シンガポール空軍のF-15
Pentagon To Request $1.2 Billion for New Boeing F-15 Fighters ペンタゴンが12億ドルでボーイングにF-15新造機材発注を予算要求か
December 21, 2018
Roxana Tiron
ペンタゴンはボーイングからF-15X戦闘機計12機調達を2020年度予算で12億ドル要求する見込み。案件に詳しい二名が情報を確認したが、公式情報ではないため匿名での情報提供だ。
導入案は2月4日公表の正式予算要求の一部となる。今回の決定はペンタゴン上層部が下し、空軍みずからの発案ではないといわれる。
最新型F-15の調達はペンタゴン最上層の決定でパット・シャナハン副長官の肝いりと言われ、空軍の決定ではないと上記筋が述べた。シャナハンは元ボーイング社役員であり、上院による人事任命承認でボーイング関連案件に関与できない条件がついている。
同じく匿名の政権関係者によればシャナハンはボーイング関連案件で何ら決定していないという。同関係者は予算要求も2月4日の正式な要求案提出前であり正式ではないという。
F-15X導入は州軍航空隊で機体維持が高負担になっているF-15Cの後継機の位置づけという。C型生産は1980年代に終了と軍用機に詳しいTealグループ副社長リチャード・アブラフィアが述べている。
ボーイングはF-15をセントルイスで生産し、スーパーホーネットも製造しているが同機は議会の大盤振る舞いの恩恵を受けてきた。
「ボーイングは新型版を韓国、シンガポール、サウジアラビア、カタールに販売して生産を維持している」とアブラフィアは解説し、装備やセンサーを新型に変えていると指摘した。
「ボーイングは新型版を韓国、シンガポール、サウジアラビア、カタールに販売して生産を維持している」とアブラフィアは解説し、装備やセンサーを新型に変えていると指摘した。
「F-15は航続距離、性能がすぐれている別格の存在」とアブラフィアは述べ、F-35共用打撃戦闘機より高速かつ搭載量が大きい。F-35は最新かつ最高価格の機材だがステルス性能でF-15より優れるとアブラフィアは解説。
F-15最新版導入で議会、ペンタゴン内のF-35支持派は予算を取られる懸念のため落ち着いていられないはずだ。
F-15C、D、E各型は1991年の砂漠の嵐作戦に投入され空対空戦での撃墜36機のうち32機はF-15の実績であり、その他地上標的も攻撃している。1994年にはボスニアに投入され、セルビアのMiG-29を三機撃墜した。不朽の自由作戦ではアフガニスタンで攻撃を加え、F-15Eはイラクの自由作戦で対地攻撃ミッションに投入された。
ペンタゴン予算案に関しボーイングは論評を避けている。■
ペンタゴン予算案に関しボーイングは論評を避けている。■
コメント
コメントを投稿
コメントをどうぞ。