こんな記事を見つけました。小型核融合の話もあり、ロッキードはエナジー分野にも相当の足場を築いているんですね。Popular Scienceからです。その通りの技術なら民生分野にも応用が期待されますね。
Wikipedia
米陸軍は、コロラド州のフォート・カーソンで、ロッキード・マーティンのフロー電池を試験中
フロー電池は、長時間の大容量クリーンエナジー貯蔵につながる電解質貯蔵が特徴
最大1メガワットを最大10時間供給できるGridStarフロー電池は、2024年に運用開始する
米陸軍はコロラド州フォート・カーソンで「フローバッテリー」の試験を開始した。この電池は、2つの化学成分を液体に溶かし、ポンプで送り込み電力供給するもので、成功すれば、米軍基地で長時間・大容量のエナジー貯蔵が実現する。
ロッキード・マーチンとの提携により、建設工学研究所(CERL)オペレーショナル・エナジーの米陸軍技術者研究開発センターチームは昨年末、工学的電解質の電気化学特性が特徴の充電式レドックスフロー電池、GridStar Flowに取り組んでいる。
「ロッキード・マーチンのフロー電池は、フォート・カーソンの基幹施設に、長時間かつグリッド規模のエナジー貯蔵を提供する」と、陸軍プログラムマネージャーのTom Deckeはニュースリリースで述べています。「これは重要なツールであり、将来の軍事基地に影響を与える可能性を持っています」。
フォート・カーソンのフロー電池は、再生可能エナジーを使い、電解質で電池を充電します。フロー電池を完全に充電し、蓄積されたエナジーが必要になったとき、電解液はフロー電池を再通過し、最大1メガワットを最大10時間供給できる。
フォート・カーソンにあるフローバッテリーの完成予想図。
U.S. Army/Lockheed Martin
ロッキードの技術では、パワーモジュールを使い電気を化学エナジーに変換する。電解質はイオンを拾い、バッテリースタック内を流れる。電解液に蓄えられた電子が充電状態を増加させる。グリッドスターは、蓄電モジュールに正と負の電解質を保持し、充電から放電まで変化させる。
陸軍次官補(施設・エナジー・環境担当)のポール・ファーナンは、送電網が停止した際に必要な電力を供給できるフロー電池の可能性をアピールしている。
「基地外で何が起こっても、稼働を維持する必要があります。数時間だけでなく、数週間、数ヶ月間、送電網が停止しても、稼働し、任務の即応性を維持できます」。
ロッキードによると、このシステムは、急性毒性や火災の危険性がなく、再現性のあるブロックで数百メガワットまで拡張できる設計という。また、フロー電池システムは、20年間使用できる設計だという。フォートカーソンのフロー電池が成功すれば、国防総省の各種施設のニーズに対応できる拡張性を有し、長期稼働が可能なフロー電池技術のスタート地点となる可能性がある。
フォートカーソンのフロー電池は、2023年末に完成し、2024年に試運転を行う。陸軍の運用エナジーチームは、設置後に電池を試験・評価し、報告書を作成する。■
The Army Has a New Flow Battery. It Could Change Military Power.
The battery may bring long-duration, large-capacity energy storage to bases around the world.
BY TIM NEWCOMBPUBLISHED: JAN 4, 2023
Tim Newcomb is a journalist based in the Pacific Northwest. He covers stadiums, sneakers, gear, infrastructure, and more for a variety of publications, including Popular Mechanics. His favorite interviews have included sit-downs with Roger Federer in Switzerland, Kobe Bryant in Los Angeles, and Tinker Hatfield in Portland.
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