NATO Code Name “FELON”: Russian Su-57 Gets Its Reporting Name, And It Couldn’t Be Better.NATOコードネーム「フェロン」となったロシアのSu-57にぴったりだ
MAKS 2019の最終日にはボグダンの操縦するSu-57がアフターバーナー全開で離陸を大観衆の前で見せた。 (All photos: Tom Demerly/TheAviationist)
まるでトム・クランシーの小説から借用したようなやばい名称がロシアのステルス戦闘機についた。
故トム・クランシーの筋書きみたいな展開で故人もあの世で微笑んでいるかもしれない。最新のロシア第5世代「ステルス」戦闘機スホイSu-57にNATOが呼称を制定した。「フェロン」という。(フェロンとは重罪犯人の意味)
NATOでは英単語を使ってロシア軍用機を特定する名称を使っている。兵装システム、艦船、地上車両にも名称をつけている。コードネームともばれ通信のほか航空ファン含む一般でも使われているのが現状だ。
MAKS 2019ではSu-57「フェロン」が珍しい編隊飛行を披露した。
NATOは一定のルールを使っている。まず、「F」つまり軍用通話用アルファベット「フォックストロット」ではじまるのは戦闘機だ。MiG-25じゃ「フォックスバット」、Su-27は「フランカー」という具合だ。また派生型に枝番のアルファベットがつく。
Su-35の新型は原型Su-27を抜本的に改良しており、「フランカー-E」と呼ぶ。トム・クランシーの「レッド・オクトーバーを追え」ではロシアの長距離哨戒機を「ベア・フォックストロット」と記していたのを覚えているだろう。これはツポレフTu-95の「ベア-F」という機体だ。
スホイSu-57 “FELON” がMAKS 2019の大観衆の前でロシアのテストパイロットでロシア連邦英雄の称号を持つセルゲイ・ボグダンの操縦で離陸している。
公式にはNATOは「NATO航空機ミサイル名称規則」1.1で定義している。
「航空機コードネームはASIC(航空宇宙共同作戦協議会、2005年にASCC航空標準化調整委員会に改称。メンバーはオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、米国、英国)が選定するが、ミサイル名称(あわせてレーダー等の装備も)は別の組織が名称を与える。ただし、コードネームは全部NATOが一元管理する」
更にコードネームには細則がある。
「固定翼機では任務の種別に応じたコードレターをつける。プロペラ機は短音節(例 「ベア」)とし、ジェットは長音節(例 「バックファイヤ」)とし、ヘリコプターや誘導ミサイルもこれにならうが単語長はとくに定義していない」
興味をそそられるのはロシア側、とくに航空機スポッターはNATOコードネームを使わない傾向があることだ。MAKS2019航空ショーに行ったが、ロシア側の専門家、写真家、ファンはおしなべてSu-57のことを生産前名称で呼んでおり、「パークファー」と発音していた。また「す~フィフティセブン」とスホイの「Su」をそう呼んでいた。
一体誰が「フェロン」の名称を思いついたのかわからないが、NATOもSu-57にすごい名称をつけたものだ。数年たてば西側の機体スポッターもスホイSu-57「フェロン」の実機を見て興奮する日が来るのだろうか。■
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