The Future of the Marines Is Smaller, More Robotic, More Naval
海兵隊の将来は規模縮小ながらロボット化、海軍化を進める
- BY PATRICK TUCKER
- TECHNOLOGY EDITOR
OCTOBER 3, 2019
U.S. NAVY PHOTO BY JOHN F. WILLIAMS/RELEASED
新しく就任した海兵隊総監がハイテク部隊への道筋を示している。それによれば今後は特殊部隊同様の働きとなるという。
米海兵隊は今後縮小することはあっても拡大はない。海、空、陸で無人機への依存度も高まり、強襲作戦や艦艇防御にあたる。小規模分散型の集団として探知されずに行動し、現在の特殊作戦部隊に似てくるだろうと就任後わずか10日の海兵隊総監デイヴィッド・ヒルベリー・バーガー大将が述べている。
バーガー大将はヘリテージ財団で7月に発表した総監計画ガイドラインを紹介していた。バーガーが求めるその他変革には海軍とより密接に協同して艦船の防御活動がある。
「この分野には注目してこなかったのですが、今後は海兵隊が陸上、あるいは艦上で長距離対艦ミサイルの運用にあたり空や海上で火力を提供するところを想像してください」
これは同時に海兵隊が陸上や艦上で火砲を扱うことを意味するが、すでに実現している。7月にUSSボクサー艦上で小型海兵隊防空統合システムLMADISの名称でジャマー試作型を運用しイランの無人機を艦から1000フィート地点で撃墜している。「今後はこのような仕事が増えるだろう」(バーガー)
海兵隊では無人機運用の経験値も高めているとバーガーは述べている。その例が2017年にカリフォーニア州レッド・ビーチでの揚陸演習だという。
だが演習と新構想には大きな違いがあり、新型無人機の大幅導入すなればなおさらだ。「無人装備を作戦に組み込む当初の推進役は人員ではなく機械を送る構想で人へのリスクを下げることだった。今や無人装備の追加で部隊の威力を大きく見せ、さらに無人有人の組み合わせをいかに有効活用するか。ウィングマンが無人機にできるのか、あるいはともに無人機にできるか。これでミッション効果を引き上げられるか、が現在の問題意識だ」
バーガー大将からはさらにトップダウンでの大きな変化について言及があった。「あえて目標を設定しないと前進は実現しない。気にいるいらないの問題ではなく、今はすべてが有人を前提になっている」
無人装備が配備されると戦闘の様相も変わってくる。海兵隊は「遠征前線基地で分散型機動性の小部隊に補給、給油し、前進させ敵を撃破して移動させる作戦をすべて低探知性を重視して行われる」とバーガー大将は述べた。
さらに一層多様な艦船を使用する。民間商船の利用も含まれる。「民間商船でもすべてが無人装備運用に適していない。L型商船はだめだ。標的になる。必要な商船だが不十分だ。E型では利用の仕方でもっと工夫が必要だ。今後の部隊展開でLPD-17級やLHA-LHD型強襲揚陸艦がいつも利用できるとは限らない。利用方法の検討は必要だ」
だがそれより大きな変革が進んでいる。海兵隊の他軍の例にもれず交戦規則の見直しにかかっていると大将は紹介し、開戦寸前の状態の場合に実際の状況にかなっているかを点検しているとする。特に敵と友軍が区別しにくい状況を念頭に置くという。
「こちらの交戦規則ではグレイゾーン状況には対応できていない....だがそれこそ現在の世界の現実だ。現行の交戦規則が試されており、今道筋を正そうとしている」とバーガー大将は述べた。■
Patrick Tucker is technology editor for Defense One. He’s also the author of The Naked Future: What Happens in a World That Anticipates Your Every Move? (Current, 2014). Previously, Tucker was deputy editor for The Futurist for nine years. Tucker has written about emerging technology in Slate, ..
コメント 従来の海兵隊像を打ち破る構想が必要なほど、現実が変化しているということですか。対艦ミサイル運用などは陸上自衛隊がずっと模索して装備を開発してきた分野で、ここは日本が先進性を示していたということでしょうか。
>就任後わずか10日の海兵隊総監デイヴィッド・ヒルベリー・バーガー大将が述べている。
返信削除むむっ。どこぞの環境相とはちがいますな!