一番遅れてF-35運用を開始する米海軍はF-35Cをどう運用するのでしょうか。センサー中継機に登用するとの構想もありましたが、攻撃の先乗り部隊に使うのでしょうか。いずれにせよ岩国基地が重要度を上げるのは確かなようです。
Get Ready, China and North Korea: The F-35C Is Headed to Japan 中国、北朝鮮は心せよ。F-35Cが日本配備を控えている
April 2, 2018
米海軍はロッキード・マーティンF-35Cを2021年以降に日本へ配備し、中国への抑止力効果を期待する。読売新聞の報道で海軍は海兵隊岩国航空基地に同機を配備するとした。
「空母航空隊CVW5はF-35CライトニングIIを2021年以降に受領する」と米海軍は読売新聞取材に答えている。「F-35C飛行隊は前方配備でMCAS岩国に配備される」
F-35CはCVW-5に配備中のボーイングF/A-18E/Fスーパーホーネットと交代する。現在は厚木基地に置かれているが、厚木配属の機数を60機減らす過程が始まっている。
海軍がF-35C部隊を最初から岩国に配備するのは海兵隊がSTOVL型のF-35Bを同基地に先に配備しておりF-35C運用に必要なインフラが完備しているので別のインフラ投資が不要となるためだ。
F-35Cは空母搭載をUSSカール・ヴィンソンで2021年開始する。海軍は正式な実戦能力宣言を2019年の想定でブロック3Fソフトウェアの実用テストが続いており、作戦能力獲得は2018年末と見込む。
「F-35事業全体のIOT&Eは9月に始まるので海軍向けF-35CがIOCを実現するのはIOT&Eと関連しつつ実証結果が出てからとなる。3Fの威力をIOT&E段階で確認するが、2019年2月の目標まで時間が足りないのも事実」とデイル・ホーラン少将(共用打撃戦闘機の艦載運用推進責任者)はUSNI Newsに買っている。「DoDとしては新型機をテストドライブしているようなものだ」
ただし海軍はF-35Cの作戦能力獲得宣言がわずかに遅れても2021年予定のカール・ヴィンソン搭載へ影響が出るとは見ておらず、同様に日本配備にも影響は出ないと考えている。「配備への影響が大きく出る要素は考えられない」とホーラン少将はUSNI Newsに語っていた。「新型機を艦隊に導入するのは常に複雑な作業だ」
F-35Cの日本配備が2021年以降にずれ込むこともありうる。日本は中国、ロシア、北朝鮮に近く、同機配備が実現すれば他国への抑止効果が強まる。ただし、必要ならF-35Cは上記三国に侵入し攻撃する強力な戦闘攻撃機にもなれる。■
Dave Majumdar is the defense editor for The National Interest. You can follow him on Twitter: @davemajumdar.
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