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イスラエル陸軍を最強にしている5大装備

5 Reasons Why You Won't Beat Israel in a War. Period.

You'll lose.
 December 28, 2019  Topic: Security  Region: Middle East  Blog Brand: The Buzz  Tags: IsraelWeaponsDefenseTankArmyGaza

スラエル陸軍も空軍と同様に創設時は規模は小さかった。ただし空軍よりも組織化は進んでいた。起源をたどるとシオニストの準軍事組織ハガナthe Haganahに行きつく。1920年代にユダヤ住民の安全を守るため生まれた組織だ。
ハガナは英国の統治機構に当初こそ協力的だったが1944年に枢軸側の敗北が見えるや敵対しはじめた。ユダヤ人国家設立の必要性が明白になったためだ。1947年にハガナは正規軍部隊になり、イスラエル国建国の二週間後にイスラエル陸軍になった。
以来イスラエル陸軍は毎年のように戦闘に臨んでおり、イスラエル防衛のためシナイ半島、レバノン、ガザ、西岸まで展開した。
1947年当時のイスラエル人口は少ないものの教育水準が高く、国軍の編成・訓練は迅速に展開できた。人員数に限界があるイスラエル陸軍は高度技術や火力に頼る傾向が強く、周辺国より高い実力を維持している。では中東各国に対決を回避させているイスラエル陸軍の主要装備5点を見てみよう。
メルカヴァ主力戦車:
イスラエル軍総司令官イズラエル・タル大将の構想から生まれたメルカヴァはイスラエル初かつ唯一の国産主力戦車で、イスラエルの戦車構想から生まれた。全高が低く、強力な主砲を備えたメルカヴァはエンジンを車体前部に搭載し乗員の安全を守る。急角度の複合材装甲をつけたメルカヴァはシナイ半島のエジプト装甲部隊、ゴラン高原のシリア部隊に対し十分な防御能力を有する。
初期型は英国設計の105mm主砲を採用し、米M1エイブラムズの初期型と同様だった。後期型は国産120mm滑空砲を採用した。2千メートルでも照準は正確で対戦車榴弾(HEAT)、装甲貫通弾(AP)を打ち込む。その他通常弾の補完としてLAHATミサイルがあり、レーザー誘導で有効射程が9千メートルに達する。
メルカヴァはアクティブ防御装備を初めて採用し、各型合わせ2千両が製造され、うち660両が最新のマークIV仕様だ。
スパイクミサイル:
イスラエルが万能型対戦車誘導ミサイルとして開発しのがスパイクミサイルだ。このうちSR(短射程)型は単発発射の使い捨て方式で米LAWと似ている。スパイクにはターミナルシーカーがつき、タンデム方式の弾頭で反応型装甲に対応し、射程は800メートルだ。
スパイクはあらゆる地上車両の他にセラフ(アパッチ)攻撃ヘリ、海軍艦艇、無人機にまで搭載できる。戦車や装甲車両、艦船、航空機さらにテロ集団戦闘員もこれで対応できる。
スパイクの大型版は基本的に同じ構造で単に大きくなっているだけだ。このスパイクMRは米ジャヴェリンに似ており、射程2,500メートル。スパイクLRは米TOW-IIBに相当し、4,000メートルまで有効だ。そしてスパイクERは米ヘルファイヤに似る。見通し線の外まで有効射程とするスパイクNLOSは光ケーブルで25キロ以内の標的を捕捉、撃破できる。
ナメール装甲人員輸送車両:
歩兵戦闘車両の装甲は厚くない。M2ブラッドレイ、BMP-3やウォリアーは戦車砲弾や対戦車誘導ミサイルの前に脆弱だ。歩兵戦闘車両は強力な戦車と投入される想定なのでこれは問題だ。
この点ナメールは異なる。戦車から改装されているためだ。ナメールはメルカヴァMk.1戦車が母体で砲塔部分を除去し、強力な装甲を前方、側面にとりつけた。ナメールの重量は旧型メルカヴァとほぼ同等で、大量の装甲板を装着していることがわかる。
およそ120両のメルカヴァがナメールに改装され、三個大隊の移動に十分な規模だ。ナメールの乗員は3名で、歩兵9名を運ぶ。
タヴォール強襲ライフル:
イスラエル国産ライフル第二世代のタヴォールはイスラエル国防軍の標準歩兵装備だ。未来的なデザインのタヴォールはブルパップ方式で弾倉を銃床につけ、小型ながらライフル同様の銃身を確保している。
タヴォールは21世紀のライフルに見えるが、AK-47がルーツで、AK-47自身はM-1ガーランドから着想を得ている。ブルパップ式により全長28インチとコンパクトながら銃身は18インチとなっている。
銃弾は5.56ミリ弾でNATO制式の30発弾倉が使える。更に小型化した銃は銃身も短くなり、ピストルと同様の9mmパラベラム弾を使う。
「スマッシャー」多連装ロケエット弾発射装備:
イスラエルには米製装備を独自名称に置きかえる傾向があり、これもその例だが新名称がはるかに格好いい。
「スマッシャー」ロケット弾発射装備は実は米製M270MRLSである。米陸軍の砲兵隊標準装備のM270は1970年代に開発され、陸軍装備を変革させた「5大」装備の一画だ。M2ブラッドレイを改装して装備した「スマッシャー」は227ミリロケット弾12発を運用する。三両構成でクラスター弾23,184発を毎分発射し、1平方キロを飽和攻撃する。
イスラエル陸軍は「スマッシャー」48編成を保有し、現状は射程は40キロだが、新型ロケット弾は150キロになり現在開発中だ。これが実用化sれればイスラエル砲兵隊はハイファからダマスカスを脅かす事が可能となる。■

Kyle Mizokami is a defense and national security writer based in San Francisco who has appeared in The Diplomat, Foreign Policy, War is Boring and The Daily Beast. In 2009 he cofounded the defense and security blog Japan Security Watch. You can follow him on Twitter: @KyleMizokami. This first appeared in 2015.

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