ウクライナ戦でイラン製ドローンがロシアを助けていることが判明しましたが、そのイランが今度は無人機運用に空母を稼働させようと民間商船を改装中だと判明しました。これがうまくいくのであれば、高価な通常型空母に手を出さなくても戦力を発揮できる装備が中進国に注目されそうですね。USNI News記事からです。
イランのソーシャルメディアに流れた11月の写真。シャヒード・マフダヴィがバンダルアバスで改装中。H I Sutton Photo Illustration
USNIニュースの寄稿者H I Suttonが先週公開した衛星写真とオープンソース写真によると、ペルシャ湾の入り口近くの乾ドックで、イラン海軍は元民間コンテナ船をドローン航空母艦に改造中で、同艦は2023年に進水するとサットンは記している。
イラン革命防衛隊海軍のシャヒード・マフダヴィShahid Mahdavi は、元イラン船籍のコンテナ船で、ホルムズ海峡近くのバンダルアッバースのIran Shipbuilding & Offshore Industries Complex Co (ISOICO) でヘリコプターと固定翼無人機を搭載する軍艦に改装中と、Sutton が月曜に公開しており、11月撮影の写真で、同船は、イラン革命防衛隊海軍IRGCN所属だと判明した。
シャヒード・マフダヴィは、商船から軍艦へ改造を受けるため、 5 月から乾ドックに入っている。
新しい写真では同船のデッキが取り除かれている。
「この改造で、左舷に飛行甲板が追加される。右舷側にもオーバーハングが追加されるかどうかは、今のところ不明。
「上部構造が元のデッキにまたがっているということから、伝統的な空母のレイアウトは不可能であることを意味する。追加される飛行甲板の角度も伝統的なものではない。おそらくこれは、上部構造物の前方で左舷から右舷に横切る飛行甲板になるのだろう。
角度つき飛行甲板の建設を示唆するShahid Mahdaviのソーシャルメディア写真。H I Sutton Photo Illustration イランは、中東で相次ぐ商船攻撃の原因となった爆発物を搭載したドローン「シャヘド136」をはじめ、さまざまな空中ドローンを開発してきた。
民主主義防衛財団のイラン専門家、ベーナム・ベン・タレブルーBehnam Ben Talebluが火曜日にUSNIニュースに語ったところによると、今回の写真は、イランが現地報道で表明した船の用途と一致している。
「イランメディアは、同船がめ無人機を格納し、長距離攻撃能力を実現すると伝えている」と、USNIニュースに語った。
「世界は、イランが商船やタンカーを利用して、長距離攻撃能力を高めようとしていることに注目すべきだ」。
アメリカの遠征海上基地モデルを参考に、イラン海軍とIRGCNは、国際制裁で使えなくなった商船を改造している。
イランのソーシャルメディアに出回った5月の画像。
商船の改造で最もよく知られているのは、イランの元石油化学タンカー、IRINS Makranだろう。
昨年、Makranとイラン海軍のフリゲートIRINS Sahandは4ヶ月間大西洋に展開し、北はバルト海まで行き、ロシア海軍の観艦式にイランを代表して参加した。
シャヒード・マフダヴィは、早ければ今年中に進水する可能性があるとサットンは書いている。2隻目のドローン空母「シャヒード・バゲリ」が、シャヒード・マフダヴィに加わる予定とある。■
Iran Building Drone Aircraft Carrier from Converted Merchant Ship, Photos Show - USNI News
By: Sam LaGrone
January 3, 2023 8:08 PM
About Sam LaGrone
Sam LaGrone is the editor of USNI News. He has covered legislation, acquisition and operations for the Sea Services since 2009 and spent time underway with the U.S. Navy, U.S. Marine Corps and the Canadian Navy
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