2021年5月21日金曜日

PLAAF基地に現れた大型格納庫含む施設はH-20の運用施設で先行建設したもの?核兵器運用用?それとも?衛星画像の威力で中国の軍事不透明性に光をあてよう。

 A satellite image showing a large hangar and associated infrastructure at a detached extension at the PLAAF's Luhe-Ma'an Air Base.

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星画像から中国東部にある人民解放軍空軍(PLAAF)の爆撃機基地で大規模格納庫及び支援施設が建設されたことがわかった。設置場所は基地のほかの部分から離れた場所にあり、高度保安体制が敷かれている。同基地には第30航空連隊が駐留しており、WZ-8大型高速高高度無人機を運用する。同無人機はH-6Nミサイル母機から空中発射するスパイ機だ。施設はH-20ステルス爆撃機の登場が近づくとの噂が流れる中で建設された。

 

The War ZonePlanet Labsより画像を入手した。Google Earth も活用した。場所は江蘇省南京から北方30マイルの六合Luhe-Ma'an航空基地で、建設は2017年ごろに始まった。格納庫は縦横265フィートx245フィートの大きさで全高が極めて大きく、側面に窓が三段にわたり配置されている。

 

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衛星画像で大型格納庫と合わせ付属施設、周囲の警備状況がPLAAF六合基地に追加建設されているのがわかる。2020年5月24日撮影。

 

GOOGLE EARTH

六合基地で建設が始まった。2017年撮影。

 

GOOGLE EARTH

2018年の同じ地点で施設が追加されているのがわかる。

 

エプロンは315千平方フィートの広さがあり、上左部分にはエンジン試運転場と思われる部分もあり、これ自体が172フィートの奥行きがある。エプロンに接しさらに格納庫を増設する場所が確保されている。

GOOGLE EARTH

六合基地の追加施設の衛星画像ではエンジン試運転場らしきものがエプロン上左に追加されており、その周辺も格納庫追加用の敷地になっているようだ。

 

他の建屋は管理棟あるいは生活寮あるいはその双方かもしれない。すべて隔離区域にある。周囲は防備を強固にしており、フェンスを全周においき、監視塔や照明が北側に配置されている。誘導路や基地の主滑走路に通じる部分にも検問所がある。湯道路は全長3,500フィート幅80フィートある。

 

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別の衛星画像が2021年4月29日撮影され、誘導路の一部と検問所が格納庫右側に見える。

 

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同日の六合基地の主要部分では誘導路が追加施設に伸びているのが主滑走路の北端に見える。

 

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長大かつ高度の警備体制の誘導路は基地の主滑走路と追加施設をつなぐ。

 

衛星画像では2020年から別の大型施設建設が始まったことがわかるが、基地機能と直接関係するものかは不明だ。今回の区域が基地と直接つながっているかも不明。今回の場所は以前は農地で周囲は農業地帯だ。

 

GOOGLE EARTH

2020年9月の衛星画像では付属施設の北東に追加部分の建設が見られた。

 

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同上施設の完工が2021年4月29日画像でわかる。

 

今回の施設の目的ははっきりしない。また今回の衛星画像ではエプロン上に航空機は一機も確認できない。基地全体が比較的新しく、主施設建設は2012年開始で、2015年から16年の間に完工している。

 

第10爆撃機師団の29,30航空連隊がPLA東部軍区の下で同基地を拠点としているとの報道がある。機材はH-6爆撃機改修型で、H-6H、H-6J、H-6Mミサイル母機が中心だ。

 

そのほかのPLAAF爆撃機基地でも同様の拡張工事がみつかっている。中でも第10爆撃機師団のほかの部隊が駐留している安徽省安慶Anqingの基地では大型格納庫が見つかっているが、六合基地施設より小さく、付属施設や保安体制もそこまで拡充していない。

 

GOOGLE EARTH

2019年撮影の安慶基地には同じような誘導路が見られる。

 

GOOGLE EARTH

安慶基地の誘導路をクローズアップすると格納庫へつながっているのがわかるが、六合基地の大型格納庫とは全く違うことがわかる。

 

総合すると、六合基地で見つかった新規施設は基地拡張の一環なのかもしれない。ただ保安体制の強化と独立した運営体制が目を引く。こうした特徴が軍事基地にある場合は通常は機密性の高い活動の証拠だ。

 

同基地の誘導路完成後にWZ-8の写真が露出したことに意味がありそうだ。同年10月に建国70周年を祝う軍事パレードがあった。その時点で同無人機は2018年6月からすでに稼働していたとのうわさがあった。この時点で同基地の大型格納庫は完成寸前だった。

 

WZ-8の機体構造からH-6N母機から空中発進する機能が強く感じられる。H-6Nは大型装備運用が可能で、旧型H-6Mでも無人機等の運用のため改装されているとの報道がある。改装機にはH-6MWの呼称もある。

 

WZ-8、H-6Nともに秘密ではなくなったもののPLAAF内部では機微な機種であることにかわりなく、運用には専用施設が必要なのだろう。そのため六合基地で追加工事を行ったのではないか。WZ-8はロケット推進式で飛行試験はゴビ砂漠で行っているが、PLAAFは同機を運用段階に移そうとしているのもしれない。

 

六合基地は黄河や東海岸から200マイル足らずの場所にあり、台湾から600マイル北にある。H-6N、H-6MでWZ-8を運用すれば西太平洋の戦略地点へのアクセスが実現する。4月にもH-6十数機にH-6MWも一機含み、東海岸沖での演習に参加している。

 

もうひとつがH-20ステルス爆撃機の問題で、2000年代初頭から開発が続いているといわれる。同機に関しては公式には想像図一枚が流出しているのみで、全翼機形状で米空軍B-2に似ているといわれる。基地のエプロンの駐機スペースはB-2とほぼ同寸だ。

 

ここ数年H-20がいきなり公の場に姿を現すとの噂が絶えない。ただし、まだその通りになっていない。ただ2018年10月には東方軍区司令部隷下の爆撃隊がロゴに無尾翼全翼機形状の機体シルエットをあしらっている写真が流出している。(下参照)

 

PLAAF

 

H-20運用では追加施設や保安体制強化が必要となるが、既存の爆撃機基地からテスト評価運用が可能だ。大型格納庫は機体を隠すのに都合がよい。ステルス機の表面塗布材は外環境の影響を受けやすいことが知られている。

 

仮にH-20が公に姿を現しテスト評価段階に入るのがまだ数カ月数か年先だとしても、専用施設を先に整備しておくことは理に適う行動で、既存基地に専用施設を準備するのも準備として理解できる。エドワーズ空軍基地でもB-21ステルス爆撃機の登場に先立ち同様の施設が準備されている。B-21の公表は来年の予定だ。

 

同基地の施設追加では別の可能性もある。PLAAFの戦略核攻撃ミッションの再開で、米国防情報局(DIA)は2017年にも同じ動きがあったとする。「2019年10月、中国から核三本柱のうち爆撃機運用の再開の兆しが出た。H-6Nが空中給油対応した核兵器搭載機になった」と議会向け中国軍事力レポートにあり、2020年に公開された。ただし、今回の追加施設では専用の核兵器貯蔵施設は建設されていないようだ。

 

もちろん、今回の大型格納庫をPLAAFが何に使うのかは推察の域を出ない。実はWZ-8、H-20、核兵器と無関係なのかもしれない。

 

とはいえ、六合基地の巨大格納庫含む施設が厳重な保安体制で守られているのを見ると、同基地で何らかの機密作業が進行中なのは確かだろう。また整備工事がほぼ完了していることから、今後PLAAFが何を開始したのかを推理することも可能となろう。■

 

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Mysterious Secluded Facility With Large Hangar Emerges At Chinese Bomber Base

The remote nature of the installation and its fortified perimeter indicate that it is used to support sensitive work.

BY JOSEPH TREVITHICK MAY 19, 2021

 

Contact the author: joe@thedrive.com


NGAD開発を急ぐ理由はF-22では対中作戦で能力不足が露呈するからだ。少しだけあきらかになったNGAD。有人操縦も選択可能な人工知能搭載の無人機になるのか。

 NGAD concept Lockheed

LOCKHEED MARTIN

 

 

軍参謀次長クリントン・ハイノート中将(戦略統合要求内容担当)が次世代制空機材(NGAD)で新たな詳細情報を明らかにした。「各種システムで構成されたシステム」の機材開発の一部として第六世代戦闘機が生まれる。NGAD導入によりF-22ラプターの退役を2030年代に実施すると発表した空軍参謀総長チャールズ・ブラウン大将への追加情報をハイノート中将が明らかにした。

 

ハイノート中将は空軍戦略に加え複数ドメイン作戦構想をまとめる立場にあり、Air Force Magazine と Defense Newsが取材の機会を得て、極秘事業NGAD内容が一部判明している。中将はF-22退役への大日程と新型機の関係についても言及した。

 

ハイノートはF-16ヴァイパー、F-117ナイトホークのパイロット経歴があり、少なくとも現時点ではF-22がNGADに交代する時期は2030年代以降で、その時点でラプターは「機齢40年機材」になるとDefense Newsに語っている。「今年中に方針を決める必要はないが、NGADが開発案件から生産案件にいつ切り替わるかがポイントだ」

 

空軍はNGADの配備予定には口を閉ざしているが、昨年9月に実証機が飛行開始しているとが判明している。ハイノート中将はAir Force Magazineに対し、実証機二号機が製造中だと暗示している。

 

「成熟化が進めば、次の機体の設計が始まる」とし、ソフトウェアやセンサー技術の進展に触れたハイノートはNGADは単一の機体ではなく、五年ないし八年ごとに新型機を登場させると述べている。

 

U.S. AIR FORCE/SENIOR AIRMAN ARMANDO A. SCHWIER-MORALES

当時大佐だったクリントン・ハイノートが第8戦闘航空団司令としてF-16による最終フライトを終えた。Kunsan Air Base, South Korea, in 2014.

 

こうした迅速な技術対応は前空軍次官だったウィル・ローパーが「デジタルセンチュリーシリーズ」と呼んで提唱していたものだ。これと別に空軍は低費用消耗品扱い航空機材共有化Low Cost Attritable Aircraft Platform Sharing (LCAASP) 事業で消耗品扱い・再利用可能なUAVの各型を「共通システム構成で中核システム性能を使いつつ、特定ミッションに合わせるという、ヴァルキリーで採用したモジュラー構造」の実現を狙っていると航空シンクタンクのミッチェル研究所が説明している。空軍は共通部品をもとに拡大縮小が自由にできる航空機ファミリー構成の実現を目指している。

 

だが、空軍はNGADを有人装備にするべきかで迷っている。ハイノート中将はDefense Newsに対し有人、無人さらに任意有人操縦対応の各装備とすると述べつつ、すべて同時に就航するわけではないとした。「率直に言って各装備の開発を進めてみて、どれが一番いいか見極めたいと思っている」(ハイノート)一方でAir Force Magazine記事はNGADは任意で有人操縦可能な機体となるのは確実と伝えている。

 

もちろんのこと、F-22と交代する機材に無人機も含むのは確実だろう。

 

有人・無人機の選択という難題に対しハイノートはAir Force Magazineに対し自律運航機材を多用すして戦力増強効果を狙うとし、スカイボーグ事業で開発した人工知能の初期型テストにも触れた。空軍はスカイボーグをまず忠実なるウィングマン方式の半自律型無人機に応用すると公言しており、その後に技術を完全自律型の戦闘用無人機(UCAV)に応用する点に留意すべきだ。こうした自律運航機材の機能の一部を有人機に移植する話もあり、実現すれば現在そしてこれから登場する有人機そのものは有人操縦へ切り替え可能な機体になる可能性が生まれる。

 

U.S. AIR FORCE

スカイボーグ自律運航システムがクレイトスのUTAP-22戦術無人車両から発射された。Tyndall Air Force Base, Florida, last April 29.

 

NGADが有人装備なのかどうかという根本的な問題とは別に、ハイノート中将から事業のは順調に進展中との発言があった。デジタル設計及び各種システム統合が事業で大きな柱になっており、予定通りの進展が続いており、2030年代中に実現すると述べた。

 

だがNGADが期待どおりに実現しない場合、ハードウェアの第一線配備が遅れる場合、ハイノートはF-22をつなぎとし、後継機を待つと述べた。

 

ハイノートは「傑作機」と呼ぶが、ラプターは急速に旧式化を続けている。中国のような互角の戦力を相手とした作戦では従来と異なるミッションをこなす必要がある。ハイノートは中国が台湾侵攻した想定の例を取り上げた。2030年代中にこれが発生すれば、F-22で対応能力の不足が露呈する。ハイノートはとくに中国のJ-20ステルス戦闘機が高性能空対空ミサイルを使い、アジア太平洋地区の戦闘の様相が一変すると述べた。

 

CHINESE INTERNET

中国のJ-20ステルス戦闘機

 

 

F-22では航続距離不足、機内搭載兵装量の不足が出撃の際に足かせとなる。これはF-35にも共通する問題だ。ハイノート中将もこのことは認識している。これを念頭にNGADで兵装搭載量がどこまで実現するかを考えてみたい。NGADはF-22より大型機材になり、低視認性のため無尾翼構造になりそうだ。

 

U.S. AIR FORCE/SAMUEL KING JR.

F-15EX 一号機がエグリン空軍基地(フロリダ)に到着した。March 11, 2021.

 

さらにF-22は小型ながら整備が大幅に必要な機体で、運行経費が高いまま、敵の高性能防空体制の脅威にさらされるとハイノートは指摘している。さらにB-2ステルス爆撃機同様に部品メーカーの消滅で運行上の支障が生まれている。

 

F-22の威力を維持すべく、性能改修を2022年度予算に盛り込み、センサーのほか名称不明の新型空対空ミサイルの導入さらに耐用年数の延長も視野にはってくるはずだ。Defense Newsは新型ミサイルは各機種で広く使われるとしており、ハイノートが言及したのはAIM-260共用戦術航空ミサイル(JATM)のことらしい。同ミサイルは外観上はAIM-120AMRAAMと同程度なのでF-22とF-35で機内搭載が可能となるが、射程距離はAIM-120Dより相当長くなり、中国やロシアが開発中の長距離ミサイルに対抗するものだ。

 

こうした構想には政治面での意味もある。なんといってもNGAD関連の予算を政府に認めさせることだ。Air Force Magazineでハイノート中将は今後の予算要求にNGAD実現を強く求めるつもりだと認めている。F-22関連の予算もNGAD実現を側面から支援する意義がある。2021年度予算最終案ではNGAD関連がわずかだが減らされている。

 

F-22とNGADをめぐる話とは別に、もう一つ興味を感じるのはハイノートがDefense Newsインタビューで供用中のF-15Eストライクイーグルを最新のF-15EXと同じ標準にすると述べた点だ。サウジアラビアが同じように供用中F-15Sを改修しF-15SAにした事例がある。空軍はF-15EはそのままとしてかわりにF-15EXの追加発注という選択肢もある。

 

いずれによせよ、世界各地で攻撃の第一陣として酷使されてきたF-15E部隊に新規製造の機体あるいは大幅に性能改修した機材が配備される可能性が生まれることになる。

 

今回お伝えした各案は正式採択されたものではないし、F-22の「早期」廃止には議会から反発の声が出るのは必至だ。とはいえ、空軍の戦術機材の今後を決める重要な時期に差し掛かっていることは確かだ。■


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New Details Emerge About The Secretive Program That Aims To Replace The F-22

The F-22’s days may be numbered, but we now have a little better view as to what they want to replace it with and why.

BY THOMAS NEWDICK MAY 14


2021年5月20日木曜日

第六世代機登場でF-22は廃止となるが、F-35は生き残る。補完的に投入される機材になるのではないか。

 

 

ここがポイント:第六世代機はF-35の性能すべてを有する後継機にならない。

空軍の次世代ステルス戦闘機で開発が急速に進み、すでに飛行開始したを見て空軍上層部はF-35縮小に向かうだろうか。

 

第六世代機材が登場してもF-35は今後も供用の方針なので、可能性は低いようだ。ただし、空軍の同機活用案もこれから姿をあらわすのだろう。

 

新型第六世代機で仕様やミッション内容で判明している情報が皆無に等しいが、空軍上層部や開発部門の最近の発言から単純な機種交代ではないことがわかる。つまり、第六世代機はF-35の全機能を有する機体ではない。むしろ、その反対に第六世代機とF-35には相互補完効果があるようだ。

 

F-22と同様の制空任務で画期的な性能を新型機が実現する可能性が高い。第六世代戦闘機はF-22を超える性能として、おそらく、スーパークルーズ、敵機の攻撃をかわす加速性・操縦性を実現する推力があるのだろう。

 

ただし、技術の進展と並びソフトウェアを介しての急速な兵装性能の進展を考えれば、F-35ならではの性能も当面は有効なまま残るのではないか。

 

CNNが興味深い発言を引用していた。空軍上層部がトランプ政権時代にF-35の予定調達数1,763機を800機に削減し、浮いた予算を第六世代機の実現に投入すると提言していたという。

 

同じ話が第六世代機開発の初期にもあったが、空軍の方針とは思えず、現在の空軍の考え方とも思えない。参謀総長チャールズ・ブラウン大将はF-35調達は予定通り進めると明言しているが、変更につながる進展も出ている。今後の推移によっては、第六世代機をF-22後継機として調達を増やし、F-35も併用する中で第六世代機がF-35機能を補完する可能性もある。

 

従来性能をすべて超えながら最適化した機体の開発は不可能に近い。F-35改修を継続しつつ、新型第六世代機で画期的な戦闘能力を実現することが最適な組み合わせで航空優勢の確保になると主張する向きがある。

 

第五世代第六世代のステルス機はステルス効果を高め、ネットワーク技術の進展の効果を活用し、情報交換しての共同投入で効果が生まれるし、無人機との組み合わせも可能となる。ともに付近を飛行する無人機あるいは無人車両との共同作戦も可能となる。技術の突破口が開きつつあり、F-22とF-35の相互接続が可能となり、情報共有の水準が変わり、標的捕捉技術の向上で協調航空攻撃が実現する。第五世代第六世代機間の連携効果につながる進展が生まれる。

 

F-35に情報収集監視偵察(ISR)機能をもたせ、超長距離高精度画像センサーがあれば電子光学的な標的捕捉技術で接近してくる敵の第五世代機編隊を捕捉できる。コンピュータ上のミッションデータファイルを参照し、人工知能によるセンサー融合機能で目標識別が瞬く間に可能になる。

 

敵のデータを膨大なデータベースと参照し、解析を迅速に行えば、ばらばらだったデータを関連付けた形でパイロットに提示できる。F-35は敵を先に探知し、データを付近を飛ぶ第六世代機に送信し、敵編隊を先に撃滅するというシナリオだ。■

 

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The Air Force's Sixth-Generation Aircraft Could Be Epic

May 19, 2021  Topic: F-35 Fighter  Region: Americas  Blog Brand: The Buzz  Tags: MilitaryJetsSixth GenerationTechnologyF-35

by Kris Osborn

 

Kris Osborn is the defense editor for the National Interest. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a master’s degree in Comparative Literature from Columbia University. 

Image: Reuters


F-15EXは「兵装大量搭載トラック」となり、新型超長距離AAMも搭載可能となる。中国、ロシアが開発中の長距離AAMへの対抗を急ぐ。

THE WAR ZONE

F-15EX LREW

U.S. AIR FORCE / U.S. DEPARTMENT OF DEFENSE VIA FLIGHTGLOBAL.COM

 

空軍の新型長距離空対空ミサイル搭載にF-15EXイーグルII戦闘機が最有力候補になった。米軍の空対空ミサイルとして長距離交戦兵器Long Range Engagement Weapon, LREWが数年前に登場したものの(少なくとも一般の目から)姿を消して以来の新型だ。

新型ミサイルの詳細を初めて伝えたのはAir Force Magazineで、空軍から2022年度予算要求用の内部資料を入手した。空軍は400機もの旧型機を退役させ、300機近くの新型機を導入しようとしており、次世代制空機材(NGAD)のほか、F-16後継機の「完全新型」多用途戦闘機(MR-X)が登場する。

U.S. AIR FORCE

F-35A がAIM-120 AMRAAM をメキシコ湾上空で試射した。空軍はさらなる長距離ミサイルを話題にしている

 

興味深いことに同資料では無人の「大型...空対空兵器をF-15EXに搭載可能」とあり、イーグルIIを「大型兵装トラック」と評している。これまでF-15EXで運用する最大の空対空兵器としては標準型AIM-120高性能中距離空対空ミサイルAMRAAMがあった。空軍は同ミサイルの性能を引き上げてきたが、明らかに開発の余地がなくなりつつある。

F-15EXの兵装搭載量の大きさはかねてから知られているが、極超音速ミサイル含む空対地兵装の想定だった。AGM-183A空中発射迅速反応兵器ARRWがF-15EX搭載になるといわれている。

U.S. AIR FORCE

AGM-183A ARRW のテスト用がB-52H爆撃機にに搭載された。F-15EXでもこれを搭載する案がある。

 

そこで、F-15EXに新たな兵装が搭載され、地上のみならず空中の敵を撃破することになる。いずれの場合でもF-15EXが飛ぶ空域は制空権確保が困難ではない、あるいは敵の接近阻止領域拒否の圏外となるはずだ。

ここで興味を引くのは空軍が海軍と共同で新型AAM開発にすでに着手していることが判明しており、AIM-120AMRAAMを超える射程を実現するのがAIM-260はAMRAAMと同程度の寸法になるといわれてきた。F-22ラプターに最初に搭載する。AIM-260がAMRAAMと同程度の寸法ならF-35ライトニングIIの機内兵装庫にも収まるし、今後登場するステルス戦闘機でも同様だろう。AIM-260は現在開発中だが詳細情報は非公開だ。

AIM-260以外にこれまでAGM-88G高性能対レーダー誘導ミサイル射程延長版AARGM-ERがあり、これはレーダー施設を攻撃し対地攻撃も可能なミサイルだ。これは長距離対応AAMに改装するのに適している。

U.S. NAVY

F/A-18EがAGM-88G AARGM試作型を左主翼下に搭載した

 

さらに新型兵器を「大型」としていることから空軍は別の存在について触れているのではないかとAir Force Magazineは推察しており、中国のPL-15AAMに対抗しようというのだろう。

PL-15も謎の兵器だ。J-20ステルス戦闘機の主要兵装だということ、AIM-120DAMRAAMに匹敵することは判明している。ただし、これまで射程が長距離で、制御可能なラムジェット推進方式を採用していることはわかっている。PL-15がより一般的なデュアルパルスモーターを採用しているものの、全般的な性能と搭載するアクティブ電子スキャンアレイ(AESA)方式のレーダーは米国および同盟国側に課題となる。

CHINESE INTERNET

J-20の機内にダミーのPL-15ミサイル4本が見える。

 

一方で中国は超長距離射程AAMを開発中で、J-16フランカー多用途戦闘機の主翼下に搭載した写真が浮上している。画像から全長約18フィートとされ、AMRAAMは12フィートだ。 The War Zoneでは同ミサイルは空中商機警戒機他の支援機材を攻撃する想定と推察してきた。

こうした中国製兵器は開発段階のまま数年が経過しており、ロシアも同様でAMRAAMの絶対的優位が脅かされつつある。昨年は超長距離射程のR-37M(AA-13アックスヘッド)をSu-35Sフランカーからの初の発射に成功し、R-77(AA-12アッダー)の射程拡大版にラムジェットが採用され、Su-57フェロンステルス戦闘機でテストが始まっている。

RUSSIAN MINISTRY OF DEFENSE SCREENCAP

ロシアの Su-35SがR-37M ミサイルを発射した

 

こうした中国とロシアの新型ミサイルの存在はかねてから知られており、R-37MはMiG-31フォックスハウンド迎撃機での運用を2011年に行っている。ここからこちら側はLREWを想起させられるが、米空軍も超長距離AAMで米海軍のAIM-54フィーニクスが2004年に廃止となって以来の性能上の穴を埋めようとしていた。

NASA/TOM TSCHIDA

NASA所属のF-15Bに不活性フィーニクスミサイルが搭載され、極超音速飛翔のデータ収集に使われた

2017年の国防認可法によりペンタゴン予算書類では翌年LREWに言及し、「今後登場する技術として開発を進める」とあった。

その時点で The War ZoneはLREWについて次のように伝えていた。

同事業はコンセプト、技術、キルチェーン構造、基本要求内容を詰めるべく始まっており、新型長距離空対空ミサイルあるいはミサイルのファミリー構造の実現を目指す。公式には同事業は「米国の航空優勢の維持」が目的だ

LREWのコンセプト図では二段ミサイルでF-22から発射するとある。二段式にしたのは極長距離ミサイルを迅速に実現するための選択だろう。ただラプターの機内兵装庫に収まるサイズなのかが疑問だ。

U.S. DEPARTMENT OF DEFENSE VIA FLIGHTGLOBAL.COM

空軍公表の想像図で゙F-22が二段式LREWを発射している。

 

このコンセプトは多分に画像としての効果を狙ったものだろうが、直近の空軍の発言ではサイズが大きすぎることは明らかだ。LREWが実現してもF-22の機内兵装庫には入らないのではないか。そのため、新型ミサイルはLREWとは別の装備品となるのか、あるいはこの別装備品が別の型式の兵装に変身しているのか、いずれにせよ当初想定より大型化しているはずだ。

さらにLREWの存在が初めて判明した時点で、F-15を「兵装トラック」に使う構想があり、比較的安全な地点からステルス戦闘機部隊が発信する標的情報をデータリンクで得て長距離ミサイルを発射する構想が注目を浴びた。F-15から発射されるミサイルには標的情報の更新をステルス機から受ける。この構想ではミサイル発射をステルス機から行わなくてもよいことになる。

VIKING AERO IMAGES

米空軍向けF-15EX の一号機

 

空軍作成の予算関連資料からさらにわかることがある。新型ミサイルの用途だ。資料では「あらゆる面での残存性、高速度、高性能兵器、航続距離の延長」の語が見える。また作戦構想では「一時的な機会の窓」が「高度な敵脅威環境」で実現するとある。ここから想像できるのは超長射程AAMを遠方から発射し、ステルス機含む各種手段で飛翔を管制し、一見堅固なA2/AD体制に隙間を開ける狙いがある。たとえば台湾をめぐる交戦でこれが試されるはずだ。

F-15EX以外にはB-21レイダーステルス爆撃機でも新型ミサイルが運用できる。2019年にスコット・プレウス少将(当時太平洋空軍で航空cyber作戦部長)が「B-21では空対空戦能力も実現可能」とし、「各種システムを使い、自機を防御してステルス性を活かす」と発言していた。

とはいえ、F-15EXで進展が急速に進む中で、空軍がめざす次世代超長距離AAMのさらなる詳細が判明するのにさほど待たなくてもすむのではないか。新型ミサイルがどんな姿になろうと、中国やロシアのミサイル開発が続く中、空軍には喉から手が出るほど必要な攻撃手段の追加になるはずだ。■

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F-15EX To Carry New Oversized Air-To-Air Missile

The disclosure of the mysterious weapon reflects U.S. plans to challenge China’s long-range missile developments.

BY THOMAS NEWDICK MAY 17, 2021