トランプ憎しであまりにもひどい情報操作が行われていたのは明らかで国民もバカではありませんから、今になってトランプ政権の功績に気づきつつあるということでしょうか。安全保障ではトランプの延長線にあることがあきらかです。この点で単純にトランプ色の払拭を望んでいたはずの中国には期待はずれでしょう。警察解体をめざし、英雄像の破壊、さらにはBLMという茶番までしかけ、文化大革命並の混乱をめざした某国の息がかかった極左勢力が今後どこまで暴れるかが心配です。またハリス副大統領の存在がとても危険でしょう。これまでは危険思想だったはずの層まで抱えてしまった民主党の行き過ぎがここにきてクローズアップされ、中間選挙まで行かなくても同党が崩壊してしまえば、こちらのほうが大きな混乱要素になります。健全な保守と中道の二大政党に戻れば米国の未来も安泰なのですが。政権批判だけしてれば良いと考える日本の野党にとっても無視はできないはずなのですが。
対抗相手なき共和党の指導者としてトランプは、民主党が軽はずみな解決策を繰り出し、ジョー・バイデンが決断力不足を露呈すれば自身の大統領時代を懐かしむ声が出るのを待っていれば良い。
バイデン政権は最初の100日間のほぼ半分に差しかかり、1.9兆ドル規模のコロナウィルス対策でつまづいているようだ。一般国民数千万人に各1,400ドルがばらまかれるが、言語道断なのは見返り措置の横行で、下院議長ナンシー・ペロシはシリコンバレー直結の地下鉄線、上院院内総務チャック・シューマーはカナダ国境に追加の橋梁を実現しようとしている。これに対し、ドナルド・トランプ前大統領は2月28日オーランドで開催された保守政治行動委員会(CPAC) で2024年大統領選挙で再選の希望を明確に表示した。90分にわたり、政策目的・目標を再度発表した。共和党内で指導力を発揮し、方向性を定めると発表したほか、発言には慎重になり、政敵に攻撃の口実を与えないよう学んでいる効果を示した。
もっと重要な点は前回の選挙結果へ不満を繰り返しつつも、冷笑を呼ぶ誇張表現に走る傾向を回避したことだ。一般投票では勝利したと振る舞うことはなかった。だがパンデミック禍で投票方法が変更され、接戦州で実証不能な大量票がジョー・バイデンへの投票とされたことに深い疑念を改めて示した。これは1月6日の退任当日にワシントンDCで演説した内容と同じだ。トランプは最高裁判所にも不満を抱いており、テキサス州司法長官がその他16州の支持のもと提起したものの最高裁が退けた点に触れた。接戦州の投票結果が公平さを欠いていたというものだ。またトランプは前大統領は単にデマゴーグであり、不正選挙結果に異議を申し出ても根拠がないとの民主党によるいつもの主張に反論した。本人は選挙結果への懸念は正当であり、支持者数百万人の怒りも正当だと信じている。
議会議事堂への1月6日突入事件調査で浮かび上がってきた証拠とともに3月2日の上院議員からの質問へのFBI長官クリストファー・レイの回答から前大統領は突入計画に全く関わっていなかったことが明らかである。議会に突入したものの中で銃火器使用で訴追されたものは皆無だ。唯一の火器発射は警備員によるもので下院議場に乱入したトランプ支持者の生命を奪った。トランプが選挙結果に不満を感じ、仕組んで支持者をけしかけたとする説は破綻している。この破綻が明白になるとともに、事件を扇動したかどでトランプ弾劾したのは民主党全国組織のトランプ追放の動きから生まれたと白日にされされている。トランプをおとしめるだけが民主党の目標だった。弾劾裁判の茶番と別に、民主党議会内指導層がコロンビア特別区の連邦検察官に訴追を求めていたら、民主党支持者が93%の同地区住民が陪審員でありトランプの収監は確実だっただろう。連邦裁に控訴すれば手続きで二三年にわたり本人は動きがとれなくなっていたはずだ。
富裕層を目の敵にする急進派の求める税制法案がバイデン-サンダースの連携で提案されたが上院では全て否決されている。だが、戦術面で劣る民主党議会内指導層が急進法案をわざと提出し、党内の極左勢力をなだめようとしている。これを実施しても否決は確実でかえって左翼の不満を買うだけである一方でトランプ率いる共和党は機会あるごとに容赦なく民主党を叩き、授業再開もうまく進められない政権の不手際から民主党は党内分裂の様相さえ示している。急進勢力のテロ活動ともいうべき動きには一般の米国民も耐えられず、カナダからのキーストーンXLパイプライン建設の中止では巻き返しがすでに生まれている。気候変動への対応で存在感を示すジョン・ケリーがカーボン排出ニュートラルを今後9年で実現できなければ全人類が危険にさらされるとの説にしがみついており、このままでは数万名もの失業者が生まれそうだ。民主党には地雷が待ち構えている。
だがアメリカにはもっと身近な災厄がやってこようとしている。南部の国境地帯だ。すでに手のつけられない混乱状態だが、新政権はトランプ政権時代の不法移民流入を抑える政策に呼応し「檻」を設置するとして非難を一手に集めている。トランプ政権では工業団地や税優遇措置により少数派の所得を急上昇させたことで、前回の選挙でアフリカ系やラテン系有権者の支持を集めている。民主党にはまだ別の災厄も控えている。警察改革で、上院で通過の見込みはないものの国内の各警察組織に根強い人種差別意識がアフリカ系アメリカ人が法外な規模で警察官により殺害あるいは負傷されているとの主張に火をつけそうだ。事実を見てみよう。アフリカ系アメリカ人の人口比率はシカゴで23%、ニューヨーク市で33%、ロサンジェルスで9%だ。だがそれぞれ75、80、50%の犯罪をアフリカ系が犯している。この問題へのトランプの解決方法は雇用創出であり、失業の撲滅だった。
バイデンで一つ成功しているのは国民が求める静かな時の実現だ。常に全国民にその姿を示し、ツイッターで昼夜問わずメッセージを流したトランプには支持者でさえ振り回された。CPAC演説のあとで本人はフォックスニューズのインタビューに答え、ツイッターできなくなったことは気にならず、むしろストレスが下がった生活に満足していると発言。だが、トランプは歴代大統領をうわまわる支持者を集めている。年に8回10回と演説を行えば、共和党指導者として挑戦相手のない立場を維持できる。民主党が軽はずみな解決策を繰り出し、ジョー・バイデンが決断力不足を露呈し、自身の大統領時代を懐かしむ声が出るのを待てば良いのだ。
現時点ではっきり見えてきたのは共和党が中間選挙で相当の勝利を手に入れることであり、民主党への幻滅に苦しむ中でトランプが成功を収めることだ。■
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Why America Will Want Donald Trump Back in the White House
March 5, 2021 Topic: Politics Region: Americas Tags: Donald TrumpElectionRepublicansNationalismInsurrection
by Conrad Black
Conrad Black is a writer and former newspaper publisher whose most recent book is Donald J. Trump: A President Like No Other. He is Chairman Emeritus of the National Interest.
Image: Reuters
バイデン政権の政策の多くがトランプ政権の政策を踏襲せざるを得ないとは、何とも皮肉なものだ。選挙に勝った民主党が分裂しているのも皮肉だ。トランプ抜きの共和党が成り立たず、逆に結束しているように見えるのも、これまた何という皮肉だろうか。
返信削除現在の状態が続く限り、次の大統領選挙でトランプが返り咲く可能性は十分にある。トランプは、次の選挙で78歳となり、健康に問題が無ければ候補に指名されるだろう。
しかし、そうはならないかもしれない。トランプの戦う相手は、老いぼれバイデンでなく、ハリスでもなく、民主党でもなく、陰謀論との指弾を恐れず言うならば「ディープステート(DS)」である。
DSは、政府機関を牛耳り、ウォール街と大手メディアを支配し、巨大IT企業、シンクタンクや学界まで強い影響力を持っている。世論なんぞいくらでも操作できるだろう。さらにDSは、CCPと強い繋がりがある。この強力な権力構造は、今後トランプを排除しようとするだろう。さらにトランプが次の大統領選挙に臨んでも、また巨大な選挙不正組織が働くのは間違いない。米国の民主主義は、それほど疲弊しているとも言える。
トランプが再選されるためには、DSの様々な謀略に対抗し、なによりも中間選挙を上下院とも勝たねばならぬ。その上で議会でバイデンスキャンダルと大統領選挙の不正を暴き出すべきだろう。全てはそこから始まる。