昨年末に一回ご紹介した新興企業は着実に事業を推進しているようです。大型無人機という姿にも魅力を感じますが、衛星打ち上げビジネスを着実に変える潜在性もあるようですね。以前ご紹介した同社の記事は以下をご参照ください。
https://aviation-space-business.blogspot.com/2020/12/uas.html
エーヴァム創設者にしてCEOのジェイ・スカイラスがRavn X 大型無人機の前に立つ。同機は小型ペイロードを低地球周回軌道に発射する。(Aevum)
エーヴァムAevum の大型無人機レイヴンX Ravn X は小型ロケットを空中発射し、情報収集偵察監視用ペイロードを搭載するほか貨物輸送にも使える。
同社は2016年創設でRavn X 無人機(全長80フィート)で低地球周回軌道に小型ペイロードを投入する構想を最近公表するまではステルス企業だった。レイヴンXは世界最大級の無人機で離陸重量55千ポンドと同社は発表。特許取得ずみで同機を簡単に別用途に変更でき、貨物輸送や偵察ペイロード搭載が可能とする。
「当社の提供するサービスはロジスティクス部門です。貨物以外にデータも対象です」と同社を立ち上げたCEOジェイ・スカイラスは説明。
エーヴァムのレイヴンXで対応可能な各種モジュール。小型無人機264機の運用も可能で、放出後に個別に荷物配達する。 (Aevum)
多用途無人機レイヴンXにより軍に大きな変化が生まれる。従来は単一用途無人機を整備してきた。レイヴンXをRQ-4グローバルホークと比較すると、グローバルホークは各種センサーを搭載するがISR専用なのに対し、レイヴンXもセンサーを搭載するが、その他任務に簡単に変更できる点が異なり、着陸には1マイル長の滑走路あるいは平坦な農地で十分なので、前方基地向け貨物輸送の可能性を高める。
さらにレイヴンXの最大ペイロードは15千ポンドだが、グローバルホークは3千ポンドだ。エーヴァムはレイヴンXが現在供用中の各種専用無人機すべての代替手段になるとは期待しないものの、ロジスティクス上の課題解決手段として従来にない選択肢になるとする。
スカイラスは国防総省契約の内容に詳しく触れないが、同社は軍向けの衛星打ち上げ業務の契約交付をすでに受けている。
レイヴンXの初ミッションは米宇宙軍向けASLON-45(契約金額5百万ドル)でペイロードの24時間以内打ち上げ能力を試す。エーヴァムはその他7社と並び国防総省のOrbital Services Program-4の契約(総額986百万ドル)企業となっており、民間による小型ペイロードの軌道打ち上げ事業に参画する。エーヴァムはフェーズII小型ビジネスイノベーション研究契約ならびに非公開契約一件も獲得ずみと発表している。■
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