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米パイプラインへのサイバー攻撃を行ったランサムウェア集団ダークサイド(ロシア)は単純に金銭目的とするが、ガソリン価格はすでに上昇して混乱を巻き起こしている。

Gas Prices

NBCニュースによればコロニアルパイプラインへのサイバー攻撃実行犯としてFBIはロシアのダークサイドを特定した。ダークサイドは犯行を認めている。攻撃対象となったパイプラインは全長5,500マイルでテキサスとニュージャージーをつなぐ。

サイバー攻撃は先週末に米国最重要の燃料パイプラインに行われ、ダークサイドの犯行と判明した。ダークサイドはロシアのランサムウェア集団だ。

 

「ダークサイド・ランサムウェア集団が今回のコロニアルパイプライン襲撃を実行した」とFBIは発表。「同社やその他政府機関と協力し捜査を続けている」

 

ランサムウェアとはネットワークに侵入し、対象先のファイルをロックして解除のため身代金を要求する行為を指す。

 

ダークサイドは「政治と無関係、地政学にも加わらず、政府とのつながりもなく、自らの利益を希求している」とウェブサイトに記しているとNBCは報道。「めざすのは金銭であり社会混乱ではない」

 

今回のサイバー攻撃でパイプラインは使用不可となっており、燃料供給に混乱が生まれ、ガソリン価格はすでに上昇している。ただし、価格上昇が数日で収まるか、長期にわたるかは不明だ。

 

地方テレビ局KXニュースによればガソリン価格は南東部ですでに上昇しているという。

 

「これは注目すべきニュースです。サイバーセキュリティ犯罪集団が米国のガソリン需給を動かしています。これは注目せざるを得ません。心配になる話です」とAAA(全米自動車連盟)の広報担当ジーン・ラダウサーが同局取材に対し見解を述べていた。

 

5月3日時点の全米平均ガソリン価格はガロンあたり$2.89で、一カ月前より1.8セント高く、昨年5月より$1.13 上昇している。昨年5月はパンデミックの影響でガソリン価格が異例なまで低下していた。■


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Report: Russian Hacker Group Darkside Seen as Responsible for Pipeline Attack

May 11, 2021  Topic: Darkside  Blog Brand: The Buzz  Tags: Darkside AttackRansomwarePipeline AttackRussiaMilitaryGas Prices

by Stephen Silver

 

Stephen Silver, a technology writer for The National Interest, is a journalist, essayist and film critic, who is also a contributor to The Philadelphia Inquirer, Philly Voice, Philadelphia Weekly, the Jewish Telegraphic Agency, Living Life Fearless, Backstage magazine, Broad Street Review and Splice Today. The co-founder of the Philadelphia Film Critics Circle, Stephen lives in suburban Philadelphia with his wife and two sons. Follow him on Twitter at @StephenSilver.

 

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