで65千トンのクイーンエリザベス級空母のうち一隻を海兵隊揚陸作戦に転用すると決まった。■

2017年4月16日日曜日

韓国が国防力整備の一環で軍事衛星運用を計画



まずリースで利用してから国産衛星で監視体制を整備するとのことですが、日本の運用する衛星を有効に活用するほうが遥かに実効性があるのではないでしょうか。どことなく当事者意識が希薄に聞こえる国防省の計画ですが、今回の危機を乗り越えられれば、あるいは新大統領が誕生すれば後退する可能性はないでしょうかね。さらに統帥権の問題もあり、韓国が独自に作戦を実施するのは現状では無理です。

Yonhap News Agency

S. Korea to fully reinforce defense system in 5 years 韓国国防力整備5カ年計画で情報衛星運用も想定

2017/04/14 15:00

SEOUL, April 14 (Yonhap) --韓国は来年にも軍事衛星数機を外国よりリースで導入し北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応すると韓国国防省が14日発表した。
  1. 韓国は238兆ウォン(2,100億ドル)を投じ軍事攻撃力を2018年から2022年にかけ整備する。韓国軍は625千名態勢で北の1.1百万名の軍事力に「3軸」で優位性を確立をめざす。3軸とはキルチェーン先制攻撃、対空ミサイル防衛(KAMD)および大量懲罰報復(KMPR)の戦略案だ。
  2. 「北朝鮮全土に有効な監視攻撃能力を向上させる一方で中核施設の防衛能力を伸ばし、単独大量報復攻撃能力を整備する」(韓国国防省)
  3. 韓国軍は早ければ2020年代初頭までに三部構成で軍事力を整備する予定で、従来の2020年代中頃を前倒しすると韓国国会に報告した。
This file photo shows Hyunmoo-3 cruise missiles. (Yonhap)玄武 Hyunmoo-3 巡航ミサイル (Yonhap)
  1. この決定は北朝鮮の大量破壊兵器(WMD)の開発状況のため従来より迅速な問題解決に迫られていることの裏返しだ。
  2. 先制攻撃で北の核・ミサイル施設をねらうため軍事偵察衛星5機を2022年までに調達するのが一兆ウォンの「425計画」だ。それに先立ち、衛星をリース運用する。
  3. 「現在三ないし四カ国と交渉中です」と国防高官は背景説明で報道陣に説明。「そのうち一カ国と早ければ来年早々に契約できると見ています」
  4. 韓国軍は新型攻撃手段の早期運用もめざしている。これには射程800キロのミサイルが開発中で、短距離弾道ミサイルと射程1,000キロの玄武Hyunmoo-3巡航ミサイルがある。
  5. KMADプロジェクトではPAC-3ペイトリオットミサイルを追加調達し、M-SAM地対空中距離ミサイルの改修を行い、早期警戒レーダー調達が決まっている。
  6. KMPRでは北首脳部の直接攻撃と北の攻勢への反撃が主だ。UH-60ヘリコプターを平壌への侵入用に改装する。
  7. さらに無人潜水艇や偵察監視用に昆虫の形をしたロボットが開発される。国防R&D支出の予算比率は今年6.9パーセントを2022年までに8.3パーセントに引き上げる。■

速報 ペンス副大統領韓国入りの前に北朝鮮がミサイル発射


ピリピリした中での速報でしたが、NHKはのんびりとした日曜朝の番組をそのまま流していましたね。国民を不要に心配にさせない意図があるのか、大ニュースではないと判断したのでしょうか。民放の裏番組で生放送中に専門家の意見まじえ放送していたのと好対照でしたね。そんなNHKを信頼していいのかと思いました。

The National Interest

North Korea Fires Missile As Vice President Pence Heads To Asia 北朝鮮がペンス副大統領のアジア移動中にミサイルを発射


April 15, 2017

北朝鮮が型式不明の弾道ミサイル一発を日曜日朝に発射した。
  1. 同ミサイルは韓国標準時6:20 A.M.にシンポから発射されたが、失敗に終わったと韓国軍が発表。米太平洋軍はミサイルは発射直後に「ほぼ瞬間に爆発した」と述べている。
  2. 今回の発射は北朝鮮が新型兵器数種類を平壌軍事パレードで初展示した翌日のことで、マイク・ペンス副大統領のソウル移動中のタイミングだった。
  3. 北朝鮮はやはりシンポから長距離型スカッドミサイルを一発先月発射し、ドナルド・トランプ大統領が中国習近平主席との首脳会談の前のタイミングを狙った。この時もミサイルは失敗している。
  4. 軍はミサイル型式を特定できていないが、内部筋によればICBMではない。今回の発射はトランプ大統領就任後五回目の弾道ミサイル発射であり、ミサイル全体では8回目の発射。
  5. ペンス副大統領は本件で大統領と連絡を保持している。日本は緊急対策チームを招集し、韓国も安全保障会議を開催し状況把握と北朝鮮の強硬姿勢に対抗策を検討する。
  6. 国防長官ジェイムズ・マティスは現地時間土曜日夜に報道陣に対し「大統領は特にコメントは出さない」と述べた。トランプが北朝鮮に対し次にどんな動きに出るかは不明。USSカール・ヴィンソン空母打撃群が朝鮮半島近辺海上で作戦行動中だ。■
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米空軍F-35A戦闘飛行隊が初の欧州展開に出発


今回の派遣はシンボリックなものですが、記事にあるように本格欧州展開にむけた地ならしの意味もあるのでしょうね。それにしても東西での緊張要因が増えるばかりで米軍装備は薄く展開せざるを得ません。それだけにNATO各国が「ただ乗り」してきた状況に米国も忍耐の限界を感じているのでしょう。(NATO主要国ではやっと2016年から国防予算増加に転じています)

US Air Force F-35s making first operational deployment to Europe this weekend 

米空軍は今週末にもF-35部隊に初のヨーロッパ派遣を実施

By: Valerie Insinna, April 14, 2017 (Photo Credit: R. Nial Bradshaw/U.S. Air Force)

WASHINGTON — 米空軍F-35Aが今週末に初の海外展開でヨーロッパに向かい、NATO同盟国と共同訓練するとペンタゴンが14日発表した。
  1. 国防総省は発表内容を絞っており、「少数の」F-35Aが第388戦闘飛行隊(ユタ州ヒル空軍基地)からヨーロッパ内の非公開地点に展開するとしている。
  2. F-35隊は今週末に米本土を離陸し、ヨーロッパに数週間程度駐留し、ヨーロッパ内同盟国との軍事的つながりを強化する欧州再保証事業の一環となり、ロシアのヨーロッパ侵攻を食い止める抑止効果を期待する。
  3. 国防総省は「今回の訓練ではF-35事業の大きな一歩となり、空軍は第五世代戦闘機の作戦能力をさらに示す効果を上げることになる。さらにゆくゆくF-35Aのヨーロッパ駐留が2020年代初頭に予定されており、今回は細部をつめる意義もある」と声明文を発表している。
  4. 今回の派遣をトランプ大統領がロシアとの関係でぎくしゃくしていることと結びつけたくなるが、F-35の欧州派遣はオバマ政権時代から企画されており、昨年12月に前空軍長官デボラ・リー・ジェイムズからも今年に入り空軍部隊のヨーロッパ派遣を匂わせる発言があった。「F-35が戦闘投入可能となったので遠くない将来に同機をヨーロッパに展開する予定」とジェイムズは大西洋協議会で述べていた。「来年夏までにF-35がヨーロッパに姿を見せなければ驚くことになる。ステルス、状況認識とデータ融合の組合せは同盟各国へ抑止効果を見せつけることなろう」
  5. 今年2月に空軍航空戦闘軍団司令官のハーバート・「ホーク」・カーライルが退役前に同機をヨーロッパおよびアジア太平洋に早くて春にも派遣し、中東地区への配備は数年後と発言していた。
  6. 今回の欧州派遣で空軍はどの基地に移動するのかを発表していないが、一つの可能性は英空軍基地があるイングランドのレイクンヒースで、同基地はもともとF-35Aを54機駐留させる予定だが、配備は当初の2020年から数年送れる見込みだ。

2017年4月15日土曜日

北朝鮮問題は中国の動向がカギ まず石炭輸入を停止したと言うが...


中国がとっているのはポーズであり、表向きの措置と別に迂回ルートなど同じ効果がある手段を取っていることに要注意です。原油供給を止めないと効果はないのですが、現在も資源供給を続けている事自体が国連決議に反しているのではないでしょうか。米中首脳会談がなければ相変わらず国際社会の合意に反する行動をとっていたのでしょうか。

The National Interest


China Halted Coal Shipments from North Korea the Day After Trump Bombed Syria 中国はシリア空爆翌日に北朝鮮産石炭輸入を止めた


April 12, 2017

中国関係者によれば北朝鮮産石炭を満載した貨物船がトランプ政権によるシリア空軍基地へのミサイル攻撃を命令した翌日に出発港へ戻ったという。
  1. 北朝鮮産石炭の輸入停止命令はトランプとの首脳会談直後に出ている。
  2. ロイターによれば北朝鮮船籍の石炭貨物船十数隻が母港に戻る指示を受けている。
  3. 北朝鮮産石炭の最大の輸入商社Dandong Chengtai Trade Co.によると港湾で60万トンの石炭が行き場を失っており、さらに中国国内の港湾にも2百万トンの石炭が北朝鮮へ返送を待つ状態だと同じくロイターが伝えている。
  4. 中国が必要とするコークス製造用の石炭には米国炭が代用されている。トランプの大統領選挙運動で訴えていた国内雇用創造効果は小さいが、2月だけでも米国炭40万トンを輸入している。
  5. 中国は表向きには北朝鮮産石炭の輸入を2月に禁じていたが、米関係者は引き続き中国に圧力をかけ禁輸措置の艦船実施を迫っていた。
  6. 中国は北朝鮮最大の貿易相手国であり、中国の巨大な鉄鋼産業には北朝鮮は重要な石炭供給元だ。
  7. 米国連大使ニッキ・ヘイリーは中国が依然として北朝鮮産石炭を「別経路から」輸入しているとし、中国に「世界各国同様に禁輸措置を真剣にとらえるように」求めていた。
  8. トランプ政権は海軍空母打撃群を周辺海域に送っており、北朝鮮が手に負えなくなった場合には軍事行動も辞さない決意を示している。
  9. ロイターは「中国と韓国は今週月曜に北朝鮮が核実験あるいは長距離ミサイル実験に踏み切ればもっときびしい制裁に踏み切ると合意していると韓国政府高官が述べている」と伝えた。
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★北朝鮮の防空態勢を軽視出来ない理由



太平洋戦争開戦前、日本の技術力は無視軽視されており、驚くべきことに黄色人種に近代装備の展開は不可能とさえ言われていたのです。零戦を見て偏見を後悔した米軍ですが、今回北朝鮮と再び軍事衝突すれば同じ現象は起こるのでしょうか。日本国内にも同じ傾向が見られませんでしょうか。正確な情報収集と分析が必要です。しかし北朝鮮の軍事力情報についてはロシアに頼らざるをえないのが現状です。

The National Interest

If Donald Trump Attacks North Korea: Beware of Kim's Air Defense Systems 北朝鮮空爆時には北朝鮮防空網に要注意

April 14, 2017

  1. トランプ政権が北朝鮮介入に動けば、北朝鮮が予想より手強い敵だとわかるはずだ。
  2. 北朝鮮の防空体制は予想以上に進歩している。平壌には米軍の空爆に耐える態勢も整備している。民主主義人民共和国と自称する同国は朝鮮戦争時の教訓を守り、技術的には交戦状態のままだ。
  3. 「1950年から53年にかけて米空軍・海軍が北朝鮮を徹底的に空爆したのでNORKSは再発防止策を65年かけて考え強力な防空壕やトンネル多数を完成させている」とマイク。マクデヴィット退役海軍少将がThe National Interestに語っている
  4. だが平壌は高性能防空装備も整備している。たしかに全国的には旧ソ連装備が多いが、一部で国産高性能装備も実用化させている。
  5. 「旧ソ連時代のSAMでS-75、S-125、S-200やクヴァドラがあるが良好な状態になっていない」とワシリー・カシン(モスクワの高等経済研究所付属総合欧州国際研究所の主任研究員)は解説している。「S-75は国産化し性能を向上させた。2010年代に入りKN-06と韓国米国が呼ぶ国産SAMの配備が始まっています」
  6. KN-06SAM部隊の編成数は不明だが、北朝鮮製装備は意外に高性能でロシア製S-300初期型に匹敵する。カシンは「KN-06はフェイズドアレイレーダーを搭載しミサイル誘導装備はS-300P初期型に匹敵するが射程は伸びています」と述べている。
  7. アジア問題に詳しいカシンはKN-06の発射テストは成功しているとの韓国報道があり、射程は150キロ程度だという。いままでKN-06が軽視されてきたのは北朝鮮工業力を軽視する西側のアナリストのためだ。
  8. 「世界では北朝鮮の工業力を軽視する傾向がありますね」とカシンは言う。「わかっている範囲ではコンピュータつき工作機械や工業ロボット、光ファイバー、半導体やトラック、乗用車、鉄道車両、家電製品他で国産化しています。1970年代のソ連に匹敵する水準で特にイランの協力が大きな効果を生んでいる」
  9. 北朝鮮の低高度防空体制はかなり強固だ。ただし装備は老朽化している。「低空空域ならMANPAD(携帯型対空ミサイル)や対空火砲が23ミリから57ミリが数千門規模あります」(カシン)
  10. 空軍機材は多数あるが大部分が陳腐化している。米空軍力の脅威になりそうなのはミコヤンMiG-29フルクラム少数機だけだ。「MiG-29は40機あるはずだが、実際に何機が飛行可能状態にあるのか不明」とカシンは述べ、「パイロット養成が制約され年間飛行時間は20時間をこえていません」
  11. 旧式だが防空体制は統制が取れている。「旧式ソ連製コンピュータ応用対空指揮統制装備があります。レーダーは旧式が多いですが、一部に新型イラン製フェイズドアレイレーダーが導入されています。対空部隊は地下壕に入っており撃破は困難でしょう」
  12. そうなると北朝鮮防空網は多くの予想を裏切り意外に突破するのが困難そうだ。さらに技術は古いとしても北朝鮮の主体思想によりハードウェア多数を国産化している。「国産化を広範囲で行っていますが、技術は20年40年遅れています」(カシン)
Dave Majumdar is the defense editor for The National Interest. You can follow him on Twitter: @davemajumdar.


★第二次朝鮮戦争になればどうなるか



これまでの米国の動きは北朝鮮が見抜いていたようで挑発行為も瀬戸際で止まっていたのですが、トランプの心の中は読み取れないのではないでしょうか。金正恩も同じで、世界は不安の中でこれから過ごすことになりそうです。

The National Interest Armageddon: The Devastating Consequences of a Second Korean War 第二次朝鮮戦争の壊滅的効果を予測する


April 14, 2017

  1. 北朝鮮をマルクスレーニン主義国家、あるいは毛沢東の文化大革命の影響を受けた国家と見れば本質を見誤る。北朝鮮は王朝支配の専制国家であり、半ば神格化された金一族が絶対的な権限をチューダーあるいはシーザーのごとく国民にふりかざす国家だ。
  2. 北朝鮮国民が指導者へ狂信的に献身信奉する姿はうわべだけではない。北朝鮮へ行き一般国民と話して金一族への献身ぶりがよくわかった。主体思想のためなら命を犠牲にする、偉大なる指導者やその血族のためでも同様だ。北朝鮮は40年近く日本帝国の支配下にある間に、天皇のため命を犠牲にするのを厭わない神風精神を吸収したようだ。
  3. 北朝鮮はイラクとも異なる。北朝鮮特殊部隊エリート隊員3万人は簡単に粉砕されたサダムの共和国防衛隊とは大違いだ。特殊部隊は地下トンネルから韓国一般市民を奇襲攻撃で狙う。また自称「核大国」の北朝鮮は核弾頭20発を保有している。また化学兵器の備蓄があり、1万発あると言われる火砲で投射できる。DMZ付近に巧みに構築された陣地からソウル首都圏はわずか35マイル先であり、大被害をもたらすはずだ。この大規模化学攻撃態勢はシリアのアサドからすればうらやましいかぎりだろう。ソウルの人口は10百万人超で首都圏全体では25百万人が暮らす。
  4. 韓国の2016年度版白書では北朝鮮は1980年から化学兵器開発に乗り出し、今や化学兵器2,500トンから5,000トンのを備蓄しており、生物兵器も含め各種にわたり、炭疽菌、天然痘、ペストまであるという。CNNは4月13日に安倍首相が「北朝鮮はサリン神経ガスを搭載したミサイルを発射する能力がある」と公に発言したと報道。
  5. 金正恩は公然とトランプ大統領を軽蔑し、第六回目の核実験を4月15日の金日成誕生日近辺で実施するようだ。米大統領がレッドラインと警告する中で金正恩は計算づくでトランプはまさか第二次朝鮮戦争に火をつけるはずはないと見ているのだ。
  6. 祖父金日成は当時の米大統領をなんらちゅうちょせず挑発している。米情報収集艦USSプエブロを国際公海上で拿捕したのは1968年1月のことで、同艦は今日でも返還されず、乗組員82名(一名は襲撃時に死亡)は一年近く抑留された。リンドン・B・ジョンソン大統領はヴィエトナム戦争の泥沼に足を取られており、平壌への報復攻撃を控えた。翌年4月に米偵察機が日本海上空で北朝鮮MiG-21に撃墜され31名の乗員は全員死亡した。これは冷戦時の米航空乗員被害では最大だ。平壌はたくみに計算しヴィエトナム戦争のエスカレーションを恐れワシントンは激しい行動を取らないと見ていた。
  7. さらに1976年夏に前年のジェラルド・R・フォード大統領のヴィエトナム完全撤兵を受けて、平壌はDMZで米軍を襲撃し、米陸軍将校二名が死亡した。有名な「斧殺人事件」で平壌は戦争に疲れたワシントンがアジアで再び大規模戦に巻き込まれたくないと思っているはずと見たのだ。瀬戸際政策は北朝鮮の普通の戦略方法論なのだ。
  8. 最近では2010年に韓国海軍艦艇を魚雷攻撃し、46名を死亡させながら同年に韓国離島を砲撃し、韓国海兵隊員2名一般市民2名を殺害している。ここでも平壌は挑発行為をしかけながらたくみに事態を収束させているのは、同盟国の中国が国連による対応を阻止したためだ。
  9. 金正恩は攻撃を仕掛けるだろうか。直近の脱北高官によれば可能性はあるという。ロンドンで大使次長だったThae Yong-hoが金正恩の心の中を語り「金正恩を過小評価してはいけない」と2月17日CBSで述べている。「アメリカだけでなく韓国や世界に被害を与えようとしている。金正恩はICBMが手に入れば、アメリカは簡単に怖じ気出すと信じている」とBBCに語り、追い詰められればロサンジェルスを核攻撃すると発言した。「自らの権力と一族が追い詰められればボタンを押すはず」
  10. 現時点で北朝鮮に米本土まで到達可能なICBMはないとみられるが、あと数年で実現する可能性がある。ただし短距離中距離ミサイルは韓国、日本、グアムの米軍基地を射程に入れている。日本政府の懸念は北朝鮮が日本統治時代から続く反日、反帝国主義の主張から日本国内に化学兵器の雨を降らすことだ。
  11. 在韓米軍は28千名が駐留し開戦となれば即出撃する態勢をとっている。さらに軍属家族が数千名韓国にある。非戦闘員退避作戦で米国や同盟国の民間人数千名を韓国から退避させるが2つの問題が未解決だ。まず、これだけの民間人がソウル首都圏にいる中で突如として化学攻撃を受ければ国外避難が円滑にできるのか。二番目に危機が迫る中でワシントンが米軍属の退避命令を出せば、パニック状況が生まれ大量の市民が朝鮮半島南部へ逃げ出すだろう。空港は言うに及ばず、首都機能は麻痺し、韓国株式市場は大幅安になる。
  12. もう一つ第二次朝鮮戦争勃発の場合に危惧されるのが国際貿易だ。1950年の東アジアと違い、東アジアは世界経済のエンジンになっている。ミサイルがグアム以遠まで飛び交う太平洋になれば、中国製やその他アジア各国製品がウォルマート店舗から消えるだろう。海上貨物輸送も戦火に巻き込まれるリスクは避ける中で米軍人員物資の輸送が最優先のはずだ。
  13. 米軍が北朝鮮核施設ミサイル施設をピンポイント空爆することで第二次朝鮮戦争が勃発すれば、また北京が北朝鮮との防衛条約を履行すれば、世界経済は壊滅的影響を受ける。中国は1950年に自国の中核的権益が脅かされていると感じ軍事介入してきた。
  14. 2000年のペンタゴン資料では当時の米軍死傷者数は33,651名とあり、さらに「その他」として疾病事故死があるとする。朝鮮戦争記念館の死傷者は54,246名と記録している。中国は132千名から400千名を喪失している。英、トルコ、カナダ、オーストラリア、フランス他の連合国で3-4千名が戦死している。韓国一般市民は2百万人が死亡している。戦争により米国では200億ドル、中国は25億ドルの損失が生まれた。
  15. 第二次朝鮮戦争となれば被害規模はさらにふくれあがる。今回も韓国で2百万人以上が死亡するだろう。米軍は50千人超となりアジア地上戦で一般国民が動員される事態となる。韓国国内のインフラが破壊されれば「漢江の奇跡」は再び振り出しに戻る。米軍の太平地区の基地、韓国、日本の都市部に化学攻撃があるだろう。太平洋地区の株式市場は大幅安となり、世界貿易は壊滅的影響を受ける。中国介入の可能性がある。また恐ろしいのは核兵器が戦闘で初めて投入される可能性だ。
  16. そうなると次の疑問が生まれる。ピンポイント攻撃を敢行してこれだけのリスクを覚悟できるのだろうか。
Dennis Halpin, a former adviser on Asian issues to the House Foreign Affairs Committee, is currently a visiting scholar at the U.S.-Korea Institute at SAIS (Johns Hopkins) and a consultant at the Poblete Analysis Group.