2023年7月21日金曜日

米空軍特殊作戦司令部が注目する新明和US-2他「滑走路非依存型」機体。



軍特殊作戦司令部(AFSOC)の求める技術内容は長いリストになっている。

 同司令部は、秘密裏に、迅速に、長距離にわたってコマンドを輸送し、他の航空機が通常入れない場所に侵入する任務を負う。当然、これらすべてのカテゴリー、特に後者の滑走路のない場所への人員輸送を向上させたいと考えている。

 しかし、地球のほぼ4分の3が滑走路として機能し、固定翼機が着水できたらどうだろう。インド太平洋全体が滑走路になる、とSOCOMの調達担当幹部ジェームズ・スミスが記者団に語った。

 それが、MC-130J輸送機にポンツーンを取り付けたフロート機に改造するアイデアであり、同司令部が2年以上研究してきたコンセプトである。

 SOCOMの固定翼機プログラム責任者ケン・キューブラー空軍大佐は言う:「その技術の一部を推進し続けているが、本当に難しいエンジニアリング問題だ」。

 SOCOMは、水力およびサブスケールの試験を実施し、さまざまな海象状態でどのような性能を発揮するかを研究しており、重要な設計審査に向かっている、と同氏は述べた。

 さらに、同司令部は、保守やサポート、装備の必要性、訓練など、「システム・オブ・システムズ・アプローチ全体を使って、どうすれば可能になるのか」と検討している。

 同司令部は、複数組織と協力し研究やテストを実施している。「全能力の実証実験を行うには、2年から3年かかると見ている」。

 キューブラーは、その場つなぎの解決策として、海上自衛隊が使用中の新明和US-2固定翼水陸両用機の取得を検討するかと尋ねられた。

 これに対し、キューブラーは何も除外されていないと述べた。プログラム実行本部は、フロート機の能力について日本と協議中で、特に運用と訓練のコンセプトを検討中であると言う。

 「我々はこれらの能力について世界中を見ている。滑走路に依存しない水陸両用能力を持つため、さまざまな案を検討する中で、取得戦略のすべては未決です」と彼は言った。

 新明和US-2は滑走路にも着陸でき、主に捜索救助任務に使用される。乗組員11人と20人の乗客、または12人分の担架を運ぶことができる。ロールス・ロイスAE2100エンジンで駆動し、翼幅は108フィート(約2.5メートル)、時速約300マイル(約850キロ)で航行する。最大9フィートの海面でも運航可能で、陸上では一般的な民間旅客機の約4分の1の離着陸距離で済むため、日本の地方で厳しい滑走路でも実用に耐える。

 製造元の新明和工業の情報によれば、航続距離は2,980マイルで、これは一般的な捜索救助用ヘリコプターの約5.5倍の距離だ。

 日本は現在8機を保有しており、さらに6機を製造する予定である。同社によると、この航空機はこれまでに1,000人以上の命を救ってきたという。新明和工業は積極的に輸出の機会をうかがっているが、航空機の海外バイヤーはまだ見つかっていない。

 スターズ・アンド・ストライプスによれば、退任前のエリック・ヒル元AFSOC副司令官は2022年4月、海兵隊岩国航空基地を訪れ、US-2をチェックし、乗員訓練を見学した。水陸両用機は「信じられないようなプラットフォームだ」。

 「着水できる飛行機は新しいコンセプトではないが、水陸両用飛行の経験を持つ飛行士はほとんどいない」とヒルは同紙に語った。「パートナーから教訓を得ることで、今後独自の戦術や技術を構築する際に予測すべき項目が学べる」。

 今回の訪問の目的は、SOCOMが独自の水陸両用飛行プログラムを模索する中で、事実を収集することだと彼は言う。「我々は、同盟国と提携し、彼らから学び、彼らが水上機の2番目のバリエーションに取り組んでいるのを見て、共有できる多くの教育内容があると思う」とヒルは付け加えた。

 スミスは、特にUS-2について言及するわけではないが、新技術の開発に関しては、すべての国がSOCOMとの提携に必要なものを持っているわけではないと述べた。

 「私たちは常に、私が『ゴルディロックス・パートナーシップ』と呼ぶものを追い求めている。

 まず、日本は自国の特殊作戦部隊に多額の投資をしているが、すべての国がそうではないとスミスは指摘する。

 潜在的パートナーはまた、先端技術を生産できる強固な産業基盤を持っていなければならない。日本はそれに当てはまる。

 最後に、SOCOMが共有する情報を保護するために、強力なサイバーセキュリティ・プロトコルを備えていなければならない、と言う。

 「3つの条件すべてを満たす国が見つかれば、該当国との協力に興味を持つ」と彼は語った。

 一方、キューブラーは、国防高等研究計画局DARPAと共同開発中の、「滑走路非依存性」を要求事項の最上位に据えた別の新プログラムの詳細についても語った。

 DARPAは3月、SPRINT(Speed and Runway Independent Technologies)と呼ばれるXプレーンの実証プロジェクトを明らかにした。同局の戦術技術室は、次世代の航空モビリティ・プラットフォームのため、スピードと滑走路非依存性を実証するXプレーンの設計、製造、認証、飛行の提案を募集している、と同局の声明は述べている。

 発表によると、滑走路非依存性とは、「損傷した滑走路、高速道路/車道、乾燥した未整備の畑、駐車場など、未整備の路面で操作したりホバリングする能力を想定している」のだという。

 3月9日に発表された広範な政府機関の発表では、航空機が乗員付きか、非乗員付きか、あるいはオプションで操縦付きかについて言及していない。また、従来型エンジンかハイブリッドエンジンかについても触れておらず、「すべての飛行モード、および飛行モード間の移行時に動力を生成・配分する能力を実証する」とだけ記されている。

 しかし、発表では、航空機は拡張性があり、400から450ノットで巡航し、15,000から30,000フィートの高度で飛行すると明記されている。ペイロードは5,000ポンドで、長さ30フィート、幅8フィートの貨物室には小型車両やパレット2.5個を搭載できる。滞空時間の初期要件は、1時間半と200海里である。

 今回の発表では滑走路非依存性が強調されたが、AFSOCが新型Xプレーンに求める最重要の能力は高速性だ、とキューブラーは言う。「高速の定義?プログラムが提供できるものなら何でもいい」と彼は言う。

「もし400ノットと言ったら、明日は450ノット、明後日は500ノットを要求する。プロジェクトは3段階に分け、第1段階でプロポーザルを募集する。選ばれた事業者は、コンセプトを洗練させるため1500万ドルを共有する。第2段階では、リスク軽減作業と航空認証の承認のため7500万ドルのダウンセレクトが行われ、その後、航空機の製造と飛行のためにさらにダウンセレクトが行われる。この金額は公表されていない。

 「SPRINTの目標は、契約締結から42カ月以内に実証機の初飛行に到達すること」。

 この投稿に添えられたアーティスト・コンセプトには、複数企業が開発中の次世代自律型ハイブリッド電気コミューター機によく似た機体が描かれていた。

 SOCOMの回転翼担当プログラム・エグゼクティブ・オフィサー、ジェフリー・ダウナーによると、既存の航空機メーカーや新興企業の多くが、いわゆる「空飛ぶクルマ」、つまり電動式または電気ハイブリッド式の滑走路非依存型垂直離着陸機を提供しており、特殊作戦任務に完璧に適合するように見えるかもしれないが、今のところ印象に残るものはないという。

 PEOは、新興企業のコミューター機を調査したが、どれも特殊作戦任務に必要な要件を満たさないとわかった。

 「調査した範囲では、電動機はすべて現行ヘリコプターの任務を果たせません」。

 特殊作戦用ヘリコプターは長時間ホバリングする必要があるが、新型の電動機ではそれができない、と言う。また、ダウンウォッシュ量も問題であり、乗員を素早く乗り降りさせる能力も必要だという。

 PEOロータリーウィングはまた、2024年にDARPAと共同で、高速化を目的としたハイブリッド電気航空機を検討するプログラムを開始する。

 「我々の研究では、速度向上が25%から100%可能であると示されている。90ノットから170ノット、180ノットになるかもしれない。あるいは航続距離が25%から75%伸びるかもしれない。それは非常に大きなことだ」と彼は付け加えた。■


Air Force Special Ops Wants Runway Independence, More Speed

7/14/2023

By Stew Magnuson


米海軍がGPS非依存型の次世代慣性センサーの実用化へ。GPSの脆弱性を意識した動き。PNT海上ソリューションとなる。

 

JUNE 9, 2023

海軍は、海上航行能力に大幅な改善をもたらす強力な次世代慣性センサーの配備をまもなく開始する。



 AN/WSN-12慣性センサーモジュール Inertial Sensor Module (ISM)は、GPSの有無にかかわらず戦闘艦の測位データを正確に中継する次世代センサーで、まもなくアメリカ海軍のDDG, CG, CVN, SSNに配備される。▼今週、プレスリリースによると、生産契約が航空宇宙・防衛技術企業ノースロップ・グラマンに交付された。▼AN/WSN-12の製造は、GPSに依存しない慣性デバイスと他の代替航法を組み合わせ確実な位置・航法・タイミング(PNT)海上ソリューションの実現に向けたマイルストーンとなる。▼慣性センサーモジュールは、姿勢、速度、位置情報を含む正確な位置情報を提供可能な電気機械装置とソフトウェアで、最先端の慣性航法機能を兼ね備える。▼量産前のAN/WSN-12ユニット10台の生産は、開発重要設計審査(CDR)段階を経て、2018年に発表された。AN/WSN-12の主な利点は、「スペースが限られている」既存のシステムに実装できる設計にある、とノースロップグラマンの海軍・海洋システム担当副社長のトッド・リービットは声明で述べている。▼AN/WSN-12は、過去20年間、ほとんどの米海軍艦艇で使用され続けてきたAN/WSN-7 INS航法システムをアップグレードするものだ。▼同社によると、最初の慣性センサーモジュールは2023年後半に稼働開始する。■



Powerful New Inertial Sensor to Equip the U.S. Navy for Navigation Without Relying on GPS - The Debrief

MICAH HANKS·


Micah Hanks is the Editor-in-Chief and Co-Founder of The Debrief. He can be reached by email at micah@thedebrief.org. Follow his work at micahhanks.com and on Twitter: @MicahHanks


2023年7月20日木曜日

中国の露骨な経済安保政策を米国も追随すべきだと主張するNational Interestの記事をご紹介します。


包括的な安全保障体制に向けたビルディング・ブロックとして経済と安全保障の結びつきを中国は重視している。米国もそうすべききだ


国の中東政策は矛盾している。米国は、相互の脅威に対抗することを目的とした戦略的パートナーシップのシステムを維持し、米国と世界経済にとって不可欠な貿易ルートを守るだけでなく、複数のパートナーによる演習を日常的に実施する、この地域における強力な海軍プレゼンスを維持している。同時に、米国はインド太平洋に軸足を移そうとしている。

このため中国は、米国の同盟国であると同時に敵対国でもある地域のパートナーとの非同盟政策によって、その空白を埋めようとしている。当初、中国は開発を通じ安全保障を達成するために、純粋な取引ベースで各国と現実的な経済関係を育んできた。これは、2016年に中国・アラブ諸国協力フォーラムの李承文大使が「中東の根本問題は開発にあり、唯一の解決策も開発である」と宣言したことに象徴される。このような経済的な結びつきが深まるにつれ、中国は必然的に米国の利益と矛盾する安全保障上の結びつきを強固なものにしようとするだろう。

中東で米国に取って代わろうとする中国は、米国の長期的資産を中東に呼び戻す可能性が高い。米中央軍のマイケル・エリック・クリラ司令官は2023年3月、上院軍事委員会での証言で、米国は「中国がこの地域に完全に浸透する前に、パートナーと統合する競争に入っている」と主張した。このように、貿易関係や技術競争は、技術から安全保障への直接的な波及があるため、より広範な安全保障上の懸念と区別して、単独で扱うことはできない。クリラは、中国の経済的、政治的、戦略的懸念が有機的なものであることを指摘し、「中華人民共和国はこの地域での競争を選択した」と述べた。

 中国は、開発と貿易を同義語として認識している。そのため、中国の一帯一路構想(BRI)は、港湾や施設の接続、電子政府プラットフォームの採用など、物理的インフラとデジタルインフラの両方への投資に力を入れている。ファーウェイアリババは、先進技術で湾岸のデジタル分野を拡大することで、デジタル・シルクロードを支える湾岸地域のデジタル変革に積極貢献している。米国の対応は、第三国にファーウェイとZTEの5G機器の購入を思いとどまらせる「クリーン・ネットワーク」キャンペーンを実施することであった。さらに2022年7月、ジョー・バイデン大統領はサウジアラビアと5Gと6Gの協力覚書に署名した。とはいえ、中国はサウジアラビアにとって最大の貿易相手国であり、リヤドは500億ドルの対中投資を目指しているため、これはスタートに過ぎない。米国は、中国のデジタル・シルクロードに対抗するべく、次世代技術を探る必要がある。そうすれば、中国の電気通信や情報技術が、この地域で活動する米軍や同盟国にとって安全保障上の脅威となることを防ぐことができる。

 米国の先端技術がない場合、中国のBRIは、貿易・技術ハブ、製造・物流施設、人工知能、デジタル産業、スマートシティ・インフラの開発に取り組むサウジアラビアの「ビジョン2030」と一致する。サウジアラビアは外国からの投資を誘致し、大陸を結ぶ中心的なノードとなるため、経済の多様化を進めている最中だ。中国がイラン、アラブ首長国連邦、エジプト、アルジェリアを経由してヨーロッパとアフリカにアクセスできる経路上の重要な位置にあるため、サウジアラビアはBRIの至宝と位置づけられている。これが中東と包括的な戦略的パートナーシップの確立を目指す中国の基盤となっている。

 この地域への中国の関与は、純粋の経済から、地域の政治・安全保障問題への関与へ拡大している。2021年12月には、中国がサウジアラビアの弾道ミサイル計画を支援し、独自の武装無人機を製造していると報じられた。中国はアブダビにも軍事基地を建設しようとしたが、米国の圧力で断念した。中国が経済的・戦略的関係を深めていくにつれ、米国の同盟国が米国の圧力に屈しにくくなる分、中国が安全保障上の利益を高める立場になるリスクは存在する。その背景には、米国の圧力のかけ方に一貫性がなく、この地域の安全保障に非協力的だと思われていることがある。 あるイラン政府関係者によれば、中国はイラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などを含む地域海軍連合の結成を監督し、海上航行と航路の安全確保を強化した。

 しかし、非同盟政策を維持しながら、安全保障関係の基盤として経済関係を確立する中国の戦略は、持続不可能だ。中国がイラン政権の怒りを買うことなく、サウジアラビアやUAEとの核協力を進めることは不可能だ。

 地域全体の米国の戦略的パートナーは、今後も米国の行動を反映し続けるだろう。米国がこの地域に戦略的に関与し、中国のデジタル・シルクロードに対抗するために湾岸協力会議加盟国の防衛力を先端技術で強化する意思があると認識されれば、中国の海軍や安全保障連合にヘッジをかけ、そちらを志向することはないだろう。このことは、中国がこの地域のインフラに食い込み、湾岸経済の多様化努力に組み込まれる可能性のあるクリーン・エナジーなど先端技術への投資を阻止しようとする米国の思惑と表裏一体である。中国が経済と安全保障の結びつきを包括的な安全保障体制に向けたビルディング・ブロックと見なしているように、米国もそれに従わなければならない。■


China Has a Clear Middle East Strategy. Does America? | The National Interest

by Harley Lippman

July 17, 2023  Topic: China  Region: Middle East  Blog Brand: Eurasia in Transition  Tags: ChinaGreat Power CompetitionSaudi ArabiaIranUAE


Harley Lippman is a board member of the United States Agency for International Development's (USAID) Partnership for Peace Fund.

Image: Shutterstock.


2023年7月19日水曜日

クリミア半島へのケルチ橋へ二回目の攻撃。今回はウクライナが即座にUSVによる攻撃を認めた。



キーウが支配地から400マイル離れた場所で、ウクライナ無人艇による攻撃が行われた

国営メディア他の報道によれば、SBUウクライナ連邦保安局は、同国海軍と協力して、無人水上艦艇(USV)でケルチ橋へ日曜日に攻撃を実施した。この攻撃で、ロシアが2014年以来占領しているクリミア半島を結ぶ橋に大損害を与えた。

これは、ウクライナのUSV使用における最新のエスカレーションを意味する。

「ケルチ海峡橋への夜間攻撃は、ウクライナ治安局(SBU)とウクライナ海軍による特別作戦であった。「SBUの情報筋によると、SBUとウクライナ海軍が橋の夜間爆発を支援している。橋の攻撃には無人水上艦艇が使われた。

SBUは、"橋に到達するのは難しかったが、これは最終的に行われた "とSBU長官ヴァシル・マリウクが橋はウクライナの合法的な標的であると述べたとUkrinformは付け加えた。

双方による大規模な情報戦も行われていることを強調しなければならない。War Zoneは現時点で主張を独自に確認することはできなかったが、様々な情報源で再確認した。ウクライナは長距離攻撃については情報を出さないという前例がある。これが、別の攻撃形態を隠蔽するための誤爆である可能性は非常に現実的であり、心に留めておく必要がある。

Close-up view of damaged Kerch Bridge span. (Satellite image ©2023 Maxar Technologies.)

Close-up view of damaged Kerch Bridge span. (Satellite image ©2023 Maxar Technologies.)

View of the damaged Kerch Bridge span. (Satellite image ©2023 Maxar Technologies.)

View of the damaged Kerch Bridge span. (Satellite image ©2023 Maxar Technologies.)

ロシア当局によると、橋では車両通行の停止を余儀なくされ、自動車運転手2人が死亡、幼い娘が負傷した。しかし、橋を渡る鉄道は継続されたという。

橋はウクライナの無人偵察機によって攻撃された、と匿名のウクライナ政府関係者が月曜日にワシントン・ポスト紙に語った。

CNNも同様の報道をしており、「ウクライナ安全保障局(SBU)の情報筋がCNNに語ったところによると、この攻撃はSBUとウクライナ海軍の共同作戦だった」という。この情報源は、匿名を条件に語った。

SBUの攻撃における役割の迅速な承認は、2022年10月8日のケルチ橋攻撃後のウクライナの反応と対照的だ。国防情報局長のキーロ・ブダノフ空軍大将含むウクライナの高官たちは、その攻撃における役割について口を閉ざしていた。ウクライナのハンナ・マリアール国防副大臣が、500日間の全面戦争におけるウクライナの功績にこの作戦を挙げたのはつい最近のことだ。

もちろん、月曜日の朝にロシア当局はウクライナを非難した。ロシア外務省は、橋への "テロ攻撃 "を非難した。

ロシア外務省は、「テロ攻撃の後、刑事事件が起こされ、必要な捜査が行われている。「我々は、罪を犯した者は必ず見つかり、裁きを免れないと確信している。もし捜査の結果、橋を攻撃した水上ドローンが西側諸国のものであり、西側諸国がこの作戦の計画、後援、実施に一役買っていたことが判明すれば、キーウ政権のテロ活動への加担が確認されることになる」。

外務省は「純粋に民間施設であるクリミア橋へのテロ攻撃を強く非難する。我々は、国際社会と関連する多国間機関が、ウクライナ当局が犯したまた新たな犯罪に足を踏み入れ、適切な評価を下すことを望んでいる。テロ攻撃によるクリミア橋の損傷は、まもなく修復される。半島への交通網を寸断し、クリミアをロシアの他の地域から引き離そうとするすべての試みは、必ず徒労に終わる。

USVの存在感が増した

SBUの主張どおりなら、同橋へは2度目のウクライナ軍の攻撃というだけでなく、USVの能力が大きく向上したことを意味する。

昨年10月から、ウクライナはロシアの黒海艦隊の本拠地であるクリミアのセヴァストポリ攻撃でUSVを使い始めた。ロシアによれば、それ以来、クリミアでも黒海の外洋でも、ウクライナのUSVによる攻撃は数多く行われている。

ロシア国防省は、7月16日にセヴァストポリでドローンとUSVによる攻撃を阻止したと発表した。

ウクライナが支配する海岸からケルチ橋までは、クリミアを最も直接的に回るルートでおよそ320海里(368マイル)ある。これは、ウクライナのUSVが沿岸の標的に対して使用するものとしては前例のない超長距離攻撃である。黒海の南方深くにいるロシア艦船への攻撃がロシアの主張通りなら、距離攻撃能力が実証されたことになる。また、母船からもっと近くより密かに発射された可能性もあるが、現時点でその証拠はない。

ロシアはこの種の攻撃のために、橋とそのアプローチを非常に注意深く監視している。橋桁は厳重に防御されているが、USVが通過してこのような損害を与えたとすれば、十分でないことは明らかだ。被弾した橋の傾斜が低いため、爆薬を積んだUSVが橋の下を通過する際の爆風による衝撃が最大化されたのだろう。

重要なスパン

ケルチ橋は、クリミアに向けゆっくりと南下中のウクライナ軍による反攻と戦うロシアの兵站にとって重要な橋である。通常なら橋を渡るはずの車両通行は、ロシアが占領しているケルソン州とザポリツィア州を通るルートに変更された。

橋が破壊されれば、ウクライナ南部への移動にかなりの時間がかかることになるが、ロシア当局が主張するように鉄道が運行されているのであれば、今回の攻撃による影響は軽減される。しかし、不便という要素だけでなく、道路を使ったロシアの補給活動は、前線のはるか近くを移動しなければならず、ウクライナの長距離攻撃兵器の作戦可能距離内に入る。これらの兵器は、(最近標的となったように)静止した車両や橋、重要な道路部分に対して脅威を与えるものであり、動く車両を攻撃するものではない。

これらの地域は、クリミア橋に代わるアゾフ海岸沿いの陸路でクリミアに向かう人々の交通整理に全面的に関与する」とサルド氏は述べた。「ケルソン地方は、輸送と旅客の増加を準備している。現時点では、メリトポリから同地域内のジャンコイ検問所までの道路の大部分が整備され、検問所入り口も拡張されている。人と車両のスクリーニングを迅速に行う措置が取られる予定である。

専門家は、観光客の流れの一部をアルミアンスク検問所に誘導する可能性に取り組んでいる。

「クリミア東海岸に向かう観光客が利用する可能性がある」。

一方、クラスノダール準州からのフェリーは運航再開しており、カフカス港から乗客の第一陣がケルチ港に到着したと、ロシア国防省のズヴェズダ・ニュースが月曜日のテレグラム・チャンネルで報じた。「しかし、今のところ、海路を利用できるのは定期バスの乗客のみである」。

クスヌリン副首相は、数時間以内に被害の程度がわかるだろうと述べた。

「私自身、階下に降りて見てきました。「設計者と建設者が修理のため技術的な計画を練り、機械を動かすことが可能かどうかを議論している。あと数時間すれば、決断が下されるだろう。ダイバーが支柱の点検を終えています」。

 「以前は鉄道橋の支柱は損傷していなかったが、今は自動車の支柱を調べている。あと2時間もすれば情報が入るだろうが、当面は協議し、行動計画の概略を決めることになる」と副首相はズヴェズダ紙に語った。

橋の上を列車が行き来できすれば、ロシアの物流に役立つことは間違いないが、今回の攻撃で橋の修復にどれだけの量と時間がかかるかはまだわからない。

今回の攻撃を受け、ロシアは夏に打ち出された、ウクライナの黒海の港(オデーサ、チョルノモルスク、ユジニ)経由で穀物やその他の食料品、肥料を出荷する黒海穀物イニシアティブを中止すると発表した。

ロシアがウクライナ全土に報復攻撃を行う可能性もある。

東部時間午後4時41分更新:

月曜のテレビ演説で、プーチン大統領は攻撃への対応を誓った。

「テロ行為により、クリミア橋のスパン数本に沿い道路が深刻な被害を受け、その結果、自動車と鉄道の交通が停止した」。

「今回がクリミア橋への2度目のテロ攻撃であることを考慮し、この戦略的に重要な交通施設のセキュリティをどのように向上させるかについて、具体的な提案を待ちたい。私たちは今朝、これについて詳しく話し合った」。

プーチンは、同橋は軍事兵站に使用されていなかったため、今回の攻撃は「無意味」だと付け加えた。

「もちろん、ロシア側から対応があるだろう。国防省が適切な提案を準備している」と述べた。■


Drone Boats Used In Kerch Bridge Strike: Reports (Updated)

BYHOWARD ALTMAN|PUBLISHED JUL 17, 2023 1:53 PM EDT

THE WAR ZONE


核抑止力を担うSSBNの最新動向について。中国の普級(JL3ミサイル搭載)、米国のコロンビア級(トライデントIID5ミサイル搭載)。

 

094型SSBN

中国の核武装型弾道ミサイル潜水艦は、技術や性能の詳細が不明で謎に包まれたままだ

2022年8月の "The Mirror"によると、人民解放軍・海軍(PLAN)は、最新の攻撃型潜水艦を台湾周辺に配備して軍事演習を行っており、直近ではナンシー・ペロシ米下院議長が台湾を訪問した際に実施したとある。

中国の新型潜水艦「Type-039C元級」については、ほとんど情報がないが、近年の国防総省の報告によると、中国が米海軍の海底の優位性に挑戦しようと激しく取り組んでいることは明らかだ。

2021年、ペンタゴンの年次中国軍事報告書は、当時、中国はJL-2ミサイルで武装した6隻の普級SSBN(核武装弾道ミサイル潜水艦)を運用していたが、人民解放軍ははるかに威力があり長距離の核武装弾道ミサイル変種JL-3の製造準備を進めていると述べた。

国防総省の2021年版「中華人民共和国の軍事・安全保障動向に関する報告書」には、「中国がJL-3含む新型で、より高性能、より長距離のSLBMを配備すれば、PLANは沿岸海域から米国本土を狙う能力を獲得することになり、したがって、海上抑止力の生存能力を高めるため要塞作戦を検討するかもしれない」とある。

JL-2では射程が限定されるが、開発中のJL-3は、5,600マイルもの射程で運用されると報告されている。つまり、普級潜水艦は、アメリカ大陸を危険にさらすため米本土に近い場所で活動する必要がなくなるということだ。

国防総省の報告書は、「JL-2の現在の射程距離の限界は、PRCが米国の東海岸をターゲットにする場合、普級がハワイの北と東の地域で活動することを要求する」と述べている。JL-3はこれを大幅に変更する。

中国は現在普級SSBN6隻を運用しており、最大12発のJL-2ミサイルを搭載できるが、射程距離のため、米国の高価値目標を危険にさらそうとする場合、作戦範囲が制限または限定される。中国の指揮官は地理的な柔軟性が低く、探知される可能性が高い状態で作戦を行わざるを得ない。

射程距離の拡大

JL-3の射程延長が非常に重要で、5,600マイルという数字が正確ならば、中国の新型潜水艦発射核ミサイルは、最大4,000マイルで作動すると報告されている米国のトライデントII D5を上回る可能性がある。地図を見ると、中国本土の内陸部は、カリフォルニアの海岸からおよそ1万キロほど離れている。単純計算すると、JL-3ミサイルは、中国の核武装潜水艦が太平洋上のほとんどどこからでもカリフォルニアや米国の他の地域を攻撃する能力をもたらす可能性が高い。

中国の潜水艦が発射する核武装弾道ミサイルは、米国の装備品を上回るのか。国防総省の延命計画でトライデントII D5のアップグレードが信頼性と性能を向上させていることを考えると、未解決の問題のままかもしれない。さらに、米国は核ミサイルを搭載した新型コロンビア級潜水艦12隻を運用する計画だ。これにより、主要な高関心目標を危険にさらすために、活動できる場所の地理的範囲は明らかに拡大する。

普級とコロンビア級の比較

中国の普級SSBNの正確な技術的構成についてはほとんど知られていないが、米国の新型コロンビア級潜水艦には匹敵しないかもしれない。開発中の新型コロンビア級は、これまでで最も静かな潜水艦であるかもしれない。静かで効率的な電気駆動装置や、X字型船尾などの技術が採用されている。

普級について分かっていることは、2020年5月の議会調査局による報告書「China Naval Modernization」で、極めて致命的な、射程5,600マイルの核武装弾道ミサイルJL-3で武装するとあり、中国海軍の近代化は、米国海軍の能力への影響が無視できない。さらに、2018年のCSIS報告書には、中国はすでに同兵器の試射を終えており、アメリカ大陸を大きな危険にさらすとある。

コロンビア級は、他国海軍の潜水艦で使用されている機械駆動の推進と対照的に、電気駆動推進を装備する。現行のオハイオ級では、原子炉プラントの熱で蒸気を作り、蒸気がタービンを回し発電し、艦を前進させる。この推進力は、タービンからの高速エネルギーを艦のプロペラを動かすのに必要なシャフト回転に変換する「減速機」で達成される。「電気駆動システムは、機械駆動システムよりも静か(すなわち、ステルス)であることが期待される」と、昨年のコロンビア級潜水艦に関する議会調査局報告書は述べている。

コロンビア級潜水艦は全長560フィートで、長さ44フィートのミサイル発射管から発射する16発のトライデントII D5ミサイルを搭載する。

X字型の船尾は、潜水艦の操縦性を向上させる。潜水艦が、プロペラの使用から静粛性を高める推進器に切り替わるにつれ、潜水艦は操縦性を低下させたと海軍関係者は説明している。

海軍の開発部門は、電気駆動推進技術は原子炉で熱を発生し、タービンを動かす蒸気を作り出す点で変更はないと説明している。しかし、発電された電気は、減速機でなく、電気モーターに伝達されプロペラを回転させる。

潜水艦の推進力として電気駆動装置が評価されていた頃のMITのエッセイによれば、電気モーターの使用は他の利点ももたらす。

『潜水艦用電気推進モーターの評価と比較』というエッセイによると、電気モーターを使用することで、機械駆動に比べ原子炉の電力を最適に使用でき、他用途に使える艦内電力が増える。著者ジョエル・ハーバーは、機械駆動の潜水艦では、原子炉の総出力の80パーセントが推進に使用されると述べている。

「電気駆動潜水艦では、潜水艦の原子炉出力はまず電力に変換され、次に電気推進モーターに供給されます。推進に使われていない電力は他の用途に簡単に利用することができます」。

コロンビア級潜水艦の研究、科学技術作業、ミサイル発射管製造は、数年前から進められてきた。チューブ&ハルフォージングと呼ばれる重要な演習では、溶接や建設方法を評価するため4パックのミサイルチューブを製造する。これらの構造物は艦のモジュールに搭載されることを想定している。

コロンビア級には、コンピューター駆動のジョイスティック・ナビゲーション・システム、フライバイワイヤ技術、光ファイバーペリスコープ技術など、ブロックIIIバージニア級攻撃型潜水艦で開発された技術も数多く組み込まれる。自動航行により、潜水艦は深度と速度を自動設定でき、一方、オペレーターは指揮・制御の役割を果たす。

トライデントII D5

潜水艦から発射される核武装弾道ミサイル「トライデントII D5」は、2040年代まで信頼性と使用を確保するため「ライフエクステンションプログラム」を国防総省が最終決定しているため、生き続ける。

「W76-1LEPは予算内で予定より早く完了し、弾頭の耐用年数を20年から60年に延長することで国家の安全と安心を強化した」と、エネルギー省の国家核安全保障局2021年備蓄管理計画は述べている。

海軍とロッキードによると、数十年にわたり使用され、しばしばテストされ、繰り返しアップグレードされた3段式トライデントII D5弾道ミサイルは、公称距離4,000海里を飛翔し、独立した標的再突入体複数のを搭載できる。

近年、海軍はロッキードと共同で、核兵器の近代化と維持のための重要な技術的アップグレードを数多く行っている。海軍関係者がThe National Interestに語ったところによると、一部は現在も進行中であり、また他のものは十分な進展を見せ、次の段階の持続的努力の基礎を築いた。核兵器の電子モジュールや、ミサイルのMk-6誘導システムの改良がここに含まれる。

アメリカ科学者連盟の核情報プロジェクトのハンス・クリステンセンは、数年前に本誌に、D5LEはナビゲーションに1つではなく、2つの星を使うことで精度とターゲティングを高めると語っています。「潜水艦の正確な位置に関する柔軟性を高めます」。

今後数十年に、トライデントII D5を新しい兵器に置き換える必要があるが、現行ミサイルの耐用年数延長が、開発者に時間と開発軌道の確保を与えるだろう。トライデントを搭載した米海軍の弾道ミサイル潜水艦は、海底の暗い深部を静かに密かに巡回して潜在的な敵対者を危険にさらし、脅威が高い目標の潜在的な攻撃範囲内で活動し、核攻撃時には大規模な破壊的反応を保証する。■

Undersea Threat: China Accelerates Type-039C Yuan Attack Submarines & Longer-Range Sub-Launched Nuclear Missiles - Warrior Maven: Center for Military Modernization

Kris Osborn is the Military Affairs Editor of 19FortyFive and President of Warrior Maven – Center for Military Modernization. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a Masters Degree in Comparative Literature from Columbia University