2021年3月20日土曜日

中国が台湾海峡をにらみ、新ヘリコプター運用基地を福建省で構築中。台湾周辺の制圧を狙うのか。米中台の緊張が高まる中で注目を集める。

 A satellite image showing a new heliport under construction in China near the Strait of Taiwan. The inset is a map showing the general location of the site in question in China.

GOOGLE EARTH/GOOGLE MAPS

 

星画像から大規模ヘリポートが中国国内で台湾海峡をにらむ地点に建設中と判明した。造成工事は続いており、建設場所は台湾から150マイルの地点で、その他台湾が占拠する諸島へはもっと近い。ときあたかも中国は米国、台湾と論戦を展開している。近い将来に台湾海峡を横断する侵攻作戦の支援基地として戦略的な地点にある。

 

オープンソース情報アナリストの@detresfa_,が、福建省漳浦県Zhangpu Countyで事態が進展していると先週紹介した。基地の正式名称は不明だが、工事は2019年5月から6月の間に開始していることがPlanet Labs公開の画像からわかる。

 

GOOGLE EARTH

福建省漳浦県で建設が進むヘリポート基地の様子。 

 

現時点でヘリポートには長さは約2,140フィートとみられる滑走路一本があり、東端に機体回転用スペースもある。フライトラインは全長6,000フィートだが比較的狭い。衛星画像は2021年2月18日撮影でGoogle Earthが公開している。(上写真)ハンガーが18あり、さらに9基の建設が進行中だ。また滑走路北東にヘリパッドが10箇所見られ、ターマック上に大型四角にマークされたスポット17箇所がある。@detresfa_.はこれをヘリコプター起動用場所と見る。写真では人民解放軍で供用中Mi-8/Mi-17ヒップ型ヘリコプターが駐機している。

 

GOOGLE EARTH

滑走路、フライトラインをクローズアップするとヘリパッドがわかり、 Mi-8/M-17型のヘリコプター3機がランプ上にみられる。2021年2月18日撮影。

 

 

この基地の運用状況は不明だ。管理棟のような建屋、兵舎、小規模建造物が南西部分にみられ、建設が未完とわかる。2月18日撮影画像では施設内の道路が未整備なのがわかる。

 

GOOGLE EARTH

2月18日現在の支援建屋の様子では建築中だとわかる

 

 

滑走路は作戦使用が可能な状態にあり、Planet Labsには低解像度写真がここ4カ月分あり、フライトライン上に暗く写る場所がみられ、ヘリコプターと思われる。2020年12月画像ではヘリコプター20機近くが見られた。

 

フライトライン機能が未完成とはいえ、この新造ヘリポートは訓練施設のほか、台湾海峡を狙う作戦の中間地点となるはずだ。立地場所から見て戦略的な価値は明らかで、台湾本土のほか、台湾が実効支配する諸島にも近い。

 

台湾から150マイルほどの位置だが、金門島へは50マイルに過ぎない。金門島は台湾が実効支配している。さらに同様に台湾支配下の 澎湖県 Penghu Countyには110マイルしかない。また台湾の戦略で重要な南シナ海の東沙諸島へは240マイルとなる。

 

GOOGLE MAPS

.新ヘリポートの建設地点を赤で示した。一番近いのが金門島で、澎湖が台湾海峡の東端、東沙諸島は南西にあたる。

 

漳浦県の新基地からPLAは大規模航空機動作戦を展開し、狙いを定めた地点にヘリコプターを集中投入し、台湾あるいはその周辺を短期間に制圧する能力が実現する。基地が対潜ヘリコプターにも活用されれば、台湾海峡を狙う作戦の陸上基地として理想的だ。また南シナ海北部をにらんだ作戦にも活用できる。台湾は現在潜水艦部隊を増強中だ。

 

さらに滑走路周辺の建設状況を見ると、大部分が完成しているようで、長距離無人機の運用にも活用できそうだ。同基地から無人機を発進させれば、台湾周辺の情報収集監視偵察(ISR)任務に有利となる。

 

台湾国内メディア報道には同基地がさらに拡張され大型有人機運用に使われるとの危惧があるが、@detresfa_は少なくとも現在の姿から見て同基地は戦闘機材特に有人固定翼機の運用に不適とみている。滑走路に折り返し地点がなく、その他支援施設も有人機用と異なっているからだ。

 

建設が二年前に始まっているが、すでにヘリコプター運用が始まっていることから基地建設が大きく進んでいることがわかる。台湾と中国、さらに米国を巻き込んで緊張が高まっている中での進展である。

 

「中国が米国と米国の指導的立場にとってかかわり、法が支配する国際秩序を崩す野望を加速化していることに危惧している。2050年までにこの実現を狙っている」とインド太平洋軍司令官のフィル・デイヴィッドソン海軍大将が先週議会で発言した。「台湾は野望の対象で、2020年代中に脅威が現実になるとみており、今後6年以内が危ない」

 

中国が台湾進攻の準備を着々と進めているのは秘密でもなんでもない。台湾を反逆地方とみる北京政府は台湾が独立宣言すれば、武力制圧に進むと公言している。内蒙古には朱日和Zhurihe基地があり、市街戦の訓練拠点になっており、総統府など台湾政庁の実際の建物を再現している。

 

CHINESE STATE MEDIA

朱日和訓練基地で訓練する中国兵士。建物は台湾総統府を模している

 

 

緊張は蔡英文総統の再選があった2020年1月から高まった。再選を決めた総統は台湾憲法の改正案を示し、正式に独立への道を進める姿勢だ。これを境に中台双方で台湾海峡付近で軍事演習が増えた。米国も軍事活動を同地区で強化し、中国の反発を招いた。米政府は台湾を独立国として承認していないが、台湾の地位が最終的に確立するまでは、外交面で介入する権利を保留し、大規模軍事装備売却を通じ、台湾の国防力を支援している。

 

李克強首相は今月の全人代開幕にあたり、台湾米国間の「共謀」を非難し、「高度の警戒姿勢を堅持し、台湾独立をめざす分離主義の動きは断固として阻止する」と発言した。

 

同上発言と同様の兆候が北京から出ており、中でも専門家が注目するのは中国政府が東沙諸島を占拠する可能性だ。台湾本島の南西部に位置する同諸島を台湾から遮断すれば、PLA航空作戦、海軍の活動が容易になる。

 

「中央軍事委員会委員長が米国との開戦は不可避と発言している」と米陸軍少将リチャード・コフマン(次世代戦闘車両機能横断チーム長)が先週の戦略国際研究センター主催のイベントで語った。「中国最高位の将軍が『不可避』と聞いたらどうなるか。先制攻撃に進むと思う。不可避なら、敵の攻撃を甘んじるはずがない」

 

コフマン少将が言及しているのは人民解放軍空軍 (PLAAF) の許其亮Xu Qiliang大将(中央軍事委員会副委員長)がPLAは「トゥキディデスの罠」に備えるべきと発言したことだ。これは新興勢力と既存勢力の間で交戦が不可避となる状況を指す。今回の全人代で許大将は米国を名指しこそしなかったが、米国以外にトゥキディデスの罠があてはまる国は考えにくい。ただし、同大将が米中開戦が不可避と考えているのか、あるいは中国軍に将来のリスクへ備えるべきと言ったのかは不明だ。

 

いずれにせよ、米国と中国は多方面で地政学上の摩擦に直面している真っ最中だ。台湾もそのひとつだが、南シナ海はじめとする領土主権問題もあり、国際貿易でも意見が衝突し、COVID-19の世界流行の発生源でも緊張は一層熱くなっている。台湾側も大陸との意見対立を一層強めている。

 

PLAの戦力増強にあわせ関連施設の充実も注目を集めている。今回のヘリポートがまさしくこの例で、建設は後期に入り、管制すれば、事態のエスカレーションが避けられず、言葉の応酬や軍事シグナルの強化につながるはずだ、当面は。■

 

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Massive New Chinese Military Heliport Taking Shape Right Across From Taiwan

BY JOSEPH TREVITHICK MARCH 18, 2021

 


2021年3月18日木曜日

エリア51から太平洋にかけ高高度の制限飛行経路が設定されていた。利用した極秘機材とは何か

  

A map showing the route outlined in an unusual airspace restriction notice in March 2021.

FOREFLIGHT

 

週末、連邦航空局の航空関係者向け通達つまりNOTAMのデータベースに興味深い告知が加わっていた。米軍の極秘テスト施設、エリア51として知られるグルーム湖、トノパ試射場空港からサンフランシスコ南西を経由し太平洋に至る経路上の高高度飛行に注意喚起していた。

 

このNOTAMに気づいたのはDreamlandresort.comの掲示板で発出は2021年3月12日の日付だが実際に公表されていたのは翌日の現地時間5:45PMから8:15PMのみだった。通常は時間帯を最小に限定する軍の訓練やテスト活動としては不自然だ。通達では幅20カイリ、全長426カイリでフライトレベル450、600つまり45千フィートと60千フィートの設定で、ウェイポイント数カ所を設定し、ウェブサイトForeFlightは下のように図示した。

 

FOREFLIGHT

今回のNOTAMで設定した経路の全体像。

 

 

太平洋からはサンフランシスコへ104カイリ伸びて、次にモンテレイ西から54マイル先でカリフォーニアでも人口密度が低い地点で内陸上空に達し、ネヴァダ西部に入っている。

 

この飛行経路はネヴァダ上空の制限軍事空域R-4807Aの端で終わっている。R-4807Aは米空軍の広大なネヴァダ試験訓練施設の一部で、その北部にはR-4809としてトノパ試射場と空港がある。また南部にはR-4808Nが設定され、中にR-4808Aが「The Box」の設定がある。ここが極度に制限されているエリア51付近の空域だ。

 

実際の公示は以下の通りだった:

!CARF 03/165 ZOA AIRSPACE STNR ALT RESERVATION DEFINED AS 10NM

EITHER SIDE OF A LINE FM BEBOP TO PIRAT TO CYPRS TO CANDA TO RUSME

TO LIDAT TO TPH168031. FL450-FL600

2103140145-2103140415

 

今回の飛行制限は静止ALTRVとよばれ、ALTRVとは高度事前承認要求の略だ。今回はNTTR(ネヴァダ試験訓練施設)を太平洋と接続させ、高高度を飛行する対象用に設定したようだ。ALTRV対象経路を飛行中の航空機は交信が不要で、トランスポンダーを作動させる必要がない。

 

FOREFLIGHT

今回の飛行経路の東端を拡大した。ネヴァダテスト訓練施設(NTTR)の各種飛行制限空域がわかる。ここでKTNXはトノパ試射場空港のコードで、KXTAはエリア51専用のホーミー空港のコード

USAF

NTTR全体の地図で、エリア51付近の飛行制限空域もわかる。「The Box」と呼ばれるのは4808A。

 

 

今回の飛行ルートで興味を感じる理由がある。ここ数年のNOTAMからThe War Zone が推論した内容に非常に似て、NTTRとカリフォーニア北部沖間をいつも通過している。

 

もう一つ興味深いのはモンテレイ付近を通過する極秘の機体についてThe War Zone に語る航空機追跡愛好家があらわれたことだ。こうした機体が高高度の飛行回廊を通過し、太平洋東に設定のある米軍試射場に安全に移動できるよう手配されているのか。また極秘機材を米本土の外へ可能な限り効率よく迅速に東太平洋上空へ移動させ、回収したのか。

 

問題の飛行回廊を利用した機体が有人機とは限らない。こうした経路を無人極秘機が海上移動に利用する場合がある。では機材は何か。RQ-170の可能性がある。試験機はパームデイルから飛行しているが、その際はチェイス機が一緒に飛び、交信しながら通常の空域を一貫して利用している。

 

また、RQ-170が太平洋演習区域で何回も飛行していることがわかっている。さらに秘密に覆われた大型の「RQ-180」の可能性もあるが、カリフォーニア沖合の高高度を飛行する機体が実在するのは公然の秘密だ。今回は単独飛行で、給油機も付近におらず、また時間帯も夜間だった。

 

NTTR周辺の無線交信を熱心にモニターする航空機スポッターはエリア51、TTRで今回の飛行経路に関連する動きはなかったと言っている。これまでも同様の投稿があっても、スポッターから不自然な交信や動きの報告はなかった。

 

いいかえれば、今回の機体は全く存在を知らせない点で完璧だったことになる。■

 

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Mysterious High-Altitude Flight Corridor Was Opened Up Between Area 51 And The Pacific

The restricted strip of airspace bridged the Nevada Test and Training Range with the Pacific Ocean during a few-hour window last Saturday evening.

BY TYLER ROGOWAY AND JOSEPH TREVITHICK MARCH 15, 2021

 


中国核ミサイル潜水艦を空から狩るP-8Aポセイドンは新しい抑止力の姿だ。ネットワーク機能で水上艦、潜水艦と連携して中国を封じ込めるのが狙い。

https://www.reutersconnect.com/all?id=tag%3Areuters.com%2C2016%3Anewsml_S1AEUDFCCOAA&share=true

 

強続くP-8Aポセイドン部隊の主任務は潜水艦の探知だ。ポセイドンは強力な威力を発揮する。米海軍は同機の増強に注力している。

 

中国の核ミサイル搭載潜水艦がグローバル規模の運用能力を増強する中、JL-2ミサイルは米国の一部も射程に入れているといわれる。対抗して米湖海軍は攻撃型潜水艦建造を進め、長距離無人装備を太平洋に配備し、対潜攻撃能力を備えたP-8Aポセイドンの調達を続けている。

 

太平洋の「距離の横暴」を克服しつつ、中国潜水艦部隊の追尾を図ろうとする海軍はヴァージニア級攻撃型潜水艦の年間3隻建造で議会の協力を取り付けようとしており、現行の年二隻建造体制から脱却を図る。空では新型トライトン無人機をグアムに配備し、ボーイングに24億ドルでP-8Aポセイドン哨戒攻撃機を19機追加生産させる。

 

ポセイドンの高性能監視能力は中国のインチキ島造成を南シナ海で監視したことで実証済み、高性能センサー類、ソノブイ、兵装で中国の拡張を抑え込む用途が実施されているのは想像に難くないし、中国の弾道ミサイル潜水艦(SSBN)への抑止効果を実現しているといえる。


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ここ数年のPLA海軍は太平洋の外まで活動範囲を広げており、軍事大国化を目指している。中国のSSBNが西太平洋を外れた地点で目視される例が増えており、搭載するSLBMのJL-2、今後登場するJL-3が米国に悩みの種となる。国家航空宇宙情報センターによれば、中国は2017年時点でJL-2を48発潜水艦に搭載していた。JL-2の射程は4,500マイル超で中国周辺の米拠点を十分射程に収める。

 

昨年のことだが、米太平洋艦隊で情報作戦部長を務めたジェイムズ・ファネル大佐が中国核ミサイル潜水艦の追尾対抗が必要と議会に訴えていた。

 

「中国のSSBNの出港を近くから監視し、核搭載ICBMがわが方に向け発射される前にSSBNを撃破する必要がある」と議会で語ったと国防大学の発行した「中国の新しい海中抑止戦略の教義及び能力」(トシ・ヨシハラ、ジェイムズ・ホームズ共著)にある。


同上文献ではさらに中国が発射するSLBMの迎撃が困難なため、「中国SSBNをミサイル発射前に捕捉、撃破する」のが賢明な選択とある。

 

ポセイドンをISR能力を強化したSSN攻撃型潜水艦と併用すればSSBN狩りミッションに最適な組み合わせとなる。P-8の時速564マイルの速力が従来のP-3オライオンより相当速いことに加え、燃料搭載量が増えて対応範囲が伸びている。海軍によればポセイドンは10時間のミッションを1,200カイリ範囲で実行できる。ポセイドンは広範な海洋で中国SSBNを探知できるようになる。

 

P-8Aはボーイングの民生737-800が原型で、魚雷、ハープーンのほか、ソノブイ129個、空中給油装備があり、長距離をカバーし、対潜戦では各種深度で各種シナリオに対応できる。P-8はソノブイを高高度から投下できるので、敵の反撃を受けるリスクが減る。その他無人機やISR機材でも探知は可能だが、ポセイドンは攻撃も可能な点が異なる。

 

AN/APY-10監視レーダー、MXシリーズの電子光学赤外線カメラで海面をスキャンするほか、パラシュート投下するソノブイは潜水艦を各種深度で探知する。また、同機は対潜ネットワークを構成する水上艦、無人艦艇、無人機搭載のセンサー類、さらに潜水艦といった各種装備の「中継点」になる。その場合、ポセイドンはアクティブ電子スキャンアレイ、合成開口レーダー、地上移動目標探知能力を駆使する。

 

水中聴音機、磁気コンパスをあらかじめ決めた深度に入れて、ケーブルで接続した水上発信機からポセイドンのソノブイは音響エナジーを信号に変換し、機内コンピュータで処理される。

 

ポセイドンが投下するソノブイが水中聴音機、センサーを配備した水中防衛ラインにも役立つ。これは中国北部からフィリピンを経由しインドネシアまで伸びていると、カーネギー平和財団の発表した「中国の核弾道ミサイル潜水艦と戦略安定性」と題されたエッセイに出ている。ポセイドンによる対潜能力の向上でこの水中防衛ラインの機能が高まり、中国SSBN各艦は探知されずに移動できなくなる。

 

興味深いことに、ポセイドンで敵SSBNを空中から探知撃破する高度技術が実用化できたことでペンタゴンの核抑止姿勢にも大きな変化を生まれそうだ。ペンタゴンの核三本柱による戦略抑止力では「攻撃力が最良の防衛」とされ、ポセイドンの投入はこの姿勢にも合致する。中国SSBNの活動を抑えれば、中国は潜水艦からの核攻撃に困難をきたす。その意味でポセイドンは核の三本柱の水中及び空中部分をつなぐ存在になる。ポセイドンは三本柱の空の部分を強化しつつ、重要な情報を水上艦、潜水艦に提供し、中国SSBNの追尾に役立てるだろう。

 

現在、米海軍以外には英国、ノルウェー、インド、オーストラリアの各国が同機を供用中で、採用国は増えそうだ。■


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How the P-8A Poseidon Will Hunt Chinese Submarines

March 15, 2021  Topic: U.S. Navy  Region: Asia  Blog Brand: The Reboot  Tags: ChinaMilitaryTechnologyWorldSubmarines

by Kris Osborn

 

Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army - Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He also has a Masters Degree in Comparative Literature from Columbia University. This first appeared earlier and is being reposted due to reader interest.

Image: Reuters.

 


 

2021年3月17日水曜日

マッハ5超のSR-91は実在する?

 

ブラック案件がこの上なく好きな当方にはたまらない話題ですが、内容が浅いのはご容赦ください。

 

SR-91 Aurora

SR-91 Aurora, artist rendition. Image Credit: Creative Commons.

 

1980年代にマッハ5+極超音速偵察機の構想が空軍に生まれ、最速の有人機を目指した。試作機で目撃談が相次いだが、SR-91アウロラは実在するとしても構想段階を超えたことはないようだ。

 

SR-71ブラックバードの老朽化が進み、維持費が年間2-3億ドルと高額なため、後継機実現を目指した。特別アクセスプログラム(SAP)と呼称された極秘「ブラックプログラム」のためSR-91で判明している事実は皆無に等しい。アウロラの名称は1985年度予算要求資料の事前削除から漏れて流布したにすぎない。

 

2006年5月に英国防省の報告書が米空軍の優先事業としてマッハ4から6飛行可能な超音速機に触れていた。その後15年が経過しているが、これはSR-91アウロラのことだったのか、確認したくても情報があまりにも乏しい。

SR-91 Aurora

SR-91 Aurora, artist rendition. Image Credit: Creative Commons.

 

本当に存在しているのか

 

何度も繰り返される疑問はSR-91アウロラ試作機は実際に製造されたのか否かだ。製造を裏付ける証拠は皆無に等しい。

 

FighterJetsWorld.comによればSR-91かもしれない機体の未確認目撃ガ数回あったという。中でも広く知られているのは三角形機体を1989年8月北海で石油探索技術者クリス・ギブソンが目撃した事例だが、実態はB-2スピリットだった可能性がある。

 

あるいは可能性がもっと高いのはロッキードF-117ナイトホークで、実際に英空軍が1980年代末に同機をテストしていた。

 

情報が乏しい中でマッハ5飛行が本当に可能だったのかも不明で、機体形状も確認しようがなく、極秘機扱いの同機が北海上空で目撃されるほど低速飛行していたのか疑問だ。

 

さらに試作機なら一体どこから離陸し、着陸したのだろうか。北海は正確には絶海ではなく高性能機材のテストとしてはありえない場所のように思える。

 

もう一件しかないSR-91存在の「証拠」はロサンジェルス上空で何度も「空震」音が聞こえたとの記事で、グルームレイク(別名エリア51)から運用していた機体なのかもしれないが、アウロラと断定できない。

 

ロッキードのスカンクワークス(現ロッキード高度開発カンパニー)が主契約企業だったと言われる。だが本当にそのような機体があったとする情報は今に至るまで皆無に近い。こうしたことからアウロラは謎の機体のままというのが現時点の結論だ。■

 

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SR-91 Aurora: Mach 5 Hypersonic Spy Plane or Myth?

Peter Suciu

ByPeter Suciu

 

Peter Suciu is a Michigan-based writer who has contributed to more than four dozen magazines, newspapers and websites. He regularly writes about military small arms, and is the author of several books on military headgear including A Gallery of Military Headdress, which is available on Amazon.com.


次期SSBNコロンビア級の技術的課題

 

 

 

 

中配備戦略抑止力の根本たる核弾道ミサイル潜水艦は見つかってはならず、探知されるす、姿を見せてはならない宿命だ。

 

この命題を維持するため潜水艦開発をいっそう複雑になっており、新型コロンビア級弾道ミサイル潜水艦はいまだかつてない静粛度を誇るステルス潜水艦となる。

 

コロンビア級はハイテクの駆使で探知を逃れる設定で、敵側が長距離高性能ソナー装備を使い探知能力を引き上げ、小型対潜無人潜水艇や航空機による潜水艦探知技術を進めているのを意識せざるを得ない。水面や浅海域レーザースキャナー技術も浮上しており、パトロール中の潜水艦の探知を目指していることにも注意が必要だ。

 

こうした中で海軍作戦部長マイケル・ギルディ大将のCNO NAVPLANで新型コロンビア級の運用開始を「時間通り」実現する必要を訴えるのは当然だろう。

 

 

一方で、水中無人潜水艇が急速な進展を示しており、静粛で小型かつ探知が困難なため、潜水艦艦長に新しい脅威となってきた。

 

中国は新型普級弾道ミサイル潜水艦の建造を進めており、JL-3長距離核ミサイルを搭載する。JL-3ミサイルにより中国は米本土をこれまでより広く射程に収め、米国への核攻撃がより現実味を帯びる。

 

こうした中、米海軍が高性能弾道ミサイル潜水艦の新型多数を必要とするのは当然だが、新型潜水艦はステルス性をこれまで以上に必要とし、海軍は新型水中戦技術をコロンビア級に統合する。

 

海軍の科学技術開発の成果がコロンビア級に搭載されるが、一部はブロックIIIヴァージニア級攻撃潜水艦から流用する。光ファイパー方式潜望鏡で、従来のように潜望鏡の下に立つことなく、艦の周囲を見ることができる。またフライ・バイ・ワイヤ航法は機械式の油圧機構と違い、高度の自動化で深度、速力等を制御できる。

 

コロンビア級に全く新しい静粛化技術が採用される可能性は高い。海軍兵装開発部門で話題に登っているのが電気推進技術だ。従来装備よりはるかに静粛で瞬時に機動性を実現できるが、艦内に高性能電子装備が多数搭載されるはずだ。指揮統制機能、自動航法システム、電動兵装、センサーのインターフェースが実現するはずだ。

 

探知を難しくする方法にミサイル発射管から運用する水中偵察機がある。海軍が開発中の各種無人機は潜水艦からの発進、回収を実現し、水中戦での情報収集に役立てる。無人ソナー・センサー装備としてリアルタイムで潜水艦本体に情報を伝えれば、コロンビア級潜水艦は探知されない位置に長くとどまることが可能となり、無人水中機を前方へ移動させハイリスク水域で敵潜水艦等を監視することになろう。■

 

 

Columbia-Class Submarine: The Most Stealth Submarine Ever Built?


January 17, 2021  Topic: Columbia-Class Stealth  Blog Brand: The Buzz  Tags: Columbia-class StealthColumbia-ClassU.S. NavyNavyMilitary

by Kris Osborn

 

Kris Osborn is the defense editor for the National Interest. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a Masters Degree in Comparative Literature from Columbia University.