フィルムやミニチュア作成材料含む戦時中の物資不足の中、よくここまでの
映像ができたものだと感心します。プリンスオブウェールズ撃沈の場面も
海軍報道部からの要求で無理やり作らされたようですが、時間の制約(真珠湾攻撃一周年記念として公開日が設定されていた)でやや手抜きの観があるのは仕方ないでしょう。
真珠湾攻撃シーンでは水柱が高すぎるとの批評があるようですが、
当時の国民には高い水柱が先に刷り込まれていたので、このサイズになったようです。
エンディングで唐突に戦艦等の洋上行動シーンが現れ、占領時にオリジナルが喪失したためともいわれていましたが、実は最初から戦意高揚のため意図的に挿入されていたようです。
出演者にはその後戦線で命を落とした方もいるようです。
また、撮影時点で当時の主力空母4隻がすべて喪失しており、
戦局の進展という現実と映画作成のテンポがかみあっていないことがわかります。
ともあれ、当時の精神がうかがわれる作品ですね。
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