水中配備戦略抑止力の根本たる核弾道ミサイル潜水艦は見つかってはならず、探知されるす、姿を見せてはならない宿命だ。
この命題を維持するため潜水艦開発をいっそう複雑になっており、新型コロンビア級弾道ミサイル潜水艦はいまだかつてない静粛度を誇るステルス潜水艦となる。
コロンビア級はハイテクの駆使で探知を逃れる設定で、敵側が長距離高性能ソナー装備を使い探知能力を引き上げ、小型対潜無人潜水艇や航空機による潜水艦探知技術を進めているのを意識せざるを得ない。水面や浅海域レーザースキャナー技術も浮上しており、パトロール中の潜水艦の探知を目指していることにも注意が必要だ。
こうした中で海軍作戦部長マイケル・ギルディ大将のCNO NAVPLANで新型コロンビア級の運用開始を「時間通り」実現する必要を訴えるのは当然だろう。
一方で、水中無人潜水艇が急速な進展を示しており、静粛で小型かつ探知が困難なため、潜水艦艦長に新しい脅威となってきた。
中国は新型普級弾道ミサイル潜水艦の建造を進めており、JL-3長距離核ミサイルを搭載する。JL-3ミサイルにより中国は米本土をこれまでより広く射程に収め、米国への核攻撃がより現実味を帯びる。
こうした中、米海軍が高性能弾道ミサイル潜水艦の新型多数を必要とするのは当然だが、新型潜水艦はステルス性をこれまで以上に必要とし、海軍は新型水中戦技術をコロンビア級に統合する。
海軍の科学技術開発の成果がコロンビア級に搭載されるが、一部はブロックIIIヴァージニア級攻撃潜水艦から流用する。光ファイパー方式潜望鏡で、従来のように潜望鏡の下に立つことなく、艦の周囲を見ることができる。またフライ・バイ・ワイヤ航法は機械式の油圧機構と違い、高度の自動化で深度、速力等を制御できる。
コロンビア級に全く新しい静粛化技術が採用される可能性は高い。海軍兵装開発部門で話題に登っているのが電気推進技術だ。従来装備よりはるかに静粛で瞬時に機動性を実現できるが、艦内に高性能電子装備が多数搭載されるはずだ。指揮統制機能、自動航法システム、電動兵装、センサーのインターフェースが実現するはずだ。
探知を難しくする方法にミサイル発射管から運用する水中偵察機がある。海軍が開発中の各種無人機は潜水艦からの発進、回収を実現し、水中戦での情報収集に役立てる。無人ソナー・センサー装備としてリアルタイムで潜水艦本体に情報を伝えれば、コロンビア級潜水艦は探知されない位置に長くとどまることが可能となり、無人水中機を前方へ移動させハイリスク水域で敵潜水艦等を監視することになろう。■
Columbia-Class Submarine: The Most Stealth Submarine Ever Built?
January 17, 2021 Topic: Columbia-Class Stealth Blog Brand: The Buzz Tags: Columbia-class StealthColumbia-ClassU.S. NavyNavyMilitary
by Kris Osborn
Kris Osborn is the defense editor for the National Interest. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a Masters Degree in Comparative Literature from Columbia University.
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