経済誌のフォーブスでもこういう記事が出ているんですね。また潜水艦に的を絞ってフォローするジャーナリストというのもすごいですね。それはいいのですが、小型潜水艦というのは中国の防衛思想に合致しており、今後どう発展していくのか注目されますが、完全自律運用の潜水艦になるのか不明です。
The Chinese Navy’s New Mystery Submarine
H I Sutton Contributor
I cover the changing world of underwater warfare.
Oct 9, 2019, 07:50am
「セイルなし」潜水艦の進水式(2018年10月)で公式に発表された写真。艦名、任務等は一切不明。江南造船集団。
中国により防衛分野の世界が驚かされることが続いている。同国は詳細を漏らすことなく潜水艦をまるまる建造できる世界唯一の存在ではないか。米海軍では艦名、艦の規模、一般特徴は進水式の相当前から判明している。一年前、中国は誰も想像できない形の潜水艦を進水させ、世界が驚いた。そして今回、オープンソース情報から同艦の詳細が浮かび上がってきた。
これまでは進水時写真から艦体を推定してきた。今回、同艦を建造所で捉えた商用衛星画像の解析から全長が150フィート、直径15フィートと判明した。これは当初の予想よりやや小さく小型潜水艦と見られるが、潜水艇とするには大きすぎる。衛星が上空通過したのは9月のことで同艦は建造所公試に投入されており、現時点では配備前段階だ。
同艦の計上で特徴的なのはセイルが見当たらない点だ。これ以外の潜水艦にはことごとくヒレ上の構造物が艦中央部から伸びており、潜望鏡の上下の動きに対応する。これが潜水艦共通の特徴だったが、同艦の艦体にはこれがなく、セイルがつくべき場所に小さなコブが見られるだけだ。この理由が各種の推測を呼んでいる。一つの仮説は同艦を無人潜水艦だとし、艦長が立ち観察するセイルが不要になったとする。そうだとすると世界最大級の自律水中運行機(AUV)を中国が建造したことになる。
ただし筆者はこの推論に賛同しない。同艦は試験艦で画期的な機軸を実証し今後の中国攻撃潜水艦に応用する可能性が最も高い。後日、この謎の艦の名称、任務が判明するだろうが、当面は西側は推察をすることしかできない。■
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