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米陸軍向け軽戦車競合でBAEシステムズ提案の実車両が姿を現した

  

 

Photo by Kristo Karl.

 

BAEで開発中の軽戦車試作型の画像がソーシャルメディアに流出した。同社ミシガン施設内に米陸軍歩兵旅団戦闘チーム向け軽戦車一両が目視された。

 

新型戦闘車両は陸軍が目指す移動防護火力(MPF)の一環として開発中で、防御性能を有する車両で圧倒的かつ精密な射撃を実現しつつ、各種地形で迅速移動をめざす。

 

ツイッターに出た画像でBAEのMPF試作車両の詳細がわかる。

 

新型軽戦車の武装は105mm砲で、自動砲弾装てん機能で毎分12発の発射能力がある。重機関銃・軽機関銃も搭載する。

 

オープンソースでは新型戦闘車両の装甲は変更可能で画期的な残存性サブシステムがあり車両乗員を将来の戦場で守るとある。金属装甲は戦場で修理交換できるようボルト止め構造だ。

 

MPFでは成熟技術と複合材料の統合で開発期間の多短縮を目指している。

 

さらにBAEシステムズはMPF軽戦車試作型を米陸軍に先月、アバディーン試験場に納入した。

 

Inside Defenseが陸軍がフォートブラッグ(ノースカロライナ)で1月から新型軽戦車の評価作業を開始しているとも伝えている。陸軍は評価結果から調達先をBAE、ジェネラルダイナミクス・ランドシステムズを選択する。

 

仕様素材を一つに絞った上で2022年度末から生産段階への移行を目指す。■

 


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US Army light tank prototype spotted at BAE facility in Michigan

 

ByDylan Malyasov

May 8, 2021

 

About this Author

Dylan Malyasov

U.S. defense journalist and commentator. Aviation photographer. Dylan leads Defence Blog's coverage of global military news, focusing on engineering and technology across the U.S. defense industry.


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