再び環球時報の報道です。予想通り、台湾の存在を認めない論調で、とかく「島」と繰り返しているのは大陸国家としての観点でしょうね。米駆逐艦の航行の自由作戦での台湾海峡入りに神経を逆なでされているPRCの同様ぶりが逆に感じられるのですが、皆さんはどう思われますか。
ご注意:以下の記事では環球時報の使う表現を極力そのままお伝えしています。記事の主張は本ブログの意見ではありません。
PLA南方戦域司令部隷下の海軍航空旅団所属の戦闘爆撃機が全日連続訓練に加わるべく離陸した。April 20, 2021. Photo: China Military Online
米海軍艦艇の二日前の台湾海峡通行から台湾の分離主義勢力が誤った勇気づけられないよう、人民解放軍の戦闘爆撃機が台湾海峡のいわゆる中間線を超える飛行を5月20日に実施した。
PLAのJH-7戦闘爆撃機2機、Y-8電子戦機、Y-8対潜機が台湾島が勝手に設定した南西部防空識別圏に進入したと同島の防衛当局が同日声明を発表した。
同地区でPLAはここ数カ月演習を展開してきたが、JH-7戦闘場爆撃機の二機がいわゆる中間線を突破したと台湾島メディアが同日伝えており、報道では同島の防衛当局の発言も引用している。
そもそも「中間線」なるものは存在せず、同島が勝手に台湾海峡を大陸側、台湾島側に分けたものすぎない。中国本土がこの線を認めていないのは、両側とも中国であるからだ。
台湾海峡をUSSカーティス・ウィルバーが通過し二日たったが、JH-7戦闘爆撃機編隊の演習は強力な警告となり、台湾分離主義勢力への強力な抑止効果を生むと北京在住の軍事専門家が匿名を条件に環球時報に語った。
JH-7戦闘爆撃機は対艦、対地攻撃に特化しており、演習に投入されて「中間線」を超えた飛行をしたことは戦闘準備態勢が高くなっていることの表れだと同上専門家は指摘している。
米国は駆逐艦を海峡に派遣したことで誤った信号を「台湾分離主義者」勢力に送り、PLA東部戦域司令部が部隊を編成し、米艦の動向を一貫して監視したと同司令部の広報官上級大佐Zhang Chunhuiが5月19日に声明を発表した。
台湾の分離主義勢力は時々実施される米艦艇の海峡通航などPLAが毎日のように展開する演習の前には意味がないことを理解すべきである。このことは米国は中国の玄関口でPLAN相手の戦争に勝利を収めることはままならないことを意味する。また、米国は台湾支援に向かえば厳しい状況に直面する、と専門家陣は見ている。
米艦艇が挑発的な航行をおこなったことに対応して、中国国防部報道官上級大佐Tan Kefeiは5月20日、PLAは必要な措置すべてをとり、あらゆる脅威や挑発行動に対応するとともに、中国の主権と領土保全を守り通すとの声明文を発表した。■
この記事は以下を再構成し人力翻訳でお送りしています。市況価格より2-3割安い
翻訳をご入用の方はaviationbusiness2021@gmailまでご連絡ください。
By Liu Xuanzun
Published: May 21, 2021 04:58 PM
環球時報が主張する、米駆逐艦の台湾海峡での自由航行作戦に対するPLAの示威行為が、いかに的外れで遠吠え的行為であるか見てみよう。
返信削除PLAの航空作戦は、台南と東沙諸島の間を飛行し、また、台湾海峡の自由航行作戦の当日でなく2日後である。その日、米駆逐艦は西沙諸島で自由航行作戦を行っていた。つまりPLA航空機は、いつもの台湾に対する示威行為を行っていただけにすぎない。それを自由航行作戦に対するPLAの示威行為と言うのは無理があり、言葉だけでなく実力で自由航行作戦に抗議したとの国内向けのアリバイ作りのように思える。
うんたら時報の記事が、共産党幹部の心情をどの程度映しているのかは分かりませんが。
返信削除記事だけみると「めっちゃ気にしてるやんwww」の感想しかありませんね。