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中国核ミサイル潜水艦を空から狩るP-8Aポセイドンは新しい抑止力の姿だ。ネットワーク機能で水上艦、潜水艦と連携して中国を封じ込めるのが狙い。

https://www.reutersconnect.com/all?id=tag%3Areuters.com%2C2016%3Anewsml_S1AEUDFCCOAA&share=true

 

強続くP-8Aポセイドン部隊の主任務は潜水艦の探知だ。ポセイドンは強力な威力を発揮する。米海軍は同機の増強に注力している。

 

中国の核ミサイル搭載潜水艦がグローバル規模の運用能力を増強する中、JL-2ミサイルは米国の一部も射程に入れているといわれる。対抗して米湖海軍は攻撃型潜水艦建造を進め、長距離無人装備を太平洋に配備し、対潜攻撃能力を備えたP-8Aポセイドンの調達を続けている。

 

太平洋の「距離の横暴」を克服しつつ、中国潜水艦部隊の追尾を図ろうとする海軍はヴァージニア級攻撃型潜水艦の年間3隻建造で議会の協力を取り付けようとしており、現行の年二隻建造体制から脱却を図る。空では新型トライトン無人機をグアムに配備し、ボーイングに24億ドルでP-8Aポセイドン哨戒攻撃機を19機追加生産させる。

 

ポセイドンの高性能監視能力は中国のインチキ島造成を南シナ海で監視したことで実証済み、高性能センサー類、ソノブイ、兵装で中国の拡張を抑え込む用途が実施されているのは想像に難くないし、中国の弾道ミサイル潜水艦(SSBN)への抑止効果を実現しているといえる。


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ここ数年のPLA海軍は太平洋の外まで活動範囲を広げており、軍事大国化を目指している。中国のSSBNが西太平洋を外れた地点で目視される例が増えており、搭載するSLBMのJL-2、今後登場するJL-3が米国に悩みの種となる。国家航空宇宙情報センターによれば、中国は2017年時点でJL-2を48発潜水艦に搭載していた。JL-2の射程は4,500マイル超で中国周辺の米拠点を十分射程に収める。

 

昨年のことだが、米太平洋艦隊で情報作戦部長を務めたジェイムズ・ファネル大佐が中国核ミサイル潜水艦の追尾対抗が必要と議会に訴えていた。

 

「中国のSSBNの出港を近くから監視し、核搭載ICBMがわが方に向け発射される前にSSBNを撃破する必要がある」と議会で語ったと国防大学の発行した「中国の新しい海中抑止戦略の教義及び能力」(トシ・ヨシハラ、ジェイムズ・ホームズ共著)にある。


同上文献ではさらに中国が発射するSLBMの迎撃が困難なため、「中国SSBNをミサイル発射前に捕捉、撃破する」のが賢明な選択とある。

 

ポセイドンをISR能力を強化したSSN攻撃型潜水艦と併用すればSSBN狩りミッションに最適な組み合わせとなる。P-8の時速564マイルの速力が従来のP-3オライオンより相当速いことに加え、燃料搭載量が増えて対応範囲が伸びている。海軍によればポセイドンは10時間のミッションを1,200カイリ範囲で実行できる。ポセイドンは広範な海洋で中国SSBNを探知できるようになる。

 

P-8Aはボーイングの民生737-800が原型で、魚雷、ハープーンのほか、ソノブイ129個、空中給油装備があり、長距離をカバーし、対潜戦では各種深度で各種シナリオに対応できる。P-8はソノブイを高高度から投下できるので、敵の反撃を受けるリスクが減る。その他無人機やISR機材でも探知は可能だが、ポセイドンは攻撃も可能な点が異なる。

 

AN/APY-10監視レーダー、MXシリーズの電子光学赤外線カメラで海面をスキャンするほか、パラシュート投下するソノブイは潜水艦を各種深度で探知する。また、同機は対潜ネットワークを構成する水上艦、無人艦艇、無人機搭載のセンサー類、さらに潜水艦といった各種装備の「中継点」になる。その場合、ポセイドンはアクティブ電子スキャンアレイ、合成開口レーダー、地上移動目標探知能力を駆使する。

 

水中聴音機、磁気コンパスをあらかじめ決めた深度に入れて、ケーブルで接続した水上発信機からポセイドンのソノブイは音響エナジーを信号に変換し、機内コンピュータで処理される。

 

ポセイドンが投下するソノブイが水中聴音機、センサーを配備した水中防衛ラインにも役立つ。これは中国北部からフィリピンを経由しインドネシアまで伸びていると、カーネギー平和財団の発表した「中国の核弾道ミサイル潜水艦と戦略安定性」と題されたエッセイに出ている。ポセイドンによる対潜能力の向上でこの水中防衛ラインの機能が高まり、中国SSBN各艦は探知されずに移動できなくなる。

 

興味深いことに、ポセイドンで敵SSBNを空中から探知撃破する高度技術が実用化できたことでペンタゴンの核抑止姿勢にも大きな変化を生まれそうだ。ペンタゴンの核三本柱による戦略抑止力では「攻撃力が最良の防衛」とされ、ポセイドンの投入はこの姿勢にも合致する。中国SSBNの活動を抑えれば、中国は潜水艦からの核攻撃に困難をきたす。その意味でポセイドンは核の三本柱の水中及び空中部分をつなぐ存在になる。ポセイドンは三本柱の空の部分を強化しつつ、重要な情報を水上艦、潜水艦に提供し、中国SSBNの追尾に役立てるだろう。

 

現在、米海軍以外には英国、ノルウェー、インド、オーストラリアの各国が同機を供用中で、採用国は増えそうだ。■


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How the P-8A Poseidon Will Hunt Chinese Submarines

March 15, 2021  Topic: U.S. Navy  Region: Asia  Blog Brand: The Reboot  Tags: ChinaMilitaryTechnologyWorldSubmarines

by Kris Osborn

 

Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army - Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He also has a Masters Degree in Comparative Literature from Columbia University. This first appeared earlier and is being reposted due to reader interest.

Image: Reuters.

 


 

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