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英国のチャレンジャー2戦車、フランスのAMX-10RC装甲車がまもなくがウクライナへ到着するという発表が出そうだ
近代的な戦車と装甲車を希望してきたウクライナに金曜日、好材料が出てきた。
英国がチャレンジャー2供与を決定か
英国はチャレンジャー2戦車10両程度をウクライナに提供することを「正式発表する見込み」と、ガーディアンが金曜日に報じた。今週始めに議論が始まった契約が成立すれば、キーウが同盟国から贈られた最初の新鋭戦車となる。数カ国は、T-72含むソ連時代の戦車をウクライナに提供しており、一部は米国が費用を負担している。
「ウクライナ情報筋は、イギリスがチャレンジャー2戦車をウクライナに送ると決定済みと理解しているようだ」とガーディアンは報じている。
しかし、この情報は変更の可能性があり、この情報の裏がとれなかった。しかし、ウクライナ側同盟国で高まっている、西側の先進的な重戦車を送る動きと一致する。
フランスのAMX-10装甲車両供与の日程が明らかになった
例として、フランスは金曜日、AMX-10RC装甲車の最初の1両が今後2ヶ月以内にウクライナに到着すると発表した。105mm主砲は、約11ヶ月にわたる全面戦で装備と人員を失いつつあるキーウの武器庫に切望されていた機動力を加えるものとなる。
「セバスチャン・ルコルヌ軍担当大臣とオレクシイ・レズニコフ国防大臣は、AMX 10-RCの納入に関し議題を設定した」と、フランス国防省は前日の電話会談内容を金曜日に発表した。ウクライナ軍は、フランス製装甲車を「2ヶ月以内に」受け取る。「両大臣はまた、これら車両の運用に関しウクライナ人兵士の訓練の迅速な組織化について行動した」。
ドイツはレオパード2戦車の供与へ動くか
木曜日、ドイツのロバート・ハーベック副首相は、ポーランドなどのから、ドイツ製レオパード2主力戦車をウクライナに送る要請を承認すると公に打ち出した。同戦車の販売条件では、ベルリン当局は外国からの譲渡を阻止する権限を与えられているが、ここ数週間、同盟国から譲渡を許可するよう強い政治的圧力がかかっている。ハーベック発言は、ポーランドのドゥダ大統領が、ウクライナにレオパード2を譲渡する意向を公言した翌日に行われた。
これらはすべて、フランス、ドイツ、アメリカがそれぞれAMX-10 RC、マーダー歩兵戦闘車、M2A2-ODSブラッドレー戦闘車(BFV)の供与を決定したのを受けてのことだ。
シリア北東部ハサカ県のスウェイディヤ油田でパトロールする米軍のブラッドレー戦闘車(BFV)(2021年2月13日撮影)。(写真:DELIL SOULEIMAN / AFP)(Photo by DELIL SOULEIMAN/AFP via Getty Images)
装備供与後の保守整備が重要課題だ
そして、ウクライナの武装と戦闘を維持するため活動している50人の防衛大臣によるウクライナ防衛コンタクトグループが1月20日に会合を開く。
会議では、戦車や、レオパルド2の譲渡に難色を示すドイツへの継続的な圧力が、大きく取り上げられることは間違いない。しかし、もう一つ大きな問題がある。米国と同盟国がすでにウクライナに提供している数百億ドル規模の装備、すなわちドイツが提供するIRIS-T SLM防空システム、M142高機動砲兵ロケットシステム(HIMARS)の継続だ。
火曜日にブリュッセルのNATO本部で行われたNATOと欧州連合の協力に関する共同宣言署名式で、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、「システムの重視は歓迎するが、システム、プラットフォーム、兵器を増やすだけではなく、提供ずみのプラットフォームや兵器が本来の機能を果たしているかどうか、つまり、弾薬、予備部品、訓練、メンテナンスも確実に提供すべきことを認識しなければならない」と述べた。
ウクライナに供与された兵器を戦場に残し続けていいのかという問題も、国防総省には重要なことである。
米国国防総省高官は、金曜日The War Zoneに、「ウクライナへの今後の援助では、保守と維持(M&S)に焦点を当てるべきだ」と述べた。「ペイトリオットのM&Sだけで3年間で平均5億ドル(約550億円)かかる」という。これにNASAMSやBFVの費用が加わると、ロイド・オースティン国防長官や国防総省の政策担当者が「以前から懸念していた」持続可能性の大きなレベルにすぐに到達してしまう。
最新情報
ワグネルがソレダルを占領したのか、ロシア国防省が異議
ウクライナ戦の主な焦点は、ドネツク州の塩鉱山の町ソレダルSoledarのままで、ロシアは勝利を主張しているがウクライナは否定している。
ロシア国防省は、金曜日テレグラム・チャンネルで、「ドネツク方面の攻撃作戦を成功させる上で非常に重要なソレダルの町が解放された」と発表した。
声明は、ワグネル傭兵グループのリーダー、イェヴェゲニー・プリゴジンYevegeny Prigozhinが、ソレダルと近くのバフムートBakhmutで多大な損失を出したにもかかわらず、ワグネルが十分な評価を得ていないとした発言を考慮しているようだ。
ソレダルはドネツク州のバフムトから北東に約6マイル(約8キロ)にある。 (Google Earth photo)
ロシア国防省は、「ロシア軍(部隊)集団が、ウクライナ軍(AFU)の敗北とソレダル奪取につながった攻勢作戦を実施した」と述べた。「北と南から町を封鎖し、作戦地域を隔離し、敵が近隣地域から町に予備部隊を移動するのを防ぎ、ソレダルのAFU部隊の撤退を阻止し、地上攻撃機と火砲による攻撃支援を規定した単一概念と計画に従って」起こったものである。
金曜日の午後、ウクライナはソレダル陥落を否定した。
東部ウクライナ軍報道官、セルヒイ・チェレバティSerhii Cherevatyは、AP通信に、「ソレダルにはまだウクライナ軍が残っている」と語った。
ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、金曜日夜の演説で、その立場を繰り返した。「ドネツク地域の激戦は続いている。バフムートとソレダル、クレミンナKreminna、わが国東部の他の町や村の戦いは続いている」と述べた。「敵はこの方面に最大戦力を集中しているが、ウクライナ国軍、防衛・治安部隊が守っている」。
ワグネルが塩鉱山を支配する?
ウォール・ストリート・ジャーナルは、ワグネル部隊によるソレダル占拠は、ロシア国内で同グループのイメージを高めるだけでなく、財政面でも有利に働くと指摘している。
同紙は、「ワグネルが同地で支配を固めれば、塩山は経済的な価値を持つことになる」と報じた。「ロシアはウクライナ占領地で重要な経済資産を押収しており、ワーグネルがアフリカで軍事力で鉱山を支配しているのと同じだ」。
ソレダル塩山は「ヨーロッパ最大級で、周辺の田園地帯に125マイルも伸びるトンネルで、年間約280万トンを生産する能力がある」という。
ウクライナへの経済的打撃以上に、ソレダルのウクライナ軍崩壊は、両陣営が数インチをめぐり戦い軍隊と装備の多大な損失を被ったバクムートBakhmutの防衛を難しくしそうだ。両都市とも戦闘で壊滅状態だ。
米当局は、バフムートが陥落しロシアがドネツク州の支配権を回復しても、ウクライナの継戦能力に大きな影響を与えることはないだろうと述べている。
しかし、人員、装備、領土、勢いを失い、さらにロシアの新たな攻勢も懸念されることから、自国の完全な解放をめざすウクライナに良い兆候とは言えない。
その他前線でも、ドンバス地方を中心に戦闘は続いている。ドネツクでの戦闘のほか、ルハンスクのP-66ハイウェイ(スバトベSvatoveからクレミンナまで)でも、両陣営は領土をめぐる争いを続けている。
Institute for the Study of Warの最新評価の主要なポイントを以下お伝えする。
ロシア軍とウクライナ軍は、スバトベ-クレミンナ 線に沿い攻勢を継続中。
ロシア軍は バクムート、アフディフカAvdiivka、ドネツク市の西側で攻勢を継続した。
ロシア軍はドニプロ川東(左)岸で防衛作戦を継続中。
その他のトピックス。
ウクライナは事実上NATO加盟国(レズニコフ国防相)
ウクライナのオレクシー・レズニコフ国防相は、BBCインタビューで、「ウクライナという国、そしてウクライナの軍隊はNATOに加盟した」と発言した。「デジュール(法律)ではなく、デファクト(事実上)で。なぜなら、我々は武器を持っており、その使い方を理解しているから」。
プーチン大統領は長い間、ウクライナに対する全面戦争を、ロシアと戦争しているわけではないと説明するのに苦しいNATO同盟に対する存亡をかけた戦いと位置づけてきた。しかし、レズニコフは、自分の発言がプーチンの主張を助長するだけではないかとの懸念を否定した。
「なぜ論争になるのですか? 事実ですよ。事実なのだから」とレズニコフは言った。「近い将来、NATOの一員になることは間違いない」。
NATOがAWACSをルーマニアへ展開
NATOはロシアと戦争していないかもしれないが、ロシアがウクライナと戦争していることを大いに懸念している。
「NATOは、ルーマニアのブカレストに(E-3セントリー)空中警戒管制システム(AWACS)偵察機を配備する」と発表した。「機体は2023年1月17日に到着予定で、地域における同盟プレゼンス強化を支援し、ロシアの軍事活動を監視する」。
「ロシアのウクライナにおける違法な戦争がヨーロッパの平和と安全を脅かし続ける中、同盟国の領土を隅々まで守り抜くNATOの決意に疑いの余地はありません」とNATO報道官Oana Lungescuは述べた。「AWACSは、数百キロメートル先の航空機を探知することができ、NATOの抑止力と防衛態勢で重要な能力となっている。早期警戒に重要な貢献をしている同機を受け入れてくれたルーマニアに感謝する」とも述べた。
開戦前からE-3はウクライナとベラルーシの西国境沿いの空域で監視している。
「NATOのAWACSは、今後数日間、同盟国領内の上空のみで偵察飛行を開始する」と、NATOは述べている。「このミッションは数週間続く予定で同型機は、ドイツのガイレンキルヒェンを拠点とするNATO偵察機14機がある。約180名がブカレスト近郊のオトペニ空軍基地に配備され、航空機を支援する」。
NATOのAWACS機は今月末までルーマニアのオトペニに展開し、航空監視ミッションを実施する。(Archive photo courtesy NATO Airborne Early Warning and Control Force.)
ベラルーシで戦力整備するロシア
ロシアはクライアント国ベラルーシで兵力と装備の増強を続けている。
ベラルーシ国防省は金曜日にテレグラムチャンネルで、「ベラルーシとロシア軍の地域戦闘調整の共同活動の一環として、第11機械化別旅団の砲兵部隊が任務を遂行できるように準備されている」と述べた。
ベラルーシはまた、ロシアから新型防空システムを受領している。同国国防省は、「本日、30151部隊は、対空ミサイルシステムTor-M2Kバッテリーを受け取った」と述べた。「アンドレイ・ルキヤノビッチ大佐は、これは同旅団にとって、さらに空軍と防空軍にとって、国軍にとって重要な日だと強調した。戦略的に重要な同旅団に新兵器が引き渡されたのだ」。
一方、あるロシア政府関係者は、ウクライナがロシアかベラルーシを攻撃した場合、両国の共同対応を呼び起こすだろうと脅した。
ロシア外務省のアレクセイ・ポリシュチュクAlexey Polishchukは、金曜日にロシアのタス通信に、「法的には、キーウ政権による武力行使やウクライナ軍のベラルーシやロシアへの侵攻は、集団的対応の引き金として十分だ」と述べた。「しかし、どのような方法で対応するかは、両国の政治・軍事の指導者が決定することである。具体的な状況において、連合軍の使用の是非と、脅威に対する共同対処の妥当性が鍵となる」と述べた。
ビーバーがあらたな敵?
国境越えの攻撃にビーバーという思わぬ敵がいるようだ。
ロイターは、「ウクライナ北西部のベラルーシ国境付近では、決壊した川の土手、厚い泥、水浸しの畑が数キロにわたって見られるが、国境を越えたロシアの攻撃だと今のところ考えにくい」と報じている。
ある部隊の広報担当はロイターに対し、ビーバーが戦場を水浸しにしていると語った。
「通常はビーバーダムができれば、人々が破壊するが、今年は戦争のため破壊しなかったので、至る所に水がある」のだという。
火災安全違反で自ら戦車を喪失しているロシア
「火災安全違反」がロシアを悩ませ続けているようだ。今回は、T-72戦車を破壊し、他の2台を損傷させたと報じられた火災のケースである。
「ベルゴロド地方でT-72戦車の修理中に弾薬が爆発し、戦車1台が破壊され、他の2台が損害を受けた」とロシアのバザ通信がテレグラムチャンネルで伝えている。
「修理・技術基地での火災は1月12日の夕方から始まった。修理中の火災安全違反により緊急事態が発生した。消防隊は火災発生の2時間後に緊急現場に到着し、30分で消火した。死傷者はなかった」。■
Ukraine Situation Report: Movement To Give Kyiv Western Tanks Gains Steam
BYHOWARD ALTMAN|PUBLISHED JAN 13, 2023 10:05 PM
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