ジブチに自衛隊の基地があることは案外知られていない気がします。対テロ、海賊対策は相当期間続くはずなのでP-3C用のハンガーなどを構築したのですが、中国も同国に施設を作る動きを示してきました。ジブチというのは懐が深い国なのか、海外勢力の拠点づくりをむしろ歓迎しているようですね。
U.S. AFRICOM Commander Confirms Chinese Logistics Base in Djibouti
By: Sam LaGrone
November 25, 2015 3:25 PM
米アフリカ司令部トップが中国が前線軍事基地をジブチで建設中と認めた。完成すれば、フランス、日本、米国に加わる。米陸軍デイヴィッド・ロドリゲス大将は中国が前線兵站ハブ施設をヨーロッパと南東アジアを結ぶ活発な国際航路に臨む同国内地点に建設中であると報道陣に語った。
- 同大将によれば中国はジブチ政府から10年間有効の租借権を得て、施設構築をはじめたが詳細は不明だ。
- 数ヶ月に渡り中国がアフリカにおける拠点を求めているとの報道が続いていた。
- イスマイル・オマー・グェレ大統領President Ismaïl Omar Guellehも中国が他国に続き、同国内に軍事プレゼンスを置きたい意向を示してきたと今年早々に紹介している。
- 「フランスは相当前から駐留しており、アメリカもジブチの地理的条件が対テロ作戦実施にかなっていると理解している」と大統領はAFP通信に語っている。「日本も海賊対策の拠点を求め、今度は中国が自国権益の保護を求めてきたが、すべて歓迎する」
- 人民解放軍海軍(PLAN)はソマリア沖で海賊対策国際パトロールに参画中だ。
- 「ジブチはPLANがこの数年実施しているアフリカの角沖合での海賊対策で重要な要で、中国海軍艦艇は2008年以来ジブチ・オボックObock港に50回以上寄港している」とChina SignPost ブログ が伝えている。
- 「基地建設の前に2014年2月にグェレ大統領と常万全Chang Wanquan国防相の会談で基礎を固め、その後二国間で防衛安全保障条約を締結している」(同上プログより)
- オボックは北部の港湾都市であり、米海軍の遠征部隊基地があるキャンプ・レモニエCamp Lemonnierとはダジョウラ湾Gulf of Tadjouraを挟んで30マイルしか離れていない。別の基地候補地はドラレDoralehであり、こちらは米軍基地にもっと近い。
- これまで中国はジブチに対する関心を控え目に示してきたが、基地建設はPLANの全世界的展開の路線にかなったものだ。昨年からPLANは世界規模での作戦活動を拡充している。.
- 中国艦船が黒海、ベーリング海でそれぞれ初めて活動を展開し、水上戦闘群が現在世界周航の途中にある。また米国、イラン、ロシアとそれぞれ二国間共同演習を実施している。■
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