ここがポイント:第六世代機はF-35の性能すべてを有する後継機にならない。
米空軍の次世代ステルス戦闘機で開発が急速に進み、すでに飛行開始したを見て空軍上層部はF-35縮小に向かうだろうか。
第六世代機材が登場してもF-35は今後も供用の方針なので、可能性は低いようだ。ただし、空軍の同機活用案もこれから姿をあらわすのだろう。
新型第六世代機で仕様やミッション内容で判明している情報が皆無に等しいが、空軍上層部や開発部門の最近の発言から単純な機種交代ではないことがわかる。つまり、第六世代機はF-35の全機能を有する機体ではない。むしろ、その反対に第六世代機とF-35には相互補完効果があるようだ。
F-22と同様の制空任務で画期的な性能を新型機が実現する可能性が高い。第六世代戦闘機はF-22を超える性能として、おそらく、スーパークルーズ、敵機の攻撃をかわす加速性・操縦性を実現する推力があるのだろう。
ただし、技術の進展と並びソフトウェアを介しての急速な兵装性能の進展を考えれば、F-35ならではの性能も当面は有効なまま残るのではないか。
CNNが興味深い発言を引用していた。空軍上層部がトランプ政権時代にF-35の予定調達数1,763機を800機に削減し、浮いた予算を第六世代機の実現に投入すると提言していたという。
同じ話が第六世代機開発の初期にもあったが、空軍の方針とは思えず、現在の空軍の考え方とも思えない。参謀総長チャールズ・ブラウン大将はF-35調達は予定通り進めると明言しているが、変更につながる進展も出ている。今後の推移によっては、第六世代機をF-22後継機として調達を増やし、F-35も併用する中で第六世代機がF-35機能を補完する可能性もある。
従来性能をすべて超えながら最適化した機体の開発は不可能に近い。F-35改修を継続しつつ、新型第六世代機で画期的な戦闘能力を実現することが最適な組み合わせで航空優勢の確保になると主張する向きがある。
第五世代第六世代のステルス機はステルス効果を高め、ネットワーク技術の進展の効果を活用し、情報交換しての共同投入で効果が生まれるし、無人機との組み合わせも可能となる。ともに付近を飛行する無人機あるいは無人車両との共同作戦も可能となる。技術の突破口が開きつつあり、F-22とF-35の相互接続が可能となり、情報共有の水準が変わり、標的捕捉技術の向上で協調航空攻撃が実現する。第五世代第六世代機間の連携効果につながる進展が生まれる。
F-35に情報収集監視偵察(ISR)機能をもたせ、超長距離高精度画像センサーがあれば電子光学的な標的捕捉技術で接近してくる敵の第五世代機編隊を捕捉できる。コンピュータ上のミッションデータファイルを参照し、人工知能によるセンサー融合機能で目標識別が瞬く間に可能になる。
敵のデータを膨大なデータベースと参照し、解析を迅速に行えば、ばらばらだったデータを関連付けた形でパイロットに提示できる。F-35は敵を先に探知し、データを付近を飛ぶ第六世代機に送信し、敵編隊を先に撃滅するというシナリオだ。■
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The Air Force's Sixth-Generation Aircraft Could Be Epic
May 19, 2021 Topic: F-35 Fighter Region: Americas Blog Brand: The Buzz Tags: MilitaryJetsSixth GenerationTechnologyF-35
by Kris Osborn
Kris Osborn is the defense editor for the National Interest. Osborn previously served at the Pentagon as a Highly Qualified Expert with the Office of the Assistant Secretary of the Army—Acquisition, Logistics & Technology. Osborn has also worked as an anchor and on-air military specialist at national TV networks. He has appeared as a guest military expert on Fox News, MSNBC, The Military Channel, and The History Channel. He also has a master’s degree in Comparative Literature from Columbia University.
Image: Reuters
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