2018年11月24日土曜日

★YF-23はなぜ神格化されるのか

The YF-23 Stealth Fighter Won’t Save Us 

YF-23では救われなかったはず

Stop mythologizing Northrop Grumman's old airplane

ノースロップ・グラマン製同機の神格化やめよう

The YF-23 Stealth Fighter Won’t Save Us

1994年、NASAドライデン施設に到着したYF-23 NASA photo


WIB AIR November 16, 2018 David Axe


1994年以降飛んでいないステルス戦闘機実証型がここにきて存在感を強めている。
だがYF-23が再び脚光を浴びるのは米国の国防力を弱めかねない有害な神秘思考が裏にあるからだろう。
YF-23はノースロップ・グラマンが空軍の高性能戦術戦闘機競作で提案したF-15後継機を狙う機材だった。
ノースロップは尾翼二枚、双発の実証機を二機製造し、ロッキード・マーティンのYF-22実証機と競合し、1990年から1991年にかけ評価に臨んだ。1991年8月に空軍はYF-22を採択。ロッキード・マーティンはYF-22からF-22を開発し、2005年に実戦配備が始まった。
ノースロップはYF-23両機をNASAに寄贈し、その後機材は博物館入りした。両機がドライデン飛行研究センター(カリフォーニア州)まで飛行移動した1994年が最後のフライトだった。
それから二十年余たち、YF-23は「あのときもしも」の分野で人気を集める存在になっている。「専門家の中にはノースロップのYF-23の方が優れていたと主張する向きが多い」とカイル・ミゾカミがPopular Mechanics記事に書いている。「F-23になっていればどんな姿だっただろうか」とデイヴ・マジュンダーがNational Interestで問いかけている。
YF-23の仮想記事で究極の存在がThe War Zoneのタイラー・ロゴウェイがデジタルアーティストのアダム・バーチとともに実戦仕様の「F-23A」想像図を見事なアートとして紹介した記事だ。
マジュンダー、ミゾカミ、ロゴウェイともにプロだ。筆者の同僚であり友人でもある。非難するつもりはない。ただYF-23を求める声づくりに寄与しているだけだ。
YF-23 and YF-22. U.S. Air Force photo


YF-23の神格化は上記三名の責任ではない。むしろ米国文化に広く根付き、とくに軍事関係者で見られる危険思想の象徴だ。
この技術なら国が助かる。あの技術では役立たない。間違った技術を開発してしまったからだ、というのだ。「技術から思考が生まれる。技術が思考になる」と空軍を大佐で退役したウィリアム・アスターが書いている。
F-22はあきれるほど高価であるが高い効果を発揮している。同機は数千回といかずとも数百回の実戦フライトをこなし、シリアのイスラム国戦闘員を攻撃した。ロバート・ゲイツ元国防長官が2009年に下した187機でのF-22生産終了の決定に今でも疑問を抱く向きがある。空軍はもっと多くの機数を希望していた。
だがF-22でテロ活動に終止符を打てない。周辺地区に進出したロシアが過去の戦争の記憶を呼び起こすのも止められない。中国の経済拡大や軍事拡張主義も止められない。米軍のイラク侵攻の破滅的結果を逆行させることもできないし、20年にわたるアフガニスタンでの米軍作戦行動を終わらせることもできない。
これだけのハイテク、これだけの時間、熱意と予算をかけて米国が開発したF-22でも解決策になっていない。
そうなるとF-22が正しい選択肢だったのか疑問が出るのは当然だろう。おそらく、F-23でもF-22と同じだったはずだ。では空軍が別のステルス戦闘機を採用していたらどうなっていただろうか。米国の軍事力がもっと強大だったらどうなっていたか。もっと安全な環境だったらどうなっていたか。世界全体が今とちがう姿になっていらどうなっていたか。
アスターはさらにこう述べている。「米国人は技術を万能薬と見る傾向がある」 自然と歴史が証明するように技術は万能の解決策ではない。地球は温暖化にむかい、他者を隔てる壁を作っており、人間の世の中で意思決定を動かすのは恐怖だ。米国人はある技術を批判し、別の選択肢を求めようとする。
長く地上にとどまったままの試作機に過去の歴史を見つめ同機が採用され現在よりマシな世界になっていたはずと想像したところで、あるいは世界がもっとマシな姿になっていたはずと想像してなんになるのか。
YF-23も解決策になっていなかったはずだ。■


下は記事で言及しているCGの無断借用です。F-22よりもF-23に魅力を感じる向きが多いのでしょうか....




2018年11月23日金曜日

次期大統領選用ヘリコプターVH-92のテストは順調に進んでいる模様

Next Presidential Helicopter Passes First Test Landing at White House 次期大統領専用ヘリコプターがホワイトハウス着陸テストに合格

November 20, 2018 1:41 PM

シコースキーVH-92Aが2018年9月22日にホワイトハウスに着陸した。同機は次期大統領専用ヘリコプターとなり旧式化したVH-3DやVH-60Nと交代する。Naval Air Systems Command photo.


期大統領専用ヘリコプターのシコースキーVH-92Aがホワイトハウスへの着陸テストに成功したと海軍航空システムズ本部がUSNI Newsに伝えてきた。
 

9月22日、VH-92はナショナル・モール上空から進入しホワイトハウスの芝生に初めて着陸した。大統領専用ヘリコプター更新事業としてシコースキーは2014年に12億ドル契約を交付され、まず6機を製造し、オプションで別に17機を海軍が購入できる。ロッキード・マーティンがその後シコースキーを買収している。
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10年以上前の2005年にロッキード・マーティンは当時のライバルたるシコースキーを破り次世代大統領専用ヘリコプター調達の契約を獲得していた。しかし、遅延と予算超過のためVH-71事業は中止となり、あらたな候補探しが始まったのだった。

ワシントン記念塔を背景にホワイトハウスに着陸するシコースキーVH-92A。9月のテスト中に撮影。Naval Air Systems Command photo.


第二回目調達でシコースキーのVH-92A案が採用された。S-92が原型で、11カ国で国家元首輸送に用いられる実績が物を言った格好だ。VH-92導入で同じくシコースキー製のVH-3D、VH-60Nが更新される。運用は海兵隊が担当する。

今回着陸したのはNAVAIRに納入された初号機で、初期作戦能力獲得は2020年末となるが、機体製造は2023年までに完了するとNAVAIRが述べている。

VH-92Aテストの模様はVertiflite Magazine 11月/12月合併号が真っ先に伝えているので参照されたい。■

2018年11月22日木曜日

イスラエルがF-15改良型導入を決めた>F-35整備と並行し補完戦力の実現を図る

IAF to supplement F-35 stealth jets with upgraded F-15 IA イスラエル空軍がF-35の補完用に改良型F-15IAを調達へ

In addition to continuing purchasing F-35 multirole stealth fighters, IAF decides to upgrade its dependable F-15 fleet with improved model capable of carrying 13 tons of explosives with advanced avionics.
F-35導入しつつIAFはF-15改修型で兵装搭載量を13トンに引き上げ、高性能エイビオニクスも導入

Alex Fishman|Published:  11.19.18 , 17:12

F-15 IA (Photo: Boeing)
F-15 IA (Photo: Boeing)


スラエル空軍(IAF)から新型 F-15 IA を選定したとの公式発表があった。  

導入は政府が承認済みで初号機は早ければ2023年イスラエルに到着する。一方でIAFはステルス攻撃機の調達も継続する。

F-15IAの性能は既存F-15をしのぐといわれる。IAFはF-15を1998年から稼働中。

新型F-15は航続距離が伸び、生存性が高くなり、エイビオニクスの性能を向上させている。兵装搭載量は13トンと他機種の追随を許さない。

F-15 IA は空対空戦で ミサイル11本を運用し、対地攻撃用に大型スマート爆弾28発を搭載する。

新型機はIAFが運用中の装備全種類を搭載可能でイスラエルが独自に開発したミサイル、レーザー兵器、電子光学装備他を含む。
F-15 IA (Photo: Yoav Zitun)
F-15 IA (Photo: Yoav Zitun)

今回導入の機体はボーイングがカタール、サウジアラビア両国の空軍向けに開発したもので、当初は米空軍での採用も狙っていた。IAFは米空軍通じて調達し、イスラエル単独で調達させない形になっている。
これはF-35ステルス機の開発継続を米国としては優先させているためだ。

USAFが新造 F-15 IA への関心を昨年示したことでイスラエルも導入交渉が可能となった。米国はイスラエルに同機を供給する条件としてF-35調達の継続を求めてきたとみられる。
F-15 IA (Photo: Boeing)
F-15 IA (Photo: Boeing)

IAFは新型F-15導入でF-35ステルス機調達を中止することはないと強調するが、新型機は既存戦力を補完し、イスラエルが想定するイランからガザまでの標的攻撃能力が高まることは事実だ。

IDFの発表資料ではIAFがF-35の三番目飛行隊の調達を年間3機程度でゆっくりとすすめるとわかる。第三飛行隊の編成には10年ほどかかり、その時点でIAFにはF-35が最低75機そろうことになる。

退任が近づく国防相アヴィグドール・リーベルマンへ提出された同文書は大臣決済待ちだ。今後十年間でIDFの米製装備調達は総額380億ドルで政府に提出済みでこれも承認待ちの状態だ。■


ついこの前までボーイングの戦闘機ラインは今にも閉鎖されるそうな状態でしたがここに来て盛り返してきましたね。これもF-35のおかげなのでしょうか。コストパフォーマンスを重視してF-15/F-16発展型を導入するのか、(未実証の)高性能未来志向機材を導入するのか各国もなやましいところですが、イスラエルはいち早くミックス策を選択したわけですね。では、日本は? やはりミックス運用が一番戦力を大きくできる気がします。特に新型イーグルが「ミサイルトラック」になりますので、F-35とE-2Dをセンサー機材として一緒に使うのがベストではないでしょうか。

B-2の開発経緯、実戦投入実績、なぜ20機調達になったのか



Why the Air Force Only Has 20 B-2 Spirit Stealth Bombers 米空軍がB-2スピリットステルス爆撃機調達をわずか20機で打ち切った理由はなにか

The Spirit procurement was first reduced to 75, than cut to 20 by the Bush administration in 1992. And that made the costs skyrocket. Here is the whole story.スピリット調達数はまず75機に削減され、その後ブッシュ政権が1992年に20機にまで減らした。その結果、機体価格は急上昇した。
November 11, 2018  Topic: Security  Region: United States  Blog Brand: The Buzz Tags: B-2 SpiritU.S. Air ForceUnited StatesDepartment Of Defense


空軍は1947年の発足以来、一貫して長距離戦略爆撃機を整備し核抑止力維持に努めてきた。だが1960年代に入り高高度を飛行するB-52ではソ連の高速迎撃機や地対空ミサイルの防空網を突破できないと判明した。そこで超音速のFB-111やB-1を開発し低空侵入でレーダー探知を困難にさせようとした。だがペンタゴンはソ連がドップラー・レーダーや早期警戒機の開発で探知の盲点を潰そうとしていることを察知していた。
その時点で米航空技術陣はレーダー波吸収剤や非反射性の表面にしたらレーダー探知距離を大幅に短くできるとわかっており、SR-71ブラックバード・スパイ機にまず導入された。ロッキードのハブブルー試作機から初の作戦投入可能なステルス機F-117ナイトホーク攻撃機が生まれた。
ペンタゴンは次のステルス機として高度技術爆撃機ATBの実現をめざした。ノースロップはその時点でネヴァダ州のエリア51で奇妙な形状のステルス機タシットブルー(別名「ホエール」または「エイリアン・スクールバス」)のテストを実施していた。1940年代末に同社は巨大な翼幅52メートルの全翼ジェット爆撃機YB-49を開発していた。ロッキードとノースロップがATBでしのぎを削る1981年、ノースロップの大型無尾翼全翼機コンセプトが採択された。
同プロジェクトの存在は公表されたが、詳細は極秘とされ、ペンタゴンはダミー会社を使い部品を確保した。その後8年で設計は大幅に変更され低空侵攻任務を中心にし、開発予算は420億ドルになり政治面で問題となった。
スピリットが公開されたのは1988年で翌年に初飛行した。だが量産開始の1993年の前に冷戦がソ連崩壊の形で突如終了した。核搭載高性能爆撃機の存在意義が消えた。
空軍は依然としてB-2を必要としたが高価な事業費が仇となりシーウルフ級潜水艦等その他の高費用事業とともに削減対象となった。ペンタゴンは慌ててB-2で非核装備の運用能力を重視し、ステルス爆撃機は開戦直後の数日間は援護戦闘機なしで作戦投入されることになった。(実際はスピリットにEA-6Bプラウラーが随行しジャミング、レーダー対抗策を提供していた)
スピリット調達数はまず75機に削減され、その後ブッシュ政権が1992年に20機にまで減らした。クリントン政権で試作機が作戦機材に変更され21機になった。このため当初5億ドルの機体単価が7.37億ドルに高騰し、予備部品、改修、技術支援も含め9.3億ドルになった。スピリットの開発費は21億ドルと史上最高額の機体になった。
テスト機材除く全機がミズーリ州ホワイトマン空軍基地の509爆撃航空団に配備されている。同部隊は日本に原爆を二発投下した部隊の直系である。スピリットを操縦するのはパイロット80名からなるエリート部隊でディエゴ・ガルシア、グアム、英国に前方配備されることもある。
各機は全米の州の名称がつき、はスピリットオブミズーリで始まった。例外がスピリットオブキティホークで格納庫内でエンジンが突然始動するなど悪霊にとりつかれているという。2008年にスピリットオブカンザスがグアム離陸直後に墜落している。原因は大気中の湿度センサー計測が嵐のため誤りしフライ・バイ・ワイヤが誤動作したためだった。乗員全員は脱出したのが救いだった。
現在のF-35同様に初期生産型のB-2は性能が不完全なまま納入され、ペイロード、兵装、航法、防御装備が一部欠けたままだった。その後、ノースロップ・グラマンは段階的に改良を加え、地形追随システム、GPS航法、衛星通信が機内ラップトップから行えるようになった。もっと重要なのがスマート爆弾と巡航ミサイルの運用だ。今日も米空軍は多大な費用でレーダー波吸収剤の改良、光ファイバー配線への切り替え、コンピュータやデータリンクの改良をすすめている。
B-2が初期作戦能力を獲得したのは1997年で初の実戦投入は1999年3月24日のことでNATO空爆の先陣を切りユーゴスラビア爆撃に投入された。これはコソボのアルバニア人民族浄化を止めるのが目的だった。ミズーリ州を離陸したB-2は大西洋を越える30時間におよぶミッションを50ソーティ行い、ユーゴスラビア防空網を突破し、最初の二ヶ月で投下した爆弾のほぼ三分の一を投下したのだった。
B-2はGPS誘導方式のJDAM爆弾を使う初の機材となり、航空戦の転換点を飾り、その後の安価な精密誘導兵器の投入の先陣となった。ただし実戦では爆撃精度が上がっても標的を正確に区別する情報が不備では役に立たないことを示した。スピリットの一機がJDAM5発を中国大使館に投下したのはCIAが武器集積地と誤って識別したためで、三名が死亡、その他重傷者が発生し外交面で問題となった。
その二年後、スピリットは再び実戦に投入され、今回は70時間におよぶミッションでディエゴ・ガルシアを経由してアフガニスタンのタリバンを爆撃し史上最長の戦闘飛行任務となった。さらに二年後にB-2は「完全作戦能力獲得」となり、イラクへの米軍侵攻の初期段階で92箇所を爆撃した。
B-2は2011年にも開戦で真っ先に投入された。リビアの独裁者ムアマル・カダフィに対抗した介入戦でリビア空軍の大部分を地上でJDAMで破壊した。直近では2017年1月19日にリビア砂漠でISISのキャンプを襲撃し戦闘員85名を殺害した。
空軍のスピリット20機は「必殺」の第一撃手段として維持されており、大型通常型爆弾と核兵器のいずれも投下でき、強固な防空指揮所、防空レーダー他戦略拠点を警告ないまま攻撃できる。
B-2は単に製造コストが高いだけでなく、運用も高額で飛行一時間あたり163,000ドルかかりフライト後に60時間の保守整備が必要だ。一機を維持するだけで年間41百万ドルかかりミッション稼働率は50パーセント未満だ。
さらに各機に空調付き単価5百万ドルの格納庫が必要だ。これはレーダー吸収剤RAMの維持のためだ。また7年ごとに重整備60百万ドルが必要で、結晶化した小麦でんぷんでRAMを機体表面から剥離させ表面を注意深く点検し小さな凹みや傷がないか見つける。
B-2の調達機数が少ないと嘆く向きが多い。しかしB-2の調達機数削減は超大国同士の対決は今後発生しないと見た結果であり、空軍は同機を追加調達していたら発生していた費用を結果的に節約できたのだ。
もちろん中国やロシアは米国に匹敵する実力を有する敵性勢力として台頭している。このためB-2の長距離戦略攻撃ミッションの意義が大きくなっている。だがペンタゴンは今やよりステルス性能が高くコスト効率の高いB-21レイダーの調達を進めており、今後の有事に備えようとしている。B-2のステルス性能は今や最先端とは言えず、F-22やF-35に至ってはレーダー断面積がB-2の0.1平方メートルや0.05平方メートルの十分の一、百分の一と豪語している。
B-21は形状こそスピリット2.0に酷似しつつ費用対効果が高いレーダー波吸収剤を表面に使用しネットワーク化したコンピュータでセンサー融合を行い、監視偵察機能を倍増させる。
B-2の機能はすべてB-21に引き継がれるが空軍はスピリット退役を2036年と設定し、レイダーの導入とあわせる。もちろんB-2の実績からB-21が予算以内で実現できるのかとの疑問があるし、政府が何機調達するかも注目される。■


Sébastien Roblin holds a master’s degree in Conflict Resolution from Georgetown University and served as a university instructor for the Peace Corps in China. He has also worked in education, editing, and refugee resettlement in France and the United States. He currently writes on security and military history for War Is Boring .

ユーゴスラビアの中国大使館爆撃は「誤爆」だったのか本当に狙ったのか、あと数十年したら真相がでてくるかもしれません。中国へのメッセージではないかという説が強く残っています。B-21はまさか20機調達ということはないとしても今後削減される可能性はあるでしょうね。

2018年11月21日水曜日

グローバルホーク3機の導入時期は2022年9月に。日本が契約に調印

Japan signs for three Global Hawk UAVs 日本がグローバルホーク3機導入契約に調印

Gareth Jennings, London - IHS Jane's Defence Weekly
20 November 2018
 
日本はグローバルホークブロック30iHALE無人機を2022年9月はじめに受領する。Source: Northrop Grumman


本がノースロップ・グラマン製RQ-4グローバルホーク高高度長時間飛行(HALE)無人機(UAV)の3機調達で総額489.9百万ドル契約に11月19日調印した。
米国防総省(DoD)が海外軍事販売(FMS)制度でブロック30i(iはinternational)仕様のグローバルホークに高性能統合センサー装備ペイロードを搭載した機体を調達する。さらに地上操縦装置二式、予備部品、支援機材、実施業務サービスを含む。


契約交付公告はミッション装備に触れていないが、2015年11月の国防安全保障庁(DSCA)による認可では各機に高性能統合センサー装備(EISS)を搭載するとあった。EISSはレイセオンが開発し電子光学・赤外線センサー、合成開口レーダー画像、地上移動目標捕捉能力を有する。


「今回のRQ-4販売で日本の情報収集監視偵察(ISR)能力が飛躍的に伸び、日本は域内脅威の動向を把握し引き続き抑止できる」とDSCAは2015年に説明していた。同庁によれば日本がグローバルホーク関連支出の総額は12億ドルの試算だ。

グローバルホーク各機の引渡しは2022年9月1日の予定。■
コメント:機材の運用を航空自衛隊が行うでしょうが、重要なのは情報の解析、分析含むインテリジェンス活動でいよいよ情報本部の真価が試されることになりますね。例によって中国、北朝鮮等に同調する国内勢力が異議を唱えるでしょうが防衛当局には何ら屈することなくISRの「あるべき道」を進んでいってもらいたいものです。

開発進む超音速ビジネスジェット機はペンタゴンでの利用も視野に入る



  • Supersonic Bizjets May Attract Pentagon Interest ペンタゴンが超音速ビズジェットに注目する日が来る


  • BY PAULINA GLASSREAD BIO
NOVEMBER 13, 2018
代版のSSTに三チームが取り組んでおり米軍が採用するかもしれない。
超音速旅客機が再び空を飛ぶ日が来ればも米軍もリースあるいは購入を検討するはずだ。

コンコードが最後のフライトを終え15年以上になるが、NASAおよびエアリオン・スーパーソニックおよびブーム・スーパーソニックの民間2社がそれぞれ超音速旅客機を2020年代中頃の実用化を目指している。


ペンタゴンが関心を持つ理由としてTealグループ副社長のリチャード・アブラフィアは人質救難や戦闘捜索救難で迅速移動ができ危機解決につながることをあげる。


現代版SSTに必要な新技術としてソニックブームの制御があり、軍にも応用できるとアブラフィアは指摘する。


超音速ビジネスジェット機を軍で使う発想は前からある。1999年に一空軍少佐が空軍幕僚大学校で各種の可能性を論文にまとめている。


「砂漠の嵐作戦で超音速グローバル輸送手段があればイラクでシュワルツコフ大将が指揮する休戦合意に国務省チームは迅速に現地入りできていたはずだ」とマシュー・マロイ少佐が執筆。


軍が超音速ビズジェット機を購入しなくても利用は可能だ。現に軍はリアジェットから特殊作戦用途に機材をリースしている。空軍はC-21としてリアジェット35Aビジネス機に軍用装備を搭載して40機ほどを運用している。


エアリオン社の広報ジェフ・ミラーは王立航空工学学会主催のイベントで超音速ビジネス機の誕生はまもなくとし、同社がロッキード・マーティン及びハネウェルと共同開発中の機材を紹介した。GEのエンジン供給でエアリオンも信用度を高めている。


「2023年にコンコード運行終了20周年として大西洋を超音速飛行で横断し、就航は2026年になります」

12人乗り全長49メートルの同社の機体は120百万ドルの値段になる見込みだ。■