IRGC siezes ship near Bu Musa Island, Iran
(photo credit: Wikimedia Commons)
イラン革命防衛隊(IRGC)が爆発物満載のボートで米首都の米軍基地を襲撃する案を練っていた。
AP通信によればIRGCが米首都で米軍基地襲撃を検討していた。標的とされたフォート・マクネア陸軍基地はホワイトハウスから車で10分しか離れていない。国家安全保障庁は1月に通信を傍受し、何らかの爆発物搭載ボートを使う案と把握した。イエメンで2000年に米駆逐艦USSコールを襲撃したのと同じ発想のようだ。
「情報当局はジョセフ・M・マーティン大将殺害と合わせ基地に潜入し偵察を狙う動きをつかんだ。このことを伝えた当局関係者は国家安全保障のため匿名条件で取材に応じた。基地は米国最古の施設で、マーティン大将の公邸がある」とAPは伝えた。
脅威がどこまで切迫していたのか、イランの高レベル関係者がどこまで関与していたかは不明。またイランが実行のチャンス、手段、技術を有し、攻撃実施の能力を有しているかも不明だ。
ただし、情報関係者二名がこのAP報道に触れている。「テヘランの軍事司令官レベルではこれまでの反抗結果に不満が高まっている。イラクにあるアイン・アル-アサド基地をソレイマニ殺害の直後に弾道ミサイル攻撃したが、米軍に死傷者が発生せず、脳震盪症状が数十名に出ただけだ」とし、記事はフォート・マクネア基地の保安体制強化と周囲の通航制限を検討している中で出てきたとする。
イランのタンシム通信もこの記事を取り上げ、イランにはこの形での襲撃を認可し、米国に脅威のメッセージを送る意図があると伝えた。
同記事では「米情報関係者二名によれば、報道を受け米軍はフォート・マクネアの警備を強化している」とし、「米軍は同基地周辺250フィートから500フィート地帯の警備を強化したいとするが、ワシントン市当局はポトマック川の自由な通航に支障が出ると難色を示している」とある。
こうした脅威の源はアルカイダやISISに触発された聖戦主義者であることが多い。米軍基地はこれまでも危険に直面してきた。
2006年にはフォートフッド基地内で銃撃事件、2007年にはフォートディックス襲撃の計画が明るみに出た。2019年にはアルカイダの影響を受けテロリストがペンサコーラ海軍航空基地を襲撃する事件があった。イランはアルカイダ指導層を厚遇したと非難を以前受けていた。
2020年にイスラエルが米国の命を受け、アルカイダのナンバー2、アブドゥラ・アーメッド・アル-マスリをテヘラン市内で暗殺したとニューヨークタイムズと伝えた。1990年代に連続発生した在外米大使館襲撃の首謀者だった。
USSコール襲撃方式で米軍基地を襲撃する案をイランがアルカイダから入手したのかは不明。IRGCがアルカイダ式の襲撃事件でフォート・マクネア攻撃を企画したのかも不明だ。イランはイラク国内のような代理勢力を使い米軍を襲撃するのが通常で、イラン人による実施は避け、現地勢力による実行だとしらを切ることが多い。
米軍によるIRGCクッズ部隊司令カセム・ソレイマニ殺害を受けイランは復讐を公言した。2019年4月に米国がIRGCを「テロ集団」と呼ぶと、イランは米中央軍を「テロ」組織ときめつけた。
米軍基地襲撃にイランが関与したとわかれば米国ga強い対抗措置に乗り出すはずだ。イランは襲撃実行を堂々と行わないはずだ。襲撃は代理勢力に任せ、攻撃手段等を提供するとみられる。■
こうした構想が出てくるのは、米国内にイランの工作員やイランに協力する勢力が潜んでいるからですね。FBI等治安当局がイランに近い勢力を摘発する動きを強化するでしょう。当然イランは反発しますが、火の粉を自ら浴びる格好になるのでは。
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Would Iran be prepared to attack a US military base in America?
Iran’s Islamic Revolutionary Guard Corps discussed attacking a US military base using an explosive-laden boat.
By SETH J. FRANTZMAN MARCH 21, 2021 20:12
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