2022年9月10日土曜日

ウクライナ戦の最新状況 ウクライナ軍がロシア国境まで到達か。ロシアに制裁効果が効いてきたようだが、戦闘は長期化の見込みで安心できない

 

KHARKIV, UKRAINE – SEPTEMER 09: Ukrainian forces patrol after Ukrainian army took control some of the villages in Kharkiv, Ukraine on September 09, 2022. (Photo by Metin Aktas/Anadolu Agency via Getty Images).

 

ウクライナ軍は占領地に楔を打ち込みロシア軍が混乱し撤退する中、英雄として迎えられている

 

 

 

クライナ軍は複数区域で領土を奪回し続けており、ロシア占領下で6ヶ月以上過ごしてきた一般市民が両手を広げて歓迎している。

 ウクライナ軍が北部のハリコフ周辺や南部のケルソン周辺のロシア軍戦線を急速に突破していく様子は、動画でネット上に拡散している。ウクライナ軍は各地で、解放された同胞から抱擁、握手、喜びの涙で迎えられた。

 ウクライナ軍装甲車が数カ月間ロシア軍に占領されていた町を通過すると、住民が道端に並び歓声を上げた  ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、同国軍がハリコフ地方の集落30以上箇所を解放したと述べた。

 「我が軍、情報機関、ウクライナ保安庁は、作戦地域で活発に活動を続けている。成功裏に継続している」とゼレンスキーは9月9日声明で述べている。「この地域の村落では、領土を確保する行動が続いている。徐々に各地を我々の支配下に置いている。どこでもウクライナ国旗を戻し、国民を保護している。

 当初は南部ケルソン周辺での限定的な攻撃と思われていたが、ウクライナ軍は多面的な攻撃に発展させ、ロシア軍は後退を余儀なくされている。

 作戦上の安全保障の懸念は風前の灯となったようだ。現地部隊も、ウクライナおよび支援国の政府高官も、10日足らずの激戦で大きな前進があったと認めている。ロシア情報筋でさえ、プロパガンダを放棄し、ハリコフ周辺でのウクライナ軍の深い浸透を認めざるを得なくなっている。

 以下の地図に見られるように、昨日からウクライナ軍が獲得した成果は印象的だ。ウクライナ軍の前進は前線に深い穴を開け、ロシア領にまで侵入している。

 ウクライナ軍は戦略的な交差点であるイジュムを攻略するため、オスキール川まで進出している。その間、ウクライナの野砲は、ロシアの補給撤退ルートを破壊している。

 

 ロシアの従軍記者エフゲニー・ポドゥブニーは、ウクライナ軍がハリコフの南東にあるクピャンスク付近のオスキル川にかかる橋を破壊したと示す画像や動画をソーシャルメディアに投稿した。この方面にウクライナ軍が押し寄せたことで、ハリコフ駐留のロシア軍数千名が包囲される恐れがある。

 橋の映像では、市内に残る部隊への圧力を軽減しようと西に向かうロシアの援軍が通れなくなる深刻な被害が確認されている。

 モスクワの悪名高い傭兵集団「ワグネル」に関連するソーシャルメディアの偽名管理者「ヴラデン・タタルスキー」は、ウクライナ軍襲撃に先立ちロシア系部隊にイジュムを放棄するよう呼びかけている。

 ロシアのテレグラム・チャンネルによると、第2機動小銃師団司令官はすでにこれを実行に移しているという。司令官は自軍を見捨ててイジュムから逃亡したようだ。

 あるロシア人記者は、イジュムから一刻も早く脱出しようと必死になっている姿を撮影している。

 ウクライナは攻勢に転じており、現地状況は、実際に戦闘中の部隊がオンラインで最新情報を発信するのと同じくらい速く変化している。この24時間のハイライトを以下お伝えする。

 

最新情報

アントニー・ブリンケン米国務長官は9月9日、NATO本部(ベルギーのブリュッセル)で、同盟国関係者およびイェンス・ストルテンベルグ事務総長と会談した。ブリンケン長官は会談後に記者会見し、国際的な制裁措置によりロシア経済が深刻な打撃を受けており、ウクライナで戦う自国軍に弾薬供給ができなくなっていると述べた。

 ロシアは「北朝鮮やイランに必要な物資を求める一方、ウクライナの軍事力は、リーダーシップ、戦闘員の勇気、同盟国やパートナーの強固な支援のおかげで、ますます強くなっている」と、NATO本部からブリンケン長官は述べた。「プーチン大統領は、経済的圧力をかける我々の意志は時間とともに薄れると考えていた。それどころか、我々とパートナーや同盟国は、モスクワの強圧や脅迫に直面しても団結を維持し、ロシア経済に前例のないコストを課している」。

 ブリンケン長官によると、1,000社以上がロシア市場を見捨てたという。半導体やその他の技術に対する輸出規制により、「ロシアは自動車製造から軍事輸出、エナジー探査に至るまで、主要部門の近代化はおろか、維持もできない」。 

 2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、50万人もの人々(その多くは熟練労働者)がロシアから逃れているとブリンケン長官は述べた。ロシアの外貨準備高は750億ドル減少し、3000億ドルの資産が海外で凍結されているという。

 ウクライナへのNATOの軍事支援は、NATOの集団安全保障を損なわないかとの質問に対し、ストルテンベルグ事務総長は、ロシアが近隣の主権国家への侵略戦争に勝利しないようにすることは、同盟の任務を果たすことだと答えた。

 「我々がウクライナに提供している兵器は、NATOの緊密なパートナーであるヨーロッパ独立主権国家に対するロシアの攻撃的な行動を阻止するため使用されている」とストルテンベルグは述べた。「プーチン大統領がウクライナで勝利すれば、ウクライナ人にとって悪いだけでなく、我々全員にも危険なことです。だから実は、ロシア、つまりプーチン大統領がウクライナで勝利しないようにすることで、我々自身の安全性を高め、自国国境近くではそのような行動を許さないことを証明して同盟の強化にもなる」と述べた。

 ロシアの陸上総兵力の80%以上が現在、ウクライナ戦争に従事、あるいは専念しているとストルテンベルグは述べた。

 「もちろん、そこで何が起こるかは、ロシアがNATOの同盟国に脅威を与える能力で重要となる」と述べた。

 ロシア軍はウクライナ軍に退却させららえる、または駆逐される際、装備や車両、弾薬などを置き去りにしてきた。また、ウクライナ軍の捕虜になる者も続出している。捕虜の一人が、ロシア西グループ軍司令官のアンドレイ・シチェボイ中将Lt. Gen. Andrei Sychevoiだと判明した。このような高級将校が現代の戦闘で捕虜になるのは非常に珍しく、しかも最前線で部隊を率いていたとは、異様なことだ。

 

 前線からは、ロシア側の視点による貴重な映像も含め、さらに強烈な生の映像が続々と入ってきている。BMP-3歩兵戦闘車の砲塔に座ったロシア人砲手が、対戦車誘導弾のようなものに直撃された際に機関銃を発射するシーンだ。

 ロシアのネット情報によると、ウクライナが先週ケルソンを攻撃し始めたとき、モスクワはハリコフ周辺の北から南側に部隊を急派したという。そのため、北側の戦線に空きができ、人員を補充することなく、ウクライナ軍がほとんど戦わずに突破した地域もある。

 比較的損傷の少ない貴重なロシア軍装備も豊富にある。ハリコフのウクライナ兵は、Tor-M1地対空ミサイル(SAM)システム用トランスポーター-ランチャーと122mm BM-21 Gradマルチランチロケットシステムを一度に捕獲した。

 ウクライナ軍はまた、対砲台システムZoopark-1の重要部品であるロシアの1L261レーダー車両を発見した。

 ロシア軍は、ハリコフやイジュム周辺のいくつかの場所で、ウクライナの攻撃で大打撃を受けた部隊を補強しているようだ。ロシアのソーシャルメディアによると、ワグネルグループの傭兵が、被害の最も大きい地域に移動しているようだ。

 2機のMi-26輸送ヘリコプターがローターを回す背景に、制服を着たロシア兵が映っている映像もある。翻訳によると、航空機にはクピャンスクとイジュム周辺の孤立ロシア部隊を強化するため向かう兵士が積まれているとのことだ。これら大型ヘリコプターは携帯型防空システム(MANPADS)、長距離地対空ミサイル、さらに小火器のような敵の目標になる。小型攻撃機に比べて機敏性に欠けるため、低高度で飛行するのは危険である。このような超大型ヘリコプターが戦争で使用されている映像は初めてだ。

 ロシア軍はまた、ドンバスで、ウクライナ陣地に焼夷弾を投下したようだ。この低精度の弾薬は、超高温で燃える金属片を広範囲に放出し、火災を起こし、建造物を炎上させ、恐ろしい傷を負わせ、恐怖心を煽る設計だ。

 ザポリジャー原子力発電所では、先週、国連の国際原子力機関(IAEA)チームの立ち入りが許可された後も、順調とは言えない。IAEAのラファエル・マリアーノ・グロッシ事務局長は金曜日、本人のツイッターアカウントに動画を投稿し、原子力安全・セキュリティ保護区(NSSPZ)の即時設置を呼びかけた。欧州最大のザポリージャ原発は「決して戦争の手先にしてはいけない」と述べた。

 ウクライナ砲兵部隊は、9月8日に96歳で亡くなった英国君主、エリザベス2世に砲弾を捧げた。彼らは個々の155mm砲弾に女王の名前を刻み、毎日数千発がロシア軍陣地に向けて発射されている。

 こうした進展のニュースは心強いかもしれないが、すべての成果が確実なものではないことも注意しなければならない。この紛争はあと何カ月も、あるいは何年も続きそうだ。とはいえウクライナ軍の成果は驚くべきものであり、励みになる。■

 

Ukraine Situation Report: Liberators Greeted With Cheers, Tears Of Joy

BYDAN PARSONSSEP 9, 2022 6:59 PM

THE WAR ZONE


2022年9月9日金曜日

女王の棺をスコットランドからロンドンへ移動させ服喪する大規模作戦は事前に念入りに計画されていた。英王室と軍勤務の伝統にも改めて注目。女王は「象徴」ではなく「君主」なので日本人は要注意。

 

Photo by Max Mumby/Indigo/Getty Images

 

エリザベス二世の逝去を受け、ユニコーン作戦とロンドン橋作戦が進行中

 

 

エリザベス二世の死は、その臣民のほとんどが知る唯一の君主であり、他のどの世界の指導者のためのものと異なる追悼と祝福の厳粛な光景の開始となり、最終的に彼女の葬儀と新国王チャールズ三世の戴冠に至る。これらはすべて、長年にわたり綿密に練られた計画に従いとり行われ、大規模な物流の「ダンス」も行われる。

 

エリザベスは96歳で、愛するスコットランドのバルモラル城で亡くなったので、長年にわたって確立されてきた計画のうち2案が直ちに実行に移された。

 

 

エリザベス女王は亡くなる直前、2022年9月6日にスコットランドのアバディーンで行われる首相就任と新政府樹立に向けた謁見のため、バルモラル城に到着した保守党の新リーダー、リズ・トラスを出迎えた。 (Photo by Jane Barlow - WPA Pool/Getty Images)

 

1つは、ユニコーン作戦で、女王がイングランド国境以北で死亡した場合を想定したものだ。もうひとつは「ロンドン橋作戦」で、女王がスコットランドで亡くなった場合の主な計画で、ユニコーン作戦と並行して行われる。

 

いずれも「春の潮流作戦」(国王チャールズ3世の戴冠式)に続くものだ。

 

各計画について、これまで判明していることを紹介しよう。

 

スコットマン紙によれば、かつての「秘密」ユニコーン作戦は、「知らせを聞いたら、当局が女王の国葬の準備をするために、議会の議事を直ちに停止する」。

 

何十万人がスコットランドに弔問に訪れ、「スコットランド議会、ホリールード宮殿、セント・ジャイルズ大聖堂(いずれもエディンバラのロイヤルマイル沿い)に集まることが奨励されるだろう」と予想している。

 

女王の遺体は、アバディーンからエディンバラまで特別列車が運び、途中の各駅ホームには軍隊と救急隊のメンバーが並ぶ。

 

列車は通常速度を大幅に下回るため、「空、陸、海を軍がカバーする超厳重なセキュリティとなる。ホリールードハウス宮殿には臨時消防署と警察署が設置され、軍のバックアップのもと、強力な武装警察が駐在する。」

 

エディンバラ到着後、女王の遺体は「まずホリールードハウス宮殿に安置され、その後棺はセント・ジャイルズ大聖堂に運ばれる。大聖堂では、スコットランドの上級市民指導者、高官、一般市民が弔問し、弔電に署名する機会が設けられる」。

 

女王の棺は、「その後、ウェイバリー駅でロイヤル・トレインに乗せられ」、「東海岸幹線を通りロンドンに向かう」ことになる。ユニコーン作戦は女王陛下がスコットランドを離れて終了する。このときも、エディンバラから南へ向かうすべてのホームに儀仗隊が編成される。

 

2018年6月14日、チェシャー州を訪問中の英国女王エリザベス2世とサセックス公爵夫人メーガンを乗せたロイヤルトレインが、ランコーン駅に到着した。 (Photo credit should read PETER BYRNE/AFP via Getty Images)

 

しかし、ユニコーン作戦が発動されるのと同時に、悲報を世界に知らせるため計画されていたプロセスも動き出した。

 

女王の死は、「記者協会とその他の世界のメディアに同時にニュース速報として発信される」発表に飛び火すると、ガーディアン紙はこの事態について、2017年に報告していた。

 

「同じ瞬間、バッキンガム宮殿の扉から喪服姿の足軽が現れ、くすんだピンクの砂利を横切り、黒縁の告知を門に突き刺す。彼がそうしている間、宮殿のウェブサイトは、暗い背景に同じ文章を表示する、地味な1ページに変わる」。

 

首相が知った後、公務員は「安全回線で『ロンドン橋が落ちた』と言うように」と指示された。

ガーディアンの記事はこうだ。

 

「画面は光る。ツイートもされる。BBCでは、国のインフラへの攻撃に耐えられるように設計された冷戦時代の警報「無線警報送信システム」(Rats)を作動させる。ラッツは、「ロイヤル・アバウト・トゥ・スナッフ・イット」とも呼ばれ、BBCが1930年代から維持している主要な王室著名人の死去の際の儀式とリハーサルという複雑な建築物の神話に近い部分」。

 

昨年、Politicoは、ロンドン橋作戦について入手した詳細を公開していた。それは、女王の死亡の10日間の出来事を概説し、「ある公式メモの言葉を借りれば、ロンドンが史上初めて『満員』になる、前例のない群衆と旅行の混乱を管理するため広大な警備活動を含む英国国家の全部門で必要とされる異常なレベルの行動」を示している。

 

ポリティコ誌によると、女王の死亡後数時間のうちに、「首相、内閣官房長官(英国最高位の公務員)、多くの最高幹部大臣や役人に知らせる『コール・カスケード』が行われる。首相には女王の私設秘書から連絡が入り、女王の代理として政府の仕事を調整する枢密院にも連絡が入る」。

 

「政府内では、この日を「D-Day」と呼び、葬儀までの各日を "D+1"、"D+2 "などと呼ぶ」。

 

当面の計画には、ソーシャルメディアに関するものもある。英国王室のウェブサイトは、女王の死を確認する短い声明が掲載された黒い保持ページに変わった。他の政府サイトと同様に、英国国防省のウェブサイトとツイッターアカウント両方が、女王に関するメッセージを表示した。

 「首相が政府で最初に声明を発表する」とPoliticoは報じている。政府の他のメンバーは全員、首相が発言するまでコメントしないよう指示される。

 

新任のリズ・トラス首相は、ダウニング街10番地の外から、その最初の声明を発表した。

 

トラス首相は、エリザベス二世の死により国が「打撃を受けた」と述べ、彼女を「近代英国の土台の岩」と呼んだ。

 

トラスはさらに、このニュースは「国民と世界に大きな衝撃を与えた」としながらも、女王の精神は今後も続くと述べた。「英国は今、近代的で、繁栄し、ダイナミックな国になっています」とトラスは言った。「エリザベス二世は、私たちが必要とする安定と強さを与えてくれました。

「彼女は英国精神そのものであり、その精神は今後も続くでしょう」。「神よ、王を守り給え」。

 

新首相は2日前に女王に任命されたばかりで、エリザベス女王の治世下で15人目の首相となった。

 

ロンドン橋作戦では、首相と内閣が「セント・パンクラス駅で女王の棺を出迎え、葬儀までの数日間、新国王チャールズが英国内の視察に乗り出す」としている。

 

Politicoによると、スケジュールの詳細は、「平凡なものからばかげたものまである」という。

 

軍事面では、国防省が「すべての敬礼所で銃による敬礼が行われるように手配する」とポリティコは報じている。「国家的な1分間黙祷が発表される」。

 

その後、首相が新国王に謁見し、いずれかのタイミングで国王チャールズ3世が国民に向け放送を行う予定だ。

 

2022年6月2日、イギリス・ロンドンで開催された「Trooping the Colour」で、バッキンガム宮殿のバルコニーから通過飛行を見る当時のチャールズ皇太子(現英国国王、ウェールズ警備隊大佐制服を着用)と女王エリザベス2世。(Photo by Max Mumby/Indigo/Getty Images)

 

AP通信によると、今のところ、チャールズの戴冠式日程は決まっていない。彼は女王の死後まもなく、国王チャールズ3世を名乗った。

 

チャールズが国王になったことで、英国軍艦はこれまで通り名前の前にHMSを冠するが、今後は "His Majesty's Ship "と呼ばれるようになる。

 

2017年、エリザベス女王は、英国海軍の新型空母であり、その名を誇らしく冠する艦隊旗艦、HMSクイーン・エリザベスの就役式に出席した。

 

チャールズ3世は国王として、英国軍総司令官の役割を担う。国王は、軍人への命令指揮の権限を首相と国防相に委ね、首相と国防相は、権限を軍のキャリア軍人に委ねることになる。

 

新国王は、母親と同じく軍歴が長い。

 

王室公式サイトによると、1971年3月、当時の皇太子は自らリンカンシャー州にある英国空軍(RAF)クランウェルに飛び、ジェット機パイロットの訓練を受けたという。

 

「王子はケンブリッジ大学2年時に、本人希望で英国空軍から飛行指導を受けていた。1971年9月、クランウェルでのパッシングアウトパレードの後、王子は父、祖父、そして曾祖父の足跡をたどり、海軍軍人のキャリアに乗り出しました。

 

ダートマスの王立海軍大学での6週間コースの後、誘導ミサイル駆逐艦HMSノーフォークさらに2隻のフリゲート艦に勤務した」。

 

ダートマスのブリタニア・ライアル海軍大学にて、アラン・テイト大尉(左)、ホレス・ロウ提督(当時)と共に、王子は6週間の大学院課程を開始した。 (Royal family photo)

 

「1974年、王子はヘリコプターのパイロット資格を取得し、コマンド空母HMSハーミーズで845海軍航空隊に加わりました。1976年2月9日、王子は海軍での最後の9ヶ月間、沿岸水雷艇HMSブローニントンの指揮を執しました」。

 

先に述べたように、女王は王族であるだけでなく、第二次世界大戦中に自動車整備士として活躍した退役軍人でもある。

Auxiliary Territorial Serviceの2等兵曹エリザベス王女はオーバーオールを着用し、Lメッキのトラックの前に立っている。背景には医療用ローリーが見える。Copyright: © IWM.

 

1939年9月3日に第二次世界大戦が始まった時点で、当時のエリザベス王女はまだ13歳だった。

 

1944年に18歳になった彼女は、「英国陸軍の女性部隊であるATS(Auxiliary Territorial Service)入隊を強く希望した」と国立第二次世界大戦博物館は述べている。

 

「ジョージ国王は、娘に特別な階級を与えないよう配慮した。彼女はATSの2等兵からスタートし、後に大尉に相当するジュニア・コマンダーに昇進しました」。

 

1945年3月、彼女は整備士の訓練を開始した。「オルダショットで運転と車両整備の講習を受け、4月14日に資格を取得しました」。

 

当時の新聞は彼女を 「プリンセス・オート・メカニック 」と呼んだ。

 

TimeOut.comによると、月曜日には大規模な軍事パレードが行われる。

「エリザベス女王の棺がバッキンガム宮殿からウェストミンスター・ホールに移される際に行われる行列。パレードのルートは、モールからホース・ガーズ・パレードを通り、慰霊碑前を通り、約100万人の参列者を収容できるほど長い。この大規模なイベントのロジスティックスは、2012年のロンドンオリンピックをベースにしているらしい」。

 

レッドアローズのような他の英軍部隊は、エリザベス女王を追悼するイベントにどのように参加するのか、今のところ不明だ。もちろん、このような大イベントの安全確保を支援するなど、長年の有事における軍の役割は他にもある。

 

いずれにせよ、イギリスと世界がエリザベス女王の生涯を祝う、イギリスにとって特別で歴史的な10日間になるのは間違いないだろう。■

 

Meticulously Planned Logistics Operation Underway To Celebrate Queen's Life

 

BYHOWARD ALTMANSEP 8, 2022 7:22 PM

THE WAR ZONE


日本が建造する大型イージス防衛艦に興味津々。どんな艦になるのか。帝国海軍の軍艦金剛との意外な共通点とは。

 

Japan Ministry of Defense/KAZUHIRO NOGI/AFP via Getty Images

日本の弾道ミサイル防衛能力は、イージス・アショア・システムではなく2隻の新型艦建造で抜本的に見直される

 

衛省は、陸上イージスシステム導入としてきたこれまでの提案の代替と、巨大な新型艦艇2隻を建造する計画について詳細情報を提供した。まだ名前のないミサイル防衛艦は、標準排水量が約2万トンで、現在のイージス駆逐艦まや型の2倍以上となる見込みで、第二次世界大戦以来、日本最大の水上戦闘艦となる。

2023年度の予算要求の中で、防衛省は新型艦2隻の調達案を示している。日本メディアによる未確認報道では、2隻には71億ドルの価格が付くとされており、イージス・アショア・システム二箇所の43億ドルをかなり上回っている。日本の防衛予算は近年着実に増加しており、軍事に対する重要性の高まりと、北朝鮮と中国から発せられる脅威が急速に発展していることを反映している。

 

北朝鮮のミサイル発射を受け、日本と朝鮮半島の地図を表示したテレビ画面の前を歩く歩行者(2017年11月29日、東京都内で)KAZUHIRO NOGI/AFP via Getty Images

浜田靖一防衛大臣は、ミサイル防衛を担う2隻の大型新型艦を導入することで、既存のイージス駆逐艦は他の重要任務、特に中国の潜在的な海上侵攻に対する防衛に集中できると述べた。

現在、海上自衛隊のイージス艦は、「まや」級2隻、「あたご」級2隻、「こんごう」級4隻で構成されている。最新のまや級は、あたご級の派生型で、こんごう型は米海軍のアーレイ・バーク級駆逐艦の日本での派生型だ。

日本経済新聞記事によると、新型艦は全長約690フィート、幅約130フィートと予想されている。これは、海上自衛隊の最新イージス駆逐艦「まや」級の全長557フィート強、幅73フィートより一層大きくなる。まや級の標準排水量は約10,250トン。

主力イージス艦まや  Japan Ministry of Defense

これまでの報道では、新型艦の大きさは「まや」級にかなり近く、標準的な排水量は9,000トン程度とされていた。そのため、まや級の改造版が建造されるのではないかとの憶測もあった。

新型ミサイル防衛艦の大きさは、現在、海上自衛隊最大の艦艇いずも級ヘリコプタ駆逐艦の全長814フィート弱、幅125フィート前後、空積19800トン、全備27000トンに匹敵するものとなる。

興味深いことに、提案にある新型艦は、第二次世界大戦時の金剛型戦艦と寸法がほぼ同じで、金剛型は全長720フィート6インチ、幅108フィート7インチ、排水量28000トンであった。この数字には相当量の装甲防御が含まれている。

1913年建造の巡洋戦艦金剛は、1929年から31年にかけ改装され、この姿になった。1945年7月まで使用された。 U.S. Naval Historical Center Photograph

これまで発表の数値はあくまで計画案であり、変更される可能性があることにも注意が必要だ。

いずれにせよ、新型艦は米国のミサイル防衛シールドの重要なノードとなるため、その調達は日本だけでなく米国にとっても優先事項となる。

浜田大臣は新型艦について「5年以内に防衛力を抜本的に強化するための極めて重要な取り組みだと考えている」と述べ、開発プロセスを加速させていることを明らかにした。現在の計画では、新型艦の1番艦は2027年後半に就役し、2番艦は2028年後半に就役する予定だ。

しかし、全体として、新型艦の姿は現段階では不明である。日本のメディアは以前、新型艦を「超巨大駆逐艦」と表現したが、最近では、海上自衛隊の現在のイージス艦の設計を踏襲しないのではとの憶測も出ている。

レーダー性能を最大限に発揮するため重要となる安定性を高める双胴船や多胴船をベースにした構想もある。さらに過激な案として、ミサイル防衛アーキテクチャを無動力はしけに搭載することも考えられていた。

現在は単胴型が使用されるようだが、最終的なデザインは、約130フィートという比較的大きな全幅が示すように、従来型駆逐艦や巡洋艦との共通点は多くないかもしれない。いずも型ヘリコプター駆逐艦や少しこぶりのひゅうが型の船体を大きくした案が選択肢になるかもしれない。

浜田防衛大臣は、新型艦の必要性として、北朝鮮の弾道ミサイル兵器が拡大し、能力が向上している点を指摘した。北朝鮮は現在、弾道ミサイルを大量発射できるだけでなく、道路や鉄道を利用した移動式弾道ミサイルの開発により、予想外の発射地点から発射する可能性が高まっている。北朝鮮は潜水艦発射型の新型弾道ミサイルの開発も精力的に行っている。その一方で、性能と飛行プロファイルは迎撃を難しくしている。新型艦には、北朝鮮のミサイル(あるいは他の敵対国が発射したミサイル)を高高度で迎撃する能力が期待される。

弾道ミサイルに加え、浜田大臣は、新型艦は極超音速滑空兵器(中国とロシアが実用化しており、北朝鮮も開発を進めている)の迎撃装備にもなると語った。日本経済新聞によると、極超音速滑空兵器に対抗する能力は「後から追加する」とあるが、それ以外の詳細は明らかにされていない。一般に、マッハ5以上で飛行する極超音速ミサイルへの迎撃ミサイルの実用化は大きな挑戦だ。

新型艦ではその他の主な特徴としては、乗組員数が110人と、まや級駆逐艦の約300人に対し少なくなる。

海上自衛隊の人員問題は、以前から指摘されていた。イージス・アショアを選択した当初の理由のひとつに、艦艇勤務できる海上自衛隊隊員が限られていることへの懸念があった。この問題は非常に重要で、海上自衛隊は現在、人員不足に対応するため、フリゲート艦サイズの多任務型「駆逐艦」「もがみ」級を導入している。

小型マルチミッション型「駆逐艦」新クラスの主力艦もがみ Japan Ministry of Defense

自動化が進み、戦闘任務が防空やミサイル防衛に限定されるなどの要因も乗組員数を減らすのに役立つ可能性がある。

同時に、乗組員の居住空間は充実する可能性が高く、日本本土周辺での長期配備に適したものになる。

新型艦は現在就役中とイージス艦とは似た外観とならなくても、特に弾道ミサイル防衛任務の大部分を担うことになると、防衛省は確認している。

したがって、2隻の新型艦の目玉は、弾道ミサイル防衛用のロッキード・マーチン製AN/SPY-7長距離識別レーダーであることは確かだ。このレーダーは、もともと日本のイージス・アショアシステムに使用される予定だったものと同じだ。

イージス・アショアシステムは、技術的な問題、コストの上昇、国内の批判を理由に、2020年に中断された。後者には、迎撃ミサイルの破片が日本に着弾し、損害や負傷を引き起こす懸念があり、また、イージス・アショアシステムの強力なレーダーが出す放射線が健康に与える影響でも、国民が大きく懸念していた。

ハワイ州カウアイ島にあるイージス・アショアミサイル防衛実験施設にあるメインコントロールセンター。日本のイージス・アショア施設も同様の設計になると予想されるが、レーダーはここで見られるAN/SPY-1の代わりにAN/SPY-7が搭載されている。 KYODO VIA AP IMAGES

搭載するミサイルはSM-3 MkIIA迎撃ミサイルで、現在配備されているSM-3よりも交戦範囲が広く、より幅広いミサイルの脅威に対処できる。同ミサイルを開発した日米コンソーシアムについては、過去に何度か取り上げている。

また、SPY-7の艦艇搭載を決定したのは日本が初めてではない。ロッキード・マーチンはすでに、BAEシステムズの26型フリゲートから派生した将来のカナダ水上戦闘艦や、スペインが計画中のF110級フリゲートに搭載するため同レーダーを供給している。これらの設計は、日本が提案するミサイル防衛艦よりも相当小型だ。しかし、SPY-7は拡張性の高いレーダーであり、弾道ミサイル防衛に特化した設備であれば、大型化も可能だ。

それでも、日本がここまで異例の解決策を選んだのは、少なくとも部分的にコストが理由である可能性がある。日本は、ミサイル防衛で特殊用途艦や海上プラットフォームを研究し、大型駆逐艦に代わる安価な選択肢を検討していた。ハンティントン・インガルスが、既存のサンアントニオ級ドック船型をベースに構想した米国の弾道ミサイル防衛艦(BMD Ship)も同様の発想だった。これは、既存のアーレイ・バーク級誘導弾駆逐艦を大幅に上回るミサイル防衛プラットフォームを提供するのが目的だった。

洋上プラットフォームや、水陸両用強襲揚陸艦の船体を流用したミサイル防衛艦は、対艦ミサイルや潜水艦からの攻撃に弱い欠点がある。また、ミサイル防衛の任務が重視されているため、船体にどのような防衛手段や武器が搭載されるかは不明である。そのため、駆逐艦や潜水艦の護衛が必要となる可能性がある。

しかし、ミサイル防衛艦が汎用プラットフォームになる可能性や、少なくとも北朝鮮のミサイル発射台に対する長距離巡航ミサイル攻撃などの反撃能力を持つ艦になる可能性を示唆する声もある。先月、日本メディアは、12式地対艦ミサイルのアップグレード版で「反撃能力」の追加を検討している可能性を報道した。この射程距離は600マイル以上になる可能性がある。

陸上自衛隊のランチャーから発射される12式地対地ミサイル JGSDF

日本のミサイル防衛艦計画からどんな艦艇が誕生するかは興味深い。ミサイル防衛艦が配備されれば、弾道ミサイルが拡散中のこの地域で、米国と日本の利益を守るミサイル防衛の盾として重要な役割を果たすことが期待される。■

 

Japan Plans Giant Missile Defense Ships, Its Largest Post-WWII Surface Combatantss

BYTHOMAS NEWDICKSEP 8, 2022 5:21 PM

THE WAR ZONE


UFOが再び関心を集めていることと航空技術の新展開には何らかの関係がある....それとも?


UFO flying in the sky, illustration. (AP).

 

政府は何かを隠しているのか?

たちは宇宙で孤独な存在なのかとの疑問は、記録にある歴史よりも遥かに長く人類が抱いてきたものだ。UFOの目撃談やその他地球外事象は何世紀にもわたり報告されてきたが、この世のものではないとされる生物との相互作用は、第二次世界大戦後に爆発的に増加している。それから半世紀以上経ち、今またUFOが主流になりつつある。2022年には、海軍情報部副部長と国防次官(情報・安全保障担当)が、このテーマについて議会で演説するまでになった。最近では、ミサイル・宇宙情報センターの元主任科学者ショーン M. カークパトリック博士Dr. Sean M. Kirkpatrickが率いる「全領域異常解決局」を国防総省が設置し、UFOなどの異常現象を調査している。地球外生命体との遭遇について明確に言及した者はいない一方で、未確認飛行現象(UAP)を適切に説明することができていない。

果たして、宇宙人が我が国の空で起きている奇妙な出来事の原因なのだろうか?可能性はある。しかし、筆者は別の提案をしたい。多くの人がより現実に即していると思えるはずだ。1940年代後半から1950年代初頭にかけてのUFO目撃談の洪水を覚えているだろうか。これが出発点だ。第二次世界大戦の終わり頃、ナチス・ドイツは戦争の流れを変えるため、ジェット戦闘機を飛ばし始めた。その後まもなく、アメリカは独自のジェット機開発に着手した。P-80シューティングスターやF-86セイバーは、先の大戦で最も優秀なエースパイロットでさえ、別世界のものに映っただろう。ましてや、訓練を受けていない地上の一般人の目には、一層そう映るだろう。

Here’s what all those UFO sightings might be — and what the military may know飛行中のFVR-90ドローン。 (Screenshot via L3Harris)

 

エドワーズやネリスなどの試験場の近くに住んでいたと想像してほしい。ジェット時代は新しく、予測不可能な時代で、国防総省にとって実験が命題でした。レガシーな戦闘機に加え、SR-71やB-2などのユニークな機体も製造された。これらピカピカの超音速シガーや、巨大な空飛ぶコウモリは、ほとんどの人が夢にも思わないような不思議な存在だ。

なぜ、このようなものを取り上げたのか。私たちは今、その時代の21世紀版に生きていると思うからだ。我が国政府は、公然と最初の第六世代戦闘機を模索している。この新型機の設計目標の1つに完全な無人化運用がある。F-22ラプターでは驚異的な機動性が搭乗員の制約に阻まれているのをご存じだろう。パイロットが意識を失ったり、怪我をしたりするためだ。さらに、生命維持装置やコックピットが機体でかなりのスペースと重量を占めている。人間を排除することで、これまで不可能と思われていたことが可能になる。さらに、搭乗員を乗せる必要がなくなれば、機体を小さくできるし、余ったスペースを武器や燃料、センサーなどの搭載に使える。

Here’s what all those UFO sightings might be — and what the military may know2016年1月7日、ペルシャ湾地域の秘密空軍基地で、米空軍のMQ-1Bプレデター無人航空機(UAV)にヘルファイ

アミサイルを積み込む契約作業員。(Photo by John Moore/Getty Images)


もうひとつ、筆者がUFO目撃情報の増加につながっていると考えている要因がある。ここでも無人航空機が犯人だ。戦闘機サイズの機体ではなく、小型の機体だ。ドローンの群れは、米国政府が検討中の新しい技術で現在までに、ドローンの群れは、幻想的な光のショーから防空網の圧倒まで、あらゆることを行っている。有人航空機の新技術と同様、無人航空機も一般に理解されていない。ある夜、外で座っていると、突然、何十、何百もの小さな高速移動物体が空を埋め尽くしたらどうなるか。完璧な結束力と人間離れした機動力で動く姿は、この世のものではない、と最初に思うかもしれない。

私たちは今、新世代のテクノロジーの入り口に立っている。無人戦闘機からドローンの群れまで、航空機はより小さく、より速く、より機動的になってきた。奇妙なことが起きている。政府は、空に浮かぶ奇妙な光について問い合わせるすべての一般人に、秘密をすべて明かすわけにはいかない。政府関係者が情報提供の許可を得ていないのか、組織的な情報操作の一環なのか、それとも本当に私たち以外の存在があるのか、いつまでたってもまともな答えは期待できない。もしかしたら、信じられないようなエア・パワーが見られるかもしれません。モルダーとスカラーが正しいのかもしれない。いずれにせよ、筆者は信じたいのだ。■

 

What the military might know about all those UFO sightings

BY DAN REEDY | PUBLISHED AUG 2, 2022 9:35 AM

 

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Daniel Reedy served more than eight years in the Air Force in an integrated Guard/active duty unit as an intelligence analyst. He has also been featured in Air Force Times, Recoil, and other publications.


2022年9月8日木曜日

F-35納入が現在ストップ中。原因は中国製合金を使う磁石!

 

2018年2月14日、ユタ州ヒル空軍基地から第4戦闘飛行隊の米空軍F-35AライトニングII 2機が、基地周辺を飛行している (U.S. Air Force/Staff Sgt. Andrew Lee)

新合金の磁石を搭載したF-35が生産ラインからいつ出てくるかは不明で、中国製合金が防衛取得規制に違反すると判明した場合は納入再開には国防納入猶予措置が必要となる。

国防総省は、ロッキード・マーチンF-35のターボマシンポンプの磁石に使われている合金が中国生産品と判明し、受領を一時的に停止している。

F-35プログラムオフィスは、中国製合金でステルス機をサイバー攻撃やその他の不正行為にさらす安全性やセキュリティ上のリスクは生じないと評価しており、合金の代替供給元は特定済みとF-35JPO広報官ラッセル・ゴエメーレRussell Goemaereは声明で述べている。F-35の機体を飛行中止させたり、受領済み機体をロッキードに返却する計画はない。

しかし、新合金製の磁石を搭載したF-35がいつ生産ラインから出てくるかは不明で、中国製合金が防衛取得規則に違反すると判明した場合、納入を再開するためには国防の運輸猶予が必要となる。

ゴエメーレによると、国防契約管理局は8月19日にF-35共同プログラムオフィス(JPO)に対しこの問題の可能性を通知してきた。

F-35のターボマシンとはハネウェルが製造され、エンジン始動時や地上でのメンテナンス時に電力を供給する装備だ。ロッキード・マーティンの広報ローラ・シーバートLaura Siebertは、ハネウェルは潤滑油ポンプのサプライヤーから、磁石供給元の1社が中国製コバルトとサマリウム合金を使用しているとの通知を受けたと述べている。

同プログラムに詳しい関係者によると、DCMAとプログラムオフィスは8月31日にF-35納入を停止し、この合金使用が国防連邦調達規則補足文書に違反しているかどうか国防総省が調査する時間を確保したという。

中国製合金がDFARSに準拠していないと判明した場合、国防総省の取得・維持担当次官(この場合はビル・ラプラント)は、F-35受け入れが米国の国家安全保障上の国益にとって必要である旨の証明書を作成できる。

ゴエマーレによると、プログラムオフィスは9月2日に請負業者から潜在的なコンプライアンス違反の「正式開示」を受けたものの、調査はまだ完了しておらず、「違反の原因究明と是正措置の確立のため、さらなる調査が進められている」。

シーバー は、「ハネウェルは合金のサプライヤーとの作業を停止し、米国の代替供給元へ既に発注済みで、来月には納入される予定」と述べている。しかし、新しい合金が潤滑油ポンプサプライヤーからハネウェル、ロッキード・マーティンのF-35生産ラインまで届くのにどれくらいの時間がかかるかは不明で、シーバートは「納品休止の長さは不明」と指摘している。

ロッキードは現在、中国製合金が最終的に不適合だと判明した場合、国防納入猶予のため必要となりうるあらゆる情報を提供するため国防総省と協力していると、シーバートは述べました。

「当社は、パートナー企業や国防総省と協力して、サプライチェーンにおける契約上のコンプライアンスを確保しています」と、シーバートは述べています。「磁石は、プログラムの機密情報を見ることもアクセスすることもできません。F-35の飛行は安全で、当社はDoDと協力しできるだけ早く問題を解決し、納入再開に取り組んでいます」。

ロッキードは今年これまでに88機のF-35を納入しており、2022年で148機から153機のF-35を完成させる目標を維持していると、シーバートは述べた。引き渡されていない完成機は、ロッキードのフォートワース生産施設に残っている。■

F-35 deliveries suspended after finding Chinese alloys in magnets

By   VALERIE INSINNA

on September 07, 2022 at 2:19 PM