F-22 Raptors assigned to the 94th Fighter squadron United States Air Force 1st Operations Group, sit on the flight line at Joint Base Langley-Eustis, Virginia, Sept. 3, 2020. STAFF SGT. ERICHA FITZGERALD | U.S. AIR FORCE
米空軍の戦闘機は4機種に整理される。だがF-22ラプターは残る対象に含まれていないことが5月12日の空軍トップ発言から明らかになった。
残るのはF-35、F-15EX、F-16そしてNGAD次世代制空機材のうち戦闘機仕様の機体だと空軍参謀総長CQブラウン大将ガマッカリーズアンドアソシエイツのリモート会議席上で述べた。
「戦闘機は現在7機種あるが、4つに絞りたい。4機種で最適な構成にする」
ブラウン大将は「実際には4プラス1となる。A-10が主翼交換でしばらくは残るため」とし、長年供用されてきたウォートホグは2030年代まで残る。
F-22に交代するNGADは「主力機材」F-35と併用し、F-15EXが増えるがF-16も「しばらくは」供用するとブラウン大将は発言した。
F-22は昨年11月時点で186機あるとヘリテージ財団は把握している。平均機齢はわずか12年で空軍機材中で最も新しい機材だが、ミッション実施率が低く、機体構造強化改修のため運用から外れる機体もある。
空軍上層部はF-15EX調達はF-15Cの交代用にとどまらず218機残るF-15Eストライクイーグルにも更改すると昨年ほのめかしていた。
ブラウン大将によれば空軍は戦術機研究を内部で進め、機材の適正構造を把握し、検討には各軍も加わり、「供用中の戦闘用機材全機種、攻撃、戦闘双方のすべての側面を検討した」。
「選択肢を模索した。脅威対象は時間とともに変化している。正しい方向に向かいたい。現在7機種になっているためで、4機種に絞り込みたい」
今回の検討内容は空軍の2022年度予算要求に反映されない。「狙いは23年度予算だ」(ブラウン)
ブラウンはF-16後継機の結論は出ていないとする。「F-35の追加あるいはまったく別の機材とするか。だが現時点で結論を出す必要はない。おそらく6-8年後になろう」という。が、供用中機種の退役で節約効果を過大に期待すべきでないと警句を鳴らすアナリストがいる。
ヘリテージ財団の国防センター主任研究員のジョン・「JV」・ヴェナブルは元F-16パイロットで「予算節約を第一に狙っても希望通りの機材削減はできない。戦術機は今でも少なすぎる状態であり、さらに削減してコスト削減にはならない」
「F-35がF-16とA-10の後継機の位置づけだった。それなのに第四世代のF-15EXを新たに調達するのは理屈に合わない」
F-22はソ連機をドッグファイトで制圧する目的で生まれたが、戦闘で実際に敵機を撃墜した実績はない。シリアで2014年に初投入された。イラン抑止のため中東に配備されている。
空軍は当初ラプター750機調達を想定していたが、187機に縮小された。主契約企業ロッキード・マーティンが最終号機を納入したのは2012年だった。
同機の生産再開構想が数回あったが現実になることはなかった。ロッキードも新規製造F-22にF-35の新型エイビオニクスを搭載する案を提示していた。だが空軍は改修型F-15をボーイングから調達する案を採択した。
F-22へは数か国が関心を示していたが、米国内法が輸出の道を閉ざした。■
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The Air Force Is Planning For a Future Without the F-22
Just four fighters will make up the future fleet: F-35, F-16, F-15EX, and NGAD, chief says.
By TARA COPP and MARCUS WEISGERBER
MAY 12, 2021
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