Philippine air force reactivates seven old Huey helos thanks to spares from Japan
フィリピン国軍、米軍の隊員が強襲訓練でヘリコプターから展開中。2014年、フィリピン国内フォート・マグサイサイにて。フィリピン空軍はヘリコプター部隊の維持のため日本から寄贈された予備部品を使用している。 (U.S. Army Photo by Spc. Michael G. Herrero/Released)
フィリピンが日本提供の予備部品を利用して米国製ヘリコプター機材の現役復帰をめざす。同国は新規製造ヘリコプターの導入も進める。
フィリピン空軍(PAF)報道官アリスティデス・ガラン少佐はベルUH-1「ヒューイ」7機を飛行可能状態に復帰するに当たり日本政府が今年3月に寄贈した部品を使用すると述べている。
少佐によれば、PAFの第205戦術ヘリコプター飛行隊から査察官が部品保管所に赴き検査したところ、7機分の飛行再開に必要な部品が利用可能と判断したという。
対象はローターブレイド、テイルローターのブレイド、テイルローターの駆動軸で第205戦術ヘリコプター飛行隊に引き渡された。
PAFは1960年代製造の旧式UH-1を大量に保有し、一部は米軍事装備の余剰品として引き渡されていた。ただ機材維持に苦労し、一部はモスボール状態や飛行不能になっていた。
「UH-1の復元と維持が人命救難や災害対応、さらに輸送、情報収集監視偵察といったPAF活動の実施に不可欠」とガラン少佐は説明。
残る寄贈予備部品はPAFのその他UH-1機材の維持に活用し、PAFは稼働率を向上させる。(同少佐)
フィリピンはUH-1を多様な任務に投入しており使い勝手がよい機材ととらえている。また同国内には共産勢力、分離勢力も活動しており対応作戦でも需要がある。
フィリピンはヘリコプター部隊の増強策としてシコースキS-70iブラックホークヘリコプターの16機導入で契約調印しており、機体はボーランドのPZL Mielecが製造する。現地報道ではロシア製Mi-17輸送ヘリコプター16機の購入契約も調印寸前としている。■
コメント: 国有財産の有効活用事例としてもっと認知されてしかるべき内容と思います。陸上自衛隊がていねいに扱ってきた部品をフィリピン国軍がぞんざいに使うことのないよう願うばかりです。寄贈ということは無償譲渡と思いますが、装備品の輸出がちっとも進まない中でこうした協力が将来の販売の素地になればいいですね。
他が取り上げないこのようなその後の記事が読めて有難いです
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